クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

日本の長所12:思いやり・サービスなど

2010年07月31日 | 日本の長所
10項目でまとめた「日本の長所」、今回は次の二つの項目についていくつか外国人の発言を挙げる。

5)謙虚さ、親切、他人への思いやり
6)あらゆるサービスの質の高さ

「日本のよい点は、協調性があって組織力があってどちらかというといろいろな約束事というものを守ろう、規律をなるべく重んじようという風潮があるので、がっかりさせられることが少ない社会だとおもいます。よその国では、本当の実力が8なのに10だと見せる傾向がある。日本は本当に実力が8なのに7・5ぐらいに見せる傾向があるので、奥ゆかしいと思います」(在日韓国人の男性、『ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)』より)

「日本の好きな点は、日本人の態度、謙虚さ、親切さです。日本人は他人に対して思いやりが深いと思います。よその人がどのように考えているかを察するような行動が多いし、他人を傷つけないという思いやりが非常に強いと思います」(日米のハーフの男性、同上)

「職場の日本人スタッフは『どうしてこんなことが分からないの!』と言わず、見返りを求めることもなく、分かるまで親切に教えて下さいます。
 例えば銀行などの窓口で、日本では、外見で人を差別することなく、心地よい対応をしてくれます。チリでは、外見が悪いとひどい扱いを受けるのです。
 希望を持って頑張れば必ず報われる国で、『日本人に似てきた』と言われるようになった私を、母もきっと喜んでくれると思います」(チリ人の女性、『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』より)

「次に日本と私の国が違うと感じ、素晴らしいと感じている点は、『公共サービスを受けるよきに公平なこと』です。具体的に言うと、例えば市役所に行って、何か手続きをする時に、職員の中に個人的に知っている人がいなくても、または、便宜を図ってもらうために特別な贈り物や賄賂を払わなくても、私は他の日本人たちと同様に、公平に扱ってもらえます。たとえ私が外国人でも、窓口ではちゃんと対応してもらえるし、ほうっておかれたり、わざと時間をかけて後回しにされてしまうこともありません。」(インド人女性、夫のレストラン手伝い、同上)

「日本人はとにかく親切でやさしくて、私は大好きです。10年近くこの親切さに慣れ親しんできたので、もう私は韓国には住めないかもしれません。韓国に帰るとイライラしてしまいます。例えば、日本のサービス業。デパートなどに行くと申し訳ないくらい店員さんが親切です。」(韓国人女性、主婦、同上)

中国の旅行者も、日本の店員の応対のていねいさ、親切さは驚きらしく、日本で女性店員が親切に、ていねいに応対してくれたとしても、それはあなたに気があるからではないから、くれぐれも誤解のないようにと注意を促すブログもあるほどである。


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日本の長所11:仕事への責任感、熱心さ、誇り②

2010年07月30日 | 日本の長所
引き続き、『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』から、日本人の仕事への態度を評価する事例を紹介しよう。

「まず、第一に日本人の仕事への熱心さです。これは、私の家族がインド料理のレストランをやっていて、日本の人たちと一緒に働いているので特に感じることです。もちろん、私の家族たちも一生懸命働いています。でも、それは私たちのお店だからです。日本人たちは、雇われて仕事として働いているにもかかわらず、同じように一生懸命働いてくれます。夫は日本人の仕事に対する誠実さや真面目さを、とても信頼しています。店でアルバイトの人を雇う時には、知り合いのインド人より、知らない日本人の方がいいと言っています。日本人の真地面な仕事ぶりに関心し、ちゃんと働いてくれると信頼しているからです。」(インド人女性、夫のレストラン手伝い、滞在4年)

さらに、店の改装をした時にも、インドとはまった違っていて驚いたという。夫が現場に行ったのは、改装開始時と終了時の二回だけ。それでも約束の期日に完璧に終了していた。インドだったら、工事中に夫がずっと監視していないと、進行が極端に遅くなってしまう。日本では、こういう仕事でも、安心してすっかり任せておけるのかと本当に驚いたというのだ。

「私が日本で特に素晴らしいといつも関心している様々なことは、すべて、この『日本人の仕事への誠実さ』によってもたらされているのだと気づきます。電車やバスが時間どおりにちゃんと来ることや、日本製のモノの品質が信頼できることや、店や通りがいつもきれに保たれていることなど、日本のいいところすべてに、共通して現れています。一人ひとりが、誰にも見られていなくても、自分のやるべきことをやろうと真面目に努力している。それが日本をここまで進歩させた、優れた国にしたのだと思います。」(同上)

