daisukeとhanakoの部屋

わが家の愛犬 daisuke(MD、13歳)とhanako(MD、6歳)の刺激的仙台生活

東京散歩2014 (6)目白

2014年11月14日 11時29分43秒 | 東京の風景

新目白通りを北に渡ると、神田川に出る。

春は桜の名所だ。

 

ものすごく急な坂。

 

胸突坂というのだそうだ。なるほどな。

 

神田川沿い整備された江戸川公園。

 

目白通りの坂に面するキングレコードのスタジオ。

一見スタジオとは思えない。

この辺りは都心の一等地の感がある。

 

東京カテドラル聖マリア大聖堂。

右隣は独協学園。

 

再び「千登勢橋」

胸の想い言い出せなくて 遠くでカテドラルの鐘
思わずこぼした涙を拭いて 無理に笑った風の中で

心のすべて燃やした恋を いつも見ていた橋の名は
千登勢橋です あなたの淡い思い出に

こうして会いに来ては 一人たたずんで
あなたのくれた青春を 抱きしめ目を閉じます

目白通りを登って行くと日本女子大、さらに行くと学習院大学と川村学園が向かい合っている。

この辺りは学生が多い。

 

ホテル椿山荘。

椿が多く椿山と呼ばれた地にある。

もと黒田豊前守下屋敷を、陸軍卿山縣有朋が別邸とし、椿山荘と称した。

台地と谷の起伏を巧みに利用した庭園に趣があり、園内の三重塔は広島の竹林寺から移建した室町時代末期のものである。

現在は、結婚式場などとして利用されている。

 

このホテルは小高い丘の上にあって、最寄り駅がJR山手線目白駅または有楽町線江戸川橋駅である。

どちらの駅からも徒歩だと30分ほどかかり、車でなければ大変不便である。

殊に江戸川橋からは延々と登りが続く。

この日も結婚式の招待客が江戸川橋からの坂を汗だくて登って行った。

 

山縣有朋は自由民権家を徹底弾圧した。

また天皇を神格化し絶対権力を集中させるため、軍人勅諭の完成に心血を注いだ。

・・・兵卒に天皇への忠節を説く必要は無い。一切の過程を抜き去り結論だけを命令することでより絶対的、より神格化される。理由を述べることは、そこに批判の余地を残す・・・と山縣は考えた。

軍人勅諭を完成し、すべての兵卒に暗証を強制することで絶大な効果を上げた。

その性陰湿で、金と女性に対する執着も常軌を逸しており、陰に陽に権力を利用した。

この経緯は松本清張の「象徴の設計」に詳しい。

 

山縣が83歳で没した際、葬儀は「国葬」となったが、参列したのは陸軍や警察・内務省の関係官僚が殆どで、一般の参列者はいなかったという。

山縣の直前に病没した早稲田の大隈重信の葬儀が「国民葬」とされ、多数の民衆が集まったのとは好対照であった。

山縣の葬儀は、「国民葬」から「民」を抜いた「民抜きの国葬」と揶揄された。

陽性な大隈が国民に慕われたのと反対に、陰湿な山縣の死を悼む者は少なかった。

山縣が大河ドラマの主人公になることはおそらく未来永劫あり得ない。

 

神田川を挟んで北に椿山荘、南に早稲田の杜が位置するのは皮肉である。

山縣は民衆に嫌われたが、その庭園はきちんと管理され、四季折々訪れる人の目を楽しませている。

 

 


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