遊戯三昧

いかに人生を楽しんだかという進行形の記録です。

シャーロック・ホームズの冒険

2021年08月31日 | 文学


衛星放送で、ジェレミー・ブレッドのシャーロック・ホームズが再放送されています。
私はこのシリーズが一番好きで、DVD もほとんどそろえているのですが、放送を録画して時間を見つけて観ています。
その後、原著(訳本ですが)に当たっていろいろ確認するようにしています。

写真は「海軍条約事件」の一場面ですが、ここで「シャーロック・ホームズさんは何を疑っているのですか。」という問いに、「私自身をです。余りに早く結論に到達したことをです。」と独白するように述べています。
「白銀号事件」で「あの晩の犬の不思議な行動に注目するべきです。」「犬は何もしなかったのですよ。」「それが不思議な行動だと申すのです。」というくだりとともに、私の大好きなフレーズです。

toko

やっとできた俳句

2021年08月30日 | 文学
若い頃、1ヶ月ほど東京都墨田区の墨東病院に入院した経験があります。
夏の暑い時期で、7月末に隅田川の花火大会が開催されました。
「昨年は間近で観たな」と、そのときにふっと浮かんだ感情を何とか俳句にして残したいと思っていたのですが、季重なりになったり、「川」が重複したりと、なかなかうまくおさまりませんでした。

今日たまたま「遠花火」という言葉を知りました。
遠くに見る花火のことで、花火が開いたあと、音は遅れて届くほど離れている様子を表しているそうです。
本当は花火は秋の季語のようですが、心情にはぴったりきました(俳句は心情より情景を表現するものだそうですが。)。

「隅田川 病窓からみる 遠花火」

Twitterにも残しておきました。

toko

今昔物語

2021年08月29日 | 文学


「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも逢坂の関」
百人一首の中の蝉丸の歌です。
今昔物語に蝉丸の逸話が載っているということを知ったのですが、私が持っている今昔物語は全4巻です。
また、索引のようなものはない。
いろいろ当たって、巻24に収載されていることを知りました。
それでも50近い話が収められています。
当たりをつけながらも10くらい読んで、やっと発見しました。

          *

蝉丸は琵琶の達人であり、その演奏を聴きたいと思った、これも管弦の名手である源博雅が逢坂の関に3年通い続け、8月15日の夜にやっと念願がかない秘曲「流泉」「啄木」を伝授されたという内容です。



芥川龍之介が今昔物語をよく種本にしていたということを知り、学生時代に神田の古本祭りで買ったのですが、前述したようにどこに何があるかがわからない。最初から読み下していくパワーもありません。

今回は、探し当てられたことに少し感動しています。

toko

再「新しい生活様式」その29

2021年08月24日 | 自分


興味のある番組が少ないので、今年はNHKの大河ドラマも観ています。
そのエピソードを参考書などで調べるのも一興です。
明治維新の「維新」は中国の古典である「詩経」や「書経」からとられたものとされていますが、すでに第二次長州征伐当時、長州の軍隊に「一新組」「維新団」と名づけられた一隊があったことを知りました。もしかしたらその後のネーミングに影響したのかもしれないとも思えます。
また、廃藩置県をめぐって、県名と県庁所在地とが同名の県は明治維新の時に官軍に味方した藩、違う県は朝廷に敵対した藩があった場所だということも初めて知りました。以前から九州の県庁は全て県名と一致していることには気づいていたのですが、こういう理由だったのですね。
「新しい生活様式」では時間があり余りますが、こういう発見をすることもできます。

toko

再「新しい生活様式」その28

2021年08月21日 | 季節


庭の朝顔です。
何事もないように、毎朝同じように咲きます。
それが彼らの仕事ですね。
人間世界は大変なことになっています。

          *

「大きな運動会はいいのに小さな運動会が中止になる」と新聞に投稿されていました。
都知事は修学旅行の中止を求めたようです。
それ自体は間違いはないでしょうが、大きな犠牲になる。
甲子園も辞退校が出ています。
その痛みを全員で共有する必要があるのではないでしょうか。
それでいて国のイベントを開催するというのはどう考えても筋が通らない。
特にパラリンピックは呼吸器弱者もいるはずです。
入院先もない国で不安なく競技できるのでしょうか。

