愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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カターニャ-ジェノア

2010-05-19 17:53:38 | セリエA
観戦日 5/19(水)       

愛丸’s チェック
残留を決めたカターニャ。
順位は16位と誉められたものではないが、この最終節で勝ち点3を積み上げると、一気にジャンプアップも。
それに、勝ち点3を足して、シーズンを45Pで終えれれば、これはチームの新記録に。
カターニャの歴史を塗り替えるために、この試合は、それなりのモチベーションで戦うことができるだろう。
ジェノアは7位にすべりこむことができず、来シーズンのEL挑戦は不可能になってしまった。
8位を死守する戦いだと言ってはいるみたいだが、果たして、この8位って順位にどれだけの価値があるのか。
アウエーでの試合だし、ジェノアのメンバーたちのモチベーション低下が心配される。
これがまだ何かを狙える順位、勝ち点だったら・・・。

ジェノアは、ホームでの最終戦を見事、勝利で飾ることができた。
この勝利で、勝ち点は45Pになり、これはチームのシーズン最多勝ち点に。
ミハイロビッチが、新しい歴史を作った監督に。
それに、2010年になり、カターニャはホームで1度も負けなかった。
この勝利を含めると、8勝4分け。
これもかなり立派な成績。
ホームだけの勝ち点では、かなり上の順位にいるはず。
この試合でもそうだったが、流れるようなパスワークから、相手を崩してティロまで持ち込むシーンが目立ち、これをアウエーでもできてれば、まだ勝ち点は増やせるし、順位も上がるはず。
どうして、ここまでホームとアウエーでのサッカーに違いが出てしまうのか。
これは、カターニャだけではなく、どのプロビンチャもチームも同じだし、これがなくなれば、ビッグクラブの仲間入りができるってもん。
この地で、王者インテルを沈めた試合なんかは、見事だったし、この試合も、カターニャのいいところばかりが目立った。
後半戦のカターニャをここまで躍進させたのは、M・ロペスの加入があったから。
リーガであれだけ燻ってた大器が、ここイタリアの地で大爆発。
あのフィジカルの強さに、テクニック、D・ミリートに近いものがある。
楔を受けたら、ここでボールを失うケースが少ないから、周りが信頼して動き出せるし、出し手も安心して、ターゲットに当てることができる。
ここからの落としもあれば、自分で反転してのティロもあるし、DF陣も手を焼いてた。
それに、ゴール前に泥臭く詰めてのティロもあるし、今、何をたらせてもうまくいく感じがする。
この試合の唯一の得点は、左からDFラインとGKの間に入れたグラウンダーのクロスにM・ロペスがうまく合わせてのレテ。
全体がうまく連動したいいレテだった。
来シーズン、この男が、ここでプレーしてる保障はないが、これだけアルゼンチン人の多いチームだし、このままいた方がずっと輝けるかも。
ミランが興味を持ってるみたいだが、ミランよりもナポリの方が・・・。
このM・ロペス以外でもリキウッティのあの運動量には頭が下がるし、マスカーラは相変らずファニタジスタとして輝いてた。
P・レデスマもボカ時代を思い出したみたいにダイナミズムな動きで、チームに貢献したし、守備陣も最後まで集中を切らさなかった。
この試合内容を忘れず、来シーズンも戦ってもらいたい。
ジェノアは、スアソが孤立し、見せ場の多かったパッラディーノが前半の終了間際にケガで離脱、なんとかチャンスが増えだしたときにユリッチがロッソで退場と、なかなかうまく事が運ばなかった。
このユリッチの退場劇の直後に失点し、これで、ほぼ試合は決まった。
この試合で、ひとり最後まで気を吐いてたのが、若いホアキエ。
左サイドで、アルバレスとのマッチアップで勝つことが多く、スピードもテクニックも水準以上。
もっともっと試合に出て、経験を積めば、おもしろいサイドアタッカーになってくれるかも。
3トップを採用してるジェノアにはもってこいの逸材かも。
どこにモチベーションをもっていっていいか難しい試合で、ジェノアは、それなりに戦ってくれた。
来シーズンは、せめてEL圏には飛び込んでもらいたい。
このセリエの最終節、インテル、ローマの優勝争いが、放映権の関係で、放送されず、インテルがシエナに0-1と勝利し、スクデットを決めた。
後半にD・ミリートが一発叩き込んだみたい。
ローマもキエーボとのアウエー戦に勝利したが、インテルが勝ったら、どうしようもない。
インテルより先にローマが点を取ったし、その段階ではロマニスタも喜んだんだろうが・・・。
それと、サンプ、パレルモの4位争いも放送がなく、ちょっとスカパーには考えてもらいたいなと思った最終節だった。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   M・ロペス    
~愛丸's MVP~
M・ロペス(まさしく、救世主。この男が加入してなかったら、果たしてどうなってたか。この男がこれだけやったから森本の出番がなくなったんだが、しっかり勉強はできたはず)

