わずか3時間で、106人の人たちにセーリングを体験してもらったこと

2011年06月09日 | 風の旅人日乗
私たちチームニシムラプロジェクトのメンバーにとって、
毎月第1日曜日は、一人でも多くの日本の人たちに
セーリングを体験してもらい、
風に乗って海に出る喜びを知ってもらう催しを、
東京の船の科学館で開催する日。



この日も、14名ものスタッフが集まってくれた。
なかなか成果が見えない活動だが、
多くの日本人の人たちの心を、
海に向かせるキッカケになることを願っている。

まずは、もう5年間もこの活動を応援してくれている
アウトドア・ウエアのヘリーハンセンの、
愛すべきロゴ・ステッカーをみんなでセールに貼り付ける。



チームニシムラプロジェクトのスタッフとして、
この日はこれまでの最年少の高校生R君が手伝いに来てくれ、
親子連れの参加者たちにセーリングの楽しさを伝えるという
大切な任務を果たしてくれた。



R君は、江ノ島ジュニア出身で、
現在はレーザーのラジアルでレース活動続行中。

チームニシムラプロジェクトのスタッフの中では最年長の
御歳60ウン歳の、牡丹町のSさんと一緒に準備作業を進める姿が
うれしい。



チームニシムラプロジェクトのスタッフは、
セーリングの経験も年齢も、
シームレスに大きく広がる、
他に例を見ない素晴らしいチームに成長を続けている。
とてもありがたいことだ。
いくら感謝しても、し足りない。



私たちのこの活動に、
プールの使用が認められているのは、
月一回、3時間、のみ。
この貴重な時間を、最大限有効に使うために、
スタッフ一同、この開催日に合わせて
自分自身の家族のためや仕事に割り振るべき時間を
犠牲にして、この催しに参加してくれている。
本当に頭が下がる。



この日は、このわずか3時間の間に、
106名! もの親子連れにセーリングを楽しんでいただいた。
時間が制限されているため、
10名以上の方をお断りしなければならなかったほどだ。
申し訳ありませんでした。



皆さん、風に乗って自分が水の上を走っていることそのものに感動し、
セーリングで走るヨットの意外なほどのスピードに
驚き、かつ楽しんでくださる。
この体験で知ったセーリングのことを、
お友達にも伝えてくださいね。

この日最後にセーリングを体験したファミリーは、
中国から日本に遊びに来た親子連れだった。
帰り際、スタッフみんなに感謝の言葉を繰り返して下さり、
微妙な関係の両国の、民間レベルの国際親善に、
ちょっと貢献したみたい。

チームニシムラプロジェクト体験セーリングイベントの次回開催は、
7月3日。
何回か続けて来ている子どもたちには、
そろそろメインシートか舵を任せるつもり。
レースのワザもそろそろ教えちゃおうかな。

以下、今回の体験セーリングの様子を写真で紹介します。
このイベントにご協力いただいているヘリーハンセンさま、
いつも本当にありがとうございます。

























それでも今日も海を見る。

2011年06月09日 | 風の旅人日乗

今日の日記のタイトルは、
震災からの復興に立ち上がった人たちを応援し、
また、現地に行けなくても、日本各地からその地域の人たちに
温かい心のメッセージを送りたいと願う人たちのためのサイト、
「復興の狼煙」ポスタープロジェクトの、
大槌町のおばあちゃんの写真に付いていた
言葉からいただきました。

津波ですべてを流された人たちが、
それでも、これからも海を見ながら暮らそうとしている。

ボクはいつか、そのことの役に立ちたいと願い、
日々の生活を優先させなければならない身として、
できる範囲ではあるけれど、
静かに準備を始めている。

津波に負けない心を取り戻した
勇気ある人たちが再び向き合おうとしているその海に、
放射性物質をたっぷりと含んだ
大量の高度汚染水が、今このときも
福島第1原発から流れ出している。


御自分たち自身の慢心が起こしたこととはいえ、
福島第1原発の現場で、事故の収拾のために
御自分の身体を危険に晒して踏ん張っている人たちには、
これ以上何も言うことができないが、
どうか、どうか、
未来の世代のために、
これ以上地球の海と大気を汚さないよう、
最大の努力を続けて欲しいと祈る。