クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

「刀を置き、花を手にしたサムライたち」(1)

2009年06月13日 | 全般
◆「刀を置き、花を手にしたサムライたち:「21世紀ネオ・ジャパネスク」大解剖」(1)                                 (朝鮮日報 2008/05/25)    
以下に数回に分けて紹介するのは、去年の5月、朝鮮日報オンライン日本語版に(1)から(6)として掲載された記事(朝鮮日報・金正薫・経済部長によるレポート)である。新聞に掲載されたあと、様々なところにコピーされて話題にもあがったと思われるので、読んだ記憶のある方も多いだろう。

あらためてここに紹介するのは、「クール・ジャパン」というテーマが、隣国・韓国の視点からではあるが、コンパクトにまとまっており、これをもとに私の観点から「クール・ジャパン」について少しばかり所感を記してみたいからである。

この(1)でも、すでに言及されているが、記事の関心は、文化的なパワーやブランド力をビジネスにどう生かすのか、という点にあるようだ。「クール・ジャパン」は日本における21世紀の国家戦略でもあるから、その「魅力戦略」から韓国が何を学ぶかという点に大きな関心があるようだ。

現に、次回以降の記事(2)(3)では日本の料理や食の問題に深い関心が払われているが、その後、韓国は国をあげて韓国料理を世界5大料理にしようというキャンペーンを大々的に行っている。これは明らかにクール・ジャパンの一部である日本料理の国際化に強い刺激を受けてのことのようだ。
そんな韓国の取組みも少し取り上げながら、数回にわけてこの記事を追ってみたい。

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日本の将来を心配する人がいるが、その必要はなさそうだ。日本人は「TOTOの便器」に徹底した清潔感を、 「トヨタの車」に美しい日本刀のラインを取り入れる。品質ではこれ以上、競争が成り立たない時代に、日本は 「品格」を売り始めた。「高級イメージ」「日本ならではの物」を売り、新しい日本に向かって疾走している。

東京の渋谷・原宿一帯は「ストリート・ファッション」の世界的な聖地だ。週末になると自由奔放に着飾った若者 たちが街にあふれ、世界各地から集まってきた外国人と「ないまぜ」になり、独特の魅力を爆発させる。こうしたエネルギーのみなぎる街は、世界のどこを見てもここしかないのではないだろうか。

欧米のファッションデザイナーが渋谷へ「クール・ハンティング」に訪れるのは、もうおなじみの風景だ。渋谷発 のカジュアルファッション「A BATHING APE」や大阪が発祥の「EVISU JEANS」は各国の若者から支持される 世界的なブランドになった。渋谷の中心にある「東急ハンズ」前で会ったイギリス人女性リサ・スタンレーさん (英会話学校講師)は、紙袋を両手いっぱいに抱え、「東京はファンタスティックな街」と幸せそうに笑った。

聖地は東京都内のあちこちにある。世界のマンガ・アニメオタクが「聖地巡礼に行く」と言えば、秋葉原のマンガ・ キャラクター街に行くという意味だ。六本木ミッドタウンは洗練された消費欲を刺激するショッピングの聖地だし、汐留からレインボーブリッジへと広がる東京湾の幻想的な夜景は、ロマンチックな観光客の聖地だ。

日本経済のパワーは、全盛期を過ぎたと言ってもいいだろう。日本の製造業が世界経済を左右し、円が世界各国を引っかき回した1980年代のような時代はもう来ない。高齢化時代に入った日本経済は、ますます老いて いく可能性が高い。

しかし、文化的なパワーは違う。日本は経済力の代わりにマンガ・アニメーション・ゲーム・ファッションなどに 代表される大衆文化のパワーで世界を魅了している。清潔で、安全で、環境に優しいというイメージにより、 ほかのどの国よりも強力な国家ブランドを確立した。世界はそんな日本を「エコノミック・アニマル」ではなく 「クール・ジャパン(魅力的な日本)」と呼び始めた。また、「クール・ジャパン」は日本における21世紀の国家戦略でもある。日本政府・財界・学界は国の魅力とブランドの知名度を高め、これを生かして新たな豊かさを生み出すための戦略作りに熱を上げている。経済・技術に文化を融合させ、競争力を高めようと「魅力戦略」を展開している。

「クール・ジャパン」を取材するにはどこに行けばいいのか、と複数の日本人に聞いてみたところ、一番多かった 答えは「NOBU」だった。「NOBU」は世界的に有名な日本料理店だ。ニューヨーク・ロンドン・ミラノ・香港など世界 10都市以上に27店舗を展開しており、東京支店は都内の中心地・虎ノ門にある。

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