★これは、私のYouTube動画の内容の一部です。全体をご覧になりたいかたは次の動画をご覧ください。⇒ 世界語になった日本語「ZEN」その絶大な影響力
日本語の単語の中で、それがどれだけ世界共通語になったかを判断する基準のひとつとしてWikipedia があると思います。たとえば津波(Tsunami)という日本語は、世界の152の言語において項目があります。寿司(Shushi)は105の言語で項目が作られており、これらはともに世界中で使われている日本語ということになります。Wikipediaの中でどれぐらいの言語でその日本語の項目が見られるかで、その日本語がどれだけ世界共通語になっているかどうかが分かるというわけです。
この基準により、世界共通語になった度合が強い日本語を選び、60以上の言語で示されたものを数字が多いものから順番に並べてみます。
津波152、アニメ131、柔道125、カラテ117、マンガ116、俳句109、侍107、寿司105、禅104、相撲89、合気道86、折り紙83、盆栽82、忍者78、着物77、芸者77、酒75、絵文字74、切腹73、ラーメン69、カラオケ62……ということになります。
この中でちょっと意外だったのは俳句です。各国の言葉で俳句作りを楽しむ人々が世界中に増えているとは聞いていました。世界俳句協会によるとその会員数は30か国200万人に及ぶということです。それにしても、これが侍や寿司より数字が高いのは驚きです。短い言葉の中に季節の変化や自然から受け止めた細やかな感動を表現する俳句の精神は魅力的であり、日本人が思っている以上に世界中に愛好家がいるようです。
サムライは、世界中でかなり知られている日本ですが、最近では『SHOGUN将軍』の大ヒットもあり、サムライ・スピリットは世界に益々知れ渡ったようです。しかし、サムライと並んで禅という日本語がランクインしているのも驚きです。侍は107言語で説明がなされ、禅は104言語で説明されています。数字の上ではほぼ互角とってよいでしょう。
私は、禅のいう日本語が世界共通語になっていることに注目します。それは、この言葉を通じて世界中の人々に新しいものの見方や価値観を提示しいると考えるからです。その意味で私は、世界に知られた日本語の中で、世界にもっとも影響を与えた言葉を選ぶとしたら、禅を選びたいと思います。
日本人にとってこの言葉は、座禅や、禅僧、禅問答、禅語など仏教の一派である禅宗と結びついた伝統的な言葉として心に浮かぶことが多いでしょう。ところが世界では、仏教の一宗派という枠を超え、何かしら日本的なものと結びついたクールなものとして使われる傾向があります。宗派という枠を大きく踏み出して、デザインやライフスタイル、ファッションにまで使われる普遍的な「ZEN」というコンセプトになっているとも言えるでしょう。
実際に世界では、塗料から化粧品に至るまで商品名にZenという名を付けたり、含ませたりすることで売り上げを伸ばそうとする例が多く見られます。また企業名にZenを入れることも流行しているそうです。ゼンディスク、ゼンモバイル、ゼンテクノローズ、ゼンセキュリティーなどなどがその代表です。Zenは、シンプルで無駄をそぎ落とした、どこか日本的な美的センスやライフスタイルを指し示すクールな言葉として使用されているのです。日本人が思い浮かべる伝統的な宗教と結びついたイメージから離れて、新しい価値観を示す言葉として使われているのです。
Zenは、世界中の会社名や商品名に利用されるなども含め、世界共通語としてかなり定着しており、その言葉自体が人々に一定の影響力をもつようになりました。しかも、世界共通語となった他の日本語と何かしら関連ある言葉として理解される場合も多いようです。俳句、侍、合気道、盆栽などが禅と結びつけてイメージされる傾向があります。ひょっとしたら寿司などの日本料理も、無駄をそぎ落としたシンプルさで何かしら禅的なものが感じられるのかもしれません。つまり「禅」という言葉は、日本的な伝統的な価値観や精神性を指し示す、かなり広い意味の言葉として世界に広がっているのです。さらに日本的な枠組みさえ超えた、普遍的な価値観を指し示す言葉として理解されているかもしれません。
