愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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デポルティーボ-マジョルカ

2010-05-12 15:12:36 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
約2ヶ月、勝利から見放されてるデポル。
11戦勝ちないという記録はチームのワースト。
このまま勝てないまま今シーズンを終えてしまうのか。
ケガ人がここまで出ない時期にはCL圏を争う活躍を見せ、スーペルデポルの再来かとも思ったものだが・・・。
リアソールでの最終戦で、なんとかF・ルイスが戻ってきたが、これが起爆剤になるか。
マジョルカは、5位に転落してしまったが、4位のセビージャとはまだ勝ち点差1P。
バルサにセビージャは敗れており、ここを勝利すれば、またまた4位に浮上する。
どちらもモチベーションは高いだろうし、いい試合になるはず。
ただ、マジョルカは経営に問題があり、UEFAの試合に出場できないなんて噂も・・・。
これで、マジョルカの面々の気持ちに問題が出なければいいが・・・。

デポルは、やっと勝利の美酒に酔うことができた。
約2ヶ月勝っておらず、どれだけ、この勝利を待ちわびたことか。
左サイドは攻撃の起点となって猛威を振るってるうちは、最高のサッカーができてたんだが、ここがケガで機能しなくなった途端、この有様。
F・ルイスの離脱がそれだけ大きかったってこと。
そのF・ルイスがこの試合にようやく戻ってきた。
脛の骨折で、かなり症状は深刻なものだったみたいだが、3ヶ月もしないで戻ってこれたのは脅威。
これも、F・ルイスがセレソンに召集され、南アに行くって強い気持ちがあったから。
その復帰を祝うかのように、マジョルカの猛攻に耐え、虎の子の1点を守りきって、なんとか勝利することができた。
最高のサッカーを展開し、スーペルデポルの復活なんてことはなかったが、これも1勝は1勝。
最悪の事態で、リアソールの最終戦を終えることはなかった。
リキが決定機を決めれず、ここってところでの連携ミスなんかで、チャンスを不意にすることが多かったが、全てがうまく絡んだところで得点できた。
途中交代のF・ルイスが突破して、左で起点を作り、ここで戻しのパスをバレロンへ。
ここで一撃必殺のスルーをリキへ。
しっかり左足で打てるようにトラップし、落ち着いて決めてみせた。
やるべき選手が、しっかり仕事をすると、こうやって点が取れる。
この試合を見てると、やっぱり、このチームにはF・ルイスが必要だってことを感じさせる。
果たして、この驚異的な復帰をドゥンガはどう見たか。
この試合、バレロンが先発で、ここってところであのパス能力を発揮したが、一番よかったのが、M・パブロの使い方。
バレロンがためて、M・パブロがオーバーラップしてきたら、ここへのエンジェルパス。
このシーンを見てると、スーペルデポルを知ってる人間としては、懐かしさを感じてしまう。
ここからのクロスで、どれだけ決定機を作ったことか。
D・トリスタン、マカーイなんかが中央でどかんとよく決めたもんだ。
まだ、あの頃を知ってる選手がいるし、来シーズンはケガ人を少なくするような対策して、せめてEL圏には食い込んでkるようなチームにしてもらいたい。
マジョルカは、この試合、勝ち点3を取れた試合だった。
前半にどれだけチャンスを作ったことか。
ウェボ、アドゥリスと、3点、4点は入ってもおかしくなかった。
立ち上がり、デポルは明らかに集中力に欠けてたし、ここで、1点でも取れてれば、あそこまでデポルが立ち直ることもなかった。
ウェボなんかは、ただ、普通に蹴ってればゴールってシーンで、大きく吹かしてしまった。
W杯でもこういうシーンを多く見せてくれると、ひょっとしたら、日本もって思ったが、カメルーンには、ウェボ以外にいいFWがいるし、これだけは・・・。
アドゥリスも、いい抜け出しまではするんだが、フィニッシュが。
どうもマジョルカから、いつか決まるだろうって慢心にも近い気持ちがあったみたいだし、これがこの敗戦に繋がったことは間違いない。
ボルハが、サスペンシオンで、中盤にいなかったのも響いたか。
ここからの攻撃ってので、多くのチャンスを作り出してたし、攻撃を組み立てる選手がいなかった。
ここにきてマジョルカも息切れ気味で、まだ最終節が残ってるが、セビージャとの差を縮めることはできなかったし、得意のオノ・エスタディでも今まで通りのサッカーができるか不安。
どこまでCLに賭ける意気込みがあるかどうか。

スコア 1-0

<得点者> 
デポルティーボ  リキ    
~愛丸's MVP~
バレロン(要所、要所で見せるあのスルーはまだまだこのレベルでもやっていける。試合を決めた得点もこの男のスルーだったし。まだ来シーズンも元気にプレーしてもらいたい)