もういくつか例を引こうと思っていたが、長くなったのでここで止めておこう。ここでは、こうした日本人の特徴がどこから出てくるかに、かんたんに触れておこう。その根底にあるのは、やはり日本人が異民族によって征服、支配された経験を持たなかったことだろう。それが日本を、階級に分断されな平等社会にした。一部のエリートによって動かされるのではない庶民中心の社会にした。だから庶民は、どんな仕事をするにせよ、自分たちがそれを作っている、世に送り出している、社会の一角を支えているという「当事者意識」(責任感)を持つことができる。自分の仕事に誇りや、情熱を持つことができる。奴隷は、そういう意識を持つことができない。日本のユニークさは、奴隷制を持たなかったことにも、ひとつの要因があると思う。

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日本の長所10:仕事への責任感、熱心さ、誇り①

2010年07月29日 | 日本の長所
さて、本題に戻って「日本の長所」を暫定的に10にまとめたものを、またそれぞれの項目についてくことになる。今日は、

4)勤勉さ、仕事への責任感、自分の仕事に誇りをもっていること

についてである。これは、犯罪率のようなデータによる裏づけはしにくいが、「証言」はいくらでも出てくる。以前ににもいくつか取り上げた。まずそれをリンクしておこう。

あるアメリカ将軍の驚き
『世界中にアメリカ軍の基地があるけれども、朝八時半に従業員が全員来る基地は日本だけです。つまり遅刻がない。それは日本だけです。五時半に帰ったあと、備品が一個もなくならない基地も日本だけです。』
日本人のここが好き
「国民全員が国の現実に責任を負っているのだ 真面目で勤勉、そして「質」をとても大事にすると思います 皆が一体となって一つの事に立ち向かい、成功させていくことが、日本人が自分の仕事に責任感を持ち、夢中になっているかということ」
日本人の仕事への責任感は世界一
「どれほど日本人が自分の仕事に責任感を持ち、夢中になっているかということ。日本人はそのことに誇りを持って欲しい。世界的に素晴らしい現象なのだから。自分の仕事に誇りと責任を持つという点で、世界一なのだから。その素晴らしさを意識してほしい、ということであった。」
平凡な日本人のレベルの高さ
「日本に住んでみると、はし店・魚屋・米屋・工事作業員の努力や実力が、韓国とは明らかに違うように思える。一部の政治家ではなく、国民全員が国の現実に責任を負っているのだ。」

これだけでも充分なくらいだが、今日は、『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』から、一例だけ付け加え、次回、同じ本からさらにいくつか紹介しよう。

「今では、日本に来て本当に良かったと思います。日本人は正直で、几帳面、他人を騙す人は少ない。それひゃ従業員を使って良くわかりました。例えばベトナム人は、自分の都合で予告なく休みます。こちらの事情を考えず、自分の都合を優先します。突然の休みでお店はてんてこ舞いになることもあるのです。また反省しないから同じ事を繰り返します。その点日本人は事前に休みを申請し、店側に迷惑をかけないよう気配りしてくれます。仕事に対する意識が違うのです。」(ベトナム人、ベトナム料理人)

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日本の長所09:歪んだ紹介をする中国記事

2010年07月28日 | 日本の長所
昨日の「日本の長所08」で紹介した「西洋人から見た日本人の14の特徴「完ぺき主義者で従順」(1)という記事も、下に紹介する、その(2)も、昨日は見落としていたが、元記事は、チャイナネット(中国網)日本語版の記事の要約であった。

こちらがその記事である。
(1)http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-07/26/content_20575011.htm
(2)http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-07/26/content_20575062.htm

これを読むとグレゴリー・クラーク氏が日本人の特徴を14つの項目にまとめたものを、彼の許可の元、記事の執筆者である中国人が、「この特徴を以下に簡潔に述べ」たものであることがわかる。記事(2)の最後に、「クラーク氏が分析した日本人の14の特徴に対する意見は個人的な見解である」とあるから、列挙した特徴の後半に個人的な見解が書き込まれているということだろう。しかし実際はどこからが個人的見解なのかわからない。

たとえばグレゴリー・クラーク氏の見解を紹介する冒頭(昨日のブログ参照)で「日本は島国で、集落文化を中心に発展してきたため、彼らの価値観は本能的であり、更に言えば、感情的で現実的である。一方、中国は大陸文化で、長い間、周りとの衝突や接触を繰り返してきているため、価値観はもっと理性的だ」という表現が見られる。ここに「日本人の価値観-本能的、感情的、現実的。中国人の価値観-理性的」という表現が見られ、何かしら優劣の判断が透けて見えるが、実際にクラークの本を読む限りでは、そのような優劣判断は一切見られない。むしろ日本人がイデオロギーに固執しない点を評価する傾向が見られる。(『ユニークな日本人 (講談社現代新書 560)

