愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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サンダーランド-マンチェスターU

2010-05-03 21:52:21 | プレミアリーグ
観戦日 5/3(月)       

愛丸’s チェック
サンダーランドは10位でヨーロッパ圏内も、降格も関係のない順位。
モチベーションに問題があり、このユナイテッド戦にどれだけの力を注ぐことができるか。
ここで、首位戦線に異常をきたすような戦いをするとも考えられず、ここは無様な試合をしないことだけに集中してきそう。
ただ、ホームのあの熱いサポーターがそれを許してくれるか。
ユナイテッドは、この試合に負けてしまうと、チェルシーの優勝が決まってしまう。
最終節まで望みを繋ぐためには、どうしても負けられない。
そのためにも早い時間に先制して、サンダーランドからやる気をなくしたい。
点さえ取れれば、楽に試合を運べるはずだし、その展開を誰もが望んでるはず。
ルーニーのケガがどうだかまだわからないが、この男が万全なら、きっちり仕事をしてくれるだろう。

サンダーランドは予想を上回るサッカーをしてくれた。
スタジアム・オブ・ライトの熱いサポーターがそれを後押ししたのか。
サンダーランドが、ユナイテッド相手にここまで熱く戦う必要はさらさらないんだが、これぞプロと言うべきか、最後まで戦い抜いた。
ほんと、ここまでやってくれるとは。
ここまで戦ってくれたおかげで、いい試合になった。
守備陣は最後まで諦めることなく、必死でボールを追い、ここってところではユナイテッドの面々にからだごとぶつかっていった。
いい意味での激しさが見られた。
この激しさで、ユナイテッドがどれだけやりづらさを覚えたことか。
守備陣だけがからだを張ったのではなく、中盤の選手も高い位置でプレッシャーを掛け、ユナイテッドにサッカーをさせなかった。
それでも、相手はユナイテッド。
このハイプレッシャーを掻い潜り、きっちり1点を奪ってみせた。
この失点シーン、サンダーランドはどうもできなかった。
ナニを右サイドでフリーにしてしまい、ここから落ち着いて決められた。
このシュートにいたるまで、バイタルエリアでボールを繋がれ、そこから、エリア内でもボールを奪えなかった。
さすがにエリア内でキープされ、ボールを回されると、なかなかいけないのはわかるが、ここであの激しさが欲しかった。
PKを取られたくないって気持ちが強かったんだろうが、この試合のレフェリングを見てると、それなりに激しくいっても取られることはなかったかも。
攻撃では、ルーニーに2点差まで迫ってきたD・ベントが沈黙。
24点と得点は重ねてきてるが、こういう大事な試合で、点が取れない。
この試合だけみれば、この男よりも、F・キャンベルの方が動きはよかった。
古巣相手に燃えたのか、F・キャンベルはこれだけのパフォーマンスを見せ続ければ、ユナイテッドに呼び戻されることもあるかも。
ほんと、ここまで熱く戦ってくれたサンダーランドには感謝。
ユナイテッドは、ここまでサンダーランドがくるとは思ってもなかっただろう。
簡単に点を取って、早々に試合を決めて、最終節にって考えだったんだろうが、そうもいかなかった。
2点目が取れれば、もっと楽になったんだが、ナニの1点しか奪えなかった。
ただ、得点のチャンスはいくつかあった。
そのどれもが、ベルバトフが絡んだもの。
ルーニーからのおしゃれなパスを受けたベルバトフはフリーでシュートするも、これが全く枠に飛んでない。
ギグスががんばって上げたボールをヘッドで叩くも、バーの上だったし、味方ががっかりしてるシーンが多くみられた。
泣いても笑っても、残り1試合しかないし、そこでしっかり仕事をしてくれれば、来シーズンもユナイテッドでプレーできるかも。
ここにきてナニが好調さをアピールしてくれてたから、なんとか負けない試合もあったが、やっぱりFWが点を取らないと・・・。
それとベテランにも感謝しないと。
この大事な時期に、ギグス、スコールズが元気にプレーしてるのがなにより。
これだけベテランが奮起してれば、周りの選手たちも自然にやらないとって気持ちになる。
この試合でもギグス、スコールズの出来は申し分なかったし、なんとか、この試合で、首の皮一枚繋がったし、最終節は、チェルシーの結果を気にせず、ユナイテッドのサッカーを貫いて勝利を目指さないと。
もうユナイテッドは勝つしか道はないわけで、やることは決まった。

スコア 0-1

<得点者> 
マンチェスターU   ナニ    
~愛丸's MVP~
エブラ(この男のスタミナは恐れ入る。前半あれだけ飛ばして攻撃参加しても、後半、体力が落ちることなく、攻守に貢献。高さ勝負でもしっかり対応できてた)

