初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

エーデルワイス (ランゲ作曲)

2010年03月19日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はランゲ:エーデルワイスです。

「エーデルワイス」と言っても音楽の教科書に載ってる方の♪エーデルワ~イスの方ではなくて今回はピアノの曲です。

とか言いながら、ホントは自分でもそんなに知ってる方ではなかったんですが、CDの解説によると、「グスタフ・ランゲは膨大なピアノ作品を書きあげたドイツの作曲家です。エーデルワイスは彼の代表的なピアノ作品。」との事。

曲はなだらかなメロディに時折、凛とした力強いフレーズが輝くちょっとした曲です。とても聴きやすくて初心者向けだと思います。



 ポロン、ポロン♪とゆるやかで温かいメロディが流れるとほっこりとした
 温かい気分になります。
 ところが、急に力強いフレーズがガッツリと現れると、突然の出来事にかなり驚いてしまいます。
 力強い音は次第に崩れるように小さくなり最後はポツリ、ポツリとなると、
 また最初のポロン、ポロンの優しいメロディが聴こえてきます。
 そして、今度はまた違ったフレーズがゆるやかに流れると、心地よい風になびくようにゆるゆると聴こえます。
 最後に、また最初のメロディを聴かせ、少し高い音でそれをくりかえして、
 最後はゆっくりと静かに終わります。
 


「エーデルワイス」この花の名前がなんとも印象的で様々なイメージがあると思いますが、多くの人がその花に寄せる思いがあるように、おそらく作曲家もその名前に込めた気持ちがあるように思われます。
そんな思いをイメージしながら聴いてみると、ゆったりとした曲調がなごやかでもあり、時折見せる力強い部分なんかも何か気持ちをグッと引き付ける何かを、持っているのかもしれませんね。

≪オススメCD≫
ピアノ作品集いろいろ
エリーゼのために~やさしいピアノ名曲集
ナジ(ペーテル) ソラコイ(バラーシュ)
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喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
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≪おすすめシチュエーション≫
エーデルワイスを思い浮かべながら・・・


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ガヴォット (ゴセック作曲)

2009年11月15日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はゴセック:ガヴォットです。

ガヴォット(ガボット)と言えばゴセック、ゴセックと言えばガヴォットというのが、今ではよく知られている名前です。

おそらく、このメロディを聴けばクラシックを知らない人でも、「ああ!この曲の事!?」と、すぐに分かってもらえる曲のひとつだと思います。


今回、ちょっと調べてみると、もともと「ガヴォット」というのは『フランスの地方のフォークダンスと、それに由来する古典舞曲の名称。~ガヴォットはオペラやバレエに取り入れられたことから有名になり、多くの作曲家が取り上げた』~ウィキペディアから

という事みたいですね。しかし、一般的には最初に書いたように、「ガヴォット」と言えばゴセックのこの作品が最も有名な一曲として他を圧倒する存在感になっていると思います。

曲調としては明るく、可愛らしいメロディが親しみやすい一曲です。




 ズンタ、ズンタ、というリズムにのって、可愛らしいメロディがはじまります。
 小さな子供が長靴をはいて、ゆっくりと一歩ずつ歩きだすような、
 コミカルなメロディがどことなく、ほのぼのとしていて、軽やかなメロディです。
 それが終わると、それまで持っていた傘を放り出して、元気よく駈け出して
 いくような明るくハツラツとした表情に変わります。
 水たまりもなんのその、元気よくはしゃぐ子供たちの様子が目に浮かぶようです。
 そしてまた、最初のメロディへ、
 最初と同じ可愛らしくメロディでが流れますが、少しはしゃぎすぎたせいか
 心なしか、疲れたような音が、響くと小さな傘をさした子供の後ろ姿のようにも
 聴こえてきます。
 


初心者には、もってこいの一曲なので、本当はもっと早めに紹介したかったんですが、CDを持っていなかった事もあって今頃になってしまいました。
演奏時間も3分弱とかなり短い曲なので、サラッとスルッと聴ける一曲です。
ゴセックはヴァイオリンとオーケストラのための曲として作曲したようですが、小品として演奏される際には、ピアノ伴奏にヴァイオリンというスタイルが一般的なようです。
ちなみに≪オススメCD≫は持ってるCDなんですが、ピアノ単独演奏のものです。


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ピアノ版のガヴォットです。
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喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
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≪おすすめシチュエーション≫
クラシック何から聴いていいか分からない人でも、すぐに聴けます。


