愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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イングランド-日本(国際親善)

2010-05-30 23:43:27 | 日本代表
観戦日 5/30(日)       

愛丸’s チェック
イングランドは、本大会前、最後のテストマッチ。
この日本を仮想どの国に見立ててるのか。
まだ23人を決めてないカペッロは、この試合で、全てを決めるみたい。
ってことは、多くの選手を試してくるはず。
メキシコとのテストマッチでは高さを活かして3-1と圧勝してるし、状態は悪くないはず。
日本相手に圧勝して、気持ちよく本大会を迎えたいところ。
日本は、あの韓国戦からどれだけチーム状態がよくなってるか。
スイスに移動して間もないし、ここがベストコンディションではないはず。
そんな中、この強国相手にどんなサッカーを展開できるか。
俊輔がケガで使えないという日本とってはいい状況の中、新しいシステムが機能してくれれば、このままあの男をベンチに置いたまま戦える。

イングランドは、この試合にどれだけのモチベーションで挑んでいたのか。
単なるテストマッチとしか捕らえてなさそうだった。
本大会に行けるぎりぎりの選手たちはそれなりのパフォーマンスは見られたが、主力級の選手たちは、試合に入っていってなかった。
ルーニーにしろ、ランパードにしろ、こんなレベルの選手ではない。
ルーニーはケガ上がりってこともあって、とりあえず、試合勘を取り戻すってことに重点を置いてたんだろう。
あの激しさは見られなかったし、これぞルーニーと思わせたのは、ファーサイドに巻いて狙うシュートを放ったところぐらい。
ジェラードとのワン・ツーもさすがと思わせるものではあったが、まだやれる選手。
ここが目標の試合ではないし、南アであのプレーを披露してくれれば。
ランパードも同じ。
このイングランドのPK職人が、川島に止められるようなあのPKはもう見たくない。
自分の間合いできっちり止めた川島を誉めるべきだろうが、本大会では、もっときっちりコースをついてくるはず。
流れの中でのダイナミズムさもなかったし、まだ開幕まで2週間あるわけだし、それまでにはコンディションを整えるはず。
そう思わせる選手がイングランドには多く、自分たちでゴールを奪うことはできなかったが、それでも試合には2-1と勝利した。
DF陣もぬるいプレーが多く、岡崎クラスのFWにリオ、テリーがフィジカルで負けるわけがない。
それが、やられてたシーンがあったってことは、集中しきれてなかったのと、ケガを注意してたからか。
この試合で激しくいく必要もないし、ちょっとなめてたってところもあるんだろう。
この試合で、カペッロは何を感じて、どう23人を選考するのかわからないが、もう頭の中は決まってるはず。
日本は、韓国戦よりもいい出来だった。
阿部をアンカーに入れる、岡田曰く4-1-2-3は、まずまず機能した。
中盤の底で、阿部がしっかり守備をしてくれれば、それなりに安定してくる。
CBもこなす選手だし、これぐらいはやってもらわないと。
左では大久保が長友といい連携で守備ができてたし、これをもっと攻撃でもいい連携ができれば。
気持ちでプレーしてくれる選手だし、大久保は、左サイドのファーストチョイスかも。
後半、松井が代わって出てきたが、この男は単独の仕掛けがあるから、これはこれでおもしろい。
左サイドに関しては、これで問題ないだろう。
右は本田圭が入ったが、まだクラブレベルで見せるパフォーマンスではない。
右で使われるなら、もっと中に切れ込んでのプレーを多くしてもらいたいんだが、相手が相手だったし、そう攻撃に専念できるわけもない。
本大会でもこんな状況が続くかもしれんから、少ないチャンスをなんとかゴールに繋げられるようなプレーに期待。
守備にも貢献せず、いいパスを出せるわけでもなく、当たられるとすぐに転がるようなひ弱な左利きの選手なんていらん。
遠藤も相変らずバックパスの回数が多いし、守備も軽い。
慌てる癖はあのままだし、この男を使う理由がまだわからない。
これなら、もっと飛び出しとミドルで期待が持てる憲剛か、守備での貢献もある稲本と、長谷部のコンビでいい思うんだが・・・。
守備では2つのOGがあったが、これはサイドを攻略されてのもの。
J・コールの突破は、明らかにこの前のプレーで中に選手が多すぎたことと、A・コールのクロスは、疲れから、ここについていける選手がいなかったことが原因。
時間の経過とともにフィジカルが落ちてくるのはわかってる。
それをどう攻略するか。
カメルーン、オランダとサイドで早い選手がいるから、ここにどう対応するかが失点しない鍵。
ただ、中も強力だし、世界のレベルは高すぎる。
岡崎が、テストマッチとは言え、あのイングランドのCBコンビに勝てるシーンもあったわけで、これは自信に繋がったはず。
川島も好セーブを連発し、ランパードのPKもストップできたから、こちらもそうそう自信はついただろう。
楢崎から正守護神の座を奪うかもしれん。

スコア 2-1

<得点者> 
イングランド   OG×2
日本       闘莉王    
~愛丸's MVP~
J・コール(イングランドで一番気持ちよくプレーできてたのはこの男ぐらい。ここにきて調子を上げてきてる。どんな形で使われるか、カペッロの起用法が楽しみ)