          *

朝顔は淡々と、毎朝咲き続けます。

toko


再「新しい生活様式」その27

2021年08月18日 | 自分


また、本の紹介になりますが…
20年くらい前に購入したものです。
小泉信三は旅行の時に好んで歳時記を携帯したと聞いたことがあります。
確かに手軽で、各地の風情を味わうのには最適ですね。
一つ俳句でもひねって、というのは吉田拓郎の歌ですが、俳句は短すぎるのでTwitterに投降するようにします。

toko

再「新しい生活様式」その26

2021年08月16日 | 自分
「新しい生活様式」再「新しい生活様式」シリーズも40ちかくになります。
その内、本に関すること25、食べ物に関すること6でほとんどを占めています。
閉じこもりの生活を続けているのですから、仕方ないと言えばそれまでなのですが、話題としてはpoorですね。

          *

これまでblog、 FaceBook、Twitterとそんなに意識して使い分けていなかったのですが、
1.blog エピソード等にまつわる自分の考え・意見、報告
2.FaceBook 現地レポート 
3.Twitter  意見・主張、日常生活報告
のように大雑把に分類しようと思っています。
特にTwitterは、身の周りを記録していく意味で画像を使用するようにしました。よろしければ覗いてください。
https://blog.goo.ne.jp/czg01164

毎日どれか一つには投稿していきたいと思います。

toko

再「新しい生活様式」その24

2021年08月14日 | 自分


先日も投稿しましたが、休日の昼食はもっぱらお弁当です。
ところが、これが食後血糖への影響がなかなか大きい。
このような本を参考に少しでも糖分の少ないものを選ぶようにしています。



塩サバ弁当は61.4gとなっていて、弁当の中では比較的数字が低い。
ご飯は半分にし、食後はスクワットします。
しかしそれでも食後2時間の血糖値は140を超えてしまう。
いろいろ探して、あまり数字に影響しないというお弁当も一つあるのですが、いつもそればかりとはいかない。

自分で作るという方法も考えなければならないかもしれません。

toko

再「新しい生活様式」その23

2021年08月11日 | 自分
 

前述したように3連休(私は土曜日onなので単なる連休)もほぼ自宅に籠もりきりです。
1日目の歩数は1000歩程度でした。
近くのイトーヨーカドーで全国の駅弁を販売しているという広告があったので、それを目当てに買い物に行きました。
群馬県高崎市のだるま弁当を選びました。
昔はスキーの帰りなどに帰りの車中で食べたものです。
野菜が中心なのがヘルシーですね。
誘惑に打ち勝ってご飯を半分残しました。
…しかし思いのほか食後2時間の血糖値が高い(^0^;)

toko


再「新しい生活様式」その22

2021年08月10日 | 自分


連休といっても緊急事態宣言でもあり、さらに台風が二つやってきていて自宅に缶詰です。
少し前に購入したスマートフォンのマニュアルを読み読み、いろいろな設定を行いました。
デジタルでのスケジュール管理には一線を引いていたのですが、今回グーグルカレンダーを導入してみました。
パソコンと連動できるのは確かに便利です。すなわちそれはg-mailなどともリンクできるということです。
アナログ手帳は4カ月先までの予定を記入するようにしているのですが、講演など会場を抑えなければならないものは、もっと先の期日になります。それを管理することがなかなか難しかったのですが、これで解決できそうです。もっともそんな先に予定を入れてしまうとそれが足かせになり他の優先事項に影響しかねないという恐れがあるのですが。
それぞれの長所を生かして補っていけばいいのでしょう。

toko

オリンピック再考 その後

2021年08月09日 | 意見
オリンピックが閉会した。
この間、関連する報道を一切避けるのは大変だった。
ニュースを観ていても、ちょっと油断すると勝手に切り替わってしまう。
番組表でもほとんどどこの局もオリンピック一色の日も珍しくなかった。
仕方ないので昔の録画を観たりして過ごしていた。
関連する新聞も読んでいないので、誰がメダルを取ったのか取らなかったのかも「全く」知らない。
現地でのオリンピックを観戦することはもうない。
さすがにそれは寂しい気持ちはする。

          *

果たして、今回のオリンピックは成功したと言えるのだろうか。
オリンピックに限らず、スポーツは公平な状況で競うことが大前提である。
外国からの選手が2週間の隔離生活を送らなければならないという条件は、その観点から果たしてfairなのだろうか。
「参加すること」に意義があるというより「開催すること」に意義があると考えている人間がいなかっただろうか。

          *

新型コロナウイルス感染の今までにない急速な拡大は、本当にオリンピック開催と無関係なのだろうか。
オリンピックがステイホームに一役買っているというのなら、パラリンピックも含めたこのイベントが終わった時にはどうなるのか。

