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スペイン その4

2009年02月07日 | 風の旅人日乗
ダガーボードが引き上げられて、ジェネカーがはらむと、艇速は16ノットを越える。
他艇はマストヘッドジェネカーなのに対し、我々はフラクショナルジェネカー。
マストヘッドジェネカーを積んでこなかったバウワーが、クソッ、と言っている。しかし周りの艇に比べても艇速は目立って遅くはない。

ツインラダーでのステアリングは初めてだった。
タッキングでは、特に風位を越えてからスピードビルドのアングルまでバウを持っていくまでは、
通常のシングルラダーに比べて意識して大きく舵を回さないとイメージどおりにバウが回ってくれないし、
次のスピードビルドに苦戦する。

勝手が分かってきて上手く艇を回すことができると、
走り始めてすぐに10ノット台の数字を見ることができる。
軽風にもかかわらず、ものすごい加速性能だ。

ジャイブでは、ツインラダーでの舵の切り角とバウの回頭角スピードは、
シングルラダーと同じ感覚だ。

このレースで、我々〈テレフォニカ・ブルー〉は結局4位でフィニッシュした。
しかし、1位から4位までのどこに入ってもおかしくないレースだった。
他の艇よりも小さいヘッドセールとジェネカーで、
〈テレフォニカ・ブルー〉は他の艇にまったく遜色なく走った。
これにはバウワー自身も驚き、かつ喜んでいた。
もしセールの大きさが同じだったら、
このコンディションでは〈テレフォニカ・ブルー〉は
圧倒的とも言えるクローズホールド性能と
ダウンウインド性能を発揮したことだろう。
(おわり)

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