愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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オランダ-メキシコ(国際親善)

2010-05-29 12:00:21 | 各国代表戦
観戦日 5/29(土)       

愛丸’s チェック
W杯本大会前のテストマッチ。
オランダは、このメキシコを仮想日本と捉えての試合なんだろうか・・・。
体格的にはメキシコと日本は似てるが、中身は、天と地ほどの開きがある。
そのメキシコにしっかり勝利できれば、日本相手には楽勝ってことに。
小さい相手との対戦で、見えてくる部分もあるだろうし、日本も何かこの対戦から見出せるものがあれば。
メキシコは2日前にウェンブリーでイングランドと試合を行ってる。
主力はそっちで出たみたいで、ここはバックアッパーをテストする場か。
フランスを想定してるとも思えないし、今は試合を重ねて、選手のコンディションをチェックしてる段階かも。
アギーレは若手を多く起用しそうで、こういう監督が日本を率いてくれれば、おもしろいかも。

オランダは、CLのファイナルに出場した選手をここではテストしなかった。
あれだけのプレッシャーのかかる試合をやってきたばかりだから、これは懸命の策か。
まだまだ本大会までには時間はあるし、テストマッチもまだ組まれてる。
ただ、ここがいなくても、メンバーは強力だった。
トップにはケガから復帰したV・ペルシ。
2列目は右からカイト、ラフィ、アフェライ。
これだけでも、日本は震え上がるだろう。
これがまた前半の元気な時間では本領を発揮した。
V・ペルシは休んでた時間を取り戻すような華麗な2ゴール。
それも右、左、両足でのダイレクトボレー。
ここに合わせたクロスも見事で、先制点は、左からラフィがDFラインとGKの間に入れてくる絶妙なクロス。
2点目は、右からアフェライが腰をうまく捻って、ファーへのクロス。
この得点シーンでの一連の流れは見事だった。
このメンバーでは、個人でドリブルで仕掛けて突破するってシーンは見られなかったが、パスでもしっかり崩すことができる。
ドリブル突破はロッベンに期待すればいいし、どれだけ攻撃のオプションがあるのか。
スネイデルが入ると、FKにミドルと更に厚みが増す。
果たして、ファンマルバイクはどんなメンバー構成を敷いてくるのか。
ただ、バックアッパーには不満が残る。
グループリーグだけを考えれば、そう問題ではないんだが、オランイェは、それが目標ではない。
単独突破が期待されるエリアは、後半途中にピッチに投入されたが、自慢のスピードとドリブルは鳴りを潜めたままだったし、ボランチに入ったエンヘラールは、チームの守備を混乱に陥れただけ。
これを見てると、もうエンヘラールがピッチに立つことはないだろう。
オランイェの不安は守備だろうが、この試合を見てると、右のボラルーズをつくのはひとつの手かも。
メキシコは、こっちサイドから多くチャンスを作ってたし、日本はこれを見習うべき。
サイドでもいいし、エリアに入ってでもいいから、突破を仕掛けること。
小さい選手への対応はやっぱり慣れてない感じだし、本田圭、松井あたりが、こっちで仕掛けてくれれば、ひょっとしたらひょっとするかも。
ステケレンブルグもそこまで安定したセービングができてたようには思えないから、ミドルも多く打つべき。
メキシコは、イングランド戦の後ということで、スタメンは控え中心。
前半は、いいところが全く出せなかったが、後半途中にG・ドス・サントス、ベラを投入して流れが変わった。
この個人技に優れた若手が果敢に仕替え、リズムを作った。
これにトップのJ・エルナンデスが絡んだ攻撃は魅力的。
もっと大きい選手がいあたら、起点になってくれるんだろうが、今のメキシコは、そういう攻撃をやろうとしてない。
パスを繋ぎながら、ここってところでは勝負をする。
それができる選手たちを集めてる。
体格的には日本とそう変わらないが、やってるサッカーは大違い。
個人の能力も全く違うし、そんなメキシコがオランダに勝てない現実なんだから、果たしてどうなるか・・・。
アギーレは、3トップを採用してるみたいだが、これだと、グアルダードの使い方が微妙に。
この試合、左のインサイドハーフで出てたが、ここだと、この男の良さが引き出せてない。
なら、4-2-3-1にして、2列目にG・ドス・サントス、ベラ、グアルダードを並べてみるのも手かも。
そうなると、かなり強力な2列目が完成しそう。
なかなか厳しいグループに組み込まれたメキシコだが、フランスの状態次第では、突破もある。
後半のメキシコはかなり魅力的なサッカーを展開できてた。

スコア 2-1

<得点者> 
オランダ   V・ペルシ×2
メキシコ   J・エルナンデス    
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(オランイェのトップを張るにはこの男。あれだけ高い得点力を誇るFWはそうはいない。シーズンを長く休んだ鬱憤を南アで晴らすかも)