2014年2月6日 ニュージーランド3日め McLaren Auckland

2014年02月07日 | 風の旅人日乗
ニュージーランドの、
重要な祝日、ワイタンギデイ。

それにまつわるいろんなことを考えつつ
街を歩いていたら、
それとはまったく関係のないものに、
出会う。

マクラーレンのショップ。
その中にF1マシン。



マクラーレンがニュージーランドにねえ、
という驚きもさることながら、
こちらに来る飛行機の中で
映画RUSHを観たばかりだったので
足が吸い寄せられる。

あれ?HONDAのロゴ。



ということは、ということは、
あの時代のマシン?
だとしたら、だとしたら、
ドライバーは...



あー、やっぱり。
コクピットに、
ブラジル国旗とSennaの文字。
アイルトン・セナ。
唐突に、涙。

セナがあの事故で死んでから、
あの危険なコースを走らせた
F1グランプリ主催組織への憤りもあって、
F1への個人的興味を失っていったことも
突然のように思い出した。

今度は店が開いている時間に来て、
直に触らせてもらおう。

2014年2月5日 ニュージーランド2日め

2014年02月05日 | 風の旅人日乗
本日の訪問先にあった
あるカンティングキール・マキシの
水槽実験用スケールモデル。



船体だけでなく、
キールフィンやバルブにも、
乱流促進の突起。



こういうことが日本でも
盛んに行なわれていた日々を
思い出してシミジミとする。

あの熱い日々が
日本にもまた来ることを信じて、
今は、できることを
全開モードのまま続けて行こう。


2014年2月3日 謝ってから逃げる、の巻

2014年02月03日 | 風の旅人日乗
立春の前日は、節分
ということになっているらしい。

その節分に、
いろいろな仕事を
やり残したまま、
ニュージーランドに逃げる。


この艇のレポートを書く仕事も
置いたまま、逃げる。


photo: S.Yamagishi / Kazi


入れ替わりに、
本日タヒチから陽焼けして帰国する
雑誌編集者の方は、
原稿が届いてないことを知って
どんなに嘆くことだろうか。


photo: S.Yamagishi / Kazi


それとも、
予想通りです😄
と笑って許してくれるだろうか。


photo: S.Yamagishi / Kazi


いずれにしても、申し訳ない。
スマン。


photo: S.Yamagishi / Kazi


レース艇として、
高性能帆走艇として、
素晴らしい艇なんである。


photo: S.Yamagishi / Kazi


運転して楽しかった艇ほど、
そしてかつ、
素晴らしい艇であればあるほど


photo: S.Yamagishi / Kazi


楽しみを先延ばしにしたい気持ちの
誘惑に勝てず、もったいなくて
書き出せない、というのは、
ホント、言い訳ではなくて
ぼくの場合の事実なんである。



photo: S.Yamagishi / Kazi

S木オーナー、お待ち下さい。
いいレポートに仕上げる自信は、
少しだけですが、あります。


photo: S.Yamagishi / Kazi


南半球の夏真っ盛りの国で、
何隻かのレーシングヨットに
乗せてもらいながら、
もう少しイメージを膨らませてきます。


photo: S.Yamagishi / Kazi

2014 年2月2日 Milford Track

2014年02月02日 | 風の旅人日乗
明日からニュージーランド出張なのに、
準備がまったくできておらん。


次世代のエコロジー・セーリングを
実現できる新しいヨット用装備品の
輸入代理店契約をするために
はるばる行くのだけれど、
その関係先の代表者が、
この1週間ニュージーランド南島にある
ミルフォードトラックに
トレッキングに出掛けてしまっていて、
連絡がまったく取れなかったからだ。


いいなあ、ミルフォードトラック。
ここだけがまだ、
ニュージーランドの中で
行きたいのに行けていない所。


嫉妬心をあおるような、
彼がメールで送ってきた写真を見ながら
ため息をつく。



ニュージーランド国民にとって
宝物のようなここは、
NZ政府が管轄していて、
それぞれの夏のシーズンの、
それぞれの1週間に入山できる人数は
ごく少数に厳しく制限されている。

それなので、
昨今の某国某富士山のような、
でたらめなことにはならない。

はやく海の仕事を軌道に載せて、
ココロとカラダの余裕をゲットして、
海とセーリングを完璧に忘れて、
ここを歩きたいなあ。

2014年2月2日 鎌倉

2014年02月02日 | 風の旅人日乗
昨日は、
おじいちゃんの代から
葉山に住む、
葉山生まれ、葉山育ちの
若い友人と鎌倉で飲む。

少年の頃から
サーフィンに親しみ、
その一方で、
家業の造園業を継ぎ、
厳しくも温かい先代に鍛えられ、
日本伝統の美しい庭を、
葉山の町に残す仕事を続ける。

観光客であふれる鎌倉の、
小町通りと若宮大路に挟まれているのに、
観光客の人たちの目から
奇跡のように逃れた、
小さな路地の突き当たりにある
小さな居酒屋。

温かいお酒を飲みながら流れる
温かい時間が、とても心地よかった。

2014年2月1日 一銭酒場 えびす

2014年02月01日 | 風の旅人日乗
目を覚ますと、
赤い火星と白いスピカが
縦に並んで南中直前。
4時前くらいかな。

明かりを付けて
時計を確かめると、
3時半ちょっと過ぎ。
えいやっ、と起床。



昨日は、
横浜ベイサイドマリーナから
金沢八景駅まで戻ってきたところで、
F谷さんが絶妙のタイミングで、
「一杯、いく?」

恐れていた通りの展開だが、
九州男児は受けて立つ。

追浜駅近くの立ち呑み屋さん、
『一銭酒場 えびす』に案内する。

T口店長への挨拶もそこそこに
ヱビスの生中400円で乾杯。

F谷さんが、
旨そうなマグロとタコと塩辛を
買ってきて、ニコニコ顔で
カウンターの上に並べている。

階下の松井水産社長夫人M穂さんから、
とれとれのホタテとツブ貝の
刺身大盛りの差し入れが届く。

後ろの壁には「司牡丹 400円」
と書かれた札。

できれば生ビール一杯だけで、
と願っていたが、あえなく降参。
禁断の司牡丹一杯めを手にする。

かつては全日本選手権も制覇した
日本最年長の空飛ぶモスセーラー、
F谷さんの話は、すごーく面白い。

2016年の日本でのモス級世界選手権では
世界最高齢出場記録も狙っていて、
すでに身体能力維持のための
厳しいトレーニングを開始している。

2016年仕様の新型モスの設計構想も、
もう頭の中ではほぼ完成している様子。

F谷さんは東京水産大学卒業、
ぼくは東京商船大学卒業だが、
その後この2大学は合併しているので、
先輩として仰いでもいいのかな。

後ろ向きでじじ臭いことばかりを言う
年下の男どもが増える中にあって、
この年齢になっても目標になる、
素晴らしい先輩を持つ幸せを思う。