daisukeとhanakoの部屋

わが家の愛犬 daisuke(MD、13歳)とhanako(MD、6歳)の刺激的仙台生活

キャタピラー

2010年09月01日 21時58分50秒 | 本・映画・CDなど

 9月になったのに33℃。いつ涼しくなるか分からないという。

「2012年」、「KNOWING」のように、地球が熱線で滅亡する時が近づいているのではないか、要人とその家族が逃げ込むシェルターが中国に建設されているのではないか、という気すらしてくる。

 

ひとときの涼を求めて、仙台フォーラムで「キャタピラー」を観てきた。

 

上映時間1時間28分だが、内容濃厚だった。寺嶋しのぶは体当たりの演技。女優というものはここまでやらなければならないのだ。「寺嶋さん、すごい」などと、コメントを寄せていた木村佳乃、壇れいなど、まだまだ偽女優である。

戦時下で怖いのは敵国ではない。町内のおじさん、おばさんである。大日本国防婦人会である。「愛国行進曲」である。国民を戦争に駆り立てるスローガンである。「非国民」、「売国奴」、「軍神」、「英霊」、「八紘一宇」、「大東亜共栄」、「王道楽土」、「ぼくら少国民」の掛け声に抵抗できる国民などいない。

戦陣訓」の「生きて虜囚の辱を受けず」の一節は、多くの軍人・民間人を無駄な玉砕、特攻、集団自決に追い込んだ。日本語は怖い。戦陣訓は陸軍大臣・東條英機が1941年1月8日に示達した訓令である。 

東條は岩手県出身の首相である。ちなみに岩手県は5人の首相を輩出している。

原敬(第19代内閣総理大臣)→暗殺。

斎藤実(第30代内閣総理大臣)→軍部に屈して満州国を承認

米内光政(第37代内閣総理大臣)→日中戦争泥沼化

東條英機(第40代内閣総理大臣)→戦陣訓を示達した割にはピストル自殺に失敗、国民の失笑を買う。A級戦犯として絞首刑

鈴木善幸(第70代内閣総理大臣)→就任会見で自ら無能を宣言。地元利益誘導型

岩手出身者が首相で良い時代はなかった。小沢一郎が首相になったらはたして・・・

 

昭和30年代まで、護国神社のお祭りには必ず傷痍軍人の姿があった。「軍神」である。白い服に松葉杖を突き、頭と足には包帯。アコーデオンを弾いていた。じいさん、ばあさんは彼らを拝んで募金をしていた。

夕方になると軍神はアコーデオンを背負い、松葉杖と募金箱を小脇に抱え、すたすたと歩いて帰って行った。

戦争はいつも、無数の欺瞞の上に遂行される。

 

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