仏教の道理というようなことは、皆さんよく御存じです。
そして、「道(法)」というのはこういうものだ、仏教の教えというのは
こういうものだと、「教えの中でわかったとか、わからないということで
終始している」と思います。
しかし、それではいけないのです。
「既知の知(自分が築き上げてきた知)」をもう一度根底から崩さなければ
なりません。
そうしないと、教外別伝(きょうげ べつでん)の法には到達できません。
これを「法の道理」として知っておいて頂くと、「これは途中のものだから
そういうところに腰を据えていてはいけない」ということに自ら気が付いて
いけると思います。