禅の精神を深く学び、あるいは実践し、そこから影響を受けた世界の著名人も多いです。アップルの創業者スティーブ・ジョブズやドキュメンタリー映画監督として有名なマイケル・ムーア、ツイッターの創業者であるエヴァン・ウィリアムズ、総合格闘家のヒクソン・グレイシーなどです。また、米国プロバスケットボールの名監督として知られるフィル・ジャクソンは、選手のコーチングに禅の思想を取り入れたことでも有名です。
とくにスティーブ・ジョブズは、自分の生き方のおいても、会社経営においても禅に深く影響を受けたことで有名です。彼はこう語ったといいます、「僕はいつも、仏教、とりわけ日本の禅宗をとても美しく崇高と感じてきた。なかでも、もっとも崇高なのが京都やその周辺にあるいくつもの庭園で、僕はその文化が醸し出すものに深い感銘を受ける」。また次のようにも語っています、「座禅をしていると最初は心がざわつくが、そのうちに直観が花開く」。
彼が愛した禅的な美や崇高さ、そして座禅によって得られた直観。それらが、彼の事業にも影響を与え、Appleの製品やビジネスモデルにも反映されたことは多くの人が指摘しています。iPhoneをはじめとする製品の、洗練されたシンプルなデザインは、どこかで禅の精神に通じます。そして彼の身近には常に日本人の禅僧・乙川弘文がおり、その禅僧と語り合う時間を大切にしていたということです。ジョッブズは、その人生においても、あるいはビジネスの指針としても、禅から、そしてとくに禅僧・乙川弘文から多くを学び、影響を受けていたようです。
このように禅を深く学んだり実践したりする人々が世界中にかなり多いだけではありません。Zenは、日本で使われるよりかなり広い意味で気軽に使われることが多いようです。日本文化や観光地や美しい風景を世界に紹介する私のXアカントで、「日本語の「禅」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか? 「禅」という言葉をご自身の視点からどう説明しますか?」と質問してみました。世界中から、全部で26人の方が回答してくれました。その中からいくつか拾ってみます。
★これは、私のYouTube動画の内容の一部です。全体をご覧になりたいかたは次の動画をご覧ください。⇒ 世界語になった日本語「ZEN」その絶大な影響力
日本語の単語の中で、それがどれだけ世界共通語になったかを判断する基準のひとつとしてWikipedia があると思います。たとえば津波(Tsunami)という日本語は、世界の152の言語において項目があります。寿司(Shushi)は105の言語で項目が作られており、これらはともに世界中で使われている日本語ということになります。Wikipediaの中でどれぐらいの言語でその日本語の項目が見られるかで、その日本語がどれだけ世界共通語になっているかどうかが分かるというわけです。
この基準により、世界共通語になった度合が強い日本語を選び、60以上の言語で示されたものを数字が多いものから順番に並べてみます。
津波152、アニメ131、柔道125、カラテ117、マンガ116、俳句109、侍107、寿司105、禅104、相撲89、合気道86、折り紙83、盆栽82、忍者78、着物77、芸者77、酒75、絵文字74、切腹73、ラーメン69、カラオケ62……ということになります。
この中でちょっと意外だったのは俳句です。各国の言葉で俳句作りを楽しむ人々が世界中に増えているとは聞いていました。世界俳句協会によるとその会員数は30か国200万人に及ぶということです。それにしても、これが侍や寿司より数字が高いのは驚きです。短い言葉の中に季節の変化や自然から受け止めた細やかな感動を表現する俳句の精神は魅力的であり、日本人が思っている以上に世界中に愛好家がいるようです。
サムライは、世界中でかなり知られている日本ですが、最近では『SHOGUN将軍』の大ヒットもあり、サムライ・スピリットは世界に益々知れ渡ったようです。しかし、サムライと並んで禅という日本語がランクインしているのも驚きです。侍は107言語で説明がなされ、禅は104言語で説明されています。数字の上ではほぼ互角とってよいでしょう。
私は、禅のいう日本語が世界共通語になっていることに注目します。それは、この言葉を通じて世界中の人々に新しいものの見方や価値観を提示しいると考えるからです。その意味で私は、世界に知られた日本語の中で、世界にもっとも影響を与えた言葉を選ぶとしたら、禅を選びたいと思います。