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交響詩「オンファールの糸車」 (サン=サーンス作曲)

2009年10月11日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はサン=サーンス:交響詩「オンファールの糸車」です。

この曲は、もともと2台のピアノのための作品として作曲された曲のようですが、その後、オーケストラのための曲として作曲されます。

CDの解説によると、『標題のオンファールはギリシャ神話に登場するリユディアの女王で、ヘラクレスを奴隷にした人物です。サン=サーンスによれば、この交響詩の主題は「女性の魅惑、弱さが力に勝つ戦い」だということです。』
との事。

「女性らしさ」という言葉がどういう意味を持つのかはよくわかりませんが、
この曲を順に追っていくと、なにか興味を誘うようなテーマではじまり、とても可愛らしい旋律を奏でたかと思うと、とても熱く熱心に盛り上がり、最後はそ知らぬ顔で、すうっと通り過ぎていく・・・。
という感じに聴こえますが、(文字にするよヤな女みたですが)
曲だとそのいずれもが、なんとも魅力的で、憎たらしいんだけど、なんだか憎めないみたいな、不思議な音楽に聴こえてきます。



 まどろみの中から現れたようなフルートのメロディが現れると、
 弦楽器がそれにしっとりと合わせていきます。
 弦楽器に弾みがつくとクラリネットもそれに加わり、少しそわそわしたような
 それでも、何か元気がでるようなフレーズが見え隠れします。
 少しずつフルートと弦楽器が呼吸を合わせるように高鳴ると、
 期待が高まっていきます。
 弦楽器のしなやかなフレーズに、ハープが、ポン♪ポン♪とリズムをつけて
 ときにはポロンと少し顔を覗かせます。
 しなやかな弦楽器に少し緊張感が見えると、低音からググッと迫るような
 音が始まり、やがて金管楽器やシンバルなどを加えて徐々に大きく
 盛り上がっていきます。
 少し怖いくらいに緊迫感のある音を聴かせますが、それも次第に影をひそめると、
 そして、オーボエ、ファゴットが明るく可愛らしいメロディを小さく響かせると、
 少しほっとした雰囲気になります。
 そして、ハープがメロディをつなぐと、弦楽器も明るくそのメロディを支え、
 オーボエのメロディへつなぎます。
 そして弦楽器がひっそりとささやくように小さくそれを受け継ぐと
 徐々にボリュームも小さくなり、最後はすうっと消えるように曲を終えます。
 


フルートの音色に誘われて一気に盛り上がると、最後は静かに終わっていく。交響詩だけあって、とても詩的なというか、さりげないというかなんというか、
中盤で盛り上がるんだけど、そのあと一旦静かになってから、またクライマックスが来るのかと思いきやそれで終わりだなんて、つれないというか、じらされているというか、もっと聴きたかったのに、「いぢわる!」みたいなそんな感じの曲です。

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆☆★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★


≪おすすめシチュエーション≫
「女性らしさ」って難しい


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歌劇「ジョコンダ」から 「時の踊り」  (ポンキエッリ作曲)

2009年09月09日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はポンキエッリ:「時の踊り」です。

ポンキエッリはイタリアの作曲家で、インターネットでは「ポンキエルリ」と書かれている事もあります。

そして、今回紹介する「時の踊り」は歌劇「ジョコンダ」の中で使用される一曲のようですが、一般的には「時の踊り」だけが、何故かダントツで有名で、そんな事言いながら、かくいう自分も歌劇「ジョコンダ」は未だ全曲を聴いたことはなくて、この曲しかしりません。

でも、おそらく初心者の方でもこの曲ならおそらく「誰もが一度は聴いたことがある」例のパターンだと思います。

中盤の可愛らしいメロディは可愛らしくて親しみやすくCMなんかにもおそらく多く使用されているんだと思います。ひょっとしたらCMのクラシックでも紹介してたかも??

