愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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A・マドリー-ヘタフェ

2010-05-18 16:42:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
ELで、初代カンピオンになったアトレチコ。
この試合では、その優勝セレモニーで、ビセンテ・カルデロンはお祭り騒ぎ。
リーガでの不調、CLでの早期敗退、嫌な流れだった前半を打ち消すような優勝だった。
まだ、コパ・デル・レイも残ってるし、カップ・ダブルがかかってる。
もうリーガの最終節はどうでもいいのかもしれん。
ヘタフェは現在6位。
ビジャレアルと同勝ち点だが、当該チームの対戦成績で、ヘタフェが上回ってる。
もうヘタフェのプリメイラ最高順位は確定してるし、これにEL出場までついてきたら、万々歳だろう。
デルビー・マドリーでもあるし、ここはヘタフェはそうとう気合入ってるだろう。
ミチェル監督は、ヘタフェの歴史を作った監督に。

アトレチコは、ELで優勝を決めたメンバーをごっそり休ませることに。
これでシーズンが終わるんだったら、カーサでお披露目ってこともあったんだろうが、まだ、コパ・デル・レイのフィナールが残ってる。
これを考慮してか、かなり若手主体のメンバー構成に。
もう試合に勝つということよりも、経験させることに重点を置いてた。
そんな若手主体のチームで、右のサイドに入ったサルビオに注目して見たんだが、いい仕掛けをできるシーンもあれば、それが無謀だったりしたシーンも。
まだリーガの戦いに慣れてない感じだし、ラヌースでのプレーを見せれるにはまだ時間がかかりそう。
それでも持ってるものは感じられるから、慌てずやっていければ。
アグエロという目標も近くにいるし、この試合で見せた切れ込んでのミドルなんかは、そのアグエロにはない武器。
まだ20歳だし、しっかり経験を積んでもらいたい。
トップに入ったイブライマは、パートナーがいないと、なかなか輝けない。
単独での突破よりも、誰かに使ってもらった方が・・・。
アグエロ、フォルランのバックアッパーとしてなら使えるかも。
ほんとこの試合、知らない選手もちらほらで、ここからどれだけチームのために働ける選手が出てくるか。
これといって輝いた選手はいなかったし、チーム全体のほんわかムードに飲まれてしまた感じ。
最後まで点も取れなかったし、失点も3つ。
本来なら最終戦で、なおかつカーサでの試合って考えると、ブーイングが起きてもいかしくない展開だったが、EL制覇ってのが、救いだった。
コパ・デル・レイも控えてるし、お祭りムードはここまでで、ミッドウイークにはまた気合を入れなおさないと。
カップ・ドブレなんてことになったら、アトレチコの歴史の中でも、いいシーズンだったってことになるかも。
ヘタフェは、自力で、来シーズンのEL出場権を獲得した。
アトレチコのあのだらっとしたムードに流されることなく、自分たちのサッカーを展開。
ここまでチームを支えてきた選手たちが、最後も仕事をした。
まずは、トップのソルダード。
ここまで2桁得点を挙げ、チームに貢献してきたんだが、この試合でも2得点。
最初の得点で、どれだけチームが楽になったことか。
ライバルのビジャレアルがサラゴサに先制され、失点を重ねていってる中での得点で、これで、6を確定させれるとチームの士気も高まった。
ビジャレアルが追い上げムードになった段階で、次に2点目をゲット。
P・レオンとのコンビでしっかり決めてみせた。
このアシストをしたP・レオンも今シーズンのヘタフェを支えた選手のひとり。
この男のサイドでの仕掛けがどれだけ有効的だったか。
この試合もスピードに乗ったドリブルでチャンスをつくったし、やっぱりやるべき選手が仕事をすれば、チーム状況はよくなる。
守備陣もそこまでの仕事はなかったが、最後まで集中を切らさなかった。
ここが気を抜いてしまうと、若手主体のアトレチコは勢いがついてしまったかもしれん。
カタ・ディアスの激しいプレーに全体がいい方に引っ張られた。
攻守ともしっかり最後までプレーできており、このパフォーマンスは6位に値するチーム。
ミチェル監督はヘタフェの歴史に名を残した。

スコア 0-3

<得点者> 
ヘタフェ   ソルダード×2、パレホ    
~愛丸's MVP~
ソルダード(チームのエースは最後まで仕事した。これぞエース。この男の得点がそれだけチームに勇気を与えたことか。来シーズンは果たしてどこでプレーするのか)

