初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

「クローズアップ現代」から吉田秀和

2012年07月24日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、「クローズアップ現代」から吉田秀和です。

今日、久々にクローズアップ現代(NHK)を見ていたんですが、冒頭のくだりが、「小澤征爾さんが、頭の上がらない人物がいる」本人いわく「私の人生に大きく影響をあたえた人・・・」という内容。
コレは見ないといけないでしょう・・・。
と言うわけで今日はこのお話。

>>>>>
冒頭から惹きつけるこのナレーションに続き、更に、ブーニンのピアノを「甘やかされた子供の演奏」ホロビッツの演奏は「骨董品のひび割れ・・・」等々、辛辣な批評。(スゴイ事言う・・・。)

そして、今日のタイトルが「そこに自分の考えはあるか」でした。

しかし、この男、単純にけなすだけではなく、カラヤンの演奏する田園交響曲を「アウトバーンを軽快に走ると、木漏れ日がキラキラとあふれる・・・」と評してみたり、アルゲリッチのピアノは、…金属や、石のような硬さから、絹のようななめらかな音まで、…なんでも表現できてしまう。」など、褒めるトコはきっちりと評価している。

今日の、この人「吉田秀和」氏は大正2年の生まれで今年(平成24年)の5月に98歳で亡くなる。

戦前は、西洋音楽関係の翻訳を担当する官僚、だか公務員だか、ところが、年齢から考えても太平洋戦争を経験。戦中は「情報局」なる部署へ異動。当然音楽は勿論、当時は戦争へまっしぐら。それ以外の言動は一切御法度!の勢い。滅多な事は言えなくなってしまう。
その影響も多分に受けたようで、戦後の音楽評は歯に絹着せぬ自由な論評を展開したとの事。

彼を一躍有名にしたのがあのピアニスト、グレングールドへの批評。このブログでも紹介しましたが、彼の演奏するバッハのゴールドベルク変奏曲は、独特で、演奏中に自分でも歌っちゃうし、スピードは速いしで、どうやら、当時のスタイルとしては、かなりの異端児扱い。
一般の評価は最悪で、どれも酷評ばかり、そんななか吉田秀和はこのグールドの演奏を絶賛するのでした。
それがきっかけかどうかはアレですが、その後グールドは多くの評価を得て、現在では巨匠、ピアニストの名を確立しています。

そして今宵のメインとなるホロビッツの件。
80年代に初来日した巨匠ホロビッツ。既に世界でも認められたザ・ピアニスト。この世紀の名ピアニストの来日に日本人は酔いしれ、演奏会は大成功を収めるのでした。
しかし、ここで一人、この演奏会に異を唱えるのが吉田秀和だったのです。
「ホロビッツは確かにかつては、名ピアニストだった、しかし今回の演奏会では骨董品だ、しかもヒビが入っているし、欠落すらある。」との、かなりの酷評。
そこで、当時の演奏の映像が流れると、確かにミスタッチはある。しかも、どうやら一度や二度ではないようだ・・・。

吉田氏が言いたかったのは「ホロビッツの演奏をちゃんと聴いたのか?名前だけで判断してないか?」ということじゃないのかな?

スタジオに戻ると、吉田氏はクラシックに興味が無い人にも解りやすい論評を、的確に文字に起こしているとの事。
ホロビッツはこの酷評を受けて、3年後に吉田にもう一度聴かせたいとの想いから、再度来日したとか・・・。
更に、NHKらしいなぁと思ったのが、今回の原発の話。
冒頭にもあったように、氏は今年の5月までご存命のため、昨年の震災・原発事故を体験しているのだ。その際に東電、政府が使用した言葉「想定外」・・・。
この言葉に敏感に反応していたようです。

そして、今日のタイトル「そこに自分の考えはあるのか」が来ると、色々と考えてしまう今日この頃でした。


さてさて、久々の投稿が、こんな感じになっちゃいましたが、
まずは、ザックリとこんな感じの内容でしたが、一部??いや結構な部分で記憶が曖昧な感じなので、詳細は記憶違いや解釈違いがあるかとは思いますが、そこは平にご容赦下さいませ。