さらにいくつか挙げると、特徴の1に「過度な群れ意識を持ち、命令に従う習慣がある」とあるが、「群れ意識」というような動物に使う用語をクラーク氏の本で見た記憶はない。家族主義や部族主義、あるいは村落意識などの用語を使っている。

特徴の7に「イデオロギーが軽薄で頼りない」を挙げいるが、クラーク氏は軽薄とか頼りないという価値判断はしていない。むしろイデオロギーによって社会を縛らず、村意識を洗練させる形で大きな社会を組織できるようになった日本人を評価している。無理なイデオロギーで縛る必要のなかった日本の社会が大陸よりも「自然的で健全」と見ている。

特徴の8で「感情的で好戦的である」というのを挙げている。しかしクラーク氏は、日本人の特徴を形成したもっとも重要な根底として明治維新まで日本に「外国との戦争」がなかったことを挙げているのである。ここに注目したことが彼の日本人論のユニークな着眼点だと、彼自身が自負しているのである。そこを無視してこんなまとめ方をしてよいのだろうか。

全体として、グレゴリー・クラークの日本についての見解には、私が本で読んだかぎり日本人に不愉快を感じさせるような偏見は何も含まれていなかったが、中国網のこの記事では、「これもグレゴリー・クラークの見解か」と誤解されてしまう形で、執筆者の個人的意見がちりばめられている。記事を書く態度としてはきわめて不誠実であり、グレゴリー・クラーク氏にも失礼な執筆態度である。どこまでがクラーク氏の意見で、どこからが執筆者の個人的な見解なのか、明確に区別すべきだろう。そうしないとクラーク氏の説をひどく間違った形で伝えてしまうことになる。

日本の長所を論じるシリーズで、ゴレゴリー・クラーク氏の見解を紹介する中国新聞の記事があったので、最初は軽い気持で紹介したのだが、(2)まで読んで、その歪められ方がかなりひどく感じられたので、おもわずテーマからそれて、熱が入ってしまった。

次回からは、「日本の長所」論に戻る。

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日本の長所08:礼儀正しさと秩序

2010年07月27日 | 日本の長所
外国人から見た日本の長所、今日は、1)と2)について。

1)礼儀正しさ
2)規律性、社会の秩序がよく保たれている 

日本人が、礼儀正しく、またその行動に規律や秩序があることは、多くの外国人によって繰り返し指摘されており、いまさら取り上げる必要もないほどだ。ここでは二つだけ関連する記事を取り上げる。

◆米エクスペディアホールディングスが世界各国のホテルマネージャーを対象に行った国別観光客のイメージ調査において、日本人が去年まで3年連続で『世界最良の旅行客』に選べれている。

日本人観光客は「礼儀正しい」、「行儀の良さ」、「部屋をきれいに使う」、「騒がしくない」、「不平不満が少ない」の5項目において一位を獲得しての受賞であったが、『日本人のマナー』は世界各国で定評があるようだ。今年も同様の調査が行なわれて発表されたのか、調べてみたが、見つからなかった。ちなみに、2009年発表のものについての記事をリンクしておく。

日本人が3年連続で「世界最良の観光客」に――海外ホテル予約のエクスペディアが発表・2009年7月13日


◆もう一つは、searchinaの記事からである。礼儀ただしさや秩序だけに触れただけの記事ではないが、たまたまこのブログでも取り上げたばかり(「日本文化のユニークさ08、『ユニークな日本人 (講談社現代新書 560)』)のグレゴリー・クラークの意見を紹介しているので、それとの比較という意味でも参考になるだろう。

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「西洋人から見た日本人の14の特徴「完ぺき主義者で従順」(1)」 2010/07/27(火)

中国では近ごろ、日本についての研究がまだまだ足りないと、いろいろな方面で取りざたされている。これは、中国と日本が同じ東方の儒学文化圏にあり、文化の違う部分も同じ部分も一緒くたにされがちで、なかなか詳しく追求されることもないからではないだろうか。蚊帳(かや)の外にいる人間のほうが、逆に良く見えているものであり、さもなくば米国人学者ルース・ベネディクトの大作『菊と刀』が長きに渡って、文学界のバイブルとして不動の地位を得ることもなかったであろう。

グレゴリー・クラーク氏もまた、日本を蚊帳の外から見ていた人である。この71歳のオーストラリアの学者は現在、日本国際教養大学の副学長を務めている。クラーク氏は一人の西洋人として独自の見解を持っている。日本は島国で、集落文化を中心に発展してきたため、彼らの価値観は本能的であり、さらに言えば、感情的で現実的であると主張する。