マラガ-R・マドリー

2010-05-18 15:13:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
マラガは現在18位。
降格圏に沈んでるが、勝ち点36で4チームが並んでる状況。
バジャドリー、テネリフェともビッグクラブとの対戦で、マラガも同じだが、ラ・ロマレダでやれることが強みか。
優勝の望みがあるマドリーとの対戦だが、バルサが早い時間で試合を決めるようなことがあれば、マドリーは意気消沈してしまうだろう。
そこの隙を突くことができれば。
カーサのサポーターが後押ししてくれるだろう。
マドリーは勝利あるのみ。
それでいて、バルサがエンパテ以下で終わらないと・・・。
これだけの勝ち点を積み重ね、優勝できないって不運はあるが、クラシコで2連敗したことが響いてる。
ただ、最後まで諦めず戦うことができれば、セビージャの試合みたいなこともあるかもしれん。

マラガが、ラ・ロマレダで意地を見せた。
カーサの後押しもあったが、ここまでマドリー相手にやれるとは。
なんと言ってもドゥダの先制点がチームに勇気を与えた。
これで一気にムードはよくなったし、よりいっそう魂を感じるサッカーを展開。
残留をかけて戦うチームってのはやっぱりこうでないと。
相手がどこであろうが関係ない。
自分たちの持ってるものをぶつけていけば結果はついてきてくれるはず。
ドゥダのゴールで勇気を与えたことも事実だが、もうひとり、この勝ち点1をゲットできた立役者が。
GKのムルーア。
それだけマドリーのシュートをセーブしたことか。
弾いたらつめられるって場面ではしっかりキャッチできてるし、横の難しいボールもきっちり反応できてた。
GKが乗ると、あのマドリーの攻撃陣さえ、点を取るのが困難になる。
後半の早い時間に1点を返され、ちょっと沈んだ時間もあったが、マドリーの勢いが上がってこず、マラガは最後まで戦い抜くことができた。
それにしても、よく、マドリー相手に勝ち点1を獲得できたものだ。
これだけ集中して戦うことができてれば、もっと早い段階で、残留は決めれたはずなのに・・・。
この残留争いしてるチームの終盤戦の戦い方を見てると、これをシーズン通してできれば、こんなことにはならないのにって毎シーズン思うこと。
これだけの力を発揮できるチームが、どうして前節まで18位だったのか。
ケガ人なんかの関係もあるんだろうが、気持ちの問題のような。
昨シーズン、マラガはちょっとした旋風を巻き起こしたが、今シーズンは残留争い。
かなり厳しいシーズンだったとは思うが、残留を決めたわけで、来シーズンは、もっと上を目指してもらいたい。
ドゥダが残ってくれれば、それが可能だろうが・・・。
マドリーは、バルサが先制し、早いうちに2点目を取った段階で、そうそうやる気がなくなってた。
それもわかる。
ただ、プロなわけで、信じて応援してくれてるマドリディスタのことを考えたら、このパフォーマンスはいただけない。
特にC・ロナウド。
全くこれまでチームに貢献できてたようなプレーを見せれなかった。
気持ちが入ってなかったし、これをスーパースターと呼んでいいものかどうか。
いかなるときも気持ちを前面に押し出して勝利のために戦うような男じゃないと、サポーターの信頼は勝ち取れない。
グティは途中出場で、かなり熱くなってたが、これが本来あるべき姿なのでは?
マラガ相手に1-1、バルサは勝ってる、これで、ああもう優勝はないやって諦めた気持ちでは見てる側にとて失礼。
ここでラウルのマドリディスモもほしかった。
最後まで戦う姿勢を見せてほしかった。
これでマラガがなんとかエンパテに持ち込んだってことになると、もっと激しくいい試合になったのに・・・。
これでマドリーの今シーズンが終わったわけだが、今シーズンも無冠。
あれだけの補強をしながら、何も勝ち取れないなんて・・・。
カカ、ベンゼマは、期待はずれもいいところだし、マドリーの生え抜きにも厳しい対応。
ラウル、グティと果たして来シーズンもマドリーでプレーするのかどうか。
このふたりがいなくなると、マドリーじゃなくなるような気がするんだが・・・。
とにかく、バルサに勝つチームにならないと、またリーガのタイトルを逃すことになる。


スコア 1-1

<得点者> 
マラガ    ドゥダ
R・マドリー V・デルファールト    
~愛丸's MVP~
ムルーア(この男のセーブがチームを残留に導いた。気持ちの入ってないマドリーとは言ってもマドリーはマドリーだし、このチームを1失点に押さえたのは立派)