正直、吉田秀和(敬称略)この人知りませんでした。???
と、思ってたんですが、今しがたウィキペディアで名前を検索すると、NHK‐FMで「名曲のたのしみ」という番組を担当していたとの事。
放送時間を見ると、自分が聴いていた「20世紀の名演奏」の前の時間帯、ということは、「アノ人だ!」
当時の印象を思い出すと、ぶっきらぼうな感じで淡々と、というよりバッサリと気持ちいいいくらいに、ぶった斬っていたあのじいちゃん!
ホントに書きながら、思い出してしまった・・・、(スンマセン)
・・・・・・・・・―
話がとんで、ゴメンナサイ。
吉田氏の話には身につまされる事が大きいです。
と言うのも、かくいうこのブログもそんな風になってやしないか?
大勢の意見、本の記事やラジオ、ネット情報等々、これらに流されてやいないだろうか?一番にそこが気になりました。
・・・・・・・・・―
ホロビッツの話にしても、当時の演奏会を聴いたら、吉田氏のような批評ができたのか?
おそらくこの番組を見る前なら、「本番は一発勝負だから、ミスタッチはどんな名人でゼロではないはず!演奏は、ミスを探すものではなく、演奏家がどうやって、曲に息を吹き込むかだ!」とか言ってそうな気がします。(ホロビッツが来日したときは、かなり歳だったし。)

ただ、番組の当時の演奏を見ると、確かにしょっちゅう音外したり、隣の鍵盤も一緒に弾いたりしてたから・・・。「ホロビッツ」という名前を伏せて、演奏だけ聴くと、「知ってる曲だから判るけど、酷いなコレ」とか言ってしまいそうな自分が怖かったりして・・・。

ただ、ひとつ言いたいのは、このブログでは、より多くの人にクラシック音楽を理解して欲しい、と言う想いから、イイものを紹介して、より、身近に感じて欲しい!!と思う一方で、
じゃあ、悪いものを紹介しないのは罪じゃないのか?というジレンマに陥ってしまう今日この頃でした。

とにもかくにも、自分にとっては刺激的な内容の今日のクローズアップ現代でした。

≪こんな本も出してるらしい≫
私の好きな曲―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房




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年末年始はテレビでクラシック

2010年12月29日 | テレビでクラシック

たまには、テレビでクラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、年末年始はテレビでクラシックです。

今年も早いもので、気がつけばもう、年末。
思い出したかのように、ここ2・3日で更新しているこのブログですが、ニュース記事なんかは、前からやろうと思っていたので、いろいろ書いていたんですが、最近、ブログのアクセス状況を見ると、「年末年始はテレビでクラシック」の去年の更新分にアクセスが、ちらほら増えてきていたので、
もちろん今年もやろうと思ってましたので、今年もその分を今日更新してみます!

―――――――――――――――――――――――――――――――――
☆N響「第9」演奏会☆
12月31日20:00~21:25
【NHK教育】
こちらも毎年恒例の「第9」演奏会。恒例なのは日本だけのようですが…、まあそれでも、年末の風物詩になってますから、これを見ないと年を越した気がしない、という人も中には居るかも??
指揮:ヘルムート・リリング
合唱:国立音楽大学
演奏:NHK交響楽団(もちろん)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

☆クラシック ハイライト2010☆
12月31日21:25~翌00:05
【NHK教育】
大晦日の夜に今年のクラシック音楽の演奏会を振り返るという企画。
こちらも、最近は毎年やってるのかな?去年も紹介した気がします。
まあ、年末特番なんですが、年末年始では民放だと、通常番組を拡大して3時間スペシャル!とか、特集○○3時間!とかやってますが、アレのクラシック版!
みたいな感じだと思います。
≪バレエ≫≪オペラ≫≪交響曲≫≪室内楽≫ほか、こちらはN響に限らず様々なオーケストラ、指揮者の今年の名場面特集!のようです。
指揮者はズ―ビン・メータ、アーノンクール、小澤征爾 ほか
ソリストでは、樫本大進のカルテット、庄司紗矢香のリサイタル ほか だそうです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

