活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「今」ということ1

2018年12月31日 | 法理

私たちの日常生活を見てみると、ほとんどの人が過去と未来の中にしか

生活が出来ていないと思います。


すなわち「過去というのは過ぎ去ったことであり、未来というのは未だ

来らずのこと」なのに往々にして過去は愚痴になり、未来は不安の種に

してしまっているように見受けられます。


過去と未来があるということは、必ず「今」がなければなりません。

「今」があるから、過去と未来が生じるということです。


これは「道」が分かる分からないということに関係なく「今」はあるの

ですが、その「今」の説明が出来ません。


説明が出来ないということは、私たち衆生はそのくらい「何もない世界

にいつもいる」ということです。


本当に何もない状態が「今」なのです。


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