2013年03月12日 | 風の旅人日乗
遠くに富士山。
ただいま、本州島。



沖縄から羽田を目指すANA便は、
まずは本州の御前崎にとっついてから
石廊崎、三原山、洲崎を結ぶルートに乗った。



御前崎。
遠州灘の御前崎沖だけが吹いていて、駿河湾の中は凪ぎ。

昔々、サムタイムワールドカップという
ウインドサーフィンの世界大会のレース運営を請け負っていたとき。
レース運営艇として雇った漁船に乗って
べた凪の中を沖で風待ちをしていた時に、
御前崎の漁師さんが言った言葉。

「あと1時間すると潮が変わって上げ潮になるから、
今日南西が入るとしたら、その時間になってからだな」



そうして、その時間になると、
上げてくる潮に乗るようにして
沖から20ノットオーバーがどかんと来た。

気象学を学んだ商船学士を気取っていた自分は
気圧傾度や温度差だけからは風は正確に予想できないことを知って、愕然とした。



べた凪の駿河湾から相模湾に入ると
こちらは結構な風が吹いている。
同じ気圧配置の中にあっても、
半島をひとつ越えると風の吹き具合も変わる。
なんでかなあ。

そうして、お隣の東京湾に入ると、
この風が吹いてないことも、よくあることなんだよね。

天気図や温度差からしか風を予想していないお天気サイトが
海に吹く風の予報を外しまくるのは、ある意味当然のことなんだと思う。

本日はこれからANAの朝一便に乗って関西。