「常楽我浄(じょうらくがじょう)」とは、広辞苑に拠れば
「②四顚倒(してんどう)---無常、苦、無我、不浄の現実を凡夫が
常楽我浄と誤り、思うこと」と、記されています。
つまり私たち衆生は「常楽我浄」について四つの誤認が有(在)る
ということです。
①「常」について
「無常」とは一時として同じ状態が無いということです。
何時も変化し続けているということです。
これを「変化している其の物自体を無常」といっているのに
私たち衆生は物が最初に有(在)って「縁」によって其れが
変わっていくと考えることで「無常」を「常」と思ってしまうのです。
②「楽」について
「苦楽」は、本来無いのに私たち衆生は「楽」を求めてしまうのです。