ラツィオ-インテル

2010-05-03 20:04:25 | セリエA
観戦日 5/3(月)       

愛丸’s チェック
前節の勝利で、自力の残留まであとひとつと迫ったラツィオ。
このインテル戦で、勝利すれば、この段階で、残留が決まる。
18位のアタランタとの勝ち点差が6Pあるし、ここで決めなくても、なんとか残留はできそうだが、サッカーは何があるかわからない。
決めれるところで、決めないとどうなるか・・・。
ホームでの試合だし、相手がインテルだろうが、ここは死に物狂いで戦ってもらいたい。
インテルはあのバルサを葬って、CLのファイナルに進出。
それに加え、前節、ローマが破れたため、カンピオナートでも首位に返り咲いた。
コッパでもファイナルに進出してるし、今シーズンは夢の3冠も見えてくる。
まずはカンピオナートでこのままフィニッシュすること。
その先にCLのファイナルが待ってる。

ラツィオは最後までインテルの守備を崩すことはできなかった。
相手は10人で、あのバルサを止めたチーム。
一筋縄ではいかないことは十分わかってただろうが、今のラツィオの戦力では、どう組み立てても、なかなか崩すことはできないだろう。
頼るのはサラテの個人技ぐらいか。
たしかに魅せれたシーンはあったが、ここで、J・セーザルを慌てさせるところまではいかず。
あのDF陣を翻弄するまではよかったが、点が決まらないと・・・。
コラロフが、うまく中に進入し、フロッカリを使ってティロまでいくも、蹴った足が右足で、枠を捉えることができず。
ここにラツィオの運のなさが。
コラロフが、このミドルを左で蹴ることができれば、もっと強烈に枠を捉えたはず。
これが前半でのチャンスだったが、ATにサムエルにヘディングで叩き込まれて、もう勢いなくなってしまった。
この失点シーンまでは、ムスレラが神がかり的なセーブを連発し、なんとかインテルを押さえることができたが、そう長くは続かない。
目を見張る成長を遂げてるムスレラだが、今のインテルを90分押さえ込むことはできなかった。
5バック気味に守っても、なぜかインテルに裏をつかれるシーンが多く、最終ラインに人が多くなると、うまくラインコントロールができない。
どこかにギャップが生まれ、インテルはうまくそこをついてきた。
力の差がまざまざと出た試合で、今の順位がそれを表してる。
この敗戦で、今節の残留を決めることはできなかったが、アタランタとは勝ち点5Pの差がある。
なんとか連敗することなく最終節ままで戦うことができれば、来シーズンもこのAの舞台で戦うことができる。
ラツィオがBに落ちることは許されない。
インテルはバルサ戦の疲れを感じさせず、じっくりラツィオを料理し、慌てることなく、勝ち点3を積み上げた。
この試合、いつもの3トップではなく、エトーの1トップ。
D・ミリートはこの試合でお休みをいただいた形。
D・ミリートはカンピオナートでの得点王も狙える位置にいるが、それでも、ここはコンディションを優先させた。
マイコンを右の中盤に上げ、右SBにはサネッティを。
これはそうとう守備的に振舞えるし、マイコンの攻撃力を遺憾なく発揮できる。
このふたり、なかなかのコンビを見せ、だいぶコンビを組んでるかのようだった。
ここにきて、まだインテルは進化をしてるし、このカンピオナートで、もう負ける姿は想像できない。
バルサとの試合では、疲労が残るのではなく、自信だけがついたみたい。
それにしても、エトーのあの裏に抜ける動きは点にはならなかったが、質の高さをうかがわせた。
D・ミリートがこの役割を担うことが多いんだが、この男も十分それをやれる。
中盤に選手を多く起用し、このメンバーが中盤を占めると、ラツィオは何もできなくて当たり前。
誰もが守備意識が高く、手を抜く選手は誰もいなかった。
これもモウリーニョの指導の賜物か。
気になるのはルッシオがケガで交代したこと。
この男とサムエルのコンビがいまや世界最高のCBコンビになりつつあるから、これからの大事な試合に向けていなくなるとなると・・・。
ルッシオのケガが軽いことをインテルにかかわる全ての人が望んでることだろう。

スコア 0-2

<得点者> 
インテル   サムエル、T・モッタ    
~愛丸's MVP~
サムエル(あのATでの先制点で、チームは勝利を確信したか。守備で貢献するだけでなく、点も取れるあたり、この男の充実さが伺える)

