愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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マラガ-R・マドリー

2010-05-18 15:13:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
マラガは現在18位。
降格圏に沈んでるが、勝ち点36で4チームが並んでる状況。
バジャドリー、テネリフェともビッグクラブとの対戦で、マラガも同じだが、ラ・ロマレダでやれることが強みか。
優勝の望みがあるマドリーとの対戦だが、バルサが早い時間で試合を決めるようなことがあれば、マドリーは意気消沈してしまうだろう。
そこの隙を突くことができれば。
カーサのサポーターが後押ししてくれるだろう。
マドリーは勝利あるのみ。
それでいて、バルサがエンパテ以下で終わらないと・・・。
これだけの勝ち点を積み重ね、優勝できないって不運はあるが、クラシコで2連敗したことが響いてる。
ただ、最後まで諦めず戦うことができれば、セビージャの試合みたいなこともあるかもしれん。

マラガが、ラ・ロマレダで意地を見せた。
カーサの後押しもあったが、ここまでマドリー相手にやれるとは。
なんと言ってもドゥダの先制点がチームに勇気を与えた。
これで一気にムードはよくなったし、よりいっそう魂を感じるサッカーを展開。
残留をかけて戦うチームってのはやっぱりこうでないと。
相手がどこであろうが関係ない。
自分たちの持ってるものをぶつけていけば結果はついてきてくれるはず。
ドゥダのゴールで勇気を与えたことも事実だが、もうひとり、この勝ち点1をゲットできた立役者が。
GKのムルーア。
それだけマドリーのシュートをセーブしたことか。
弾いたらつめられるって場面ではしっかりキャッチできてるし、横の難しいボールもきっちり反応できてた。
GKが乗ると、あのマドリーの攻撃陣さえ、点を取るのが困難になる。
後半の早い時間に1点を返され、ちょっと沈んだ時間もあったが、マドリーの勢いが上がってこず、マラガは最後まで戦い抜くことができた。
それにしても、よく、マドリー相手に勝ち点1を獲得できたものだ。
これだけ集中して戦うことができてれば、もっと早い段階で、残留は決めれたはずなのに・・・。
この残留争いしてるチームの終盤戦の戦い方を見てると、これをシーズン通してできれば、こんなことにはならないのにって毎シーズン思うこと。
これだけの力を発揮できるチームが、どうして前節まで18位だったのか。
ケガ人なんかの関係もあるんだろうが、気持ちの問題のような。
昨シーズン、マラガはちょっとした旋風を巻き起こしたが、今シーズンは残留争い。
かなり厳しいシーズンだったとは思うが、残留を決めたわけで、来シーズンは、もっと上を目指してもらいたい。
ドゥダが残ってくれれば、それが可能だろうが・・・。
マドリーは、バルサが先制し、早いうちに2点目を取った段階で、そうそうやる気がなくなってた。
それもわかる。
ただ、プロなわけで、信じて応援してくれてるマドリディスタのことを考えたら、このパフォーマンスはいただけない。
特にC・ロナウド。
全くこれまでチームに貢献できてたようなプレーを見せれなかった。
気持ちが入ってなかったし、これをスーパースターと呼んでいいものかどうか。
いかなるときも気持ちを前面に押し出して勝利のために戦うような男じゃないと、サポーターの信頼は勝ち取れない。
グティは途中出場で、かなり熱くなってたが、これが本来あるべき姿なのでは?
マラガ相手に1-1、バルサは勝ってる、これで、ああもう優勝はないやって諦めた気持ちでは見てる側にとて失礼。
ここでラウルのマドリディスモもほしかった。
最後まで戦う姿勢を見せてほしかった。
これでマラガがなんとかエンパテに持ち込んだってことになると、もっと激しくいい試合になったのに・・・。
これでマドリーの今シーズンが終わったわけだが、今シーズンも無冠。
あれだけの補強をしながら、何も勝ち取れないなんて・・・。
カカ、ベンゼマは、期待はずれもいいところだし、マドリーの生え抜きにも厳しい対応。
ラウル、グティと果たして来シーズンもマドリーでプレーするのかどうか。
このふたりがいなくなると、マドリーじゃなくなるような気がするんだが・・・。
とにかく、バルサに勝つチームにならないと、またリーガのタイトルを逃すことになる。


スコア 1-1

<得点者> 
マラガ    ドゥダ
R・マドリー V・デルファールト    
~愛丸's MVP~
ムルーア(この男のセーブがチームを残留に導いた。気持ちの入ってないマドリーとは言ってもマドリーはマドリーだし、このチームを1失点に押さえたのは立派)

バルセロナ-バジャドリー

2010-05-18 13:46:57 | チャンピオンズリーグ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
バルサはこの試合に勝てばリーガ連覇が決まる。
エンパテでも、負けでもマドリーの結果次第では優勝もあるんだが、カンプノウで、そんな形での優勝は望んでないだろう。
相手が降格のかかってるバジャドリーでも力の差は歴然だし、ここはスカッと勝って連覇を達成したいところ。
チャビがサスペンシオンで出場できず、中盤の構成がどうなるかわからないが、イニエスタ、チャビが揃って出場してない試合は4試合全て4得点を挙げて勝利してるし、ここもそうなるかも・・・。
バジャドリーは、勝ち点36で4チームが並んでる状況。
最下位シェレスも33Pだし、この試合で勝ち点を取れないと、降格も。
順位的には残留圏だが、最終節で、どう変わるかわからない。

