愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アルゼンチン-カナダ(国際親善)

2010-05-29 14:55:41 | 各国代表戦
観戦日 5/29(土)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンの国内での壮行試合。
この試合、一時はマラドーナがやることを拒んだらしいが、セッティングされた試合だし、なんとか敢行することに。
モヌメンタルでやることも嫌みたいだし、どこまでわがままを貫くのか。
ただ、これは選手のことを思ってのものだし、ここがマラドーナが信頼されてるところなのか。
これで、チームがまとまってくれれば、あの攻撃陣を要してるわけで、本大会でも上位を狙えるはず。
ピチッチ、2位の選手がいて、カンピオナート、CLで爆発した選手も。
プレミアで20点以上挙げた選手もいれば、ELで決定的な仕事をやってのけた選手もいる。
これだけのFW陣がいるチームがどうして不安視されてるのか。
この試合で、それをチェックすることに。

アルゼンチンは国内のサポーターに得点はしっかり取れることを証明してみせた。
それでいて、相手をセロに押さえることもできたわけで、申し分ない壮行試合になったはず。
ただ、相手がカナダってことを考えると、もっと力の差を見せつけてもらいたかった。
5得点挙げはしたが、セットプレーからとカウンターから主。
アルゼンチンらしいパスを繋いで、相手をねじ伏せるゴールはひとつもなかった。
ドイツW杯で見せたセルビア戦でもゴールはもう見られないのか。
この試合、期待のメッシは登場しなかったが、その代役を務めたというか、チームの核になったのがテベス。
自らも1得点をゲットし、気持ちよく南アにいけるはず。
テベスが貢献したのは、やっぱり前線からのプレッシャー。
ここでいいプレスがかけれてるから、高い位置でボールを奪うことができる。
このパターンで奪った得点が2つ。
これはアルゼンチンの武器になる。
メッシをテベスと組ませて使うのか、2トップの下で自由にやらせるのか、まだどんなシステムでくるかわからないが、テベスは外せない。
イグアインが昔のカーサで輝くことができなかった現状を考えると、決定力のあるD・ミリートとテベスのコンビで、トップ下にメッシってのが一番得点が期待できそう。
ふたりが見れなかったのは残念だったが、ここは本番までにしっかり試すことだろう。
中盤は、マスケラーノがアンカーにひとりでは守備が心もとなさ過ぎる。
カナダ相手にもやられるシーンがあったし、守備に奔走してばかりだから、攻撃の起点ができてない。
ここにポセッシオンできてない原因が。
後半、M・ロドリゲスに代わってベロンが投入され、攻撃に変化が生まれたから、中盤の底にはふたり並べた方が・・・。
カンビアッソを呼んでたら、こういった悩みもすぐに解決されたんだが・・・。
ディ・マリアがいい働きを見せてたから、アルゼンチンは変則的なシステムで挑んだ方が結果を残せそう。
問題は守備陣。
この試合、マラドーナが選択したのは、右のラテラルにJ・グティエレス。
CBコンビはブルディッソとオタメンディ。
左のラテラルはエインセ。
カナダに危ない場面を作られたことを考えると、これがもっと強いチームだったら、失点は免れない。
CLのファイナルに出場したサムエル、デミチェリスがいなかったが、サムエルは計算できるとしても、デミチェリスではこの問題を解決できるとは思えない。
エインセを中にいれても同じことだし、それなら、オタメンディを中で使って、ブルディッソを右に回せば守備はまだ安定しそう。
ただ、左の中盤にはディ・マリアがいるから攻撃の面は心配ないんだが、右は、メッシがこっちに張ってプレーすることなく、攻撃的なラテラルを置きたい。
なら、J・グティエレスってことになるが、この男は、ここが本職ではない。
ならサネッティなんだが・・・。
残念ながら、この男もカンビアッソ同様招集されてない。
ヨーロッパのクラブ王者のカピタンと、中盤のマエストロが呼ばれないってどういうことだろう。
このふたりがいたら、もっとチームの守備は安定するはず。
後半、右にガルセ、左にC・ロドリゲスと国内組を投入したが、果たしてこれが世界レベルか。
C・ロドリゲスはエストゥディアンテスでベロンと一緒にやってるし、おもしろいプレーを見せてたからまだいいとして、ガルセのプレーは見たことがない。
ここはマラドーナを信じるしかないか。
何をどう言っても、メンバーは決まったわけで、このメンバーで勝てるチームに仕上げてもらいたい。
とにかく問題は守備だし、この問題をクリアしたら、あの強力攻撃陣が点は取ってくれるはず。
そうすれば、スペインよりもブラジルよりも上に行けると思うんだが・・・。
現状ではかなり厳しい。

スコア 5-0

<得点者> 
アルゼンチン   M・ロドリゲス×2、ディ・マリア、テベス、アグエロ    
~愛丸's MVP~
テベス(プレミアで見せるあのプレーが代表でも発揮され、チームへの貢献度が絶大。あの前線からのプレッシングがアルゼンチンの武器になる。あとはメッシとどう絡めるか)