リバプール-チェルシー

2010-05-03 00:01:58 | プレミアリーグ
観戦日 5/2(日)       

愛丸’s チェック
ELで失意の敗戦を喫したリバプール。
残った目標は、かすかに見えるCL圏だけか。
そのためには、この試合はどうしても落とせない。
前日にシティが勝ってるし、ここで負けてしまっては、その望みも絶たれてしまう。
12月にアーセナルに敗れてから、ここアンフィールドでは負けてない。
そのジンクスに賭けるしかないか。
チェルシーも負けられないのは同じ。
この試合を含め、残り2試合、2勝すれば、ユナイテッドがどうであれ、4シーズン振りのプレミア制覇が決まる。
残り2試合ってときに、このアンフィールドでの試合は、かなり厳しいとは思うが、前節の大勝でチームに勢いはついてるはず。
ランパードが気合を入れて戦えば、必ず2勝できるとチームを鼓舞してるし、このままフィニッシュも。

リバプールには明らかに疲れが見えてた。
アトレチコとの120分の死闘を制することができなかったわけで、そりゃ疲労もたまるだろう。
それでも、来シーズンのCL権獲得のためには、このプレミアでもう負けは許されない。
アンフィールドでの試合だし、ここは気持ちはこもってたはず。
前半の早い時間は、中盤の選手たちがポジションチェンジを繰り返し、主導権を握ってた。
ときにアクイラーニは積極的で、やっとチームにフィットしてきた印象が。
周りとの連携も取れてたし、ミドルも積極的に狙っていった。
その1本がかなり惜しい弾道で飛んでいったが、わずかにバーの上。
このミドルが決まってれば、もっと気持ちのこもったプレーができてたはず。
このミドルの後ぐらいから、じょじょにペースがチェルシーに移りだし、ここでやってはいけないミスが出てしまった。
あろうことか、ジェラードのGKへのバックパスをドログバに浚われ、ゴールを決められてしまった。
いいディフェンスでボール奪取できたと思った矢先のプレー。
あれを狙ってたドログバを誉めるべきなんだろうが、ここはもっと慎重にプレーすべきだった。
やらかしたのがキャプテンだったし、これでチームのムードがぐっと下がってしまった。
こうなると、ただただ疲労感たっぷりのプレーに終始し、小さいミスが連発。
攻撃でもあれだけ中盤がアグレッシブだったのに、自分のエリアから出てこようともせず、あれだけ目立ってたアクイラーニも消えたままに。
後半には追加点を許し、これで今シーズンのリバプールは終了した。
守備では、人がいないからなのか、右のSBにマスケラーノ、左にはアッガーと、これまで見たことない布陣。
マスケラーノは好調カルーを止めることができず、良さが全く出てなかった。
0-2になったら、アジャラという若手をテストする始末で、ラファもこの0-2の段階で試合を捨ててしまった。
なんだか、今シーズンのリバプールを象徴する試合になってしまった。
チェルシーは、前節の勢いそのままにリバプールを子供扱い。
最初はちょっと手間取った面も見せてはいたが、ツェフが仕事する場面は訪れず、どれだけ攻め込まれてもDFラインで全て処理できてた。
そのDFラインもそうリバプールの攻撃に苦労してたって感もなく、来るなら来なさいと言わんばかりの大人の対応。
アンカーのバラックもそう中盤のポジションチェンジにも振り回されることなく、自慢のフィジカルで対応し、事なきを得た。
ドログバが値千金の先制点をゲットしてからは、完全にチェルシーのペースだったし、この1点でチェルシーは勝利を確信しただろう。
誰もがいきいきとプレーしてたし、好調カルーはマスケラーノを子ども扱い。
ますます調子を上げてきた印象が。
大事なラストゲームも、FA杯のファイナルも、この男が鍵を握ってそう。
気持ちの面でリバプールよりも上を行き、この順位の差が物語るかのような格の違いを見せつけた。
アンフィルードでこれほど簡単にプレーできるとは思ってもなかっただろうし、これが慢心にならないなら、今シーズンのプレミアの覇者はチェルシーってことに。
ドログバもこの試合での1点でルーニーに得点王争いで肩を並べたし、。最終戦は、さらに気合が入ることだろう。
穴という穴がなく、2冠達成はもう目前。
久しぶりに青いユニフォームの歓喜の姿が見れるはず。

スコア 0-2

<得点者> 
チェルシー   ドログバ、ランパード    
~愛丸's MVP~
ドログバ(相手のミスをつく先制点で、この試合を決めてみせた。あのゴールがリバプールに与えたショックは相当なもので、これぞエースの働き)