一方、中国は大陸文化で、長い間、周りとの衝突や接触を繰り返してきているため、価値観はより理性的だ。これらの観点に基づいて、グレゴリー・クラーク氏は日本人の特徴を14つの項目にまとめ、中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

1.過度な「群れ意識」を持ち、命令に従う習慣がある。日本人の行動は組織立っていて秩序的であり、その良いところは、皆が従順で統制が取りやすいところであるが、一旦、性質の悪い勢力が権力を握ると、全国民がそれに従ってしまう。その典型的な例が第二次世界大戦のときの外国への侵略である。

2.個人間の関係は驚くほど誠実なものである。これについては、私自身、印象深い体験したことがある。大阪付近の小さな村の駅に無人の野菜売り場があった。袋に入った新鮮な野菜が置かれており、横に置いてある板切れには、1袋100円と書かれていた。誰も店番をしている人はいないため、箱にお金を入れるかどうかは、すべて買う人の良心に委ねられる。そして、日本では物を落としてしまっても慌てる必要はない。なぜなら、ものを拾ったら、一番近くの交番に届けるというのが日本の一般常識であるからだ。

3.日本人は完ぺき主義者であり、極端なほど秩序にこだわる。日本人が秩序を守ることは、全世界が知るころである。世界の観光名所で、旗を持ったガイドの後ろで列を作って黙々と付いていく一塊の人がいたら、それは絶対日本人である。彼らの完ぺき主義を表わす典型的な例は、彼らのトイレの清潔さをどこまでも追い求めるところにあるのではないだろうか。日本のホテルの部屋はどれも大きくはないけれど、トイレのきれいさは有無を言わさず完璧である。良いホテルになると、高級な自動水洗トイレが付いている。この点に関しては詳しい説明は要らないだろう、使ったことのある人だったら、直ぐに分かるはずだ。

そのほか、グレゴリー・クラーク氏は、「4.手作りが好きである」「5.チームワーク意識が強く、身内だけでやるような家族企業の管理に長けている」「6.外国のものには、開放的で、広く受け入れるのに対し、外国人に対しては排他的である」と指摘。3~6の特徴は、日本の工業化が急激に進んだ要因であると考えている。

面白いのは、これらの特徴に対して、中国人は日本人の間逆であると言うことだ。中国人は『知らないふりをしたほうがいいときには、そうしなさい。時には一歩引くことも大事である』との考えや、『その時々に応じて、どちらにも偏りがない考え方をしなさい』との考えを大切にしている。抽象的な信念について論じることが好きで、具体的な行動には移さない。外から来た思想に対しては排他的で、外国人は寛容に受け入れる。(つづく 編集担当:米原裕子)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0727&f=national_0727_129.shtml

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まだ(2)は掲載されていない。ここまででは、これがインタビュー記事なのか何らかの文献による記事なのか、どちらとも記されていない。また中国語で中国人が書いたもと記事を日本語で編集したものなのかどうかもわからない。『ユニークな日本人』を読んで受けるのとは、少し違う印象を受け、中国人記者のバイアスが少しかかっているのではないか、という感じももつ。

ともあれクラーク氏の指摘は、長所がそのまま短所になっていることにも触れているので参考になる。私も、日本人の10の長所を暫定的にまとめていて、それがどのように短所になるか、いずれ言及しようと思っていた。ただし、この記事でのまとめ方とはいぶ違う説明のしかたになるだろうが。

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「クール・ジャパンに強敵」2010/07/25(日)朝日新聞朝刊より

2010年07月25日 | クールジャパンを考える
本日の朝日新聞朝刊の一面に掲載された「クール・ジャパンに強敵」という記事が、「2ちゃんねる」などでもかなり話題になっている。このブログのテーマのひとつが、マンガ・アニメが世界に広がる背景を日本文化との関連で考えることなので、その視点から、少しコメントしてみたい。

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欧州のMANGA(マンガ)ファンが集う会場の一角に、韓国でマンガを意味する「MANHWA(マンファ)」 の看板が掲げられた。今月1日から4日間、パリ郊外で開かれたジャパン・エキスポ。「かっこいい」という 意味で「クール・ジャパン」と呼ばれる日本のマンガやアニメの祭典だ。ここ数年は各国から15万人前後が押し寄せる。

「マンファ」の看板を掲げたのは、韓国政府所管のコンテンツ復興院のブース。開催11回目で初めて 出展した。会場を視察していた経済産業省の渡辺哲也クール・ジャパン室長は「韓国はとうとうここまで 来たのか」とショックを受けた。「ここもいずれマンファに席巻されるかもしれない」

