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5月27日 葉山。 ロシアの新艇

2008年05月27日 | 風の旅人日乗
5月27日 葉山。

明後日からの、座間味島での今年2回目のサバニ合宿を控え、先週土曜日の夜(ケンノスケカップの後)からずっと、パソコンの前に座って原稿仕事に掛かり切り。ボルボ・オーシャンレース2008-2009を記念して発売されるボルボXC70-VOR特別限定車の分厚いカタログの中の、計12ページものボルボオーシャンレースページの原稿書きと編集作業だ。座間味島に行く前に仕上げなければマズイのだよ。仕事を仕上げたら、座間味に行く前に、舵取りエーク(櫂)にオイルも塗り込みたいのだよ。あぁ早く、座間味行きたい。

今朝一番に、ボルボ・オーシャンレース2008-2009に参戦するチーム・ロシアの新艇が、完成したというニュースが入ってきた。
イギリスのロブ・ハンフリー設計、グリーンマリン建造。
ロブ・ハンフリーにとって初めてのボルボ・オープン70クラスの設計。
グリーンマリンは前回の2005-2006のレースでいくつかの参加艇を造ったが評判が悪く、当時実際に見たときも、「グリーンマリンも腕が落ちたな」と感じたが、今回はどうなんだろう?

このチーム・ロシアの新艇には、船体前半部に「スプレイ・レール」なる、エッジの尖ったラインが前後方向に2本走っている。写真ではよく見えないが、なんだか結構大きな段差だ。これでスピードが上がるとは思えないけど…。
VO70はバウをデッキレベルまで沈めてサーフィングするんだから、これは抵抗にしかならないと思うのだけど、何か他に狙いがあるんだろうか?
でも、「これでスプレーを防ぐので、デッキにいるクルーたちは快適です」なんてデザイナー・コメントが来たら、あたしゃ怒るよ

船の性能は未知数だが、それ以上に、このチームのメンバーの力量も見えてこない。カリスマ的リーダーもいない。でも、カリスマ的リーダーがいなくても、それはチーム全体力で補うことだってできるが、チーム・ロシアには、そのチーム全体力そのものを感じない。
経済が潤い、その勢いに乗った、スポンサーありき、マーケティングありきの挑戦なのだろうか? レースの成績とか安全についてはその後でいいのだよ、というスタンスのレース参加でなければいいな、と思う。

この印象は、アイルランドのグリーン・チームにも共通している。
統率力のないイアン・ウォーカーをスキッパーにして本当に大丈夫なのか?イギリスやアイルランドにはもっと優秀な適任者がいるはずだ。こっちも陸上の思惑優先のプロジェクトなのかな? 
グリーン・チームの新艇はつい先週中国で完成し、アイルランドに輸送中。

ボルボ車が大好きで、もう25年もボルボに乗っているボルボファンのぼくとしては、高速性能がさらに上がり、もし何かが起きた場合の危険がさらに高くなっているように見えるボルボ・オープン70クラス第2世代による今回のボルボオーシャンレース2008‐2009で、準備不足や力量不足による大きな事故が起きないことを祈るばかりです。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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いつも楽しみに見ています (バウマン)
2008-05-27 18:39:29
琵琶湖で470を楽しんでいる大学生です。
いつもブログを楽しませて頂いています。
てっきりボルボ・オーシャンレースはワンデザインだと思っていました。

日本も参戦しないのかとつくづく思います。

そうしたら寄港地の候補になるかもしれないのに・・・
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バウマンさま (kazu)
2008-05-27 23:31:42
今日東京に行く電車の中で、イギリスのヨット雑誌を読んでいたら、あのロシア艇の「スプレイ・レール」に似た形を取り入れた大西洋横断記録チャレンジ用のヨットの記事があって、あれは、ダウンウインドとリーチングの性能を上げるのだそうです。
勉強不足でした。でも、その理由は一体何なんでしょう?
例えば、470のガンネルのフランジが470のリーチング性能を上げているとは思えませんよね。
なにか判明したら報告します。
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Unknown (バウマン)
2008-05-28 10:16:38
わざわざお返事ありがとうございます。
他のブログでこんなのをみつけました。
http://plaza.rakuten.co.jp/s400922/diary/200804230000/

同一の思想で設計されているかどうかは分かりませんが、もしよろしければ参考までに。
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ありがとう (kazu)
2008-05-28 17:30:43
そうです、この艇です。
でも今続々とボストンにフィニッシュしているトランザットですが、少なくとも上位9位にはこの艇は入ってませんね。
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