ビジャレアル-バレンシア

2010-05-12 13:03:30 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
この終盤戦でのデルビー・バレンシア。
メスタージャでは、なんと珍しくバレンシアが、4-1と圧勝。
ビジャレアルが、強豪チームの仲間入りしてからは、ビジャレアルが圧倒的に分がいいんだが・・・。
ビジャレアルは、このデルビーが、今シーズンのエル・マドリガルの最終戦。
J・ペンタ、ピレスは、これがカーサでの最後の試合になる。
その花道を飾る試合になるか。
バレンシアは、すでに3位を確定させ、来シーズンのCLストレートインを決めた。
バレンシアがCLに出場するのは、3シーズンぶり。
もう何も目標のないチームだし、来シーズンへ向けての準備と、代表に呼ばれる選手はコンディションを整える調整に。

ビジャレアルは、前半に2得点を挙げ、早々に、このデルビーの勝利を確信させた。
まだEL圏を確定させておらず、まだ、諦めれるわけにもいかないので、このデルビーが激しくならず、あっさり決めれてよかったかも。
モチベーションが何もないバレンシアは、デルビーといえども、テンションが上がっておらず、この展開も頷ける。
ただ、まだ最終節に、EL出場を決めなければならない状況で、後半の30分ちょっと前に、J・ジョレンテと、カプテビラが退場に。
J・ジョレンテは、危険なタックルで、アマリージャをもらい、これに対する抗議で、すぐさまドブレ。
この退場劇に抗議したカプテビラもドブレで、退場。
なんともばかばかしい退場劇。
試合はほぼ決まってる中、ここまでやらなくてもよかった。
このふたり、このデルビーで、今シーズンを終えることに。
もう何も目標のないチームだったら、そんなに問題になることはないんだが、まだELへの出場という目標がある。
それを考えたら、このふたりの退場で、どれだけチームに影響を与えるか。
ここから9人になり、バレンシアも色気が出てきて、ここから猛攻を仕掛ける。
なんとか残ったメンバーがからだを張って守り抜いたが、疲労はそうとう溜まってることだろう。
ケガ人が出なかったことは幸いだが、カーサでのラストマッチになるふたりももっと楽な展開で使いたかったはず。
ふたりは途中交代で、出てきたが、守備に翻弄。
J・ペンタはカプテビラの穴をしっかり埋め、ホアキン、P・エルナンデスのサイドアタックを最後まで押さえ込んだ。
ピレスは、がんばってつないでくれたボールをしっかりキープし、時間を使うことができた。
厳しい使われ方だったが、ふたりともビジャレアルのために仕事ができた。
バレンシアのパワープレーに屈することのなかったビジャレアルは、これで、最終節まで望みを繋いだ。
ヘタフェがどうなったかわからないが、下で追いかけてきてるビルバオはマドリーに敗戦。
これで、ヘタフェとビジャレアルの一騎打ちに。
バレンシアは、ビジャ、D・シルバ、セサルを外してのデルビー。
攻撃の要のふたりは召集メンバーからもはずれ、ゆっくり休養。
このまま最終節も出場しないってことはないだろうが、もし出てこなかったら、バレンシアでのプレーはもう見られないかも。
なんとか残ってもらって、久しぶりのCLを戦ってもらいたいんだが・・・。
このふたりのいないバレンシアの攻撃は見てられない。
モチベーションも高くなかったのはわかるが、ジキッチを有効活用するような展開でもなく、サイドの突破にも切れがない。
ホアキン、ビセンテとあの頃の中心選手たちが、なんとかコンディションを上げてきてるとは言え、もうトップレベルのプレーヤーではない。
トップ下に入ったバネガもやっぱりピボーテの選手。
効果的な攻撃はひとつも見せれなかった。
デルビーってことを考えたら、もうちょっとやる気と魂を見せてもらいたかったんだが・・・。
セサルに代わって久しぶりにゴールマウスを守ったモジャもいまひとつ。
先制点は仕方ないにしろ、2点目は対応のまずさから失点。
フリーで、J・ジョレンテにカベッサさせたDF陣も悪いんだが、中途半端なシュートへの対応で決められてしまった。
こういうチャンスをもらったときにアピールしないと、レギュラーの座は掴めない。
来シーズンは、この男が輝くシーズンにならないと。
果たして、このデルビーでプレーした選手の中で、来シーズンもここでプレーしてる選手がどれだけいるか。
それに、こんな感じのチームではCLとリーガの二足の草鞋を履きこなせない。

スコア 2-0

<得点者> 
ビジャレアル   G・ロッシ、J・ジョレンテ    
~愛丸's MVP~
イバガサ(まだ契約を結んでないからか、この試合、かなり活発にピッチを動きまわった。ピボーテでやれることを証明したし、貴重な戦力になるはず)