韓国は1990年代から文化産業の育成に力を入れてきた。コンテンツ復興院はその1翼を担う機関。 政府の補助金約1800億ウォン(138億円)を中心に運営され、海外戦略づくりや人材育成などを行う。 「21世紀は文化産業がすべての産業をリードするようになる。それが韓国政府の認識だ」と李在雄院 長は語る。

中国も、07年の共産党大会で「文化軟実力(文化のソフトパワー)」を重要国策の一つに位置づける。 映画や出版などと並び、近年はアニメ産業育成に注力。関連企業を集めた「動漫(アニメ)産業基地」を大連、天津、長沙など約20ヶ所につくった。従業員1千人を超えるアニメ企業がいくつも育っている。

経済やスポーツの分野で次々と日本の優位を奪ってきた両国。文化の領域でも存在感を増している。 (朝日新聞朝刊 1面より)

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私の率直な感想は、基本的には脅威に感じる必要ないということだ。マンガやアニメも、小説などと同じように作家の才能に依存する面があるから、天才的な作家が現れて世界に受け入れられる可能性はどの国にもあるだろう。だから韓国や中国でも国の援助があれば、それだけ才能ある作家が出やすくなるという一面はある。

しかし、今世界で日本のマンガやアニメがこれだけ受け入れられているのは、それらが発信する日本の社会や大衆の文化や、若者の生き方が全体としてクールと感じられているから、という背景がある。

世界カワイイ革命 (PHP新書)』でも繰りかえし強調されているように、日本のマンガやアニメだけではなく、ファッションやカワイイ文化などの全体が、自由でクールな最先端の文化として憧れられている。マンガやアニメはその発信源のひとつとして受けとめられている。そういう背景を抜きにして、マンガ・アニメのこれだけの広がりは考えられない。

「日本人は、日本のアニメやマンガが、恋愛観をはじめ、ヨーロッパの若者の考え方に大きな変化を与えていることを知っているのですか」とイタリアのジャーナリストが聞いたという。同じような質問を著者は何度も受けている。これはどういうことか。アニメやマンガに描きこまれた私たち日本人の生き方の背景となっている考え方・文化や社会が、今、世界に強くアピールしているということではないのか。

もちろん韓国や中国から傑作が生まれてくることもあるだろう。しかし、そのことと、世界で日本のポップカルチャーが憧れをもって迎えられているこという事実との間には、背景となっている文化の違いという、無視できない大きな違いが横たわっているのだ。

中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)』の著者がいうように、民が作り、民が選び、民が育て、民が楽しむというが、サブカルチャーの本質だ。徹底的に民の力で培われるからこそ、サブカルチャーとしての魅力を発し、世界の人々の心をとらえる。(かつての浮世絵もそうであった。)中国のように国家が保護策をとり、国家主導で製作者を育てても、若者の自由な生き方や選択を背景とした、真に若者の心をとらえる永続的なサブカルチャーの発信など不可能だろう。単発的な傑作が生まれることはあったとしも。


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日本の長所07:10項目でまとめ

2010年07月24日 | 日本の長所
一言で日本の長所といっても、どんな視点から見るかで様々な意見が出てくるだろう。ここでは主に、日本に旅行したり、長く滞在したりした外国人などから見た、日本社会や日本人の長所の最大公約数的なものをあくまでも暫定的に列挙するということである。昨日あげた、ハーフや帰国子女も、日本以外の国々の実際を内側から知っている人々ということで、同様の視点として参考にできるだろう。

1)礼儀正しさ
2)規律性、社会の秩序がよく保たれている 
3)治安のよさ、犯罪率の低さ 
4)勤勉さ、仕事への責任感、自分の仕事に誇りをもっていること
5)謙虚さ、親切、他人への思いやり
6)あらゆるサービスの質の高さ
7)清潔さ(ゴミが落ちていない)
8)環境保全意識の高さ
9)食べ物のおいしさ、豊かさ、ヘルシーなこと 
10)外来文化への柔軟性

ということで昨日触れた『ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)』なども参考にしながら、仮に10項目に整理した。

以降、何回かに分けて、項目のなかの主なものについて、実際の外国人の発言を挙げたり、少し考察したりしてみたい。順不同ということで、私が取り上げやすいところから始める。まずは、3)について。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

3)治安のよさ、犯罪率の低さ

「これまでに、パリ、ベルリン、ロンドンにも住んだことはありますが、東京の安全性は特別です。通常、大都市で生活するときは緊張が伴います。街を歩くとき、基本的には行き交う人々と視線を合わせないほうがいいと言われています。しかし、東京では初めからそうした緊張は感じませんでした。新宿や渋谷など、いろいろな人々が行き交う繁華街でさえも、大都市で安心して生活でき――そうした素晴らしい気持は、東京でしか感じられません。」(フランス人女性『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』より)