バルセロナ-バジャドリー

2010-05-18 13:46:57 | チャンピオンズリーグ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
バルサはこの試合に勝てばリーガ連覇が決まる。
エンパテでも、負けでもマドリーの結果次第では優勝もあるんだが、カンプノウで、そんな形での優勝は望んでないだろう。
相手が降格のかかってるバジャドリーでも力の差は歴然だし、ここはスカッと勝って連覇を達成したいところ。
チャビがサスペンシオンで出場できず、中盤の構成がどうなるかわからないが、イニエスタ、チャビが揃って出場してない試合は4試合全て4得点を挙げて勝利してるし、ここもそうなるかも・・・。
バジャドリーは、勝ち点36で4チームが並んでる状況。
最下位シェレスも33Pだし、この試合で勝ち点を取れないと、降格も。
順位的には残留圏だが、最終節で、どう変わるかわからない。

バルサが、第1次V・ハール時代になしえて以来のカンプノウでの優勝決定。
もう始まる前からカンプノウは優勝が決まったかのような盛り上がりだったが、選手たちは冷静だった。
ただ、試合の立ち上がりではバジャドリーに攻め込まれる時間もあって、危ない場面も作られた。
これを救ったのが、カピタンのプジョル。
V・バルデスの不用意なプレーから、フリーでマヌーショに打たれるシーンがあったが、これをからだを張ってブロックしたのが、プジョル。
ここってところで頼りになるのが、カピタンってもの。
このプレーでチームがぐっと引き締まった。
中盤で、チャビみたいな展開をする選手はいなかったが、トゥーレ・ヤヤ、S・ケイタが自慢のフィジカルを活かしてのドリブル突破で局面を打開。
特にトゥーレ・ヤヤの積極性が買えた。
本来はここでプレーしたいんじゃないかってぐらいいきいきしてたし、あのロングストライドのドリブルがメッシと違った脅威がある。
バジャドリーのDF陣は、違ったタイプのドリブルを相手にしないとならないわけで、そうとう苦労したことだろう。
この試合、これまでのチャビ、イニエスタ両方を欠いた試合同様、しっかり4得点を挙げた。
これもまたすごいこと。
あのふたりがいるときのサッカーとは違った感じなんだが、得点力は全く落ちてない。
それがバルサのすごいことか。
D・アウベスのオーバーラップの少なさがそれを物語ってるんだろうが、ここを有効活用するパサーがいない。
それなら、自分で仕掛けるって感じで、トゥーレ・ヤヤが輝いた。
3試合連続のカンテラーノ・トリデンテのそろい踏みとはいかなかったが、ペドロ、メッシはしっかり得点を。
3人の関係は相変らずいいし、ボージャンに得点は生まれなかったが、点を取るって気持ちは一時よりもかなりアップしてる。
この3人は、これからのバルサを長いこと支えていくことになるわけで、もっと連携が増せば、果たしてどんなユニットに成長していくことか。
カンプノウの後押しおあり、最終節で、まだ優勝が決まってないプレッシャーのかかる状況だったが、気持ちよくプレーできてたバルサ。
まだまだリーガでは、このチームが最強なのか。
バジャドリーは、今シーズンでプレメイラの舞台を去ることに。
他のライバルたちの結果に左右される状況だったが、このバルサ戦を前に、もっと勝ち点を積み重ねたかった。
カンプノウで、このレベルのチームが勝つってことはかなり難しいし、バルサも優勝がかかってる。
相手が悪かったというしかない。
マヌーショがあの早い時間の決定機を決めてれば、また違った流れになったかもしれんが、このバルサに勝つってことは不可能に近い。
エンパテも難しいミッションだったし、試合の前から他力本願だったはず。
見せ場らしい見せ場もなかったし、この試合だけを見れば、降格してもおかしくないチームだし、セグンダでまた力をつけてくれば・・・。
残留したいって気持ちが全く伝わってこなかったし、最後はこういうチームは持ってる力以上のものを発揮するものなんだが・・・。
それにちょっとは期待したんだが、バルサが苦しむシーンは立ち上がりしかなかった。
プロピア・プエルタで先制点を献上してからは、かなりチームの士気が下がってたし、この敗戦も仕方ない。
この前に残留を決めれるシーンもあっただろうし、それができてなかったことが悔やまれる。

スコア 4-0

<得点者> 
バルセロナ   OG、ペドロ、メッシ×2    
~愛丸's MVP~
トゥーレ・ヤヤ(この男のダイナミックなドリブルはかなり武器になる。メッシと違ったドリブルだし、相手はそうとうやりづらいだろう。まだまだバルサに必要な選手かも)