バルサが、第1次V・ハール時代になしえて以来のカンプノウでの優勝決定。
もう始まる前からカンプノウは優勝が決まったかのような盛り上がりだったが、選手たちは冷静だった。
ただ、試合の立ち上がりではバジャドリーに攻め込まれる時間もあって、危ない場面も作られた。
これを救ったのが、カピタンのプジョル。
V・バルデスの不用意なプレーから、フリーでマヌーショに打たれるシーンがあったが、これをからだを張ってブロックしたのが、プジョル。
ここってところで頼りになるのが、カピタンってもの。
このプレーでチームがぐっと引き締まった。
中盤で、チャビみたいな展開をする選手はいなかったが、トゥーレ・ヤヤ、S・ケイタが自慢のフィジカルを活かしてのドリブル突破で局面を打開。
特にトゥーレ・ヤヤの積極性が買えた。
本来はここでプレーしたいんじゃないかってぐらいいきいきしてたし、あのロングストライドのドリブルがメッシと違った脅威がある。
バジャドリーのDF陣は、違ったタイプのドリブルを相手にしないとならないわけで、そうとう苦労したことだろう。
この試合、これまでのチャビ、イニエスタ両方を欠いた試合同様、しっかり4得点を挙げた。
これもまたすごいこと。
あのふたりがいるときのサッカーとは違った感じなんだが、得点力は全く落ちてない。
それがバルサのすごいことか。
D・アウベスのオーバーラップの少なさがそれを物語ってるんだろうが、ここを有効活用するパサーがいない。
それなら、自分で仕掛けるって感じで、トゥーレ・ヤヤが輝いた。
3試合連続のカンテラーノ・トリデンテのそろい踏みとはいかなかったが、ペドロ、メッシはしっかり得点を。
3人の関係は相変らずいいし、ボージャンに得点は生まれなかったが、点を取るって気持ちは一時よりもかなりアップしてる。
この3人は、これからのバルサを長いこと支えていくことになるわけで、もっと連携が増せば、果たしてどんなユニットに成長していくことか。
カンプノウの後押しおあり、最終節で、まだ優勝が決まってないプレッシャーのかかる状況だったが、気持ちよくプレーできてたバルサ。
まだまだリーガでは、このチームが最強なのか。
バジャドリーは、今シーズンでプレメイラの舞台を去ることに。
他のライバルたちの結果に左右される状況だったが、このバルサ戦を前に、もっと勝ち点を積み重ねたかった。
カンプノウで、このレベルのチームが勝つってことはかなり難しいし、バルサも優勝がかかってる。
相手が悪かったというしかない。
マヌーショがあの早い時間の決定機を決めてれば、また違った流れになったかもしれんが、このバルサに勝つってことは不可能に近い。
エンパテも難しいミッションだったし、試合の前から他力本願だったはず。
見せ場らしい見せ場もなかったし、この試合だけを見れば、降格してもおかしくないチームだし、セグンダでまた力をつけてくれば・・・。
残留したいって気持ちが全く伝わってこなかったし、最後はこういうチームは持ってる力以上のものを発揮するものなんだが・・・。
それにちょっとは期待したんだが、バルサが苦しむシーンは立ち上がりしかなかった。
プロピア・プエルタで先制点を献上してからは、かなりチームの士気が下がってたし、この敗戦も仕方ない。
この前に残留を決めれるシーンもあっただろうし、それができてなかったことが悔やまれる。

スコア 4-0

<得点者> 
バルセロナ   OG、ペドロ、メッシ×2    
~愛丸's MVP~
トゥーレ・ヤヤ(この男のダイナミックなドリブルはかなり武器になる。メッシと違ったドリブルだし、相手はそうとうやりづらいだろう。まだまだバルサに必要な選手かも)

アルメリア-セビージャ

2010-05-18 12:52:07 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
これもデルビー・アンダルース。
ただ、セビージャ、ベティスのあの熱い感じは、感じられない。
アルメリアは最終節をカーサで戦うのは、プリメイラに昇格してから、今シーズンが初めてみたい。
モチベーションはここにしかないだろう。
残留も決めてるし、果たして、どんな気持ちで、この試合に挑むのか。
セビージャは現在4位。
ただ、5位マジョルカとは1P差しかない。
マジョルカは強さを発揮できるオノ・エスタディでの試合だし、セビージャはこのフエラ戦でしっかり勝利して、マジョルカの結果関係なくCL出場を決めたいだろう。
L・ファビアーノのケガは気になるが、ここは古巣相手に燃えてくれるネグレドがいる。
自力で、決めたいだろうし、ここに駆けつけてくれたセビジスタのためにも、スカッと勝利で、最終節を終えたいだろう。

