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“リスクと機会”の解釈をめぐって―特にISO9001において

2015年は品質と環境のISO両横綱が改訂される予定となっている。今回はISO9001の改訂案文DISを元に“リスクと機会”という文言についての議論をテーマにしたい。 これまで改訂文案を検討したことが多少あったが、印象として具体的に何をどうすれば良いのか不明な要求が多い印象だ。つまり具体的に何をしていれば、要求事項を満足していると言えるのか判断が難しい要求事項が多いように感じる。従って、審査員の立場からは確実な運営状況をどのようにして確認し、適切な運営が行われているとの確証をどんな証拠で得れば良いのか、考え込んでしまう事項が多い。 そういう事例として“リスクと機会”の文言解釈にも問題が認められるように思うので、ひとまずこの言葉の解釈について取り上げたい。この言葉の何が問題かというと、その解釈が様々にあって人によって全く異なる理解となっていることだ。規格で使用される文言に様々な解釈が存在すれば、審査側と被審査側との間で強い軋轢が生まれる可能性があり、“審査”という活動が成立しなくなり、ひいては規格の意味をなさなくなる可能性があると言うことである。 . . . 本文を読む
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