愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ビジャレアル-バルセロナ

2010-05-02 20:42:21 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/2(日)       

愛丸’s チェック
監督が変わって、勢いがついてきたビジャレアル。
4-2-3-1から4-3-3への移行がチームに好影響を及ぼした。
この攻撃的なシステムで順位も6位とEL圏まで上がってきた。
4位のマジョルカとも4P差だし、残り試合を全勝できれば、まだCL圏も狙える順位に。
ただ、下のヘタフェ、ビルバオとも2P差しかなく、一歩間違うと、EL圏も逃すことに。
バルサはインテルに破れ、CLから敗退。
この敗戦で、チーム状態はどうなってるのか。
マドリーに追われるこのリーガにすぐさまシフトチェンジができてるかどうか・・・。
この難しい、エル・マドリガルでのビジャレアル戦で、もしものことがあると、今シーズンはどのタイトルも取れないことに。

ビジャレアルは、ちょっとバルサを意識しすぎた感が。
ここまでだいぶ板についてきた攻撃的な4-3-3を封印して、中盤を厚くした4-4-2でこの試合に挑んだ。
これがよかったのも前半の中盤ぐらいまでで、ここでの決定機を活かせず、そのままズルズル。
ニウマールが、そう力まず打つことができたら、決まってたシュートをゴールの上に吹かしてしまった。
これが決まってたら、バルサはバルサのサッカーができなくなったはず。
この得点機を不意にしたことによりバルサが目を覚まし、前半で3失点。
メッシの先制点は不運が重なったものだから、仕方ないにしろ、2点目のチャビのFKはD・ロペスのポジションと、壁に問題あり。
もっときっちり壁が飛んで、D・ロペスがあれだけ自分の左サイドを空けてなかったら、止めれたFKだった。
この2失点目で、緊張の糸が切れたのか、3失点目は、全体が集中してなかったことで奪われたもの。
パスカットにいったのも遅ければ、ボージャンの突破ももっとしっかりついてれば、あんな抜き方はされないはず。
パスを出した側、突破した側のテクニックを誉めればそれまでだが、守備陣がもっと集中してれば、防げたはず。
前半で、バルサに3点も奪われては、もうどうしようもない。
後半、J・ジョレンテ、M・セナを投入し、だいぶ息を吹き返したが、時すでに遅し。
1点を返すのが精一杯だった。
バルサも首位を守ることで必死に戦ってはいたが、ビジャレアルもCLも目指し、なおかつ、下からの追い上げを防ぐためには、ここは大事な試合だったはず。
それが、カーサでこれだけ消極的に立ち上がってはどうしようもない。
3トップを止めたのはなんとなくわからんでもないが、どうしてM・セナが先発ではなかったのか。
後半のパフォーマンスを見てると、フィジカルに問題があるとは思えなかったし、こういう大事な試合は、ベテランの経験が必要。
この敗戦で、今節が終わった順位がどうなってるか・・・。
バルサは立ち上がり、やっぱりインテルに敗れたことを引きずってる感じだった。
カンテラーノを多くピッチに送り込んで、バルササッカーとはと言うものをもう一回確認しようとしてたが、ビジャレアルに押されるシーンが目立った。
ただ、一度流れを掴んでからは、このメンバー構成が功を奏した。
3トップはメッシ、ボージャン、ペドロ。
ズラタン、アンリの今の状況を考えると、このトリデンテがベストかも。
ズラタンは70パーセントの人がいらないと思ってるみたいで、やっぱり頼るのはカンテラーノってことに。
そのクレの期待にこたえるかのように、ボージャンが魅せてくれた。
あの3点目の抜け出しは見事だった。
ボールの受け方もよかったし、そこからの突破が。
ああいうゴールが生まれるチームってのは、何かを成し遂げるはず。
それがバルサにとったらリーガ連覇ってことに。
メッシも2得点を挙げたし、チャビもFKを直接叩き込んだ。
取るべき人間がゴールを挙げ、これでチームが勢いに乗らないわけがない。
ブスケツがおそらく交代時にドブレで退場処分を受けたんだろうが、しっかりトゥーレ・ヤヤはピッチに立てたことを考えると、アルビトロも味方してくれたか。
1点を取られたことは不満が残るが、それでも、この難しいフエラ戦を圧勝したことで、マドリーにプレッシャーを与えられた。
残す山場は、次々節のサンチャス・ピスファンでのセビージャ戦。
こちらもCL権がかかってるし、死に物狂いでくるはず。
ここを勝つことができれば、バルサの連覇は決まる。

スコア 1-4

<得点者> 
ビジャレアル   J・ジョレンテ
バルセロナ    メッシ×2、チャビ、ボージャン    
~愛丸's MVP~
ボージャン(今のバルサにとって、この男がトリデンテの一角を担うのがベスト。これだけのパフォーマンスをしてくれれば、高さがなくても勝負できる)