アルメリアが、思いのほか高いモチベーションで、この試合を最高におもしろくしてくれた。
ここまでアルメリアがやってくれるとは思わなかった。
だらけたプレーも見られなかったし、前への気持ちも、しっかり守るって気持ちも保たれてた。
こういう試合を、最終節で見せてくれれば、もっと盛り上がるはず。
確かに残留が決まって、ヨーロッパ戦も無関係、なおかつ代表クラスでない選手が多いチームは、今シーズンは、もうバカンスのことで頭がいっぱいなはず。
それをカーサでのラストマッチで、選手たちが燃えてくれた。
セビージャをアンダルシアのライバルと思ってるかどうかはわからないが、これがデルビーだって思いがあったのか。
セビージャは高いモチベーションで、CL出場権獲得のため必死で来てる中で、先制点を奪われ、ここでがくっとくるはずなんだが、アルメリアは追いつきにいってくれた。
ピアッティ、クルサとサイドのスピードスターが、果敢に勝負を挑み、セビージャに守りにくさを植えつけた。
ここで、左サイドからのクロスを、ピボーテのソリアーノがゴラッソなダイレクトボレー。
このゴールがセビージャに与えた影響ったら。
アルメリアはこれでまた息を吹き返したが、なんとプロピア・プエルタがまたまたリードを許されてしまう。
ここで終わりかと思ったが、またまたゴラッソで、追いついた。
次は、左からファンマ・オルティスが切れ込んできての右足シュート。
いいところにいいスピードで突き刺さった。
マジョルカの選手たちの気持ちが乗り移ったかのようなゴール。
このまま2-2でATへ。
これで、試合は終わるかに思えたが、セビージャの魂の前に、残り30秒ってところで、失点してしまった。
この失点はアルメリアに与える影響ってのはそんなに大きくはないんだろうが、マジョルカに取ったら、それはもう大変なもの。
CL出場がすぐそこまで見えてたところで・・・。
これをアルメリアのせいにするのは酷な話だし、ここまでいい試合を見せてくれたアルメリアには感謝。
セビージャは、もう無理だと思われた時間で、ロドリーが、奇跡のゴールをゲット。
スキラチに当たって跳ねたボールを魂のジャンピングボレー。
気持ちで叩き込んだゴールだった。
最後まで諦めないってことがどれだけ重要なことかを教えてくれるゴールだった。
あんなジャンピングボレーをロドリーがかつて決めたことがあるったのかどうか・・・。
このゴールが生まれたから、CL出場を決めたんだが、試合全体を見ると、セビージャ自体の調子はよろしくなかった。
ここ数試合、なかなかサイド攻撃の破壊力が伺われない。
疲労ってこともあるんだろうが、J・ナバスはもっとやれるだろうし、D・カペルもちょっと落ち気味。
ここが機能して初めてセビージャのサッカーが成り立つのに。
うまくサイドアタックを仕掛けられないから、中もなかなか機能しない。
カヌーテ、ネグレドも動きは重かったし、ネグレドは抗議で一発ロハ。
やっぱりここにはL・ファビアーノがいないと。
この終盤戦で、だいぶチームの悪い部分も見えてきたし、ここをしっかり立て直せれば、来シーズンはもっと楽に4位以内は確定できるだろうし、優勝を狙えるチームになんないと。
いつまでもバルサ、マドリーの2強ではリーガがおもしろくなくなる。
ほんとに、あの最後の魂のゴールは、セビジスタに永遠に語り継がれることだろう。

スコア 2-3

<得点者> 
アルメリア   ソリアーノ、ファンマ・オルティス
セビージャ   カヌーテ、OG、ロドリー    
~愛丸's MVP~
ロドリー(この奇跡のゴールがセビージャを来シーズンのCLへ導いた。諦めない力ってのを思う存分わからせてもらえたゴールだった)

チェルシー-ポーツマス(FA杯 ファイナル)

2010-05-18 10:54:00 | プレミアリーグ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
プレミア制覇を最終節に決めたチェルシーと、FLC降格が決まったポーツマスのファイナル。
プレミアでのサッカーを見てれば、この試合に結果は見えたようなもんだが・・・。
それでも、何が起こるかわからないのが、カップ戦のファイナル。
チェルシーは、チーム創設以来のダブル達成に向けて、モチベーションは高いはず。
これでシーズンが終わるわけで、全力で、このタイトルを狙ってくるだろう。
ポーツマスは、プレミアでの悔しさを全てここに賭けてくる。
もう何もないわけで、このタイトルさえ獲得できれば、いいシーズンだったと思えるかもしれん。
ただ、降格が決まったチームのFA杯のファイナルでの成績が芳しくない。
そのジンクスを打ち破るぐらいのパフォーマンスを見せてもらいたいものだが・・・。

チェルシーのこの試合での決定機の多さったら、プレミアの最終節と同じぐらいだった。
ウィガン戦では8得点できたんだが、この試合は、なんと1点。
これで、ポーツマスを無失点に抑えることができたから、FA杯連覇、ダブルを達成できたんだが、ここまでゴールに嫌われるのも珍しい。
ただ、ポーツマスを圧倒してたことは事実。
ポスト、クロスバーが、かなりポーツマスの味方をしてくれたから、この点差だったが、その不運がなかったら、もっと点は入った。
ランパードのミドル、ドログバのFK、テリーのヘッドと上げたらきりがない。
カルーのただ、流し込むだけのシュートもなぜだかクロスバーだったし、嫌な流れだったことは間違いない。
攻めども攻めどもゴールが決まらないって試合をいくつも見てきたが、こういう試合は、えてして相手に先に点を取られ、慌てて攻めるも悪い流れを変えれずに負けってkとがよくあるもの。
この試合もその展開になりつつあった。
ポーツマスが後半にPKのチャンスを得て、これをボアテンクが決めてれば・・・。
真ん中を狙ったPKはツェフがからだは右に飛んでも、足を残して、これをセーブ。
このPKストップがなかったら・・・。
ツェフは、これ以外にもピキオンヌがシュートコースを変える合わせ、ゴールが決まったかにおもわれたシュートを超人的な反応でセーブ。
この2プレーがチームを救ったと言っても過言ではない。
攻撃されえる時間が短い中、GKとしてはなかなか集中することが難しい試合だっただろうが、ツェフは、しっかり自分の仕事を全うした。
そのPK後、ドログバが直接FKを叩き込み、これが決勝点に。
85分にランパードがPKを外す珍しいシーンもあったが、1点でもリードできてれば、この試合負ける気はしなかっただろう。
心配なのは、バラックが前半でケガで交代したこと。
W杯を控えてるし、無理させずの交代だったらいいんだが、このケガが長引くようなことになれば、ドイツ代表にとってはかなりの痛手に。
それにおそらくバラックは、この試合がチェルシーでの最後の試合になったはず。
それだったら、最後までプレーしたかっただろうに、途中交代だったってことは、かなりきついケガなのかも。
悲願のビッグイヤーはモウリーニョの前に屈してしまったが、プレミア、FA杯のダブル達成で、アンチェロッティの1年目は、大満足のシーズンになったはず。
ポーツマスは、あのボアテンクのPK失敗が全てだった。
あそこで先制してれば、かなりチームに勇気を与えたはずなのに・・・。
ピキオンヌのシュートも決まらないし、ディンダンのシュートもうまく当たらず。
チャンスの大きさではチェルシーにもひけを取らないぐらいものだったが、こちらも決めることができなかった。
プレミアでの不甲斐無いシーズンの鬱憤をここで晴らそうって気持ちでいっぱいだったんだろうが、やっぱりチェルシーは強かった。
ただ、勝てなかった試合かと言われればそうでもなかったから、訪れた少ないチャンスをものにしてれば・・・。
あれだけポスト、クロスバーも味方してくれたことを考えると、降格はしても、ウェンブリーでカップを掲げることができた。
運を味方にできなかったことも、今シーズンのポーツマスを象徴してるのかも。
ポーツマスにはスピードのある選手が多いし、この選手たちが来シーズン、どこでプレーするか。
しっかり給料を支払ってくれるチームでプレーしたいと誰もが思ってるはず。

