愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ローマ-カリアリ

2010-05-11 21:49:56 | セリエA
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
ローマは、インテルに勝利し、ダービーでも劇的勝利。
一時は首位に躍り出たが、前々節のサンプ戦での敗戦が・・・。
これがなかったら、スクデットの最有力だったのに。
もう負けられないし、このカリアリ戦も勝利しないと、ここでインテルのスクデットが決まってしまう。
どんな展開になろうとも、ここは勝利しかないローマ。
カリアリは、11戦勝ちなし。
それでも前節、ウディとのドローで、なんとか残留を決めた。
後は久しぶりの勝利の美酒に酔えればいいんだが、これはホームでの試合までとっておくことになるか。
このオリンピコでの試合はかなり難しいものになる。
ここで久々の勝利ってのはなかなか考えづらい。

ローマは、攻めに攻め、何度も決定機をつくりながら、ポスト、クロスバー、GKのファインセーブでなかなか点が奪えなかった。
前半だけでも、どれだけ点が奪えるチャンスがあったことか。
最高の攻撃を見せても、ここまで点が取れないとは・・・。
何か、全てがインテルに味方してるのかと思えるぐらい。
後半になってメンバーをいじってきても、この状況は変わらずで、どんなにいティロを放っても決まらない。
そんな中、カリアリのたった一度のチャンスで決められてしまった。
あれはティロしたラッザーリを誉めるしかない。
ここで、本来なら気落ちしてもおかしくないんだが、ローマは、ここで、なにくそって気持ちを押し出してきた。
インテルにスクデットを渡さないって気持ちが強かったんだろう。
ここからも攻撃の手を緩めず、やってくれました。
同点に追いつくレテをローマのバンディエラが決めた。
チェルチと被り気味になり、いいティロが打てないかと思われたが、しっかり腰を切って、コースをついたいいティロ。
こういう場面で決めてくれるのは、トッティしかいない。
最近、元気がないように感じてたが、決めてほしいところで、決めてこそ、エースであり、頼れるカピターノ。
ただ、同点に追いついただけでは、インテルが勝ってしまえば、スクデットはインテルのもの。
リーセも守備を放り出し、攻撃に専念し、ここからのクロスでリゴーレをゲット。
ブロックにいったビヨンディーニが、手を振り上げハンド。
残り時間も少ないときに、プレッシャーが半端なくかかるこのリゴーレ。
ここでも力を発揮したのがトッティ。
マルケッティに代わってGKに入ったルパッテリはトッティのリゴーレのコースを読んだが、気持ちで、トッティは決めてみせた。
あれだけ、点を取ることに苦労してたローマが先制を許してからの2得点で逆転。
もっと簡単に勝てた試合だったように思うが、こういう劇的な勝利ってのは、チームの士気を高めてくれる。
残るは最終節のみ。
泣いても笑っても残り1試合だし、ローマがやることはただひとつ。
しっかり勝利し、インテルの結果にかける。
最終節の組み合わせを見ると、インテルの敗戦ってのは考えづらいが、何が起こるかわからないのが、カルチョ。
シエナが最後にホームで意地を見せるかもしれんし、まだまだスクデットは決まってない。
この試合のカリアリには何かつきがかなり味方して、あれだけのローマの猛攻をかなりの時間凌いでみせた。
先制までして、このまま勝利したら、オリンピコから出れなくなったかもしれんが、さしがにローマが黙ってなかった。
ただ、これだけの運がありながら、この敗戦で、12戦勝利から遠ざかったことに。
いい選手たちが揃ってるし、ここまで勝てないのも不思議なんだが、ただ、残留を決めてることを考えると、この敗戦もそう痛くないかも。
この試合で、ある程度自信も戻ってきただろうし、最終節に、久しぶりの勝利の美酒を味わうことができそう。
マトリには切れを感じるし、コッスは、アズーリに呼ばれるだけのポテンシャルは秘めてる。
守備陣にも大きな穴があるわけでもないし、来シーズンのことも考えて、なんとか最後に勝ってもらいたい。
このカリアリのがんばりで、ここまでこの試合がおもしろくなったわけで、これには感謝しないと。

スコア 2-1

<得点者> 
ローマ   トッティ×2
カリアリ  ラッザーリ    
~愛丸's MVP~
トッティ(この大事な試合で、決めてくれるのはやっぱりこの男しかいない。逆転のリゴーレはそうとうプレッシャーのかかるものだが、よく落ち着いて決めた)