アルメリア-セビージャ

2010-05-18 12:52:07 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
これもデルビー・アンダルース。
ただ、セビージャ、ベティスのあの熱い感じは、感じられない。
アルメリアは最終節をカーサで戦うのは、プリメイラに昇格してから、今シーズンが初めてみたい。
モチベーションはここにしかないだろう。
残留も決めてるし、果たして、どんな気持ちで、この試合に挑むのか。
セビージャは現在4位。
ただ、5位マジョルカとは1P差しかない。
マジョルカは強さを発揮できるオノ・エスタディでの試合だし、セビージャはこのフエラ戦でしっかり勝利して、マジョルカの結果関係なくCL出場を決めたいだろう。
L・ファビアーノのケガは気になるが、ここは古巣相手に燃えてくれるネグレドがいる。
自力で、決めたいだろうし、ここに駆けつけてくれたセビジスタのためにも、スカッと勝利で、最終節を終えたいだろう。

アルメリアが、思いのほか高いモチベーションで、この試合を最高におもしろくしてくれた。
ここまでアルメリアがやってくれるとは思わなかった。
だらけたプレーも見られなかったし、前への気持ちも、しっかり守るって気持ちも保たれてた。
こういう試合を、最終節で見せてくれれば、もっと盛り上がるはず。
確かに残留が決まって、ヨーロッパ戦も無関係、なおかつ代表クラスでない選手が多いチームは、今シーズンは、もうバカンスのことで頭がいっぱいなはず。
それをカーサでのラストマッチで、選手たちが燃えてくれた。
セビージャをアンダルシアのライバルと思ってるかどうかはわからないが、これがデルビーだって思いがあったのか。
セビージャは高いモチベーションで、CL出場権獲得のため必死で来てる中で、先制点を奪われ、ここでがくっとくるはずなんだが、アルメリアは追いつきにいってくれた。
ピアッティ、クルサとサイドのスピードスターが、果敢に勝負を挑み、セビージャに守りにくさを植えつけた。
ここで、左サイドからのクロスを、ピボーテのソリアーノがゴラッソなダイレクトボレー。
このゴールがセビージャに与えた影響ったら。
アルメリアはこれでまた息を吹き返したが、なんとプロピア・プエルタがまたまたリードを許されてしまう。
ここで終わりかと思ったが、またまたゴラッソで、追いついた。
次は、左からファンマ・オルティスが切れ込んできての右足シュート。
いいところにいいスピードで突き刺さった。
マジョルカの選手たちの気持ちが乗り移ったかのようなゴール。
このまま2-2でATへ。
これで、試合は終わるかに思えたが、セビージャの魂の前に、残り30秒ってところで、失点してしまった。
この失点はアルメリアに与える影響ってのはそんなに大きくはないんだろうが、マジョルカに取ったら、それはもう大変なもの。
CL出場がすぐそこまで見えてたところで・・・。
これをアルメリアのせいにするのは酷な話だし、ここまでいい試合を見せてくれたアルメリアには感謝。
セビージャは、もう無理だと思われた時間で、ロドリーが、奇跡のゴールをゲット。
スキラチに当たって跳ねたボールを魂のジャンピングボレー。
気持ちで叩き込んだゴールだった。
最後まで諦めないってことがどれだけ重要なことかを教えてくれるゴールだった。
あんなジャンピングボレーをロドリーがかつて決めたことがあるったのかどうか・・・。
このゴールが生まれたから、CL出場を決めたんだが、試合全体を見ると、セビージャ自体の調子はよろしくなかった。
ここ数試合、なかなかサイド攻撃の破壊力が伺われない。
疲労ってこともあるんだろうが、J・ナバスはもっとやれるだろうし、D・カペルもちょっと落ち気味。
ここが機能して初めてセビージャのサッカーが成り立つのに。
うまくサイドアタックを仕掛けられないから、中もなかなか機能しない。
カヌーテ、ネグレドも動きは重かったし、ネグレドは抗議で一発ロハ。
やっぱりここにはL・ファビアーノがいないと。
この終盤戦で、だいぶチームの悪い部分も見えてきたし、ここをしっかり立て直せれば、来シーズンはもっと楽に4位以内は確定できるだろうし、優勝を狙えるチームになんないと。
いつまでもバルサ、マドリーの2強ではリーガがおもしろくなくなる。
ほんとに、あの最後の魂のゴールは、セビジスタに永遠に語り継がれることだろう。

スコア 2-3

<得点者> 
アルメリア   ソリアーノ、ファンマ・オルティス
セビージャ   カヌーテ、OG、ロドリー    
~愛丸's MVP~
ロドリー(この奇跡のゴールがセビージャを来シーズンのCLへ導いた。諦めない力ってのを思う存分わからせてもらえたゴールだった)

チェルシー-ポーツマス(FA杯 ファイナル)