オランダ-メキシコ(国際親善)

2010-05-29 12:00:21 | 各国代表戦
観戦日 5/29(土)       

愛丸’s チェック
W杯本大会前のテストマッチ。
オランダは、このメキシコを仮想日本と捉えての試合なんだろうか・・・。
体格的にはメキシコと日本は似てるが、中身は、天と地ほどの開きがある。
そのメキシコにしっかり勝利できれば、日本相手には楽勝ってことに。
小さい相手との対戦で、見えてくる部分もあるだろうし、日本も何かこの対戦から見出せるものがあれば。
メキシコは2日前にウェンブリーでイングランドと試合を行ってる。
主力はそっちで出たみたいで、ここはバックアッパーをテストする場か。
フランスを想定してるとも思えないし、今は試合を重ねて、選手のコンディションをチェックしてる段階かも。
アギーレは若手を多く起用しそうで、こういう監督が日本を率いてくれれば、おもしろいかも。

オランダは、CLのファイナルに出場した選手をここではテストしなかった。
あれだけのプレッシャーのかかる試合をやってきたばかりだから、これは懸命の策か。
まだまだ本大会までには時間はあるし、テストマッチもまだ組まれてる。
ただ、ここがいなくても、メンバーは強力だった。
トップにはケガから復帰したV・ペルシ。
2列目は右からカイト、ラフィ、アフェライ。
これだけでも、日本は震え上がるだろう。
これがまた前半の元気な時間では本領を発揮した。
V・ペルシは休んでた時間を取り戻すような華麗な2ゴール。
それも右、左、両足でのダイレクトボレー。
ここに合わせたクロスも見事で、先制点は、左からラフィがDFラインとGKの間に入れてくる絶妙なクロス。
2点目は、右からアフェライが腰をうまく捻って、ファーへのクロス。
この得点シーンでの一連の流れは見事だった。
このメンバーでは、個人でドリブルで仕掛けて突破するってシーンは見られなかったが、パスでもしっかり崩すことができる。
ドリブル突破はロッベンに期待すればいいし、どれだけ攻撃のオプションがあるのか。
スネイデルが入ると、FKにミドルと更に厚みが増す。
果たして、ファンマルバイクはどんなメンバー構成を敷いてくるのか。
ただ、バックアッパーには不満が残る。
グループリーグだけを考えれば、そう問題ではないんだが、オランイェは、それが目標ではない。
単独突破が期待されるエリアは、後半途中にピッチに投入されたが、自慢のスピードとドリブルは鳴りを潜めたままだったし、ボランチに入ったエンヘラールは、チームの守備を混乱に陥れただけ。
これを見てると、もうエンヘラールがピッチに立つことはないだろう。
オランイェの不安は守備だろうが、この試合を見てると、右のボラルーズをつくのはひとつの手かも。
メキシコは、こっちサイドから多くチャンスを作ってたし、日本はこれを見習うべき。
サイドでもいいし、エリアに入ってでもいいから、突破を仕掛けること。
小さい選手への対応はやっぱり慣れてない感じだし、本田圭、松井あたりが、こっちで仕掛けてくれれば、ひょっとしたらひょっとするかも。
ステケレンブルグもそこまで安定したセービングができてたようには思えないから、ミドルも多く打つべき。
メキシコは、イングランド戦の後ということで、スタメンは控え中心。
前半は、いいところが全く出せなかったが、後半途中にG・ドス・サントス、ベラを投入して流れが変わった。
この個人技に優れた若手が果敢に仕替え、リズムを作った。
これにトップのJ・エルナンデスが絡んだ攻撃は魅力的。
もっと大きい選手がいあたら、起点になってくれるんだろうが、今のメキシコは、そういう攻撃をやろうとしてない。
パスを繋ぎながら、ここってところでは勝負をする。
それができる選手たちを集めてる。
体格的には日本とそう変わらないが、やってるサッカーは大違い。
個人の能力も全く違うし、そんなメキシコがオランダに勝てない現実なんだから、果たしてどうなるか・・・。
アギーレは、3トップを採用してるみたいだが、これだと、グアルダードの使い方が微妙に。
この試合、左のインサイドハーフで出てたが、ここだと、この男の良さが引き出せてない。
なら、4-2-3-1にして、2列目にG・ドス・サントス、ベラ、グアルダードを並べてみるのも手かも。
そうなると、かなり強力な2列目が完成しそう。
なかなか厳しいグループに組み込まれたメキシコだが、フランスの状態次第では、突破もある。
後半のメキシコはかなり魅力的なサッカーを展開できてた。

スコア 2-1

<得点者> 
オランダ   V・ペルシ×2
メキシコ   J・エルナンデス    
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(オランイェのトップを張るにはこの男。あれだけ高い得点力を誇るFWはそうはいない。シーズンを長く休んだ鬱憤を南アで晴らすかも)