CDの解説によると、「オペラ中の第3幕のバレエ音楽で、夜明け→昼→夕べ→夜へのときの移ろいを描いた、~」とありますからタイトルはそのあたりに由来しているのでしょう。



 鉄琴の甲高い音色が響くと、弦楽器がささやくようにヒソヒソと響き、
 またフルートなどの木管楽器もそれに合わせるように、ふわふわと浮かぶように
 響き始めます。
 フルートが小鳥のさえずりのように、そのフレーズをつなぎ、弦楽器が大きく
 盛り上げていくと、
 また、急に静かになりフルートが呼びかけると、弦楽器があの聴きなれたメロディを
 優しく奏でていきます。
 弦楽器の後には、フルートやオーボエが楽しそうにそのメロディを追いかけていくようでう。
 そしてそのメロディに輝きを与えるような鉄筋の響きが心地よく響くと、
 なんとなく、ちょっとだけいい事した後のような、思わずニコッと照れ笑いを
 するようなそんなイメージでしょうか?
 しかし、そのメロディが終わると、フルートがどことなく影のあるような
 ちょっと悲しいフレーズが流れますが、
 また一度もとの明るいメロディに戻ります。
 そしてまた悲しいフレーズを今度はチェロが奏でていきます。
 しっとりとしたフレーズがひっそりと響くと、なんとなく不安な感じにも思えてきます。
 しばらくするとハープがポロン♪と響き始めると、まどろんだ様子になり、
 鉄筋がポツリと響くと夜空に一番星が輝いたような景色でしょうか?
 チェロのフレーズが続き、しっとりとした曲調が続きますが、しばらくすると
 急にバ、バン!と大きなティパニ(大太鼓)が響き、
 何事か?とあたりを見回すような怪しげなフレーズが続きます。
 弦楽器はその後大きく盛り上がり、なだらかに終わっていくように静かになります。
 そして、いよいよラストは、トランペットが、せたてるように始まると、
 ティンパニやトライアングルを巻き込んで、一気に噴き出してくるように
 加速して、急テンポになり弦楽器も軽やかにそれに乗るように流れ、
 勢いをつけると、もう止まらない。
 軽快なメロディとともに明るく華やかな音楽を最後まで盛大に盛り上げて
 ラストを飾ります。


演奏時間は約10分と、やや長めですが、それでも様々な表現が凝縮された明るい音楽が続いていきます。
正直中間部の一番有名なところだけは知っていましたが、初めて全曲(時の踊りのみ)を聴いた時はこんなに長い曲だとは思ってませんでした。(せいぜい4・5分くらいと思ってた)
そして最後の華やかに盛り上がるところが賑やかで楽しくてイイですね。
軽やかで明るくて最後にズバッと決める。気分爽快の一曲です。

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ペルシャの市場にて/オーケストラ名曲集
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
今日一日が明るく楽しくなれる一曲です。


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ペルシャの市場にて (ケテルビー作曲)

2009年07月31日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はケテルビー:ペルシャの市場にて です。

作曲家ケテルビー、はこの曲が飛びぬけて有名ですが、(他の曲は知らない)
CDの解説を引用すると、・・・「指揮者、オルガニストとして活躍しながら、通俗的なオーケストラ小品で人気を集めたイギリスの作曲家」との事。

作曲家はともかくとして、「ペルシャの市場」というタイトルに聞き覚えのある方も結構多いのかも?さらに冒頭のメロディなんかを聴くと「あぁ!この曲ね!!」とうなずく方も更に多い曲なんだと思います。

そして、タイトルに「ペルシャ」とあるように、中近東を連想させるにはもってこいの一曲ですし、曲中には更に「サブタイトル」が付けられているようですから今回は、下の紹介文と同時に「カッコ」付きでまとめて紹介してみたいと思います。(※注:一部文章をつなげる上でタイトルに変更を加えてあります。)




 小太鼓のリズムに乗せて、※ピチカートとピッコロのメロディがひょっこりひょっこりと、
 だんだ近づいてきます。
 「商隊の一団が徐々に近づく」と、
 次は合唱隊が歌います。
 どうやらこの歌は「市場の物乞い」をする歌のようです、しかしその声は届かず
 商隊から退けられてしまいます。
 歌と同じメロディのオーケストラが続き、ドラの音がドシャーン!と響くと、
 場面が変わったように
 今度は「王女の到来」が始まりますハープの音色がポロリと流れると、
 しっとりとしたチェロのなめらかな響きが奏でられ、
 神輿に担がれた王女がその中からカーテンをチラリと開けて美しい顔を覗かせて
 いるようなそんな雰囲気でしょうか、最後に同じメロディがオーケストラで
 ダイナミックに広がると、その行列がどこまでも続いていくようです。
 そしてまた雰囲気は一転、「奇術師」が街角でジャグリングでもしているのでしょうか?
 コミカルなリズムでテンポよくピッコロ、フルートにタンバリンが軽快に合わせていきます。
 一方、目を移すと、「蛇使い」がエキゾチックに流れる笛を吹いて蛇を
 操るようなクラリネットが響きます。
 すると、急にトロンボーン、トランペットのファンファーレが!
 護衛を引き連れた「太守の通過」が道の真ん中を堂々と進んでいくようです。
 そこへ「また、物乞いの声」といわれる歌声が、商隊が叶わぬとなると、
 今度は太守へお願いでしょうか?
 その頃「王女の出発」が決まったのでしょうか?ふたたびやわらかい
 弦楽器のメロディが流れると、チェロに加えて、今度はオーボエの音色も
 しっとりと響きます。王女は果たしてどこへ向うのでしょうか?
 そして、「商隊もまた旅を続けて」いくように、今度はその響きが遠ざかっていきます。
 市場に様々な人が行きかっていましたが、その中でも美しい王女を思い出す人がいたのでしょうか?
 ひっそりとさみしいメロディは「遠ざかった王女」を想ってのものでしょうか、
 「市場はもとの静けさ」に戻ると最後にドラがシャーン!とひとつ響くと、
 その余韻を残したまま曲も終わります。
 