☆東急ジルベスターコンサート☆
12月31日23:30~
【テレビ東京系列】
毎年恒例と言っても、今年で15回目らしいですが、まぁ簡単に言えば、年越しカウントダウンコンサートですね。
来年はマーラーの生誕150周年なので、カウントダウンの曲もマーラーの交響曲第2番「復活」みたいです。その他にも演奏会としては2部構成で、23:00~開催

指揮:小林研一郎
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:外山啓介
ソプラノ:佐藤しのぶ ほか
__________________________________
==================================

☆ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2011☆
2010年1月1日
19:15~21:45(生中継のため延長あり)
こちらも毎年恒例のニューイヤーコンサート。
これに関しては、今更あまり多くは語るまい。
演目:騎兵行進曲、アマゾンポルカ、
   メフィストワルツ、スペイン行進曲、わが人生は愛と喜び ほか
指揮:フランツ・ヴェルザー・メスト
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(もちろん)
_
ここで、ちょっと今回の指揮者、フランツ・ウェルザー・メストについて・・・、
はっきり言ってノーマクでした。全然聴いた事ない。というか恥ずかしながら名前すら知らなかった・・・。(最近はそんなんばっかり…)
そこで、ウィキペディアをちらっと調べると、
オーストリアはリンツの出身。もとはヴァイオリニストを目指していたが、交通事故により背骨を骨折したため、指揮者に転向、
ロンドンフィルとの共演をきっかけに評価を得る。90年代にはウィーン・フィルの定期公演でもデビュー。2002年からはクリ―ヴランド管弦楽団の音楽監督にも就任。2010年からはウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任。

・・・らしいです。まぁ、ウィーンフィルですからねぇ。少なくともこれくらいの実績を重ねないとあれでしょうが、それにしても若い!ウィキペディアによると1960年生まれですから、今年で満50歳でしょ、個人的にはウィーンフィルの指揮者といえば、若くても60以上みたいなイメージがあったので不思議というか、ちょっとびっくりでした。
とにかく、はじめて聴く指揮者なのでちょっと楽しみですね。

≪ニューイヤーコンサート2011≫
早速予約できるようです。
ニューイヤー・コンサート2011
ウェルザー=メスト(フランツ)
ユニバーサル ミュージック クラシック




そんなこんなで今年もあと僅か、このブログ的にも「あっ」という間に終わってしまいますが、来年は頑張らないと・・・、って毎年言ってるような気もします。なんだかなぁ。
一応、新年は、今日紹介したニューイヤーコンサートを録画するつもりなので、その内容をチラッとブログに更新しようとは、思ってますが、どうなる事やら。

まぁね。事ここに至ってはマイペースが身上となってきた感もあるので、気が向いたら、「たまには」見てやって下さい。



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ピアニスト辻井伸行(番組「金スマ」から)

2010年05月20日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、ピアニスト辻井伸行(番組「金スマ」から)です。


先々週の週末、テレビを見てました。何か面白いのやってないかな~とか思いながら、金曜ロードショーで「スターウォーズエピソードⅠ」をやっていたので、
まだ見てなかったので「へぇー」とか思いながら、じゃあ見るか!と思って(というか今頃かよ!?って?)
しばらく見てたんですが、最初はCGもスゴイし世界観も独特だったので、しばらく見てたんですが、前半だとストーリーもなかなか展開しないし、もともとスターウォーズシリーズを一回も見た事が無かったので、だんだん飽きてきて…(ってそんなすぐにかよ)
チャンネルを変えてみると、今回のお題の「辻井伸行さん」の番組をやっていたのでそれを見ることに、

今日はその番組のお話です(金スマから)
途中からだったんですが、内容的にはほぼ全部見られたと思います。

前半は分かりませんが、彼はどうやら生まれつき全盲で目が見えなかったようです。
しかし、2歳くらいの頃におもちゃのピアノを与えると、教えてもいないのに楽しそうに弾いているので、親も知らないうちにどんどん上達していったようで・・・