インテル-キエーボ

2010-05-11 19:51:17 | セリエA
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
インテル、ジュゼッペ・メアッツァでの最終戦。
ここで勝利し、ローマがカリアリにドロー以下の成績だったら、ここで優勝を決めることができる。
ミッドウイークにはコッパ・イタリアでローマを下し、まず1冠を手にしており、意気揚々と、このホーム最終戦に望んでることだろう。
相手は、インテルに次ぐ失点の少ないキエーボ。
1点が勝敗を左右しそうなゲームで、インテルがどう戦うか注目。
キエーボは残留も決め、ヨーロッパ戦もほど遠い順位だし、このインテル戦にどこまでのモチベーションで挑んでくるか。
そこまで本気で戦ってくるわけでもないし、不甲斐無い試合さえしなけばなんて思ってるかもしれん。
優勝を阻止しようなんて考えてもないだろう。

インテルはキエーボに先制を許し、ちょっとを冷や汗をかいたかもしれんが、その直後に同点に追いつき、ここからインテルのペースに。
ジュゼッペの雰囲気も最高で、これで選手が乗らないわけがない。
この試合、スネイデルがスタメンからはずれ、バロテッリが3トップの一角に。
あれだけチームに迷惑をかけた選手をモウリーニョは見捨てなかった。
これに応えるだけのプレイはこの若者は見せてくれた。
ティフォージも、この男に大声援を送り、これで、この男も改心するだろう。
インテルの4点目は、この男の見事なティロ。
ソレンティーノの飛び出しをみてのループで、なかなか簡単にできる芸当ではない。
この4点目がなかったら、インテルはどうなってたかわからないし、ダメ押しのダメ押しも取ってないと危険な目にあうってことがわかった。
この段階で4-1となり、ローマの結果で、ジェゼッペが興奮の坩堝と化したが、その直後から、ちょっと流れが変わった。
グラノーチェ、ペリッシェルとレテを決められ、これで1点差に。
まさか、こんな状況になるとは、インテルの関係者も、ティフォージも思ってもなかっただろう。
オリンピコのゲームにも動きがあったみたいで、ここからじょじょに全体がトーンダウン。
ここまで1試合で、雰囲気が変わるのも珍しい。
それでも、インテルは攻め続け、惜しいシーンはあったが、点は奪えず。
ただ、あれだけオーバーラップして攻撃の中心といってもおかしくなかったマイコンが守備に専念し、安定を保った。
この男の、攻守での貢献の大きさが浮き彫りになった。
ルッシオがケガでこの試合出場できなかったが、マテラッツィがなんとかその穴を埋めた。
このままCLのファイナルもってことになると、ちょっと不安が付きまとうが、カンピオナートの最終戦ではやれるはず。
ローマの結果がどうだかわからないが、あのジェゼッペの雰囲気だと・・・。
最終節は、降格の決まったシエナだし、ここを勝利で終われれば優勝が決まるし、そう慌てることはないだろう。
攻撃陣に不安はないし、もうカンピオナートに力を入れるのではなく、インテルの目標はCLのファイナルしかない。
ここに最高のコンディションになるように、最終節を戦うことになるだろう。
今さらコンビを確認することもないだろうし、フィジカルを充実させること。
モウリーニョのことだから、対応はしっかりするだろうし、夢の3冠へ向けて、もう準備は整ってるだろう。
キエーボは、いつもの4-4-2を封印し、5バック気味の守備的システムで挑んだが、これが功を奏することはなかった。
4失点を喫し、ここから攻撃的に4-4-2に戻してから、あれだけいいサッカーができたことを考えると、最初からこれでいってれば・・・。
セリエAで、インテルの次に失点の少ないチームで、3失点したのがパレルモ戦だし、他の対戦では2失点以下してしない。
その力をここで発揮してくれたら、ここまでの打ち合いにならなかったんだろうが、3得点したことで試合はおもしろくなった。
この守備の安定はソレンティーノの力が大きく、この男がゴールマウスに君臨しなかったら、この試合4失点では済んでない。
もっとビッグクラブでプレーできる選手。
攻撃ではペリッシェルのできのよさと、グラノーチェのフィジカルの強さをうまさが目に付いた。
このコンビが来シーズンもここでプレーするなら、残留は確実かも。

スコア 4-3

<得点者> 
インテル   OG、カンビアッソ、D・ミリート、バロテッリ
キエーボ   OG、グラノーチェ、ペリッシェル    
~愛丸's MVP~
マイコン(前半は、攻撃の起点として、右サイドでウイングとして活躍し、リードが広がってからはディフェンダーとしてチームに貢献。この男はカフーを越えた)