最初のメロディと合唱団の歌なんかは、とても有名ですよね。それにしても、今回その歌詞を調べてビックリしましたが、あの明るい歌詞がまさか、物乞いの歌とは知りませんでした。
歌詞の内容には様々な訳があるようですが、ざっくりと言うと「どうか、お恵みください」と言うのに対して、「あっち行け/近づくな」的なニュアンスがあるようです。(どっちも結構ストレートだなぁ・・・)

何にせよ、有名な曲ですから、聴きどころもいろいろありますが、「サブタイトル」を合せて曲を聴くと、このケテルビーの絶妙な表現力が、「ペルシャ」の異国情緒あふれる世界観を存分に聴かせてくれる一曲です。

≪オススメCD≫
オーケストラ名曲集です。
ペルシャの市場にて/オーケストラ名曲集
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★


≪おすすめシチュエーション≫
ペルシャの雰囲気に想いをよせて・・・


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鉛の兵隊の行進曲 (ピエルネ作曲)

2009年07月05日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はピエルネ:鉛の兵隊の行進曲です。

作曲家ピエルネと言っても、あまりピン!とくる人はいないかもしれません。
かく言う自分もこの曲しか知りませんが、CDの解説によると「ピエルネ」はフランスの近代作曲家。

そして「この『鉛の兵隊の行進曲』は、組曲『小さな友達のためのアルバム』作品14というピアノ曲集の第6曲にあたるものですが、オーケストラのために編曲されて、とても有名になっています。」とのことです。

クラシックでは、こういう風にピアノ曲のひとつが編曲されて、その曲だけが単独で有名になる事はありがちなパターンですが、組曲のタイトル「小さな友達のためのアルバム」からして、子供向けに作曲された曲でしょうか?
いずれにせよ、かわいらしい感じのなごめる一曲です。

雰囲気で言うと、おもちゃの兵隊の・・・みたいな感じでしょうか?



 トランペットの軽やかなファンファーレに、フルートが続きます。
 スネアドラムが小さくリズムと取り始めると、
 ひょっこりとした、フルートのメロディがはじまり、リズムにのって可愛らしく
 歩をすすめていきます。
 ※ピチカートのトントンと進むリズムに低音のトランペットが響くと、
 トランペットも相の手を入れていきます。
 弦楽器のさわやかなメロディが始まると、スッキリとした曲調が晴れやかに響きます。
 引き締まったメロディが鮮やかに響くと、フルート、トランペットが入り、
 最後は再びピチカートのリズムが小さく響き、
 トントントン。とちいさくまとまります。



スネアドラムが入ってますからマーチには変わりありませんが、かなりこじんまりした曲ですから、一回聴いただけだと、弦楽器にスネアドラム、フルート、トランペットだけで演奏されているような・・・、
演奏時間も短いですし、可愛らしくてサラッと聴ける一曲です。

≪オススメCD≫
オーケストラのための小品がたくさん
ワルツィング・キャット~子供のためのオーケストラ・ポップス・コンサート
オムニバス(クラシック)
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
可愛らしいマーチです。


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森の鍛冶屋 (ミヒャエリス作曲)

2009年06月23日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はミヒャエリス:森の鍛冶屋です。

ミヒャエリス、CDの解説によると「ハンブルクのオーケストラの団員としても活躍したドイツの通俗音楽の作曲家」だそうですが・・・、
はっきり言ってあんまり知らない。

作品はこの曲と、「トルコの巡察兵」というのが有名みたいです。
そして、今回のこの曲ですが、タイトルがいい!分かり易いしそのまんまですね。
前半では静かでうっそうとした森の情景を描き、その中から陽気な鍛冶屋のリズムが軽快に流れるこの曲。イメージにぴったりの曲です。