海外に親子で旅行に行ったときにホテルか何かのロビーで自動演奏されているピアノがあり、幼い伸行くんはそれを「自分も弾きたい!」とダダをこねて親を困らせていると、それを管理する方が上司に掛け合ってなんとかピアノ弾かせてもらえるようにお願いしてみると、許可が下りて彼はピアノの前に座ると、見事に曲をサラリと弾き始める。

次第にひとりふたりと彼の弾くピアノの周りに人が集まりしまいには大勢の人に囲まれてちょっとしたコンサート会場のようになっていきます。
演奏が終わると、割れんばかりの拍手に囲まれた彼がピアノの前に居たのでした。これが人前で初めて弾いた演奏だったようです。

母親は、彼の才能を信じてピアノを習わせ始めます。
そして盲学校のピアノコンクールで見事優勝を飾ると、母親も大感激で嬉々として彼を誉めたたえるのでした。
しかし、父親は「草野球で4番バッターでもプロになれる訳じゃない…」と一言。

ここだけ聞くと冷たい親にも聴こえますが、確かに…現実を考えれば、スゴイ事には違いありませんが、それで彼に将来の展望が開けたか?と言えるとそうではない。ぬか喜びをしては本人のためにもならない・・・という冷静な親心と言えるかもしれません。

それでも母親は少しでも彼の才能を伸ばそうと、ピアノの先生を彼に付けさせます。その指導法は、何と言っても目が見えないので楽譜が読めない。
先生がまず右手でメロディを弾いて聴かせ、伸行くんが後を追ってそのメロディを弾く。今度は左手の伴奏を聴かせて、彼がそれを追う。最後に両手で弾いてみる。
そのときのホームビデオの映像がありましたが、そっくりそのまま弾けるからスゴイですよこれは!(だって目が見えてたって弾けないし…)

そんなこんなで、ピアノのレッスンを続けていくのですが・・・
次第に彼にも当然物心がついてくると・・・他人と自分の違い(自分は目が見えていない。他の人とは違う)と言う事を自覚するようになっていくのでした。
ある日、母親に「僕は他の人とは違うんだね。他の人は目が見えるんだね」と尋ねたそうです。母親は彼の問いに応える事が出来なかったようです。
(そりゃそうだ、そんな事誰にも答えられない。)
しかし、彼はその後にこう続けたそうです。「でも僕にはピアノが弾ける!」
予想外の彼の言葉に母親も、とても嬉しく、前向きに育っている彼が輝いて見えたそうです。

目が見えない彼は、始終家にいるのかと思いきや、母親は積極的に彼と外出したそうです。もちろん目には見えませんが、桜が咲けば花見に出かけ、「これは桜の花びら」と告げ、彼の手にそれを持たせ「色はピンク色」と話しかけて、
とにかくいろいろな所へ出掛けて行って様々な体験を彼にさせたようです。

そんな父母の心配もよそに、10歳でコンサートデビュー。晴れやかな舞台を飾ります。

そしてその実力が話題を呼ぶと2000年には、あのサントリーホールでソロリサイタルを開催。

2002年には日本を代表する指揮者、佐渡裕主宰のコンサートへ出演。番組では佐渡さんが、彼の演奏を始めて聴いたときの様子をこう語っていました。
「涙が止まらない」
これまでに聴いた事がないような演奏だったようです。

その後も東京を中心に演奏会を精力的にこなしていくのでした。

そして、2005年にはあのショパンコンクールに出場。「ポーランド批評家賞」を見事に受賞するのでした。

この頃になると、ピアニストとしての将来を不安に考えていた父親も、さすがに実力を認め、ピアニスト辻井伸行としての生き方を尊重していくのでした。
番組では、彼が父と一緒に散歩した小川をイメージした、辻井伸行作曲のピアノ曲がサラサラと流れていました。

そして、いよいよ2009年(昨年)このブログでも紹介していたバンクライバーン国際ピアノコンクールで見事に優勝を決めると、その実力は日本をはじめ世界にその名を響かせるのでした。

番組 :「金スマ」
放送局:TBS
日時 :毎週金曜よる9:00

~金スマって普段はそんなに見る番組じゃないんで、今回もたまたまだったんですが、以前もそんなノリで指揮者西本智美さんを特集していたときも見てましたけど、そのときはブログに書くという頭が無かったので、パスしてました。