R・マドリー-A・ビルバオ

2010-05-12 11:05:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
マドリーは、バルサがどうあれ、勝ち続けるしかない。
まだ1P差だし、バルサがエンパテでも首位に返り咲くことができる。
サンチェス・ピスファンの結果も気になるところだが、まずは、自分たちのサッカーを貫いてビルバオを撃破しないと。
ケガ人の心配もないし、全てを賭けて、残り2試合を戦わないと。
これだけの勝ち点を奪いながら2位と、かなりハイレベルなリーガだが、それでも、2位は2位。
ビルバオは、EL圏にいる、ヘタフェ、ビジャレアルとは勝ち点差が1P。
こちらもマドリー同様、なんとかして、上を抜かしたいところ。
ELに出場できるとなると、収入の面でも潤ってくるし、チームのために、これはどうしても勝ち取りたいだろう。
サン・マメスでのマドリー戦を思い出して、バスクの魂全開で戦ってもらいたい。

マドリーは、前半、そうとう苦しんだ。
あれだけ攻撃に厚みを持たせても、ビルバオの厚い壁をなかなか崩せなかった。
アモレビエタのハンドで得たPKをC・ロナウドが決め、幸先よく先制し、そのアモレビエタが一発ロハで数的優位になるも、ここからが・・・。
ここで見せたビルバオの魂のディフェンスは、サン・マメスでのビルバオと同じだった。
ここでなかなか追加点を奪えない状況で、なんと、ジェステのドリブル突破を止めれず、エンパテに追いつかれてしまった。
前半は1-1。
この失点、あまりにもマドリーのDF陣が手を抜いたもの。
誰かがチェックにいくだろうと、みんなが思ってたかのようなプレーで、するするとジェステが持ち上がってのシュート。
カシージャスもあきれ返ってた。
嫌なムードで後半に突入し、後半もカカを投入し、なんとか局面を打開しようよと試みたが、チャンスは作るが点が奪えず。
この間にサンチェス・ピスファンではバルサが0-3とリードし、もしかしたら、最終節を前に決まってしまうかと思われた。
この嫌なムードを取り払ったのが、イグアイン。
当たりに当たってたイライソスのファインセーブで弾いたボールを、カベッサで押し込んで、やっと勝ち越しに成功。
なかなか大事な試合の、大事な場面で、決めることができず、マドリディスタにもあれだけ点を取りながら認められなかったこの男が、ようやく、認められそうなゴールをゲット。
この1点がどれだけマドリーに余裕を持たせたことか。
ここから、力の抜けたマドリーは、S・ラモスの中央でのオーバーラップからのシュートで3点目。
カカのキープを受けたベンゼマが素早い反転からのシュートで4点目。
ベンゼマはこのゴールが1月30日以来のゴール。
最後は、気持ちの切れたビルバオの連携ミスをついたマルセロが、とどめを差して5点目。
あれだけ2点目を奪うが難しい状況だったのに、終わってみたら5-1の圧勝。
これで、最終節まで優勝はもつれ込んだ。
バルサも苦しみながらセビージャを下し、1P差のまま、そのままフィニッシュか、はたまた大逆転があるのか。
試合の終わり方を考えれば、マドリーに分がありそうだが、最終節をバルサはカーサで、マドリーはフエラで戦う。
これがどうでるか。
バルセロニスタの声援を全て力に変えれるバルサが有利かと思うが、サッカーはどうなるかわからない。
ビルバオは、前半のあのアモレビエタの一発ロハがなかったら、ここでマドリーの夢を断つことができたかも。
バスクの魂全開で、エリア中央部をしっかり守り、イライソスも大当たり。
数的不利な状況で、あそこまでマドリーを苦しめたんだから、11対11だったら、守りきったかもしれん。
サン・マメスでは前半の早い時間に取った1点を最後まで守りきったわけだし、それがサンチャゴ・ベルナベウでもやれたはず。
ほんとに、あのロハさへなかったら、もっともっとおもしろい試合になった。
ジェステのあのゴールもマドリーの隙をついてものもので、ほんと展開的には、サン・マメスの試合に似ていた。
EL出場という目標もあったわけだし、モチベーションは高かった。
F・ジョレンテをベンチに置いて、デ・マルコスとトケーロの2トップを先発させたことを考えると、前線から激しくいくことを念頭に置いて戦ってた。
それがうまくいってただけに、あのロハが・・・。
故意のハンドではないような気がするし、ちょっとあの判定は厳しかったかも。
イライソスは最終的には5失点はしてしまったが、この試合でのパフォーマンスは最高のものだった。

スコア 5-1

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド、イグアイン、S・ラモス、ベンゼマ、マルセロ
A・ビルバオ   ジェステ    
~愛丸's MVP~
イグアイン(ようやく大事な試合の大事な場面でゴールを決めることができた。数的優位を作れたもの、この男のミドルだったし、これでマドリディスタも認めてくれるかも)