「イギリス人の父がいっていたんですが、父が日本に来た理由というのが、最初は転勤であったにもかかわらず、仕事まで辞めて日本に移住してしまったのは、安心して暮らせるからということだったんです。‥‥父はロンドン出身で、僕も幼い頃、そこに暮らしていたが、治安の悪い場所だったんです。母が毎日、買い物に行くと誰かにレイプされるんじゃないか、ひったくりに遭うんじゃないかとくことを、心配しなくてゃいけないところだった。それが日本に来たら、ビーチに行ってもそのまま浜辺に荷物を置いていられるとか、ロッカーの鍵をしまなくても盗まれないとか、電車に乗っていてもひったくりに遭わないとか。父は、家族を育てるのであれば、そういう心配がないところがいいと思い、20年以上も日本に居住することになってしまったわけです。僕も安心して暮らせるというのが好きですね。」(日本人母とのハーフの青年『ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)』より)

なお、日本はかつては安全だったかもしれないが、最近は犯罪率も増加しているというのは、間違った印象に過ぎないので、以下をご確認いただきたい。

日本の犯罪認知件数・検挙件数等



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日本の長所06:もう少し整理すると

2010年07月23日 | 日本の長所
前に、日本の長所05:とりあえず列挙するとで、インターネットや本などで触れるかぎりで、日本の長所と思われるものを、とりあえず列挙したのが以下である。これまでに調べてきた印象から、最大公約数的なものをあくまでも暫定的に列挙したものである。

1)礼儀正しさ
2)規律性、社会の秩序がよく保たれている 
3)治安のよさ、犯罪率の低さ 
4)勤勉さ、仕事への責任感、自分の仕事に誇りをもっていること
5)サービスの質の高さ、完璧に近い公共サービスと人情味あふれる応対
6)清潔さ(ゴミが落ちていない)
7)環境保全意識の高さ 

さて、『ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)』のなかで山下真弥は、ハーフたちが感じる日本の長所を次のように列挙している。

1)安全、豊か、衛星的
2)礼儀正しい。親切
3)食事がヘルシーでおいしい
4)謙虚で奥ゆかしい
5)他人に対しての思いやりが深い
6)人付き合いがとても上手。社会をつなぐ文化が残っている
7)外来文化に対する柔軟性がある。
8)都会が便利で暮らしやすい

さらに同じ本で、帰国子女の人たちが感じる日本の長所をいくつか挙げている。

1)安全性が高い。親切心と美徳がある
2)あらゆるサービスの質が高い
3)四季を楽しみ、慈しむ
4)歴史のある国、平均的な生活がとても豊か

これらは、私が上に整理したものとほとんど重なるが、食べ物がおいしく、ヘルシーというのを付け加えててもよいかなと思った。

次回、少しだけ整理しなおしたものを載せて、それぞれについて外国人たちのなまの言葉で語ったものを示してみたい。『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』からいくつか取り上げながら。

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日本文化のユニークさ09:侵略なき安定社会

2010年07月22日 | 侵略を免れた日本
◆『日本の「復元力」―歴史を学ぶことは未来をつくること (MURC BUSINESS SERIES 特別版)

中谷 巌は、マクロ経済学を専門とする経済学者で、三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長、多摩大学名誉学長、一橋大学名誉教授、一般社団法人不識庵理事長、ハーヴァード大学経済学博士などの肩書きをもつ。

彼の前著『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』がかなり話題となったのは、その立場の転換ぶりによるようだ。

彼は、90年代以来の市場原理主義のイデオローグの中心的存在であり、新自由主義による「構造改革」の一翼を担った経歴を持つ。その彼が、次のように語り始めたから注目されたのである。

「新自由主義の思想は、私たちが暮らす社会を個人単位に細分化し、その「アトム」化された一人一人の自由を最大限尊重するという思想だから、安心・安全、信頼、平等、連帯などの共同体価値には何の重きもおかない。つまりは人間同士の社会的つながりなど、利益追求という大義の前には解体されてもしょうがないという「危険思想」なのである。」

私は、『資本主義はなぜ自壊したのか』は未読だが、『日本の「復元力」』は、その続編とも言えそうだ。ただ私は、彼の思想的転換に興味があるのではなく、この本が「日本文化のユニークさ」という、今のテーマを深めるのに役立つかぎりで、その視点から内容を紹介したい。

