遊戯三昧

いかに人生を楽しんだかという進行形の記録です。

魔の山

2024年06月15日 | 文学


トーマス・マンの「魔の山」はいつか読まなければならないと思っていましたが、なかなか着手できませんでした。
先日100分de名著で取り上げられていましたので、4回とも観て、意を決して購入してきました。
上下巻の上しか買っていないところに、意気地のなさが見えますね。

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源氏物語とシャーロック・ホームズ

2024年03月14日 | 文学


NHK大河ドラマは観ているのですが、登場人物のほとんどが「藤原」なので、覚えるのが大変です。

紫式部は源氏物語の中でたくさんの和歌を詠んでいますが、そのすごいところはその和歌がそれぞれの登場人物の力量にあわせたものであることです。
シャーロック・ホームズの「マスグレーヴ家の儀式」という短編の中で、彼は「ワトソン君、僕はブラントンの知力の程度をさだめておいて、僕がその立場だったらどうしただろうかと考えた。」と言っています。
まったくジャンルと時代とは異なりますが、卓越した技量は共通していますね。

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萩原朔太郎

2023年12月15日 | 文学


先日「古今和歌集」についてご報告しましたが、万葉集も時々開きます。
「磯城島の 大和の国に 人二人 ありしと思はば 何か嘆くかむ」という詠み人知らずの歌を萩原朔太郎が絶賛しているのですが、その解釈が間違えているということを読みました。
そこで興味を覚えて、こういう本を買ってみました。
万葉集、古今和歌集、新古今和歌集などから、恋愛にまつわる歌を集めています。
太平洋戦争に出兵する男性は、あからさまなラブレターを送るわけにはいかず、万葉集の歌を送っていた、万葉集は必携だったという話を聞いたことがあります。
国民に根ざした歌集でもあったのですね。
また、戦地で必死の思いで自分の気持ちを送っていたのを想像すると、ロマンティシズムとともに凄惨さも感じます。

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古今和歌集

2023年12月04日 | 文学


NHKの100分 de 名著は好きな番組の一つです。
今回は古今和歌集のシリーズでした。
久しぶりに本棚から引っ張り出して復習しています。
あらためて、日本初の勅撰和歌集であることを再認識しました。
年表でその時代背景や、他の文学作品を確認するのも面白かった。
ちなみに100分 de 名著のテキストは案外読みでがあるので、途中で終わってしまうことが多い。
もっぱら録画して放送を観ています。

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銀座復興

2023年09月28日 | 文学


鉢巻き岡田に置いてあった本です。
水上滝太郎のものは初めて読んだかもしれません。
関東大震災後の銀座の様子が描かれています。
ちょうど先週、NHKの連続ドラマの「らんまん」で震災のシーンが放映されていたのでイメージもできました。
(「らんまん」についてはまた別途報告したいと思います。)
どんな災害の時にもたくましい人はいるのですね。
ただ、その20年後には戦災に会うのですが…
そこからも立ち上がって現在の銀座があると思うと、のんきにに呑んでばかりもいられません。

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読書案内

2023年06月12日 | 文学


何気なく50年近く前に買ったサマーセットモームの「読書案内」(原題:books and you)を開きました。
「読書は楽しくなければならない(楽しくなければ読書ではない)。」
「〇〇の××の部分は読み飛ばして良い。」
「私は4冊の本をその時の気分で同時に読み回している。」
などなど、モーム節が随所に見られます。
私も同時にいろいろなジャンルの本を読んでいるのですが、ここにもヒントを得ていたのだなと思いました。

          *

本の中にリストがあり、その時点で読んでいたものにチェックがされてていました。
今ではその倍くらいに印はつきますが、まだまだ触れていない作品も多い。
また、何回チャレンジしても挫折してしまうものもあるのですが、「楽しく」読めなければ、ただの征服ですからね。

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私の古典8

2023年04月26日 | 文学


これは大学の教養時代に購入した荀子の本です。
我ながらよくこんな漢文の本を読んでいたなと、本当に久しぶりにページをめくっていました。



すると当時のメモがはさまっていました。
ファウストの月に向かっての独白です。
読んでいた時に、あたかもこの部分がその場面にぴったりと思ったのでしょうね。
40年以上前に、独り机に向かってこの本と格闘していた自分の姿が浮かびました。
ちょっと微笑ましくもあります。