チェルシー-ウィガン

2010-05-11 17:48:59 | プレミアリーグ
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
泣いても笑っても、今シーズンのプレミアはこれが最終節。
ここまでまだ優勝は決まってない。
チェルシーは、ここで勝てば自力での優勝が決まる。
ドロー、負けでも、ユナイテッドが同じ結果なら優勝なんだが・・・。
スタンフォード・ブリッジでの試合だし、ここは勝って優勝を勝ち取りたいだろう。
ドログバには単独での得点王ってのもあるし、これがチェルシーでのラストマッチになる選手もいるだろう。
個々のモチベーションもそうとう高いはず。
ウィガンは、目の前での優勝を阻止したいだろうが、なかなか難しい試合になるのは間違いない。
不甲斐無い結果にさえ終わらなければ、それでいいのかも。

チェルシーが最終節に見事に優勝を決めた。
それも取りも取ったり8得点。
ドログバは、この試合でハットトリックを達成し、プレミアでのゴールデンシューに輝いた。
優勝を決める試合で、8得点なんて、これまでこんな偉業をなしえたチームが他にあっただろうか。
それも、あのアネルカの一発が、始まり。
前半の6分に、見事なボレーを叩き込み、これでチームがぐっと楽になった。
なかなか点が取れず、ユナイテッドがリードなんて状況だったら、まだ流れも変わったはず。
前半の30分にコールドウェルが退場になり、数的優位になってからは、チェルシーの一方的な展開に。
この試合で、PKを獲得したら、ドログバが蹴るのではなんて憶測もあったが、2点目となるPKはランパードが蹴って、決めてみせた。
この2点目で試合はほぼ決まり、いいムードでハーフタイムを向かえ、後半は、さらにリラックスして見事なサッカーを展開。
後半に、ドログバがハットトリックを決め、アネルカが、難しいボレーを叩き込み、カルーもいいポジショニングからのごっつぁんゴール、最後はA・コールがとてもSBの選手とは思えないダイレクトボレーを決めた。
これで合計8得点。
最後まで点を取る姿勢を崩さず、スタンフォード・ブリッジに詰め掛けたファンは大満足だっただろう。
シーズンで7得点以上の試合を3つもやってのけるチームは優勝に値する。
プレミアリーグになっての最多得点記録も作り、チームの最多得点の記録も樹立した。
アンチェロッティが、ここまで攻撃的なチームに仕上げるとは。
それでいて、守備も安定。
テリーが精神的に追い詰められた時期もあり、R・カルバーリョはケガが多く、A・コールも長い間戦線離脱。
そんな中、イバノビッチ、アレックス、ジルコフと穴を生め、この優勝を掴み取った。
中盤では、エッシェンが長期の離脱で、終盤戦ではミケルもケガ。
ここで、バラックが新境地で、しっかり活躍し、ランパードもいつも以上にチームの中心として活躍。
この試合でも、このふたりの貢献度ははかり知れない。
マルダが一皮剥け、一流のサイドプレーヤーに成長し、ドログバは、もう言うことはない活躍。
アネルカ、カルー、J・コールも自分たちのプレーでチームを救った。
この試合、途中出場のJ・コールが、かなりいい動きを披露。
来シーズンは、チェルシーにいないのではなんて噂も聞かれるが、この試合でのプレーを見ると、まだまだこのチームに必要な選手。
自分で仕掛けることもできるし、諦めない魂もある。
しっかり戻って守備もしてくれるし、この手のタイプは必要だと思うが・・・。
今シーズンは、アフリカ・ネイションズカップもあり、多くの選手が1月から2月にチームを離れたが、それがハンデになることはなかった。
ユナイテッドの4連覇を阻止し、残すは、次週のFA杯ファイナルのみ。
これもいただいて、2冠達成といきたいところだろう。
ウィガンは、最終節に難しい試合に直面してしまった。
まさかここまで点を取られるとは思わなかっただろうが、数的不利の状況になると仕方ない。
モチベーションにもかなりの差があっただろうし、ここまですかっとやられた方がよかったのかも。
JJBスタジアムでは、このチェルシーに勝利してるし、それは今後の励みになるかも。
この試合、途中出場で出てきたモーゼスってFWに今後注目。
スピードもあるし、テクニックもそれなりにありそう。
ロダジェガが移籍しそうなチームの新しい核になってくれるかも。

スコア 8-0

<得点者> 
チェルシー   アネルカ×2、ランパード、カルー、ドログバ×3、A・コール    
~愛丸's MVP~
ドログバ(この優勝を決める最終節にハットトリックを達成。これで今シーズンのゴールデンシューを獲得。いなかった時期があったことを考えると、これは立派なもん)