【辻井信行】
マイ・フェイヴァリット・ショパン
辻井伸行
エイベックス・マーケティング

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いや~、そんなこんなで、ざっくりと紹介してみましたが、
このブログでも以前紹介していたヴァン・クライバーンコンクールのときにも書いてたと思いますが、もう目が見えないとか以前の問題ですよね。
ヴァンクライバーンだって、普通に目が見える人も出てるハズだし。

子供時代に先生から片手ずつ音を教えてもらうときの彼の表情。
顔をぐるぐると動かしながら、それはまるで楽しい音をさぐるようにとても楽しそうに弾いてるんですよね。

印象に残ったのは彼の言葉「僕はピアノが弾けるから」


「健常者」という言葉がありますが、その言葉が「健康な心を常に持つ者」という意味だとすれば、彼も間違いなく健常者のひとりなんでしょうね。

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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第11話)

2010年03月28日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第11話)です。

シュトレーゼマンとの共演がネットを通じて一夜のうちにのだめの話題でもちきりになってしまいますが、肝心ののだめ本人は、なぜかエジプトへ逃避行の旅へ。気持ちを整理しようとするがどうにも整理がつかずパリへ帰ってきたものの、どうしていいか分からず選択肢の前で立ち止まるのだめ。センパイ・・・とうずくまって大粒の涙を浮かべるのだめ・・・。
千秋はのだめのプロポーズを受けると決心したようですが・・・。

【Lesson11】

パリへ帰ってきた千秋は、携帯に送られたのだめの動画を見ると、無言で考える。
のだめは、下宿で子供に囲まれて楽しそうにはしゃぐ。
そんな姿を見たターニャは「みんな、ヤス(黒木君)が連れてきたの?」といぶかり、デビューしたのにその後の活動が全く無い事を話す。

隣で眺めていた黒木君は、そんなのだめの様子を見て「幼稚園の先生を目指す子が同じ上を目指すのは変ですよね。」とのだめが以前言っていた事を思い出す。

マイペース?なのだめは、子供に囲まれてピアノを弾くと、子供たちも「アレを弾いてこれを弾いて」といろんな曲をせがむ。

部屋の外にも聴こえる音を聴いて、「何やってんだよのだめ!」と、やはりターニャと同じように嘆くユンロン。

そこへ下宿へ戻ってきた千秋は、のだめに無理をさせずその決心を固めるかのような考えを浮かべながら部屋の前まで来ると

子供たちにキラキラ星の変奏曲を弾いていたのだめは、「のだめ先生やるときはやるんですよ。」と言ってベートーヴェンのソナタ第31番を弾き始める。

ドアにノックをしようとしていた千秋の手がとまり、思わずその演奏に聴き入ってしまうと、「・・・どうしても舞台へ上げたくなるんだ」という衝動に駆られてしまう。

部屋に入った千秋は真剣なまなざしで「オレと一緒にコンチェルトやろう!」と言うが・・・「イヤです!」とあっさり断るのだめ。

「怖いんです・・・あれ以上の演奏が先輩と出来るか・・・センパイとの演奏が上手くいかなりと、センパイを好きでいられるか心配で・・・」と続ける。
千秋はこれまで、のだめと大事な局面を思い出すと、子供たちの前からのだめを引っ張って外へ連れ出す。

千秋がのだめを連れてきたのは、ニナ・ルッツ先生の部屋、「ここならピアノが2台あるから・・・出来るだろ」と言ってモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」を弾かせようとする。
のだめも「あの頃ののだめと違いますよ」と言ってピアノの前に座る。

テンポを決めて弾き始めると、「本当にあのときとは違う!」と感じる千秋。
自由奔放に弾くのだめ「でも、絶対合わせて見せる!」と力が入ると、のだめもその事に気付き、「ハッ」となり千秋を見る。

そんなふたりの様子を見ていたニナ先生。以前、長野の音楽祭で聴いたピアノの音を思い出す。
千秋は、はじめてこの曲をふたりで弾いたときの事を思い出していると、のだめにもそれが伝わったのか、千秋の顔を見る。
千秋はまるで「そうだよ!」と言わんばかりの顔で演奏を続けていると、のだめにもそれが分かったのか、笑顔を浮かべて演奏をつづけるふたり。

