わが身のしあわせ

　美術解説をして約５年、先月で退会したことは既にこのブログでも書きましたが、その間、いろんな人からいろんな声をかけていただき、ただただ感謝の思いでいっぱいです。変ないい方でお許しを頂きたいのですが、こんなに爽やかに退場することができたのはぼくにとっては初めてかもしれません。

　辞めるという行為そのものには、複雑な思いがめぐり、あまり心地よいものばかりではないでしょう。過去いろんな組織に所属し、辞めて来ましたが、必ずしも温かい雰囲気ばかりではありませんでした。後味の悪さを引きずりながら二度と振り返らないと言うこともありました。

　人生にはいろんな山や谷があり、それをみんなうまく乗り越えながら歩んでいくのでしょうが、ときには自分が打ちのめされて苦しい思いの中でじっと時の過ぎるのを待つだけと言うこともぼくにはありました。

　今回友人が慰労会をしましょうと食事会に誘ってくださいました。ぼくの指導者の立場として学習に立ちあってくださったり、励ましを頂いたりした方です。かえって申し訳ない思いもしますが、ここはお誘いに甘えてお相伴にあずかることにしました。本当にわが身の幸せをしみじみ思います。

やさしいタイガー