セビージャ-バルセロナ

2010-05-11 11:04:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
リーガも残り2節。
ここにきて組まれてるビッグクラブ同士の戦い。
セビージャは、前節、ラシンに大勝し、なんとか最低条件の4位に順位を上げてきた。
ただ、5位マジョルカとは1P差しかないし、相手がバルサだろうと、CL出場権獲得のためには、ここは負けられない。
あの前節の攻撃が展開できれば、バルサから勝ち点3を奪うことも。
バルサは、このサンチェス・ピスファンでのセビージャ戦を勝利で終えることができれば、リーガ2連覇ももう目前。
サンチャゴ・ベルナベウで、マドリーがエンパテ以下の結果だったら、ここで勝つことができれば、最終節を前に優勝を決めれる。
ただ、そう簡単にいく試合にはならないはず。

セビージャはいい立ち上がりを見せたんだが、すぐさまバルサにペースを握られ、失点を重ねてしまった。
前半で、2失点してしまっては、なかなかチームとしてのモチベ-ションも上がってこないだろう。
それでいて、後半に3失点目を喫して0-3に。
コンコがドブレで退場になり、このまま終わってしまうかに思われた。
それが、ここからセビージャが意地を。
カヌーテがうまく抜け出して1点を返すと、すばやいリスタートから、L・ファビアーノがしっかり決めて、なんと1点差に。
ここから、セビージャ自慢のサイドを活かした攻撃が展開できれば、エンパテまでには持ち込めたんだが・・・。
このサイド攻撃ってのが、最後まで火を噴くことはなかった。
J・ナバスは消えてる時間が多かったし、前節フルパワーの活躍を見せたD・カペルもD・アウベスに手を焼き仕事をさせてもらえなかった。
このどちらかが、いつものパフォーマンスだったらと思うと、ちょっと残念。
マジョルカとのCL圏争いを考えると、バルサが相手とは言え、勝ち点がほしかったわけで、この敗戦が、どう影響するか。
パロップの奮闘があったから、3失点で済んだんだが、もっと点を取られてもおかしくない試合だったことも、付け加えておく。
DF陣が不安定だったというか、中盤での守備も、有効的ではなかったし、この辺のケアが試合全体で、しっかりやれたら、こうはならなかったはず。
バルサのあの攻撃をしっかり食い止めなさいってのは難しいミッションではあるんだが、セビージャはそれができるチーム。
ひとり少なくなって攻撃的に出てからペースを握れたことを考えると、前半のうちにもっと前への意識を強く持つべきだった。
仕掛けるべきシーンで仕掛けないから、後手に廻ったわけで、やっぱり自分たちのやってきたサッカーというのがどれだけ大事かってこと。
マジョルカの結果がどうだかわからないが、また5位に転落ってことも。
バルサはあの3点のリードでなんとか救われた。
得点を重ねてる時間は、さすがバルサと唸らされるシーンが多かったんだが、ボージャンが決定的な4点目を外したあたりから怪しい雰囲気に。
1点差まで詰め寄られたのは、明らかに集中力の欠如。
バルサのDFラインがこれまで気の抜けたプレーを見せたことがこれまでにあったかどうか。
カヌーテの抜け出しも、ちゃんと見てなかったからだし、L・ファビアーノのゴールもゾコラのあのすばやいリスタートへの対応ができてなかったから。
前半にも、すばやいリスタートからピンチを招いたが、これがV・バルデスのビッグセーブでなんとか失点はしなかった。
ここで、あれだけV・バルデスが怒って、DF陣に喝を入れてたが、それが功を奏したとは言えなかった。
V・バルデスは、いつもの集中力がないことがわかってたんだろう。
こんな失点で、エンパテにでもなってたら目も当てられなかった。
カンテラーノのトリデンテが揃い踏みで、全員が得点したことはチームに好影響なんだろうが、もっと点は取れてたし、メッシは後半仕事をしてない。
この後半の悪い流れで、最終戦を迎えることになるわけで、この1週間で、どれだけいつものバルサに戻れるか。
マドリーに勢いがあるし、もしかしたら、最終節に大きなドラマが待ち受けてるかも。

スコア 2-3

<得点者> 
セビージャ   カヌーテ、L・ファビアーノ
バルセロナ   メッシ、ボージャン、ペドロ    
~愛丸's MVP~
V・バルデス(不甲斐無い守備陣の中で、しっかり集中できてのはこの男だけ。あれだけ声を出して怒るのをそう見たことはない。最後の砦がしっかりしてれば、この順位でフィニッシュできる)