スコア 1-0

<得点者> 
チェルシー   ドログバ    
~愛丸's MVP~
ツェフ(ピキオンヌのあのコースを変えたシュートへのスーパーな反応、ボアテンクのPKストップ、この2つのビッグセーブで、このタイトルを獲得できた)

デポルティーボ-マジョルカ

2010-05-12 15:12:36 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
約2ヶ月、勝利から見放されてるデポル。
11戦勝ちないという記録はチームのワースト。
このまま勝てないまま今シーズンを終えてしまうのか。
ケガ人がここまで出ない時期にはCL圏を争う活躍を見せ、スーペルデポルの再来かとも思ったものだが・・・。
リアソールでの最終戦で、なんとかF・ルイスが戻ってきたが、これが起爆剤になるか。
マジョルカは、5位に転落してしまったが、4位のセビージャとはまだ勝ち点差1P。
バルサにセビージャは敗れており、ここを勝利すれば、またまた4位に浮上する。
どちらもモチベーションは高いだろうし、いい試合になるはず。
ただ、マジョルカは経営に問題があり、UEFAの試合に出場できないなんて噂も・・・。
これで、マジョルカの面々の気持ちに問題が出なければいいが・・・。

デポルは、やっと勝利の美酒に酔うことができた。
約2ヶ月勝っておらず、どれだけ、この勝利を待ちわびたことか。
左サイドは攻撃の起点となって猛威を振るってるうちは、最高のサッカーができてたんだが、ここがケガで機能しなくなった途端、この有様。
F・ルイスの離脱がそれだけ大きかったってこと。
そのF・ルイスがこの試合にようやく戻ってきた。
脛の骨折で、かなり症状は深刻なものだったみたいだが、3ヶ月もしないで戻ってこれたのは脅威。
これも、F・ルイスがセレソンに召集され、南アに行くって強い気持ちがあったから。
その復帰を祝うかのように、マジョルカの猛攻に耐え、虎の子の1点を守りきって、なんとか勝利することができた。
最高のサッカーを展開し、スーペルデポルの復活なんてことはなかったが、これも1勝は1勝。
最悪の事態で、リアソールの最終戦を終えることはなかった。
リキが決定機を決めれず、ここってところでの連携ミスなんかで、チャンスを不意にすることが多かったが、全てがうまく絡んだところで得点できた。
途中交代のF・ルイスが突破して、左で起点を作り、ここで戻しのパスをバレロンへ。
ここで一撃必殺のスルーをリキへ。
しっかり左足で打てるようにトラップし、落ち着いて決めてみせた。
やるべき選手が、しっかり仕事をすると、こうやって点が取れる。
この試合を見てると、やっぱり、このチームにはF・ルイスが必要だってことを感じさせる。
果たして、この驚異的な復帰をドゥンガはどう見たか。
この試合、バレロンが先発で、ここってところであのパス能力を発揮したが、一番よかったのが、M・パブロの使い方。
バレロンがためて、M・パブロがオーバーラップしてきたら、ここへのエンジェルパス。
このシーンを見てると、スーペルデポルを知ってる人間としては、懐かしさを感じてしまう。
ここからのクロスで、どれだけ決定機を作ったことか。
D・トリスタン、マカーイなんかが中央でどかんとよく決めたもんだ。
まだ、あの頃を知ってる選手がいるし、来シーズンはケガ人を少なくするような対策して、せめてEL圏には食い込んでkるようなチームにしてもらいたい。
マジョルカは、この試合、勝ち点3を取れた試合だった。
前半にどれだけチャンスを作ったことか。
ウェボ、アドゥリスと、3点、4点は入ってもおかしくなかった。
立ち上がり、デポルは明らかに集中力に欠けてたし、ここで、1点でも取れてれば、あそこまでデポルが立ち直ることもなかった。
ウェボなんかは、ただ、普通に蹴ってればゴールってシーンで、大きく吹かしてしまった。
W杯でもこういうシーンを多く見せてくれると、ひょっとしたら、日本もって思ったが、カメルーンには、ウェボ以外にいいFWがいるし、これだけは・・・。
アドゥリスも、いい抜け出しまではするんだが、フィニッシュが。
どうもマジョルカから、いつか決まるだろうって慢心にも近い気持ちがあったみたいだし、これがこの敗戦に繋がったことは間違いない。
ボルハが、サスペンシオンで、中盤にいなかったのも響いたか。
ここからの攻撃ってので、多くのチャンスを作り出してたし、攻撃を組み立てる選手がいなかった。
ここにきてマジョルカも息切れ気味で、まだ最終節が残ってるが、セビージャとの差を縮めることはできなかったし、得意のオノ・エスタディでも今まで通りのサッカーができるか不安。
どこまでCLに賭ける意気込みがあるかどうか。

スコア 1-0

<得点者> 
デポルティーボ  リキ    
~愛丸's MVP~
バレロン(要所、要所で見せるあのスルーはまだまだこのレベルでもやっていける。試合を決めた得点もこの男のスルーだったし。まだ来シーズンも元気にプレーしてもらいたい)

