たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はヴェルティ:歌劇「椿姫」です。
この作品はオペラの代表作とも言える曲のひとつではないでしょうか?特に第1幕の「乾杯の歌」は有名ですから、きっと聴いた事のある曲だと思いますよ。ヴェルディのオペラは、そのほとんどがイタリア語ですから、意味は分からなくても明るく楽しいそのメロディとイタリア語の持つ音感がとっても魅力的な音楽だと思います。
今回ご紹介する「椿姫」の原題は「La traviata」で直訳すると「道を踏み外した女」だそうです。これは第3幕で主人公のヴィオレッタが自分の事をそう呼んだことから付いたタイトルのようですね。この曲はアレクサンドル・デュマの戯曲「椿姫」(演劇版)がパリで上演されているのをヴェルディが見てこの作品に感激した彼が同名のオペラを作曲したそうです。
オペラのあらすじは、胸の病を患っている高級娼婦の主人公ヴィオレッタがパリのサロンで日夜酒とパーティにおぼれる日々を過ごしていますが、ある日地方の貴族アルフレードを紹介されます。アルフレードはヴィオレッタに「以前から君を愛していたんだ!」と告白しますが、ヴィオレッタは一度は彼の告白を軽くあしらいます。真剣なアルフレードの告白に次第に心を動かされ彼に椿の花束を渡して「この花がしおれるころに」とお互いに愛を誓います。
パリを離れ地方のアルフレードと供に暮らす決意をしたヴィオレッタは彼とともに幸せな日々を送ります。しかしアルフレードの父が、息子がろくでもない女と一緒に過ごしている事を知り、留守中の息子の家にいるヴィオレッタを尋ね、彼女に息子との別れを迫ります。しかし、ヴィオレッタがアルフレードを真剣に愛している事を知ると、理解を示します。
しかしながら、どうしてもアルフレードの妹の結婚にさしさわるから、息子を想うならやはり別れてくれと説得します。ヴィオレッタもそんな父親の想いに打たれ、アルフレードに偽りの別れの手紙を残しパリへと戻ります。
残された手紙に書かれた彼女の心変わりに憤激したアルフレードは、彼女の本心を知らぬままパリへ向かいヴィオレッタへ対して思いっきり逆ギレしてしまいます。そこへ遅れて現れた父から彼女の本心を聞くと、激しい後悔にかられてしまいます。数日後、再度彼女とやりなおそうと決心したアルフレードはパリの彼女の屋敷へ向かいますが、彼女の病は思いのほか早く進み、息も絶え絶えと彼の到着を待つヴィオレッタは「神様、道を踏み外した女に哀れみを!」と悲しげに祈ります。
やがて到着したアルフレードとヴィオレッタは変わらぬ愛を誓い合いますが、時既に遅くヴィオレッタは愛する人の腕の中に崩れ落ち、二度とその目を開く事はありませんでした。
前奏曲:弦楽器を中心に悲しげで、美しいメロディが流れますが、これから始まる彼女
の運命を暗示しているかのような切ない曲調になっています。普通のオペラなら「序曲」
として明るく楽しいものが多いのですがこの曲に関してはそのストーリーもあってか、
悲しいメロディとなっていますが、何故か引き寄せられるような魅力的な曲です。
第1幕~乾杯の歌~:華麗な舞踏会が行なわれている様子がふんだんに伝わってきます。
アルフレードの明るい歌声が3拍子のリズムに乗って軽やかに響き渡ります。彼の歌声
に続き、ヴィオレッタが同じメロディを綺麗に歌い上げると、更に合唱が続き、盛大に
盛上がった華やかな宴の様子が伝わってきます。
第1幕~みなさん踊りませんか~:アルフレードが甘い歌声でヴィオレッタに対して
愛の告白をするシーンの曲ですが、真剣にその想いを告白するアルフレッドですが、
ヴィオレッタには軽くあしらわれてしまいます。二重奏のオペラがとても魅力的な
曲です。二人の美しい歌声をどうぞ堪能してください。
第2幕~神様、力をお授けください~:ヴィオレッタが父親の説得を受けて手紙を書く
シーンですね。ヴィオレッタの叶わぬ想いとアルフレードへの名残惜しいまでの愛情
を切々と歌い上げるとてもキレイな曲です。激しく燃え上がる愛の炎のような歌声は
これも魅力たっぷりですね。
第3幕~あなたは約束を守られた~:帰ってくるアルフレードを待ちながら、病の床に
着くヴィオレッタが、息も絶え絶えと「神様、道を踏み外した女へ哀れみを」(ラ・
トラヴィアータ)と悲しく歌い上げる女声の高音の魅力がいいですね。ドラマもクライ
マックスを迎え、盛上がってきますから面白いですよね。
名作と呼ばれる楽曲にはいろんなエピソードがありますが、この曲もその例にもれず、こんなお話があるようです。このオペラが初演されるときに主人公ヴィオレッタは病に倒れるか細いイメージのある役どころなんですが、そのヴィオレッタを演じたのが、大変体格のいい女性だったため、観客からも評論家からもそうとうなブーイングを受けてしまったようです。演じた本人はなにも悪くないんですが、作品のイメージもありますから、歌手の人も大変ですよね。
≪オススメCD≫
ハイライト版もありますが、今回は全曲版で紹介します。
≪オススメDVD≫
今回はオペラなので、DVDでも楽しめますからこちらもどうぞ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_thank.gif)
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆☆
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
甘いメロディと明るい曲調はヴェルディのオペラの魅力ですよね。
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今日はヴェルティ:歌劇「椿姫」です。