ACミラン-ユベントス

2010-05-19 16:06:55 | セリエA
観戦日 5/19(水)       

愛丸’s チェック
スクデット争いの同地区のライバルチームの試合が、なぜか、1日前に組まれたセリエの最終節。
今シーズンのレガ・カルチョは、なんだか、クラブチームをだいぶ尊重してるような・・・。
最終節に組まれたこのビッグマッチ。
本来なら、この2チームもスクデット争いをしてないとおかしいんだが、ミランは3位を確定させ、最低限のノルマはクリア。
ユーベは7位で、来シーズンのELの出場権は獲得したが、これで満足のチームではない。
予想外に苦しんだシーズンになった。
ミランは、この試合で、レオナルドが指揮を執るのは最後。
有終の美を飾ることができるか。
ユーベのザッケローニも最後だろうが、これは途中での就任だし、この段階で、今シーズン限りってのはわかってたこと。

ミランは、最後、ユーベ相手に3-0と快勝し、レオナルドに花を持たせることができた。
まさか1年で、ミランの監督をやめるとは思わなかったが、これにも何か理由があるんだろう。
スクデット争いから脱落し、頼みのCLも早期敗退。
これだけ見ると、1年でのクビもある得るだろうが、3位でフィニッシュし、来シーズンのCL圏は獲得できたし、まさか辞めるとは思わなかった。
それにホナウジーニョを見事に復活させたのもこの男だし、チームへの貢献は計り知れない。
まだこのチームを率いて、もっとホナウジーニョが輝くような布陣を作っていければ、来シーズンは上が狙えたはず。
この試合での、ホナウジーニョのモチベーションはそうとう高かった。
自分を信頼して使ってくれた指揮官に、心から恩返しをしてやろうと、気持ちの入ったプレーが見られた。
どこかお祭りムードで、ユーベのモチベーションもない中だったからかもしれんが、まだまだやれることを証明。
この大事な試合で、ドッピエッタだし、並の選手がやれることではない。
あのティロの正確性は、今のミランではぴか一。
これを活かす手はないだろうし、そうれを考えると、レオナルドの残した功績はかなり大きいはず。
ケガが多かったが、アレッシャンドレも活躍できたし、T・シウバはミランのDF陣の中心だった。
干されかけてたジダも華麗に復活したし、これだけブラジル人選手を輝かせれたのは、まさしくレオナルドのおかげ。
アントニーニを左のSBに固定し、やっとここでやれるようになって、なんと、この最終節で、セリエ初レテをゲット。
真っ先にレオナルドに抱きつきにいったシーンを見てると、この男にそうとう感謝してることが証明された。
たしかに、どのタイトルも取れなかったが、CL権は獲得したし、まだレオナルドが引っ張るミランを見たかったが・・・。
ファバッリもこの試合で最後みたいで、サンシーロのミラニスタから熱い拍手で送られ、まだまだこれが最後の選手もいたんだろうが、来シーズンは、また違ったミランが見れるはず。
もっと若返りを図らないと、ミラニスタも満足しないだろうし、もっと上の舞台にも行けない。
強いミランが復活してくれることを願う。
このミラン以上にもっとやらなくてはならないのが、ユーベ。
どう足掻いてもCL圏には届かない順位で、この最終戦に全くモチベーションがなかったのかもしれんが、それでも、酷い内容だった。
終わりよければ全てよしではないが、もっと強豪を呼ばれるチームらしいサッカーを展開してもらいたかった。
中盤の選手のディフェンスへの貢献がなく、DF陣も激しくいくシーンなんてひとつもなかった。
ブッフォンのパフォーマンスも世界最高なんて呼ばれるものとは程遠かったし、こんなサッカーをしてたら、この順位も納得がいく。
ユーベの間違いの始まりは、ジエゴをチームの中心に据えて、チーム作りをしたこと。
ドイツであれだけやれたからイタリアでもってことだったんだろうが、セレソンにも呼ばれないことを考えると、この男もこのレベルの選手ってこと。
ジダンになれるなんて言われた時期もあったが、これがすぐにそうではないとバレてしまった。
ここでうまく方向転換できればよかったんだろうが、ここにしがみ付き過ぎた。
F・メロにも同じことが言える。
レジスタタイプではないし、ヴィオラでもそんな役回りを演じてない。
同じことをやらせれば、もっとやれたかもしれんが、違ったことをやらせたために、ここでコンディションを崩してしまった。
ブラジル人に振り回されたユーベは、ミランとは対照的だった。
監督も、選手もごっそり代わるはずだが、まだまだユーベがあの頃のユーベに戻ることはないだろう。
審判でも買収すれば別だが・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
ACミラン   アントニーニ、ホナウジーニョ×2    
~愛丸's MVP~
ホナウジーニョ(レオナルドに捧げるドッピエッタ。この恩師に最高のプレゼントができた。監督が代わっても、このパフォーマンスを続けてもらいたい)