ビジャレアル-バレンシア

2010-05-12 13:03:30 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
この終盤戦でのデルビー・バレンシア。
メスタージャでは、なんと珍しくバレンシアが、4-1と圧勝。
ビジャレアルが、強豪チームの仲間入りしてからは、ビジャレアルが圧倒的に分がいいんだが・・・。
ビジャレアルは、このデルビーが、今シーズンのエル・マドリガルの最終戦。
J・ペンタ、ピレスは、これがカーサでの最後の試合になる。
その花道を飾る試合になるか。
バレンシアは、すでに3位を確定させ、来シーズンのCLストレートインを決めた。
バレンシアがCLに出場するのは、3シーズンぶり。
もう何も目標のないチームだし、来シーズンへ向けての準備と、代表に呼ばれる選手はコンディションを整える調整に。

ビジャレアルは、前半に2得点を挙げ、早々に、このデルビーの勝利を確信させた。
まだEL圏を確定させておらず、まだ、諦めれるわけにもいかないので、このデルビーが激しくならず、あっさり決めれてよかったかも。
モチベーションが何もないバレンシアは、デルビーといえども、テンションが上がっておらず、この展開も頷ける。
ただ、まだ最終節に、EL出場を決めなければならない状況で、後半の30分ちょっと前に、J・ジョレンテと、カプテビラが退場に。
J・ジョレンテは、危険なタックルで、アマリージャをもらい、これに対する抗議で、すぐさまドブレ。
この退場劇に抗議したカプテビラもドブレで、退場。
なんともばかばかしい退場劇。
試合はほぼ決まってる中、ここまでやらなくてもよかった。
このふたり、このデルビーで、今シーズンを終えることに。
もう何も目標のないチームだったら、そんなに問題になることはないんだが、まだELへの出場という目標がある。
それを考えたら、このふたりの退場で、どれだけチームに影響を与えるか。
ここから9人になり、バレンシアも色気が出てきて、ここから猛攻を仕掛ける。
なんとか残ったメンバーがからだを張って守り抜いたが、疲労はそうとう溜まってることだろう。
ケガ人が出なかったことは幸いだが、カーサでのラストマッチになるふたりももっと楽な展開で使いたかったはず。
ふたりは途中交代で、出てきたが、守備に翻弄。
J・ペンタはカプテビラの穴をしっかり埋め、ホアキン、P・エルナンデスのサイドアタックを最後まで押さえ込んだ。
ピレスは、がんばってつないでくれたボールをしっかりキープし、時間を使うことができた。
厳しい使われ方だったが、ふたりともビジャレアルのために仕事ができた。
バレンシアのパワープレーに屈することのなかったビジャレアルは、これで、最終節まで望みを繋いだ。
ヘタフェがどうなったかわからないが、下で追いかけてきてるビルバオはマドリーに敗戦。
これで、ヘタフェとビジャレアルの一騎打ちに。
バレンシアは、ビジャ、D・シルバ、セサルを外してのデルビー。
攻撃の要のふたりは召集メンバーからもはずれ、ゆっくり休養。
このまま最終節も出場しないってことはないだろうが、もし出てこなかったら、バレンシアでのプレーはもう見られないかも。
なんとか残ってもらって、久しぶりのCLを戦ってもらいたいんだが・・・。
このふたりのいないバレンシアの攻撃は見てられない。
モチベーションも高くなかったのはわかるが、ジキッチを有効活用するような展開でもなく、サイドの突破にも切れがない。
ホアキン、ビセンテとあの頃の中心選手たちが、なんとかコンディションを上げてきてるとは言え、もうトップレベルのプレーヤーではない。
トップ下に入ったバネガもやっぱりピボーテの選手。
効果的な攻撃はひとつも見せれなかった。
デルビーってことを考えたら、もうちょっとやる気と魂を見せてもらいたかったんだが・・・。
セサルに代わって久しぶりにゴールマウスを守ったモジャもいまひとつ。
先制点は仕方ないにしろ、2点目は対応のまずさから失点。
フリーで、J・ジョレンテにカベッサさせたDF陣も悪いんだが、中途半端なシュートへの対応で決められてしまった。
こういうチャンスをもらったときにアピールしないと、レギュラーの座は掴めない。
来シーズンは、この男が輝くシーズンにならないと。
果たして、このデルビーでプレーした選手の中で、来シーズンもここでプレーしてる選手がどれだけいるか。
それに、こんな感じのチームではCLとリーガの二足の草鞋を履きこなせない。

スコア 2-0

<得点者> 
ビジャレアル   G・ロッシ、J・ジョレンテ    
~愛丸's MVP~
イバガサ(まだ契約を結んでないからか、この試合、かなり活発にピッチを動きまわった。ピボーテでやれることを証明したし、貴重な戦力になるはず)

R・マドリー-A・ビルバオ

2010-05-12 11:05:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/12(水)       

愛丸’s チェック
マドリーは、バルサがどうあれ、勝ち続けるしかない。
まだ1P差だし、バルサがエンパテでも首位に返り咲くことができる。
サンチェス・ピスファンの結果も気になるところだが、まずは、自分たちのサッカーを貫いてビルバオを撃破しないと。
ケガ人の心配もないし、全てを賭けて、残り2試合を戦わないと。
これだけの勝ち点を奪いながら2位と、かなりハイレベルなリーガだが、それでも、2位は2位。
ビルバオは、EL圏にいる、ヘタフェ、ビジャレアルとは勝ち点差が1P。
こちらもマドリー同様、なんとかして、上を抜かしたいところ。
ELに出場できるとなると、収入の面でも潤ってくるし、チームのために、これはどうしても勝ち取りたいだろう。
サン・マメスでのマドリー戦を思い出して、バスクの魂全開で戦ってもらいたい。