疑問ばかりなのだが、どなたか明確に答えを教えてくれないだろうか。

toko



再「新しい生活様式」その21

2021年08月07日 | 自分
 

せっかくのoffですが、緊急事態宣言ではどこにも出かけられません。
猛暑もあって朝から自室に籠もっています。
先日宣言したようにオリンピックは一切観ていないのですが、テレビ番組は一色ですね。
仕方ないのでAmazonで購入しておいた本をかじってみました。

          *

「教科書と近代文学」は初出本や草稿・メモも載っていて興味深く読みました。
取り上げられている芥川龍之介、中島敦、森鴎外、夏目漱石のうち、前者3人の全集を持っています。
高校の教科書で読んだものがきっかけになっていることは確かですね。
全員東京帝国大学卒業というところが共通していますが、私は、広い意味でのディレッタントである芥川が一番好きです。
山月記では、虎になった李徴が自作の詩を披露するくだりがあり、それを聞いていた旧友は「第一流の作品となるのは、何処か(非常に微妙な点に於いて)欠けるところがあるのではないか」と感じます。現代国語の授業でこれは何を指すかと教師に質問され、「詩作にばかり没頭しすぎ、いろいろなものを味わう余裕・余韻のようなものがないのではないか」と解答したところ、大変褒められた記憶があります。

          *

「梁塵秘抄」は、当時の流行歌のようなものだった「今様」を後白河法皇が編集したものです。
源頼朝が「日本一の大天狗」と表現したという後白河法皇がどんな人物だったのか、前々から興味を持っていました。
少しずつ資料のようなものをそろえていこうと考えています。

ちなみにこのブログタイトルも「梁塵秘抄」と無関係ではありません。

toko



帰省規制

2021年08月06日 | 意見
Twitterで以下のような投稿を見つけた。

政府「頼むからお盆の帰省は止めて下さい」
国民1「中止の考えはない。強い警戒感を持って帰省に臨む」
国民2「バブル方式で帰省する。感染拡大の恐れはないと認識している」
国民3「帰省を中止することは一番簡単なこと、楽なことだ。帰省に挑戦するのが国民の役割だ」

…秀逸と思う。

オリンピックは数の上では感染拡大の直接原因にはなっていない(それでもクラスターが発生したようだ。)が、私も含めて国民は上記のような気持ちを持っているのだろう。
海外から人が来ているのに何で実家に帰ってはいけないのかと思うのは当然である。

この週末も3連休になる。
人流が思うように下がらないから、法を改正しようというのは危険な考えだと思う。
危機感を感じる。
検査陽性者が増えるのは、そもそも「やること」をやっていないのだから、当たり前ではないか。
今の状況は想定されていたこと、専門家が指摘し続けていたことである。
ニュースで感染拡大を重大事件のように放送した直後に、オリンピックの鼓舞するような音楽が流れるのはどう考えても違和感がある。

toko


一所懸命

2021年08月03日 | 歴史


中学校の頃、何かの発表で同級生が「一所懸命になって」(イントネーションとしては一所、懸命になってのように聞こえた。)と言う言葉を使用したときに、周囲に「一生懸命と間違えている」と失笑が起こったのを覚えています(ほんとに我ながら些細なことを覚えている。)。その発表内容の感想を書く際に「一所懸命は間違いではない。もともとそちらの方が正しい。」と書きました。
鎌倉時代の武士が先祖代々の土地(すなわち一所)を命をかけて戦い守るという意味を知っていたからです。

          *

しかし、平安時代後期から末期の院政時代、白河上皇の側近とのやり取りでこの用語が使われているのですね。ある武士とその側近が土地争いをしたときに、白川上皇が自分の見方をしてくれないことに不平を訴えたところ、「おまえは土地をたくさん持っている。彼はそれほど財産がなくその一所に命をかけている。」と諭したそうです。さらに「裁判にでもなって、かれが負けたら道理をわきまえぬ武士は何をするかわからないだろう。」とも語ったようです(古事談)。
これは鎌倉時代の「一所懸命」とはずいぶん違って「そこしかない」「そこにしがみついている」というニュアンスです。
その後武家社会が確立されるにつれて、使い方が変わってきたのだとは思いますが…



日本史の参考書にあたると、まさにそのことが記述されていました。
表紙にもちゃんと書いてあります(写真矢印)。

今日はとても暑く、外にも出ないでいろいろ本を読んでいたのですが、ひょんなことから昔の記憶がよみがえりました。
つまらないことでも何となく覚えていると、正しい知識を確認する機会になりますね。


toko