2014 年2月16日 有明

2014年02月16日 | 風の旅人日乗
西に傾いた有明の月が照らす
雪明かりで目を覚ます。

蛍雪時代、
なんていう雑誌の名前を
唐突に思い出す。

午前4時。
スピカの南中時が、
2週間前に比べると
ずいぶん早くなっていて、
すでに西に傾き始めている。

そのすぐ北東側に、
今日は一段と赤く見える火星。
火星とスピカの位置関係も
2週間前に比べると
ずれ始めた。

赤い火星から北北東の方向に
空を辿っていくと、
天頂近くに麦色の星。
ホクレアだ。
おはよう。


太陽の周りを、
順調に高速旅行しているらしい
わが星の様子を、
映画『ゼロ・グラビティ』の
サンドラ・ブロックのつもりになって
イメージする。


その地球の南半球では、
今日がA-Class Worldsの最終日。

8回めの世界チャンピオンタイトルに
手を掛けた、グレン・アシュビー以下、


photo; The Daily Sail

次回アメリカズカップに向けて
活動を始めたセーラーたちの様子が
気にかかる。


こちらは、
ご本人にはちょっと痛いシーン。


photo; The Daily Sail

でもこの人物はChris Cairns。
元オリンピックセーラーでもある、
A-Classでは別格の人物。

65歳以上の
グレートグランドマスタークラスの
選手でありながら、
ディスカードできないDNCをひとつ
かかえながらも、
ユースからグレートグランドマスターまでを合わせた
総合成績で、
上の、トラブった写真のレースを入れても
81艇中32位にいる。

地球の南側から
未来への勇気をいただく。