「こんな喜びがあるから何度でも立ち向かえるんだ」と千秋。

演奏が終わったのか、
うなだれているのだめに、「バーカ!せっかく奇跡的にオレが合わせてるのに終楽章で崩れ落ちるんだよ!」と楽しそうに言う千秋。

そんな千秋にいつも通り、「センパイの背中飛びつきたくて・・・」
「ムキャー」とのだめが飛びつくと・・・、いつもなら突き放す千秋も
しっかりとのだめを抱きしめる・・・。




その後・・・。

オクレール先生のレッスンに戻ったのだめは試験が既に終了していたため、追試に向けて活動再開。

千秋もどうやらのだめたちと同じ下宿へ戻って掃除中のようです。
下宿には新しい入居者も居る様子。

ユンロンはどうやら母国へ帰国の様子。ターニャはなんとか試験をパスして室内楽のクラスへ進学しパリへ残留。
フランクもどこぞの先生に認められ、推薦を受けてルイから音楽祭に誘われて共演が決定。

マ・ルレオケも演奏活動・・・を一歩づつ勧めるものの…どうやらマネージャーがミスったらしくたまねぎの収穫祭で演奏中。

黒木君も、ターニャを伴奏に連れて、ミュンヘンで開催されるコンクールへと向かう。譜読みをしようと、気になる個所を指差すふたりの先には同じ音符が・・・。

何百年も前に記された音符が、なにもかも違うふたりに同じ音を思い描かせる・・・。
分かり合えないと思っていた人を、たった一音で…分かり合えたり、惹かれあったり…。

そして、のだめは…、サンマロのサロンコンサートで再び、舞台の前に立つと「楽しんで弾くので、頑張って聴いてください。」とおじぎをして・・・


とうとう終わってしまった。アニメ「のだめカンタービ」レフィナーレ。
まさか、まさか、最初に弾いたモーツァルトの連弾がここで来るとは!正直ウルッと来てしまった…。

迷いに迷ってのだめが出した結論は、「3.学校コース(オクレール先生の元へ投降)」のようでしたが、どうやらエリーゼも最後にコンサートの依頼を受けていたようですから、「1.プロコース(エリーゼの元へ投降)」もちょっとかじってるのかな?

最後のシーンと言うよりは前半でしたが、千秋とのだめが連弾で目を合わせるシーンが、千秋のモノローグだけでしたが、何故かふたりが会話をしているように聴こえたのは自分だけではないでしょう。

いろいろと鬱屈としたものを抱えて、逃げていたのだめが・・・。ピアノを弾くと目の前が開けたかのようにハッと我に返る瞬間を見たような。
とてもすがすがしい気持ちにさせてくれました。

【前回の のだめカンタービレ】



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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第10話)

2010年03月20日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第10話)です。

ルイと千秋の共演はのだめが予想した以上の出来栄え。このうえのだめは何を望む事ができるのか?途方に暮れたのだめは疾走。学校を休みシュトレーゼマンの言うままにオーケストラと共演。
のだめの実力?をうまく引き出したシュトレーゼマンとの共演は見事なまでに大成功を収める。
が、のだめはひとりポカンと立ちつくし、楽屋へ来た千秋とも会おうとせず・・・。

【Lesson10】

「見た~??ネットの動画サイト、あれウチの生徒らしいわよ!」というセリフから始まると、フランクとターニャもびっくり、そしてユンロン、黒木君。更には東京でも…峰君に真澄ちゃん、マキちゃんにハリセンこと江藤先生に谷岡先生。(なつかしい)更には千秋の叔父さんまで(会議中?)
知らぬはのだめの実家の家族のみ。(どうやらパソコン自体がないのかな)