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私の古典7

2023年04月13日 | 文学


古典と言っていいのかわかりませんが、今は早朝に聖書を読んでいます。
断片的なエピソードは知っているものはあるのですが、通読したことはなかった。
ちょうどNHKの「100分de名著」で福音書を取りあげているので併せてみています。
理解が深まりますね。
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私の古典6

2023年01月14日 | 文学


毎朝5時20分に起きて、ちょっと座禅のまねごとをしてから、10分でも良いので難解な本に取り組むようにしています。
右の大乗仏典をやっと読み終えましたが、内容はさっぱりわからない。
今度は左の「ギリシアの科学」の征服に挑戦します。
40年前に古本屋で購入したものです。
手垢で汚れていますね。
早朝に人類の偉大な知性に少しでも触れるのは悪い気はしません。

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私の古典5

2022年12月29日 | 文学


大学1年の英語はギッシングの本が教材でした。
私はそれまでギッシングを知らなかったのですが、教授が「夏目漱石を知らないようなものだ。」と言っていたのを何となく覚えています。
別の本でこの「ヘンリ・ライクロフトの私記」を知り、購入したものです。
岩波文庫のワイド版ですが、これはもうなくなってしまったようですね。
字も大きくて読みやすかったのですが。
特に難しい内容ではないのですが、この本も途中まで読んでは挫折し続けていました。
春夏秋冬と季節に合わせて、私生活が描写されています。
ふと気がついて、今の季節の冬の部分から読み始めると、すぐに読了できました。
季節感も重要なのですね。
春になったらその章を読もうと思って、取っておきます。


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私の古典4

2022年12月13日 | 文学


これも10年以上前にそろえた「絵巻で楽しむ源氏物語」を1冊ずつ読みかえしています。
わかりやすく構成されているので1時間ちょっとで読破できる。
「艶●源氏」はこのブログ2番目の記事で紹介しています。
いろいろな場面が紙人形で立体的に構成されています。
読み終えた後に、そのページを開くと想像がかき立てられますね。

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私の古典3

2022年12月08日 | 文学


このブログでも何回か報告したことがあるNHKの「日めくり万葉集」をもとに万葉集を味わいなおしています。
このハードカバーの万葉集は、大学時代に神保町の古本市で購入したものです。
正岡子規は「歌よみに与ふる書」の中で、「(紀)貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候」と断じています。
私にはよくわかりませんが、確かに古今和歌集、新古今和歌集にはない雄々しさ、たくましさ、野太さのような子のを万葉集には感じます。
いわゆる手弱女振り、益荒男振りということでしょうか。
何よりも平民から天皇まで、様々なジャンルで歌われているのが雄大ですね。
全部読むのは不可能と思いますので、「日めくり万葉集」に出てくる和歌とそれに関連する事柄を確認していきたいと考えています。


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吾妻鏡

2022年12月06日 | 文学


大河ドラマを通じて鎌倉時代を勉強し直していますが、この際と思い吾妻鏡を購入しました。
文法も単語も心許ないので、ビギナーズ用の文庫本にしましたが、結構読みでがある。
しかし、一応原典なのでいろいろ勉強になります。
これを読み終えたら、大鏡に挑戦しようかな。
ちなみに高校時代の古文で一番難しいと思ったのが大鏡でした。

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私の古典2

2022年11月24日 | 文学


ゴルフの予定だったのですが、天気予報では一日冷たい雨ということなのでキャンセルしました。
横浜も同様の天候なので、ちょっと買物に行った以外は自宅に引きこもって読書三昧です。
写真も10数年前に購入したものの読破するには至らなかった本です。
モーツァルト、ニュートン、ゲーテから平賀源内までいろいろな「天才」について書かれています。
今回一気に読めたのも、逆に年齢を重ねたからかもしれません。
また、コンタクトレンズを入れず一日眼鏡で過ごしたのも大きい。
眼鏡を外せばとても文字を追うのが楽です。

          *

どの「天才」もその人なりの勉強の裏付けがあるというのが著者の主張です。
集中(=勉強)できるというのも一つの才能なのでしょうが、いずれもその背景にはパッションがある。
パッションを持ち続けられることが「天才」たるゆえんかもしれません。

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私の古典1

2022年11月21日 | 文学


先日、残された時間で今まで購入した本をどれくらい読めるだろうかという内容を投稿しました。
少しずつでも読み進めようと「私の古典」シリーズとして紹介していきたいと思います。

8年前ロンドンに行ったときに買った本です。
英文は平易ですが、俗語のような単語も少なくない。
辞書を引きながら、目を通しています。

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