中谷もまた、日本史全体を通してのいちばん重要なポイントを、異民族による征服がなく、そのため、日本人の穏やかさや、社会の安全や安心が保たれたということに見ている。一方、大陸の人々は傾向として、常に相手からつけこ込まれたり、裏切られたりするのではないかと怯え、逆にどうやったら相手を出し抜き、ごかませるかと、攻撃的、戦略的に身構えているというのだ。大陸の人々が、利害関係がからむ場面ではなかなか謝罪しないのも、こんな背景があるからだろう。

異民族に制圧されなかったことが、日本を相対的に平等な国にした。もし征服されていれば、日本人が奴隷となりやがて社会の下層階級を形成し、強固が階級社会が出来上がっていたかも知れない。

異民族との闘争のない平和で安定した社会は、長期的な人間関係が生活の基盤となる。相互信頼に基づく長期的な人間関係の場を大切に育てることが、日本人のもっとも基本的な価値感となり、そういう信頼を前提とした庶民文化が江戸時代に花開いたのだ。

江戸の庶民文化が花開いたのは、武士が、権力、富、栄誉などを独占せず、それらが各階級にうまく配分されたからだ。江戸時代の庶民中心の安定した社会は世界に類をみない。歌舞伎も浄瑠璃も浮世絵も落語も、みな庶民が生み育てた庶民のための文化である。近代以前に、庶民中心の豊かな文化をもった社会が育まれていたから、植民地にもならず、西洋から学んで急速に近代化することができたのである。

以下は、私の見解だが、幕末から明治初期にかけてヨーロッパとくにフランスを中心としてジャポニズムと呼ばれる現象が巻き起こった。これもまた、江戸時代の豊かな庶民文化が背景にあり、庶民の生活から生み出された浮世絵や工芸品だったからこそ、当時のヨーロッパ市民階級の共感を呼ぶものがあったのである。

現代もまた、フランスを中心に第二のジャポニズムが巻き起こっている。もちろん第一のジャポニズムと単純には比較できないが、現代のジャポニズムの興隆の背景にも、世界に類をみない、そして階級によって分断されない豊かな大衆文化の存在があることは確かだと思う。つまり、日本が世界でもまれな庶民中心、中間層中心の社会であり、その庶民層の文化レベルがきわめて高いことが、マンガ・アニメの豊かさを生む背景にあるのではないか。世界の人々は、マンガ・アニメを通して、そういう日本文化のユニークさを感じ取っているのである。

中谷は、かつて自分も押し進めていた、新自由主義経済、グローバル資本主義によって、日本の社会、文化がもっていた長所が、急激に失われつつあるという危機感をもって、前著やこの本を書いたようである。

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日本文化のユニークさ08:イデオロギーなき平等社会

2010年07月20日 | 侵略を免れた日本
◆『ユニークな日本人 (講談社現代新書 560)』(2)

前回見たような日本人の特質は、ヨーロッパだけではなくアジア大陸の国々、たとえは中国や韓国と比べても際立っていると、著者はいう。中国人や韓国人は、心理的には日本人より欧米人の方にはるかに近い。欧米風のユーモアをよく理解するし、何よりも非常に強く宗教やイデオロギーを求めている。中国人や韓国人は、思想の体系や原則を求めるが、日本人は求めない。

西欧だけではなく、アジアのほかの国々とも区別される日本人のユニークさは、自然条件だけでは説明できないと著者は考えている。日本が稲作中心の文明であったことは重要だが、それが日本文化のユニークさを生んだ主因ではない。韓国も稲作中心だったが、著者がいう日本人のユニークさと共通のユニークさがあるわけではない。結局は、大陸の諸国に比べ、異民族との闘争が極端に少なかったという要因こそが、イデオロギーに拘泥しない日本人のユニークさを作り上げているというのである。

著者は、日本の社会の素晴らしさの一つとして平等主義を挙げている。日本人の態度のうえにもそれが見られ、その素晴らしさは世界一ではないかという。店に入っても、村に行っても、どこに行っても階級的な差がまったく感じられないというのだ。イデオロギー社会では、こういう平等性が成り立ちにくいという。

その理由を著者は明確にしているわけではないが、日本に、西欧に見られるような階級差が見られないのは、やはり異民族に征服された経験がないからだろう。その点は、同じ島国でありながらイギリスと好対照をなしている。イギリスの階級差は、明らかに征服民と被征服民の差を基盤としている。

さて、以上のように著者は、日本人のユニークさの要因を、異民族との闘争のなさだけに求めている。しかし、これまで私の論を追ってきてくださった読者の方は、この要因だけを日本人のユニークさの要因とする考察が、かなり不充分であるを、すでに理解していただいていると思う。