マドリーは、前半、そうとう苦しんだ。
あれだけ攻撃に厚みを持たせても、ビルバオの厚い壁をなかなか崩せなかった。
アモレビエタのハンドで得たPKをC・ロナウドが決め、幸先よく先制し、そのアモレビエタが一発ロハで数的優位になるも、ここからが・・・。
ここで見せたビルバオの魂のディフェンスは、サン・マメスでのビルバオと同じだった。
ここでなかなか追加点を奪えない状況で、なんと、ジェステのドリブル突破を止めれず、エンパテに追いつかれてしまった。
前半は1-1。
この失点、あまりにもマドリーのDF陣が手を抜いたもの。
誰かがチェックにいくだろうと、みんなが思ってたかのようなプレーで、するするとジェステが持ち上がってのシュート。
カシージャスもあきれ返ってた。
嫌なムードで後半に突入し、後半もカカを投入し、なんとか局面を打開しようよと試みたが、チャンスは作るが点が奪えず。
この間にサンチェス・ピスファンではバルサが0-3とリードし、もしかしたら、最終節を前に決まってしまうかと思われた。
この嫌なムードを取り払ったのが、イグアイン。
当たりに当たってたイライソスのファインセーブで弾いたボールを、カベッサで押し込んで、やっと勝ち越しに成功。
なかなか大事な試合の、大事な場面で、決めることができず、マドリディスタにもあれだけ点を取りながら認められなかったこの男が、ようやく、認められそうなゴールをゲット。
この1点がどれだけマドリーに余裕を持たせたことか。
ここから、力の抜けたマドリーは、S・ラモスの中央でのオーバーラップからのシュートで3点目。
カカのキープを受けたベンゼマが素早い反転からのシュートで4点目。
ベンゼマはこのゴールが1月30日以来のゴール。
最後は、気持ちの切れたビルバオの連携ミスをついたマルセロが、とどめを差して5点目。
あれだけ2点目を奪うが難しい状況だったのに、終わってみたら5-1の圧勝。
これで、最終節まで優勝はもつれ込んだ。
バルサも苦しみながらセビージャを下し、1P差のまま、そのままフィニッシュか、はたまた大逆転があるのか。
試合の終わり方を考えれば、マドリーに分がありそうだが、最終節をバルサはカーサで、マドリーはフエラで戦う。
これがどうでるか。
バルセロニスタの声援を全て力に変えれるバルサが有利かと思うが、サッカーはどうなるかわからない。
ビルバオは、前半のあのアモレビエタの一発ロハがなかったら、ここでマドリーの夢を断つことができたかも。
バスクの魂全開で、エリア中央部をしっかり守り、イライソスも大当たり。
数的不利な状況で、あそこまでマドリーを苦しめたんだから、11対11だったら、守りきったかもしれん。
サン・マメスでは前半の早い時間に取った1点を最後まで守りきったわけだし、それがサンチャゴ・ベルナベウでもやれたはず。
ほんとに、あのロハさへなかったら、もっともっとおもしろい試合になった。
ジェステのあのゴールもマドリーの隙をついてものもので、ほんと展開的には、サン・マメスの試合に似ていた。
EL出場という目標もあったわけだし、モチベーションは高かった。
F・ジョレンテをベンチに置いて、デ・マルコスとトケーロの2トップを先発させたことを考えると、前線から激しくいくことを念頭に置いて戦ってた。
それがうまくいってただけに、あのロハが・・・。
故意のハンドではないような気がするし、ちょっとあの判定は厳しかったかも。
イライソスは最終的には5失点はしてしまったが、この試合でのパフォーマンスは最高のものだった。

スコア 5-1

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド、イグアイン、S・ラモス、ベンゼマ、マルセロ
A・ビルバオ   ジェステ    
~愛丸's MVP~
イグアイン(ようやく大事な試合の大事な場面でゴールを決めることができた。数的優位を作れたもの、この男のミドルだったし、これでマドリディスタも認めてくれるかも)

ローマ-カリアリ

2010-05-11 21:49:56 | セリエA
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
ローマは、インテルに勝利し、ダービーでも劇的勝利。
一時は首位に躍り出たが、前々節のサンプ戦での敗戦が・・・。
これがなかったら、スクデットの最有力だったのに。
もう負けられないし、このカリアリ戦も勝利しないと、ここでインテルのスクデットが決まってしまう。
どんな展開になろうとも、ここは勝利しかないローマ。
カリアリは、11戦勝ちなし。
それでも前節、ウディとのドローで、なんとか残留を決めた。
後は久しぶりの勝利の美酒に酔えればいいんだが、これはホームでの試合までとっておくことになるか。
このオリンピコでの試合はかなり難しいものになる。
ここで久々の勝利ってのはなかなか考えづらい。