 壮麗な低音の弦楽器が静かに流れると、うっそうとした森の中に迷いこんだような雰囲気です。
 やがて、弦楽器は高く澄んだ響きに変わると、フルートやオーボエなどの木管楽器が
 小鳥たちのさえずりと共に始まり、静かな森の中にもうっすらと
 木漏れ日がこぼれてくるようです。
 森の中を進むと、ちょっとした広場に出たように、イングリッシュホルンが
 のどかなメロディを聴かせてくれます。
 すると、そこでは鍛冶屋が陽気なリズムに乗せて仕事をしているかのような
 明るいメロディがはじまります。
 軽快なリズムに乗ってカチン!コチン!と響く音は、とても軽快で、
 まるで、鼻歌まじりに明るく仕事をこなす鍛冶屋の様子が浮かびます。
 そして、急に勢いがついてカチン!コチン!のリズムが速くなると、
 一気に盛り上がってスッキリ終わります。



もともとタイトルを考えてから曲を作ったのか、出来た曲を聴いた誰かが後からタイトルを考えたのか、詳しくは知りませんが(おそらく前者だと思う)これだけドンピシャなイメージの曲は、聴いていてもなんだかスッキリとしますね。
陽気な曲調がなんともニクイくらいに可愛らしい一曲です。


≪オススメCD≫
オーケストラ小品集です
ペルシャの市場にて/オーケストラ名曲集
オムニバス(クラシック)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとしたときに聴けるなごむ一曲。

≪ピアノ譜はこの中にあるみたい≫
全音ピアノ名曲選集 中巻

全音楽譜出版社

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ベートーヴェンの主題によるロンディーノ (クライスラー作曲)

2009年06月14日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はクライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノです。

ヴァイオリンの名手でもあった、作曲家クライスラー。ヴァイオリンのための小品(ちょっとした曲)を数多く作曲しています。

今回の曲もそんな小品のひとつで、タイトルの「ベートーヴェンの主題」というのはベートーヴェンの作曲したメロディとかフレーズとかテーマ、みたいな感じ。
「ロンディーノ」はCDの解説によると、「小規模なロンド形式による作品」という事みたいですが、元のベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのロンドというのは、ほとんど知られていないようです。(同じく解説による)

曲調としては、ピアノ伴奏に伸びやかなヴァイオリンがゆったりと、そのメロディを聴かせてくれる一曲です。



 ゆったりとした、中音域のヴァイオリンがしっとりとしたメロディを奏でると、
 とても和やかで、暖かな雰囲気に浸れます。
 途中に挟む高音がとてもチャーミングに響きます。
 少し変化を加えて、影の差すようなアンニュイなフレーズもありますが、
 そこがまた魅力的です。
 
 そしてまた最初のメロディから
 今度は伸びやかに、あくびでもしているようにゆったりとした高音へ。
 次のフレーズは、少しけだるい感じもしますが、何か気がかりな事でも
 思い出したのか、少し違ったフレーズへ。
 
 それでも気にせずに元のメロディへ
 今度は低音のフレーズを中心に変化を加えていきます。
 最後は、ゆっくりと聴かせるようにそのメロディを響かせ、
 ゆったりと終わります。


結構有名な曲なので、ひょっとしたらメロディを聴けば「この曲!?」と思いだす人もいるかも?
親しみやすいゆっくりとしたメロディがとても聴きやすく、間違いなく初心者にもオススメの一曲です。
タイトルがやや形式ばったものなので、そこだけが少しとっつきにくいかもしれませんが、聴けばやすらぐしっとりとした曲です。


≪オススメCD≫
ヴァイオリンの小品名作集
ヴァイオリン
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと一息入れたいときにもピッタリかも


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歌の翼に (メンデルスゾーン作曲)

2009年06月07日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はメンデルスゾーン:歌の翼に です。

この曲はドイツの詩人ハイネの詩にメンデルスゾーンがメロディをつけて歌曲として作曲された曲です。
そして、いつもならその歌詞と一緒にご紹介。というところなんですが、この曲の歌曲のCDを持っていない・・・。(歌詞も知らないし)

