「如是の法というものをあなたは、どのように受け取っていますか」
と問うと、多くの人は「チラッ」と自分を見るものです。
これを「法を見る」といいます。
このことを「検私(けんし)の病」といいます。
そうすると「色(いろ)」が付いてしまいます。
このことを禅語では「染汚(ぜんな)に属す」といいます。
そういう色付けをしてしまうと「本来本法性天然自性心(ほんらい
ほんぽっしょう てんねんじしょうしん)」を汚すことになるのです。
しかし、もともと「因縁生(いんねんしょう)」のものですから
「無自性(むじしょう)」です。
「無自性」とは、人をも含めて一切のものには自性(塊)が無いということです。