そして、当然パリのオクレール先生もその動画を眺めて、「シュトレーゼマン・・・」とつぶやくとオープニング。

CM開けはシュトレーゼマンのマネージャー、エリーゼが事務所で噂の主「のだめ」に関する連絡を受けてひっきりなしに鳴る電話を対応するのでした。
そして、のだめを働かせるべく次のコンサートの話に夢中になり、ひとりで舞い上がるのですが・・・
そばにいるのだめは、パジャマのままぐったり。エリーゼがどんなに必死に話しかけようが、気の抜けた表情でうつろな目を見せるだけでした。
ようやく、意識が戻っても「出来ない、弾けない・・・」と言うのが精いっぱいのようで、そのまま、また膝をかかえる。

のだめの携帯にも千秋から連絡が入るが、のだめは形態を置いてそのまま部屋を飛び出していくのでした。

一方、電話をかけた千秋も…状況が把握できないままイタリアのヴィエラ先生の元へ帰ってはきたものの[一時停止]状態で、仕事も手に着かない様子。

その後、シュトレーゼマンも事務所へ帰ってくると、既にのだめはおらず、エリーゼに事情を聞くと、顔面蒼白に・・・。


その頃、のだめは、何故かしかもいつの間にかエジプト?!に、しかも夜の酒場でひとりくだを巻いて酒を飲むのでした。バーのおやじに話を聞かれると…
「先輩と一緒にいくハズだったのに、違う人といってしまったんデス。」と話すが、おやじは旅行の話と取り違えている様子。

そしていつものように、ホールのロビーでぐずっているシュトレーゼマンは、ばったりとオクレール先生に会うと、
オクレール氏はシュトレーゼマンに「なんて事をしてくれたのか!!」と激しくその感情をぶつける。「あの子は音楽は好きですが、この業界が嫌いです、最近せっかく、少しずつ音楽と向き合えるようになったのに…」とシュトレーゼマンをなじる。

一人旅だったのだめも、偶然、相部屋になった女性と部屋を出ると、見知らぬ男性から声を掛けられる「見たよ!ネットのコンチェルト!」と、どうやらシュトレーゼマンのファンだった彼は、ネットで見たのだめの演奏をえらくお気に入りで、隣にいたルームメイトもちょっとびっくり。
そして、「のだめもう、ちゃんとやったからいいでしょ!」とエジプトの月を見上げるのだめでした。

なかなか連絡の取れないのだめの原因でもあるシュトレーゼマンは、千秋と酒場で・・・千秋が避けられているのは・・・「僕と一度やったら最高に気持ち良くて、今更千秋となんかしたくないという事ですね。」とサラッと言うシュトレーゼマン(さすがエロおやじココだけ書くと妙に卑猥ですが…)
思わず噴き出してせきごむ千秋。

その頃、TGVを乗り過ごしてしまったのだめは、パリを通過してベルギーはブリュッセルで、宿代もなくホテルの物置で一人寂しく眠りに就きますが、眠れず千秋のシャツを取り出すと、それをグッと抱えて「センパイ、センパイ」とつぶやきながら目には大粒の涙を浮かべるのでした。

そして、ようやくパリの下宿にたどり着いたのだめは、留守電に家族の驚きのメッセージを聞くと、疲れ果てたのだめは、その場に座り込みます。
すると、すごろくの分岐点が現れる。

1.プロコース(エリーゼの元へ投降)
2・日本コース(大川(実家)へ戻る)
3.学校コース(オクレール先生の元へ投降)
4.もじゃもじゃコース(旅を続ける)

すると、家族の声を聞いたからなのか郷愁の念がふとよぎるのだめ。
ピアノの前に座ると、もじゃもじゃ組曲(だったっけ?)を弾きながら歌うのでした。
その音を聴きつけたターニャたちがのだめの部屋へ押し入り、のだめが長期不在だったその理由を問いただすが、のだめはそれには答えず、黒木君の連れてきた団員の子供たちとピアノを弾いて楽しく歌うだけ。

その様子を携帯で千秋に伝える黒木君。

携帯で送られた画像で楽しげに子供とはしゃぐのだめ。そんなのだめの姿を見て、「あいつは日本に居た方が幸せだったんじゃないか…」とつぶやく千秋。
「あいつは忘れてるかもしれないが・・・受けようプロポーズ・・・。」
とここでエンディング。



うううううう~ん。前回もそうだったケド、今回もエンディングの歌詞が目に沁みるぅ。「♪全てを手に入れて、全てを失って、白いページだけが残されても・・・・」
ウマイよね作る人も。コレは絶対ストーリー展開を予想した上でのエンディングですよね!!!