2010-05-18 10:54:00 | プレミアリーグ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
プレミア制覇を最終節に決めたチェルシーと、FLC降格が決まったポーツマスのファイナル。
プレミアでのサッカーを見てれば、この試合に結果は見えたようなもんだが・・・。
それでも、何が起こるかわからないのが、カップ戦のファイナル。
チェルシーは、チーム創設以来のダブル達成に向けて、モチベーションは高いはず。
これでシーズンが終わるわけで、全力で、このタイトルを狙ってくるだろう。
ポーツマスは、プレミアでの悔しさを全てここに賭けてくる。
もう何もないわけで、このタイトルさえ獲得できれば、いいシーズンだったと思えるかもしれん。
ただ、降格が決まったチームのFA杯のファイナルでの成績が芳しくない。
そのジンクスを打ち破るぐらいのパフォーマンスを見せてもらいたいものだが・・・。

チェルシーのこの試合での決定機の多さったら、プレミアの最終節と同じぐらいだった。
ウィガン戦では8得点できたんだが、この試合は、なんと1点。
これで、ポーツマスを無失点に抑えることができたから、FA杯連覇、ダブルを達成できたんだが、ここまでゴールに嫌われるのも珍しい。
ただ、ポーツマスを圧倒してたことは事実。
ポスト、クロスバーが、かなりポーツマスの味方をしてくれたから、この点差だったが、その不運がなかったら、もっと点は入った。
ランパードのミドル、ドログバのFK、テリーのヘッドと上げたらきりがない。
カルーのただ、流し込むだけのシュートもなぜだかクロスバーだったし、嫌な流れだったことは間違いない。
攻めども攻めどもゴールが決まらないって試合をいくつも見てきたが、こういう試合は、えてして相手に先に点を取られ、慌てて攻めるも悪い流れを変えれずに負けってkとがよくあるもの。
この試合もその展開になりつつあった。
ポーツマスが後半にPKのチャンスを得て、これをボアテンクが決めてれば・・・。
真ん中を狙ったPKはツェフがからだは右に飛んでも、足を残して、これをセーブ。
このPKストップがなかったら・・・。
ツェフは、これ以外にもピキオンヌがシュートコースを変える合わせ、ゴールが決まったかにおもわれたシュートを超人的な反応でセーブ。
この2プレーがチームを救ったと言っても過言ではない。
攻撃されえる時間が短い中、GKとしてはなかなか集中することが難しい試合だっただろうが、ツェフは、しっかり自分の仕事を全うした。
そのPK後、ドログバが直接FKを叩き込み、これが決勝点に。
85分にランパードがPKを外す珍しいシーンもあったが、1点でもリードできてれば、この試合負ける気はしなかっただろう。
心配なのは、バラックが前半でケガで交代したこと。
W杯を控えてるし、無理させずの交代だったらいいんだが、このケガが長引くようなことになれば、ドイツ代表にとってはかなりの痛手に。
それにおそらくバラックは、この試合がチェルシーでの最後の試合になったはず。
それだったら、最後までプレーしたかっただろうに、途中交代だったってことは、かなりきついケガなのかも。
悲願のビッグイヤーはモウリーニョの前に屈してしまったが、プレミア、FA杯のダブル達成で、アンチェロッティの1年目は、大満足のシーズンになったはず。
ポーツマスは、あのボアテンクのPK失敗が全てだった。
あそこで先制してれば、かなりチームに勇気を与えたはずなのに・・・。
ピキオンヌのシュートも決まらないし、ディンダンのシュートもうまく当たらず。
チャンスの大きさではチェルシーにもひけを取らないぐらいものだったが、こちらも決めることができなかった。
プレミアでの不甲斐無いシーズンの鬱憤をここで晴らそうって気持ちでいっぱいだったんだろうが、やっぱりチェルシーは強かった。
ただ、勝てなかった試合かと言われればそうでもなかったから、訪れた少ないチャンスをものにしてれば・・・。
あれだけポスト、クロスバーも味方してくれたことを考えると、降格はしても、ウェンブリーでカップを掲げることができた。
運を味方にできなかったことも、今シーズンのポーツマスを象徴してるのかも。
ポーツマスにはスピードのある選手が多いし、この選手たちが来シーズン、どこでプレーするか。
しっかり給料を支払ってくれるチームでプレーしたいと誰もが思ってるはず。

スコア 1-0

<得点者> 
チェルシー   ドログバ    
~愛丸's MVP~
ツェフ(ピキオンヌのあのコースを変えたシュートへのスーパーな反応、ボアテンクのPKストップ、この2つのビッグセーブで、このタイトルを獲得できた)