というか、その後、リストによってピアノにも編曲されていたり、ピアノ伴奏のヴァイオリンの曲としても編曲されていたり・・・、と様々なヴァリエーションがあるようです。

そんな訳で、自分も初めてこの曲のメロディを聴いたのがどんな演奏だったかも覚えてません。CDはリスト編曲のピアノ版と、アクロン&ハイフェッツ編曲のヴァイオリン版を持っていますが、個人的な好みで今回はヴァイオリン版を紹介してみます。

曲はとてもロマンチックなメロディがここちよく響く「癒しの曲」とでもいうのでしょうか?しっとりとしたヴァイオリンの音色がとても優しく響く一曲です。




 なだらかなピアノ伴奏に、低音のしっとりとしたヴァイオリンの音色が響くと、
 とても心地よくリラックスできるムードが伝わってきます。
 控え目な感じが、とてもつつましやかで、ひっそりと上品に聴かせてくれます。
 
 ピアノ伴奏がキラキラと輝くと、今度は高音のヴァイオリンが艶やかに歌い、
 音を重ねると、それが一層、際立って聴こえてきます。
 可憐な一輪の花とでも言うんでしょうか、
 
 グッとくる高音の音色が思わず息を飲むような、触れると壊れてしまいそうな
 輝かしい音色が夢見心地にさせてくれます。
 


とってもいい曲ですね。しなやかで、可憐な表情がとても印象的な一曲です。
ちなみに歌詞は各種ポータルサイトで「歌の翼に」と曲名を検索すれば、一発でドイツ語および日本語訳が探せると思います。(今回はウィキぺディアとか辞書系のサイトで探せなかったので、転載は断念しました。)

歌曲、ピアノ、ヴァイオリン、ほか様々な編曲があり、いずれもこのメロディをじっくり堪能できる内容になっていると思います。

また、これだけたくさんの編曲があるという事は、それだけ多くの人がこのメロディに魅力を感じているという事なのかもしれないですね。

おそらくメロディを聴けばたいていの人は、わかると思います。どことなく懐かしいような、親しみのある優しいメロディです。


≪オススメCD≫
歌曲版
歌の翼に~清らかな歌
ボニー(バーバラ),ウィーンス(エディト)
ワーナーミュージック・ジャパン

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ピアノ版はこれを持ってます
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ナジ(ペーテル) ソラコイ(バラーシュ)
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ヴァイオリン版はこっち
ヴァイオリン
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★ →癒☆☆☆☆☆
楽:☆☆★★★


≪おすすめシチュエーション≫
しっとりとゆっくり聴ける一曲です。


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ドナウ河のさざ波  (イヴァノヴィチ)

2009年05月24日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はイヴァノヴィチ:ドナウ河のさざ波です。

イヴァノヴィッチは、作曲家であると同時にルーマニアの軍楽隊の隊長も務めていたようで、そのためのファンファーレやマーチなども多く作曲した作曲家のようです。

ところが、残された楽譜は少なく、その中でも有名になったのがこの曲なんですが、
この曲は、1889年のパリ万博で演奏されると一気に脚光を集めて有名になっていったようです。

「ドナウ河」をモチーフにした曲といえば、思いだすのがJ.シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」がとても有名ですが、シュトラウスのワルツのように必ずしも華やかとは言えませんが、しっとりとしたフレーズが、ふわっと響く一曲です。



 スネアドラム(小太鼓)のドラムロールにシンバルが響き、曲が始まります。
 クラリネットが妖艶なソロを聴かせると、弦楽器が入ります。
 少し微妙に暗い雰囲気ですが、民謡を歌うようなメロディが始まるり
 フルート、クラリネットがリズムを刻み始めると、華やかなフレーズが踊ります。
 ワルツが進むにつれて、次第に明るい表情になっていきます。
 賑やかな響きも少し経つと、またしなやかな音色になりますが、
 可愛らしいリズムが踊ると、トランペットやフルートなどが、軽やかに舞うようです。
 なめらかに、優雅に聴こえるその響きがとてもしなやかに響きます。
 最後も明るくまとめて綺麗に終わります。

 

作曲家が軍楽隊の隊長!と聞くと、なんとなく勇ましいというか派手なイメージですが、曲を聴くと、なんともしんなりとした、ともすればよ弱々しい印象の曲ですが、まぁ、他の曲はあまり残っていないですし、ファンファーレやマーチなんかは、対照的に活発な曲だったんでしょう!(たぶん。)


≪オススメCD≫
短めの曲がたくさん入ってます。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★


≪おすすめシチュエーション≫
しっとり聴けるワルツです。


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