クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

僕の日本語はマジンガーZから

2009年06月14日 | アニメ
◆今日は、YouTubeで見つけた、イタリア人による日本語のスピーチを取り上げたい。(「刀を置き、花を手にしたサムライたち:「21世紀ネオ・ジャパネスク」大解剖」の記事は続くが、今日はちょっと別の話題。)

画像はこちら。→Speech Contest Title: 僕の日本語はマジンガーZから

画像のトップに「大阪日本語スピーチコンテスト 2006年3月16日」とあるが詳細は分からない。日本に来た若者(たぶん)が、幼き日に見たテレビ・アニメ「マジンガーZ」以来のロボット熱が昂じてついに日本にまでやってきたという内容。

前に『アニメ文化外交 (ちくま新書)』を紹介したが、その中で著者は、日本のポップカルチャーを好きとか嫌いとか言う以前に「僕たちは日本アニメで育っているんですよ」という人々が急増しているという現実を紹介していた。このイタリア人の若者もまさにその一人である。幼き日に夢中になったことは、のちのちまで大きな影響を与える。そのような影響を受けた国と文化にそのまま強い好感を持ち続けるのは、ごく自然なことである。このスピーチコンテストで語られるような影響が、世界の若者たちに広がったのだ。

以下にスピーチの内容を一部省略して掲載する。(聞き取れないところは○○や?で表示。)

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マジンガーZは、ほんとに古いテレビマンガですが、僕の世代には、とても有名でなつかしいです。これは、ボクがはじめて見たテレビマンガで、覚えているのは6歳のころのスーパーロボットです。マジンガーZは、日本のマンガでイタリアのマンガではないことを知ってから、ボクの日本への憧れはスタートしました。そのころのボクは、日本にはマジンガーZみたいなのがごろごろ歩いていると思いました。(中略)

その次のショックはガンダムです。またまたボクに火がつきました。おもちゃ屋さんで、マジンガーZや、ガンダムや、○○や、見つけたら、絶対に買ってもらうまで動きませんでした。そのあとも、10歳、15歳になってもロボットへのあこがれは変りませんでした。もちろん絶対に日本へ行きたい、行ってやると思うようになりました。はじめは、バカにしていたママが、イタリアの日本人学生のホームステイ(?)が始まりました。それからボクと日本人との友だちづきあいが始まりました。ボクの部屋にロボットと一緒に日本人もごろごろするようになりました。

そしてボクは、とうとう去年の7月に日本に来ました。日本に来てすぐに京都と奈良に行きました。古い木造の建物のあいだからロボットが出てきてもおかしくないほど、ぴったりだと思いました。イタリアの古い石造りの建物はとても有名ですけど、日本のお寺や神社にロボットはいちばんぴったりだと思います。

今では、ホームステイの部屋に一個ずつロボットが増えて押入れがすごく一杯で閉められない。家族の人は、あきれてびっくりしました。いつもホームステイのお母さんは、「マテオさん、どうしてこんなことに。止めて下さい」 でも私は止められない。実は止めたくない。

(ロボットが)どこが、どうしてそんなに好きですか、と聞かれますが、イタリアのファッションやデザインの側からは考えられない、ちょっと少しおおげさな形が好きです。ボクのロボット熱は、いくつになっても止まりません。終わりです。

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