ローマは、攻めに攻め、何度も決定機をつくりながら、ポスト、クロスバー、GKのファインセーブでなかなか点が奪えなかった。
前半だけでも、どれだけ点が奪えるチャンスがあったことか。
最高の攻撃を見せても、ここまで点が取れないとは・・・。
何か、全てがインテルに味方してるのかと思えるぐらい。
後半になってメンバーをいじってきても、この状況は変わらずで、どんなにいティロを放っても決まらない。
そんな中、カリアリのたった一度のチャンスで決められてしまった。
あれはティロしたラッザーリを誉めるしかない。
ここで、本来なら気落ちしてもおかしくないんだが、ローマは、ここで、なにくそって気持ちを押し出してきた。
インテルにスクデットを渡さないって気持ちが強かったんだろう。
ここからも攻撃の手を緩めず、やってくれました。
同点に追いつくレテをローマのバンディエラが決めた。
チェルチと被り気味になり、いいティロが打てないかと思われたが、しっかり腰を切って、コースをついたいいティロ。
こういう場面で決めてくれるのは、トッティしかいない。
最近、元気がないように感じてたが、決めてほしいところで、決めてこそ、エースであり、頼れるカピターノ。
ただ、同点に追いついただけでは、インテルが勝ってしまえば、スクデットはインテルのもの。
リーセも守備を放り出し、攻撃に専念し、ここからのクロスでリゴーレをゲット。
ブロックにいったビヨンディーニが、手を振り上げハンド。
残り時間も少ないときに、プレッシャーが半端なくかかるこのリゴーレ。
ここでも力を発揮したのがトッティ。
マルケッティに代わってGKに入ったルパッテリはトッティのリゴーレのコースを読んだが、気持ちで、トッティは決めてみせた。
あれだけ、点を取ることに苦労してたローマが先制を許してからの2得点で逆転。
もっと簡単に勝てた試合だったように思うが、こういう劇的な勝利ってのは、チームの士気を高めてくれる。
残るは最終節のみ。
泣いても笑っても残り1試合だし、ローマがやることはただひとつ。
しっかり勝利し、インテルの結果にかける。
最終節の組み合わせを見ると、インテルの敗戦ってのは考えづらいが、何が起こるかわからないのが、カルチョ。
シエナが最後にホームで意地を見せるかもしれんし、まだまだスクデットは決まってない。
この試合のカリアリには何かつきがかなり味方して、あれだけのローマの猛攻をかなりの時間凌いでみせた。
先制までして、このまま勝利したら、オリンピコから出れなくなったかもしれんが、さしがにローマが黙ってなかった。
ただ、これだけの運がありながら、この敗戦で、12戦勝利から遠ざかったことに。
いい選手たちが揃ってるし、ここまで勝てないのも不思議なんだが、ただ、残留を決めてることを考えると、この敗戦もそう痛くないかも。
この試合で、ある程度自信も戻ってきただろうし、最終節に、久しぶりの勝利の美酒を味わうことができそう。
マトリには切れを感じるし、コッスは、アズーリに呼ばれるだけのポテンシャルは秘めてる。
守備陣にも大きな穴があるわけでもないし、来シーズンのことも考えて、なんとか最後に勝ってもらいたい。
このカリアリのがんばりで、ここまでこの試合がおもしろくなったわけで、これには感謝しないと。

スコア 2-1

<得点者> 
ローマ   トッティ×2
カリアリ  ラッザーリ    
~愛丸's MVP~
トッティ(この大事な試合で、決めてくれるのはやっぱりこの男しかいない。逆転のリゴーレはそうとうプレッシャーのかかるものだが、よく落ち着いて決めた)

インテル-キエーボ

2010-05-11 19:51:17 | セリエA
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
インテル、ジュゼッペ・メアッツァでの最終戦。
ここで勝利し、ローマがカリアリにドロー以下の成績だったら、ここで優勝を決めることができる。
ミッドウイークにはコッパ・イタリアでローマを下し、まず1冠を手にしており、意気揚々と、このホーム最終戦に望んでることだろう。
相手は、インテルに次ぐ失点の少ないキエーボ。
1点が勝敗を左右しそうなゲームで、インテルがどう戦うか注目。
キエーボは残留も決め、ヨーロッパ戦もほど遠い順位だし、このインテル戦にどこまでのモチベーションで挑んでくるか。
そこまで本気で戦ってくるわけでもないし、不甲斐無い試合さえしなけばなんて思ってるかもしれん。
優勝を阻止しようなんて考えてもないだろう。

インテルはキエーボに先制を許し、ちょっとを冷や汗をかいたかもしれんが、その直後に同点に追いつき、ここからインテルのペースに。
ジュゼッペの雰囲気も最高で、これで選手が乗らないわけがない。
この試合、スネイデルがスタメンからはずれ、バロテッリが3トップの一角に。
あれだけチームに迷惑をかけた選手をモウリーニョは見捨てなかった。
これに応えるだけのプレイはこの若者は見せてくれた。
ティフォージも、この男に大声援を送り、これで、この男も改心するだろう。
インテルの4点目は、この男の見事なティロ。
ソレンティーノの飛び出しをみてのループで、なかなか簡単にできる芸当ではない。
この4点目がなかったら、インテルはどうなってたかわからないし、ダメ押しのダメ押しも取ってないと危険な目にあうってことがわかった。
この段階で4-1となり、ローマの結果で、ジェゼッペが興奮の坩堝と化したが、その直後から、ちょっと流れが変わった。
グラノーチェ、ペリッシェルとレテを決められ、これで1点差に。
まさか、こんな状況になるとは、インテルの関係者も、ティフォージも思ってもなかっただろう。
オリンピコのゲームにも動きがあったみたいで、ここからじょじょに全体がトーンダウン。
ここまで1試合で、雰囲気が変わるのも珍しい。
それでも、インテルは攻め続け、惜しいシーンはあったが、点は奪えず。
ただ、あれだけオーバーラップして攻撃の中心といってもおかしくなかったマイコンが守備に専念し、安定を保った。
この男の、攻守での貢献の大きさが浮き彫りになった。
ルッシオがケガでこの試合出場できなかったが、マテラッツィがなんとかその穴を埋めた。
このままCLのファイナルもってことになると、ちょっと不安が付きまとうが、カンピオナートの最終戦ではやれるはず。
ローマの結果がどうだかわからないが、あのジェゼッペの雰囲気だと・・・。
最終節は、降格の決まったシエナだし、ここを勝利で終われれば優勝が決まるし、そう慌てることはないだろう。
攻撃陣に不安はないし、もうカンピオナートに力を入れるのではなく、インテルの目標はCLのファイナルしかない。
ここに最高のコンディションになるように、最終節を戦うことになるだろう。
今さらコンビを確認することもないだろうし、フィジカルを充実させること。
モウリーニョのことだから、対応はしっかりするだろうし、夢の3冠へ向けて、もう準備は整ってるだろう。
キエーボは、いつもの4-4-2を封印し、5バック気味の守備的システムで挑んだが、これが功を奏することはなかった。
4失点を喫し、ここから攻撃的に4-4-2に戻してから、あれだけいいサッカーができたことを考えると、最初からこれでいってれば・・・。
セリエAで、インテルの次に失点の少ないチームで、3失点したのがパレルモ戦だし、他の対戦では2失点以下してしない。
その力をここで発揮してくれたら、ここまでの打ち合いにならなかったんだろうが、3得点したことで試合はおもしろくなった。
この守備の安定はソレンティーノの力が大きく、この男がゴールマウスに君臨しなかったら、この試合4失点では済んでない。
もっとビッグクラブでプレーできる選手。
攻撃ではペリッシェルのできのよさと、グラノーチェのフィジカルの強さをうまさが目に付いた。
このコンビが来シーズンもここでプレーするなら、残留は確実かも。

