活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

常楽我浄(四つの誤認)1

2018年07月03日 | 仏教

「常楽我浄(じょうらくがじょう)」とは、広辞苑に拠れば

「②四顚倒(してんどう)---無常、苦、無我、不浄の現実を凡夫が

常楽我浄と誤り、思うこと」と、記されています。


つまり私たち衆生は「常楽我浄」について四つの誤認が有(在)る

ということです。


①「常」について

「無常」とは一時として同じ状態が無いということです。

何時も変化し続けているということです。

これを「変化している其の物自体を無常」といっているのに

私たち衆生は物が最初に有(在)って「縁」によって其れが

変わっていくと考えることで「無常」を「常」と思ってしまうのです。


②「楽」について

「苦楽」は、本来無いのに私たち衆生は「楽」を求めてしまうのです。