日本人にとってこの言葉は、座禅や、禅僧、禅問答、禅語など仏教の一派である禅宗と結びついた伝統的な言葉として心に浮かぶことが多いでしょう。ところが世界では、仏教の一宗派という枠を超え、何かしら日本的なものと結びついたクールなものとして使われる傾向があります。宗派という枠を大きく踏み出して、デザインやライフスタイル、ファッションにまで使われる普遍的な「ZEN」というコンセプトになっているとも言えるでしょう。
実際に世界では、塗料から化粧品に至るまで商品名にZenという名を付けたり、含ませたりすることで売り上げを伸ばそうとする例が多く見られます。また企業名にZenを入れることも流行しているそうです。ゼンディスク、ゼンモバイル、ゼンテクノローズ、ゼンセキュリティーなどなどがその代表です。Zenは、シンプルで無駄をそぎ落とした、どこか日本的な美的センスやライフスタイルを指し示すクールな言葉として使用されているのです。日本人が思い浮かべる伝統的な宗教と結びついたイメージから離れて、新しい価値観を示す言葉として使われているのです。
Zenは、世界中の会社名や商品名に利用されるなども含め、世界共通語としてかなり定着しており、その言葉自体が人々に一定の影響力をもつようになりました。しかも、世界共通語となった他の日本語と何かしら関連ある言葉として理解される場合も多いようです。俳句、侍、合気道、盆栽などが禅と結びつけてイメージされる傾向があります。ひょっとしたら寿司などの日本料理も、無駄をそぎ落としたシンプルさで何かしら禅的なものが感じられるのかもしれません。つまり「禅」という言葉は、日本的な伝統的な価値観や精神性を指し示す、かなり広い意味の言葉として世界に広がっているのです。さらに日本的な枠組みさえ超えた、普遍的な価値観を指し示す言葉として理解されているかもしれません。
禅の精神を深く学び、あるいは実践し、そこから影響を受けた世界の著名人も多いです。アップルの創業者スティーブ・ジョブズやドキュメンタリー映画監督として有名なマイケル・ムーア、ツイッターの創業者であるエヴァン・ウィリアムズ、総合格闘家のヒクソン・グレイシーなどです。また、米国プロバスケットボールの名監督として知られるフィル・ジャクソンは、選手のコーチングに禅の思想を取り入れたことでも有名です。
とくにスティーブ・ジョブズは、自分の生き方のおいても、会社経営においても禅に深く影響を受けたことで有名です。彼はこう語ったといいます、「僕はいつも、仏教、とりわけ日本の禅宗をとても美しく崇高と感じてきた。なかでも、もっとも崇高なのが京都やその周辺にあるいくつもの庭園で、僕はその文化が醸し出すものに深い感銘を受ける」。また次のようにも語っています、「座禅をしていると最初は心がざわつくが、そのうちに直観が花開く」。
彼が愛した禅的な美や崇高さ、そして座禅によって得られた直観。それらが、彼の事業にも影響を与え、Appleの製品やビジネスモデルにも反映されたことは多くの人が指摘しています。iPhoneをはじめとする製品の、洗練されたシンプルなデザインは、どこかで禅の精神に通じます。そして彼の身近には常に日本人の禅僧・乙川弘文がおり、その禅僧と語り合う時間を大切にしていたということです。ジョッブズは、その人生においても、あるいはビジネスの指針としても、禅から、そしてとくに禅僧・乙川弘文から多くを学び、影響を受けていたようです。
このように禅を深く学んだり実践したりする人々が世界中にかなり多いだけではありません。Zenは、日本で使われるよりかなり広い意味で気軽に使われることが多いようです。日本文化や観光地や美しい風景を世界に紹介する私のXアカントで、「日本語の「禅」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか? 「禅」という言葉をご自身の視点からどう説明しますか?」と質問してみました。世界中から、全部で26人の方が回答してくれました。その中からいくつか拾ってみます。
★これは、私のYouTube動画の内容の一部です。全体をご覧になりたいかたは次の動画をご覧ください。⇒ 世界語になった日本語「ZEN」その絶大な影響力