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ゴールデン・ウィーク休暇明け

とうとう、またホリディが 明けました。休みの間に 蓄積疲労の解消を期待していましたが、十分な解消ができたか、というと 心もとない状態でした。また 雑事課題も 解消とまで行きませんでした。いつもながら、もう1週間とまでは言わないまでも もう少し休んでいたいような気分でした。
さはさりながら サラリーマン、カレンダー通り仕事に着手しなければなりません。
このブログも すみやかな再開と行きたいところですが、こういう気分の下では 一挙に通常状態への突入には 調子がでません。ということで、スロースタートとしたいと思っています。

さて、この休みの間に いつもながら憲法記念日が 過ぎていきました。“無事これ名馬” という言葉がありますが、現憲法も 改定がないまま 何とか“無事”に60年が経ってしまったようです。
現状では 憲法改正と言えば、それは第9条の改定が 焦眉の急と現政権は考えているようです。また、そう考えざるを得ない国際情勢ですし、その他の 改定すべきと言われている箇所は 現状では 法律レベルで解決できるように思います。
現憲法が一方的押付けであると改憲勢力が 声高に主張していますが、その成立過程を 子細に見てみれば 安易にそう決め付けるのも疑問があるように思います。また 当時の状況から “押付け” と見なしたとしても、第9条は 正確には“米国の”というより、“国際的押付け”であったと言うべきでしょう。そして、その精神は サンフランシスコ平和条約に規定され、それは厳然として生きています。ですから、第9条を改定したところで、この条約に抵触することは許されません。条約に抵触することは、国際的に 特に 欧米社会からは 排除されることになります。したがって、おのずから “過激な改定は不可能”となります。
こういう状態で、第9条の改定について、何が本当の国益なのか 十分に 考究すべきでしょうが、何を “崇高な理念”とし、その理念と現実のギャップをどのように埋めるのが適切であるのか なかなか判断がつきません。
他方、考えてみれば 第9条が表現している“崇高な理念”は 日本古来の“他力”の思想のようにも思います。それに、“崇高な理念を‘放棄’すること”は これまで曲がりなりにも獲得してきた国際的信頼の “放棄”につながらないか、それが 返って国家的尊厳の“放棄”につながらないか、気になって仕方ありません。

このお休みの間のお出かけは、超安近短。神戸市内を出ることはありませんでした。

さて、お休み恒例のレンタル・ビデオはロバート・デ・ニーロの “アナライズ・ミー” を見ました。
ロバート・デ・ニーロ扮するマフィアの親分が 打ち続く抗争でストレスが高じ、“頭の病気”になるというマフィアのボスにとっては深刻な事態。そこで、自分たちマフィアの車に たまたま追突事故を起こした 普通の市民である精神科医と関係を持ち、ボスは 泣きながら治療を依頼。何とか 治療が開始されます。ここで、一般市民社会から逸脱した規範を持つアウト・ローと 精神科医の間の パーセプション・ギャップが 面白く仕立てられています。一種 独特の喜劇でした。

ここで、私が気になったのは、特に 精神科医には 健全な価値観に基づいて 患者に共感・共鳴しながら治療する能力が必要ですが、さまざまな顧客を相手に、精神科医は どのような共感できる価値観を持つべきなのか、ということです。この映画のように、時として ‘集団的自衛権’を発揮して、共にマフィアの抗争に参加すべきでしょうか。
一般のビジネスでも 不特定多数の 顧客をはじめとした その他重要なステーク・ホルダーとの “共感” がなければ事業の展開がスムーズに運ばないわけですから、これは 非常に重要な課題と言えます。
この映画の場合は、特に アウト・ロー患者との 心の奥底での共感であり、その場合に 社会規範を踏み外さない倫理基準を しっかり持っていなければならないという 非常に極端で 困難な事例です。
さて そこで さしあたりインターネットで“精神科医 倫理基準”で 検索してみましたが 適切な ページは見当たりませんでした。キィ・ワードが不適切だったのかもしれません。今後の課題です。
せいぜいで、どうやら今ハヤリの企業の社会的責任CSR(Corporate Social Responsibility ;ISOではSR)における倫理基準との関連で考察するべきでしょうか。

映画では 精神科医が 抗争事件に巻き込まれつつも、治療が奏効してボスのロバート・デ・ニーロは、マフィアから足を洗う決断をします。つまり正常な一般市民社会に仲間入りすることでハッピーエンド。これぞ、立派な 名精神科医!GREAT!・・・と ロバート・デ・ニーロは叫んで終ります。


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