スコア 4-3

<得点者> 
インテル   OG、カンビアッソ、D・ミリート、バロテッリ
キエーボ   OG、グラノーチェ、ペリッシェル    
~愛丸's MVP~
マイコン(前半は、攻撃の起点として、右サイドでウイングとして活躍し、リードが広がってからはディフェンダーとしてチームに貢献。この男はカフーを越えた)

チェルシー-ウィガン

2010-05-11 17:48:59 | プレミアリーグ
観戦日 5/11(火)       

愛丸’s チェック
泣いても笑っても、今シーズンのプレミアはこれが最終節。
ここまでまだ優勝は決まってない。
チェルシーは、ここで勝てば自力での優勝が決まる。
ドロー、負けでも、ユナイテッドが同じ結果なら優勝なんだが・・・。
スタンフォード・ブリッジでの試合だし、ここは勝って優勝を勝ち取りたいだろう。
ドログバには単独での得点王ってのもあるし、これがチェルシーでのラストマッチになる選手もいるだろう。
個々のモチベーションもそうとう高いはず。
ウィガンは、目の前での優勝を阻止したいだろうが、なかなか難しい試合になるのは間違いない。
不甲斐無い結果にさえ終わらなければ、それでいいのかも。

チェルシーが最終節に見事に優勝を決めた。
それも取りも取ったり8得点。
ドログバは、この試合でハットトリックを達成し、プレミアでのゴールデンシューに輝いた。
優勝を決める試合で、8得点なんて、これまでこんな偉業をなしえたチームが他にあっただろうか。
それも、あのアネルカの一発が、始まり。
前半の6分に、見事なボレーを叩き込み、これでチームがぐっと楽になった。
なかなか点が取れず、ユナイテッドがリードなんて状況だったら、まだ流れも変わったはず。
前半の30分にコールドウェルが退場になり、数的優位になってからは、チェルシーの一方的な展開に。
この試合で、PKを獲得したら、ドログバが蹴るのではなんて憶測もあったが、2点目となるPKはランパードが蹴って、決めてみせた。
この2点目で試合はほぼ決まり、いいムードでハーフタイムを向かえ、後半は、さらにリラックスして見事なサッカーを展開。
後半に、ドログバがハットトリックを決め、アネルカが、難しいボレーを叩き込み、カルーもいいポジショニングからのごっつぁんゴール、最後はA・コールがとてもSBの選手とは思えないダイレクトボレーを決めた。
これで合計8得点。
最後まで点を取る姿勢を崩さず、スタンフォード・ブリッジに詰め掛けたファンは大満足だっただろう。
シーズンで7得点以上の試合を3つもやってのけるチームは優勝に値する。
プレミアリーグになっての最多得点記録も作り、チームの最多得点の記録も樹立した。
アンチェロッティが、ここまで攻撃的なチームに仕上げるとは。
それでいて、守備も安定。
テリーが精神的に追い詰められた時期もあり、R・カルバーリョはケガが多く、A・コールも長い間戦線離脱。
そんな中、イバノビッチ、アレックス、ジルコフと穴を生め、この優勝を掴み取った。
中盤では、エッシェンが長期の離脱で、終盤戦ではミケルもケガ。
ここで、バラックが新境地で、しっかり活躍し、ランパードもいつも以上にチームの中心として活躍。
この試合でも、このふたりの貢献度ははかり知れない。
マルダが一皮剥け、一流のサイドプレーヤーに成長し、ドログバは、もう言うことはない活躍。
アネルカ、カルー、J・コールも自分たちのプレーでチームを救った。
この試合、途中出場のJ・コールが、かなりいい動きを披露。
来シーズンは、チェルシーにいないのではなんて噂も聞かれるが、この試合でのプレーを見ると、まだまだこのチームに必要な選手。
自分で仕掛けることもできるし、諦めない魂もある。
しっかり戻って守備もしてくれるし、この手のタイプは必要だと思うが・・・。
今シーズンは、アフリカ・ネイションズカップもあり、多くの選手が1月から2月にチームを離れたが、それがハンデになることはなかった。
ユナイテッドの4連覇を阻止し、残すは、次週のFA杯ファイナルのみ。
これもいただいて、2冠達成といきたいところだろう。
ウィガンは、最終節に難しい試合に直面してしまった。
まさかここまで点を取られるとは思わなかっただろうが、数的不利の状況になると仕方ない。
モチベーションにもかなりの差があっただろうし、ここまですかっとやられた方がよかったのかも。
JJBスタジアムでは、このチェルシーに勝利してるし、それは今後の励みになるかも。
この試合、途中出場で出てきたモーゼスってFWに今後注目。
スピードもあるし、テクニックもそれなりにありそう。
ロダジェガが移籍しそうなチームの新しい核になってくれるかも。

スコア 8-0

<得点者> 
チェルシー   アネルカ×2、ランパード、カルー、ドログバ×3、A・コール    
~愛丸's MVP~
ドログバ(この優勝を決める最終節にハットトリックを達成。これで今シーズンのゴールデンシューを獲得。いなかった時期があったことを考えると、これは立派なもん)