この作品はオペラの代表作とも言える曲のひとつではないでしょうか?特に第1幕の「乾杯の歌」は有名ですから、きっと聴いた事のある曲だと思いますよ。ヴェルディのオペラは、そのほとんどがイタリア語ですから、意味は分からなくても明るく楽しいそのメロディとイタリア語の持つ音感がとっても魅力的な音楽だと思います。
今回ご紹介する「椿姫」の原題は「La traviata」で直訳すると「道を踏み外した女」だそうです。これは第3幕で主人公のヴィオレッタが自分の事をそう呼んだことから付いたタイトルのようですね。この曲はアレクサンドル・デュマの戯曲「椿姫」(演劇版)がパリで上演されているのをヴェルディが見てこの作品に感激した彼が同名のオペラを作曲したそうです。
オペラのあらすじは、胸の病を患っている高級娼婦の主人公ヴィオレッタがパリのサロンで日夜酒とパーティにおぼれる日々を過ごしていますが、ある日地方の貴族アルフレードを紹介されます。アルフレードはヴィオレッタに「以前から君を愛していたんだ!」と告白しますが、ヴィオレッタは一度は彼の告白を軽くあしらいます。真剣なアルフレードの告白に次第に心を動かされ彼に椿の花束を渡して「この花がしおれるころに」とお互いに愛を誓います。
パリを離れ地方のアルフレードと供に暮らす決意をしたヴィオレッタは彼とともに幸せな日々を送ります。しかしアルフレードの父が、息子がろくでもない女と一緒に過ごしている事を知り、留守中の息子の家にいるヴィオレッタを尋ね、彼女に息子との別れを迫ります。しかし、ヴィオレッタがアルフレードを真剣に愛している事を知ると、理解を示します。
しかしながら、どうしてもアルフレードの妹の結婚にさしさわるから、息子を想うならやはり別れてくれと説得します。ヴィオレッタもそんな父親の想いに打たれ、アルフレードに偽りの別れの手紙を残しパリへと戻ります。
残された手紙に書かれた彼女の心変わりに憤激したアルフレードは、彼女の本心を知らぬままパリへ向かいヴィオレッタへ対して思いっきり逆ギレしてしまいます。そこへ遅れて現れた父から彼女の本心を聞くと、激しい後悔にかられてしまいます。数日後、再度彼女とやりなおそうと決心したアルフレードはパリの彼女の屋敷へ向かいますが、彼女の病は思いのほか早く進み、息も絶え絶えと彼の到着を待つヴィオレッタは「神様、道を踏み外した女に哀れみを!」と悲しげに祈ります。
やがて到着したアルフレードとヴィオレッタは変わらぬ愛を誓い合いますが、時既に遅くヴィオレッタは愛する人の腕の中に崩れ落ち、二度とその目を開く事はありませんでした。
前奏曲:弦楽器を中心に悲しげで、美しいメロディが流れますが、これから始まる彼女
の運命を暗示しているかのような切ない曲調になっています。普通のオペラなら「序曲」
として明るく楽しいものが多いのですがこの曲に関してはそのストーリーもあってか、
悲しいメロディとなっていますが、何故か引き寄せられるような魅力的な曲です。
第1幕~乾杯の歌~:華麗な舞踏会が行なわれている様子がふんだんに伝わってきます。
アルフレードの明るい歌声が3拍子のリズムに乗って軽やかに響き渡ります。彼の歌声
に続き、ヴィオレッタが同じメロディを綺麗に歌い上げると、更に合唱が続き、盛大に
盛上がった華やかな宴の様子が伝わってきます。
第1幕~みなさん踊りませんか~:アルフレードが甘い歌声でヴィオレッタに対して
愛の告白をするシーンの曲ですが、真剣にその想いを告白するアルフレッドですが、
ヴィオレッタには軽くあしらわれてしまいます。二重奏のオペラがとても魅力的な
曲です。二人の美しい歌声をどうぞ堪能してください。
第2幕~神様、力をお授けください~:ヴィオレッタが父親の説得を受けて手紙を書く
シーンですね。ヴィオレッタの叶わぬ想いとアルフレードへの名残惜しいまでの愛情
を切々と歌い上げるとてもキレイな曲です。激しく燃え上がる愛の炎のような歌声は
これも魅力たっぷりですね。
第3幕~あなたは約束を守られた~:帰ってくるアルフレードを待ちながら、病の床に
着くヴィオレッタが、息も絶え絶えと「神様、道を踏み外した女へ哀れみを」(ラ・
トラヴィアータ)と悲しく歌い上げる女声の高音の魅力がいいですね。ドラマもクライ
マックスを迎え、盛上がってきますから面白いですよね。
名作と呼ばれる楽曲にはいろんなエピソードがありますが、この曲もその例にもれず、こんなお話があるようです。このオペラが初演されるときに主人公ヴィオレッタは病に倒れるか細いイメージのある役どころなんですが、そのヴィオレッタを演じたのが、大変体格のいい女性だったため、観客からも評論家からもそうとうなブーイングを受けてしまったようです。演じた本人はなにも悪くないんですが、作品のイメージもありますから、歌手の人も大変ですよね。
≪オススメCD≫
ハイライト版もありますが、今回は全曲版で紹介します。
![]() | ヴェルディ:椿姫 全曲セラフィン(トゥリオ), ミラノ・スカラ座管弦楽団, ミラノ・スカラ座合唱団, ステッラ(アントニエッタ), ステファノ(ジュゼッペ・ディ), ゴッビ(ティト), ガラッシ(エルヴィラ), ヴェルディ東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
≪オススメDVD≫
今回はオペラなので、DVDでも楽しめますからこちらもどうぞ。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆☆
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
甘いメロディと明るい曲調はヴェルディのオペラの魅力ですよね。
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