マンチェスターC-アストンビラ

2010-05-02 19:19:30 | プレミアリーグ
観戦日 5/2(日)       

愛丸’s チェック
プレミアの4位争いがここまでおもしろくなったことがあっただろうか。
4位スパーズ、5位ビラが同勝ち点。
1P差でシティ、2P差でリバプール。
スパーズ、シティは5日に直接対決が控えてる。
リバプールは今節チェルシー戦だし、もうどう転ぶか終わってみないとわからない状況。
この両チーム、ここで勝たないと、もうCLが遠くなっていってしまう。
ホームのシティが有利なのは間違いないが、前節、アーセナルに攻めきれずのドロー。
これが狙ったものだったらいいんだが、あの爆発的な攻撃力に衰えが見られてのものだったら、ここも心配。
ビラは、バーミンガムダービーを劇的な勝利で、勝ち点3を取り、勢いはこっちの方がある。
その勢いのまま、このアウエー戦もものにできたら、悲願のCLもぐっと近づく。

シティは前節のアーセナル戦が狙ってのドローってことをここで証明してみせた。
アデバをベンチに置いてたわけで、まずは守備ってことを考えた試合運びだった。
その証拠に、この試合はトップにアデバを置き、その下にテベス、右にA・ジョンソン、左にベラミーと攻撃的な布陣を敷いてきた。
テベスはトップとしてもやれるが、適正はやっぱり、このセカンドトップ。
自分で仕掛けてもいいし、パスを出しても、いいものを持ってる。
この試合、この男にボールが納まってから、どれだけチャンスが生まれたことか。
左右にスペースがあれば、そこにパスを出すし、自分でいけるスペースがあれば、積極的に仕掛ける。
アデバとのコンビもいいし、この終盤戦で、シティの攻撃陣は形になってきた。
この攻撃が最後までやることができれば、このチームが来シーズンのCL権を獲得することに。
それにしても、テベスのあの驚異的なスタミナと高いボールキープ力には恐れ入る。
メッシのパートナーはやっぱりこの男が一番かも。
このテベスと同じくらいチームに貢献したのが、右のA・ジョンソン。
テクニックに定評があるのは、ボロ時代からわかってたが、今、更に進化してる感じが。
利き足と逆のサイドで、輝きを増し、切れ込んでのプレーもいいし、こっちサイドでの仕掛けも見事。
同点となるPKを呼び込んだのは、この男のドリブル突破さらだったし、逆転のゴールは、この男のアシスト。
あの逆転ゴールのアシストは、一発の切り替えしが全て。
左足に頼りがちの選手だし、ビラのDF陣がそこをもっと注意深くケアしてればどうだったかわからないが、あの場面で、あの切り替えしをやられたら、だれでも引っかかってしまうだろう。
シティはいいサイドプレーヤーを獲得した。
カウンターを食らったときに、どこか浮き足だった守備を見せ、先制点を奪われた守備陣だが、攻撃陣の奮起とともに、こちらも集中し直し、後半からは守備でもビラを上回った。
ギブンが肩の脱臼で、離脱し、このミッドウイークにチームに合流したフロップもミスなくやれた。
かなりプレッシャーのかかる出場だったとは思うが、最後までよくやれた。
この試合を見てると、明らかにチーム力はシティの方が上だし、これで、大きく4位に近づいた。
ビラは、しっかり守ってからのカウンターで思い描いた先制点をゲットしたまではよかったが、そこからが・・・。
PKで追いつかれた後、またまたカリューに決定機が訪れたが、これが不運にもポスト。
これが決まってたら、また展開は変わってきたはず。
運にも見放された。
いつもは左のA・ヤングの方が目立ってるんだが、この試合では右のダウニングの方に輝きがあった。
中へ入るタイミングがよかったし、積極的にフィニッシュにも絡んでた。
もっと、ここを活かす展開になればよかったんだが・・・。
アグボよりもカリューに魅力を感じたし、これがいつものようにA・ヤング、アグボがやれてれば、シティを下すこともできたはず。
後半、ヘスキー、デルフォンソとM・オニールにしてみたら、思い切った選手交代を行ったが、これが不発。
いい動きを見せてたダウニングを左のSBに回したことが誤算だったか。
A・ヤングが突破はできてもクロスが雑だったし、ヘスキーを活かす場面が皆無。
ダウニングもS・W・Pが投入されたおかげで、守備も考えないといけなくなり、オーバーラップも見られずじまい。
ビラは、ここにきて、どうしても点が欲しいときのオプションが少なすぎるのが響いてしまった。
この敗戦、もうCL圏は無理だろう。
最終戦をどんなモチベーションで戦うのか・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
マンチェスターC  テベス、アデバイヨール、ベラミー
アストンビラ    カリュー    
~愛丸's MVP~
A・ジョンソン(カペッロが最後に代表に呼びたくなるような活躍ぶり。あのテクニックはなかなかイングランド人では見られない。同点、逆転とこの男のテクニックが生んだもの)