サンパウロ-クルゼイロ(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2010-05-30 10:57:18 | その他
観戦日 5/30(日)       

愛丸’s チェック
リベルタもベスト8が出揃って、1legはすでに終了。
ここまで残ってるのが、フラメンゴ、U・D・チレ、グアダラハラ、リベルタ、エストゥディアンテス、インテルナシオナルと、この両チーム。
これを見ても、ブラジル勢の強さが目立ってる。
ベスト8の半分がブラジル勢だし、ここから優勝チームが出てもなんらおかしくない。
1legはミネイロンで行われ、0-2とアウエーゴールふたつを奪ったサンパウロが勝利。
これを受けてのモルンビーでの2leg。
圧倒的にサンパウロが有利。
このリードを守れるだけの守備力があるし、安定感もばつぐん。
クルゼイロは3点を取らないとベスト4には進出できないわけで、必死の攻撃は必要。

サンパウロの強さだけが目立った試合に。
アウエーで2点を取っての勝利しての2legだし、気持ち的な余裕もあったんだろう。
それに加え、前半の2分にクルゼイロの攻撃のキーマン、クレーベルが一発レッドで退場に。
これで更に余裕が出てきた。
あのレッド、ちょっと厳しい判定ではあったが、ここはモルンビー。
大歓声の後押しもあったはず。
数的優位な時間が大半を占め、ボールの支配率も、試合の主導権もサンパウロが握ったままだった。
そんな中、守備ではなく、攻撃でいいところが多く見られた。
ワシントンがベンチにも入らない状況だったが、ここはトップのフェルナンドンががんばった。
ポストプレーで負けるシーンがなく、落としもしっかりやってくれる。
ここにボールが収まれば、必ずボールが繋がることを信じて、周りが動き出し、そこにきっち落としてくれる。
こういうパワータイプのFWがいてくれたら、チームの攻撃もかなりスムーズに運ぶ。
それを証明したのが、2得点目。
左からのクロスをきっちりカベッサーダで落とし、これをダゴベルトが受けて、ファビオの位置を確認してのループ。
クロスも正確で、ポストプレーも正確。
その後のシュッチも芸術的で、全てがうまくいってのゴールだった。
ダゴベルトの創造性も豊かだし、技術もそれに伴ってすばらしい。
このコンビが日本にいてくれたら・・・。
ここに絡んでくるのが、ダゴベルトだけでなく、トップ下のマルロスも効果的に絡んでたし、これがサンパウロの攻撃の強み。
相手DF陣は誰を捕まえていいか、確定できてないし、フェルナンドンにふたりいったら、その空いたスペースをつかれてしまう。
この攻撃を見てれば、ワシントンがいない方がチームとして攻撃できてそうな・・・。
クルゼイロがこの試合のほとんどを10人で戦うことになり、守備が崩壊するシーンはひとつも見られなかった。
R・セーニが目立ったのは、最後尾からのビルドアップでのキックの正確性だけで、セーブするシーンはゼロ。
1legの結果、開始早々の退場劇で、気持ちにゆとりができたから、このサッカーができたのかもしれんが、今シーズンのサンパウロは、このタイトルを獲得するのに一番近いチームかも。
クルゼイロは、自慢のチーム力を最後まで発揮することなく破れさった。
昨シーズンは、洗練された組織で、フィナーウまで進出したが、今シーズンは、このベスト8で姿を消すことに。
ジュビロ時代から一緒にプレーしてる中盤の3人を監督の信頼関係は見事なものだったが、今のサンパウロを葬り去るだけの力ではなかった。
ミネイロンで勝利してれば、また違った展開になったんだろうが、ホームでの試合を落としてしまうと、そこから気持ちを上げるのはなかなか難しい。
3点が必要だった試合で、攻撃の中心クレーベルがあんな早い時間に退場してしまっては、どうしようもない。
トップで、T・リベイロがなんとか違いを生み出そうにも、孤立してるシーンが多く、ボールを持ててもサイドだし、ここから点に繋がるような攻撃ができなかった。
自慢の組織力でもサンパウロに劣ってたし、クルゼイロの栄光の時代は、ここで終わったのかも。
守備では裏を取られることが多く、ドリブルでの仕掛けに弱さを見せた。
先制点を奪われたときは、ジュニオール・セーザルの仕掛けを3人で囲いにいったが、これを股抜きで突破される始末。
数的優位で守ってるのに、突破されてはどうしようもない。
これだけいるから、なんて気の緩みみたいなものがあったのかもしれんが、ああいう守備をしてるようでは・・・。
これで、ベスト4に名乗りを上げたのはグアダラハラについでサンパウロが2チーム目。
残りの2つを全てブラジル勢が占めることもありうる。

スコア 2-0

<得点者> 
サンパウロ   エルナネス、ダゴベルト    
~愛丸's MVP~
フェルナンドン(あのポストプレーの正確性は、サンパウロの攻撃の最大の武器に。必ず落としてくれるし、周りとの連携も見事。インテルナシオナウ時代の輝きが戻ってきた)