それも確かにひとつの大切な要因であるが、これまでに見たほかの二つの要因も無視すべきではなく、これらの三つを主要因として総合的に考察することこそが必要なのである。すなわり縄文的な要素をたぶんに残た農耕文明、しかも牧畜を知らず、遊牧民との接触もなかった農耕文明のユニークさということである。そして、農耕文化が、縄文的な心性をたぶんに残しながら連綿と続くことができた条件が、大陸の異民族による征服などがなかったことなのである。

次回はまた別の本(中谷巌『日本の「復元力」―歴史を学ぶことは未来をつくること (MURC BUSINESS SERIES 特別版)』)などを取り上げながら、さらにこの三つの論点を深めたい。

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日本文化のユニークさ07:異民族の侵略がなかった

2010年07月19日 | 侵略を免れた日本
◆『ユニークな日本人 (講談社現代新書 560)』(1)

日本文化のユニークさがあるとすれば、それがどこから来るのかを三点から論じてきた。今回はその最後の点について論じよう。それ次の点であった。

(3)大陸から適度に離れた位置にある日本は、異民族(とくに遊牧民族)による侵略、強奪、虐殺など悲惨な体験をもたず、また自文化が抹殺される体験ももたなかった。

今回も上の本のレビューという形をとる。G・クラークは、竹村健一を聞き手としてこの問題をテーマとして語っている。

著者はいう。日本人のユニークさは、たんにヨーロッパ人と比してだけではなく、インド人や中国人と比しても際立っている。要するに日本人と非日本人という対比がいちばん適切なほどにユニークだという。そのユニークさは、日本以外の社会には共通しているが日本にはないものによってしか説明できない。日本にないもの、それは外国との戦争である。

明治維新までの日本は、異民族に侵略され、征服され、虐殺されるというような悲惨な歴史がほとんどなかった。日本人同士の紛争は多く経験しているが、同じ民族同士の戦争なら価値観を変える必要はない。しかし相手が異民族であれば、自民族こそが正義であり、優秀であり、あるいは神に支持されているなどを立証しなければならない。「普遍的な価値観」によって戦いを合理化しなければならないのだ。

他民族との戦争を通して、部族の神は、自民族だけではなく世界を支配する正義の神となる。武力による戦いとともに、正義の神相互の殺し合い、押し付け合いが行なわれる。社会は、異民族との戦争によってこそイデオロギー的になる。

ところが日本は、異民族との激しい闘争をほとんど経験してこなかったために、西洋的な意味での神も、イデオロギーも必要としなかった。イデオロギーなしに自然発生的な村とか共同体に安住することができた。西洋人にもそういうレベルはあるが、そこに留まるのではなく、宗教やイデオロギーのよう原理・原則の方が優れていると思っている。「イデオロギーを基盤にした社会こそが進んだ社会であり、そうしないと先進文化は創れない」とどこかで思っている。

ところが日本は強力な宗教やイデオロギーによる社会の再構築なしに、村的な共同体から逸脱しないで、それをかなり洗練させる形で、大しくしかも安定した、高度な産業社会を作り上げてしまった。ここに日本のユニークさの源泉があるというのだ。(続く)

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ジャパンエキスポ、ツイッターから

2010年07月04日 | アニメ
第11回目のジャパンエキスポ(JAPAN EXPO)が、2010年7月1日(木)~4日(日)、フランス・パリノール ヴィルパント展示会会場で行なわれている。

「毎年フランス国内を初め、近隣のヨーロッパ諸国から来場者が訪れ、2009年には16万5千人を記録。まさにヨーロッパ最大規模の日本フェスティバルとなっている」とのことだ。今年は、18万人の来場者が見込まれているとのこと。

公式サイトはこちら(英語)→http://www.japan-expo.com/en/

日経トレンディの特集はこちら→http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100628/1032225/

ところで『アニメ文化外交 (ちくま新書)』や『世界カワイイ革命 (PHP新書)』の著者である櫻井孝昌氏が、パリのジャパンエキスポ会場からツイッターで、会場の様子などをリアルタイムで報告してくれている。

櫻井孝昌氏のツィッターはこちらです。→http://twitter.com/sakuraitakamasa

たとえば「≪パリJAPAN EXPO≫モーニング娘。の有料ライブ観た。私の周囲に「ハロプロ、ハロプロ」言っているクリエイターが多い理由がパリでよくわかった。結論を言うと、すごいよかったし、まさに日本だった。仏人男子の熱い歓声のなかで(女子も多い)、いろいろなことを考えた大きな夜だった。 」など。

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