それにしても切なすぎる。のだめは何を手に入れたのか?何を失ったのか?先週言ってた「もう戻れない」はどうなるのか?最後に千秋が言った「プロポーズを受ける」とはどういう意味なのか?
あと1回しかないのに、どういう結末を迎えるのか?
いろいろと気になるところですが・・・

器用な人なら、シュトレーゼマンとのデビューをきっかけにして精力的に演奏活動をしてスターダムへの足掛かりにしつつ、千秋ともうまく付き合って幸せな結末を迎える事もできるんでしょうが…。

いままでののだめを見る限り、そんなにあれもこれも器用に振る舞うような余裕は無かったし・・・。
まさに、人生すごろくみたいな運命の分かれ道に立たされたのだめ、どうなる事でしょう?


≪ちなみにエンディング曲≫
風と丘のバラード
風と丘のバラード
Real Paradis,Real Paradis with のだめオーケストラ,Jane Su,玉井健二,野村陽一郎,飛内将大
ERJ

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【前回ののだめカンタービレ】


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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第9話)

2010年03月13日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第9話)です。

ルイと千秋の共演をシブシブというか、興味本位もあって、「どうせ・・・」と思って見に行ったのだめ。
ところがふたりの共演はのだめの予想以上に素晴らしい出来栄え。目標を見失ったのだめの元に現われたシュトレーゼマン(悪の化身)
そんなシュトレーゼマンと「悪魔の契約」みたいな感じになってしまうのだめ。果たしてシュトレーゼマンの悪のささやきに耳を貸してしまうのか??

【Lesson9】

コンセルヴァトワール(音楽学校)のともだちリュカ(ちびっこ)がのだめの練習室を訪ねると、のだめは欠席(原因不明の大した事ない病気らしい)。
リュカはその後、ターニャやフランクに様子を聞くが、知らないと言われ、ユンロンにドア越しに部屋の様子をうかがわせるも、居ないみたい。

だったらば、という事でイタリアの千秋にまで連絡をするが居ませんと返される。その電話でのだめが3日も学校を休んでいる事を知ると・・・、

今度、気になるのは千秋。
早速のだめの携帯に連絡を取るが留守電。次に連絡したのが峰くんの居る日本(久しぶりだなぁ)。更には九州の実家へ。そして真澄ちゃん(男なんだけど女の子)方々へ確認の連絡を取るが、手がかり無し。

オクレール先生ものだめ病欠の連絡を受けるが、「大した事ない病気で来週も休む」という連絡を受けると大事な時期なのに…と首をかしげるが、それなら何故来ないと、また首をかしげる。


その頃、「今日も元気な73歳独身で~す!」と、にこやかにオーケストラに自己紹介をするシュトレーゼマン。そしてピアノコンチェルトのソリストを紹介すると言ってのだめの手を挙げる。

無名で中学生呼ばわれする若いピアニスト(海外で日本人は若く見られるらしい)を連れてきたシュトレーゼマンに多少いぶかるオーケストラのメンバー。

「弾けば分かる」と感じるオーケストラに、さっそく演奏が始まる。
ショパンのピアノ協奏曲第1番
ピアノが入ると、オケのメンバーも一瞬息を飲んで、のだめのピアノに聴き入る。
オーケストラを聴いたのだめも「もっとガツンといきたくなったので…」と注文を付けると、シュトレーゼマン(のだめはミルヒーと呼ぶ)に
「はいは~い」と軽く答える。
その後ものだめの注文にいちいち答えてオーケストラに指示を出すシュトレーゼマン。
一心不乱にピアノを弾くのだめの脳裏によぎるのは千秋、そしてSオケのメンバーの思い出。
それを空の客席から見るエリーゼ(シュトレーゼマンのマネージャー)は「あの子なかなかやるじゃない」とまずまずの評価。

練習も終わり、シュトレーゼマンにその事を話すと、「千秋のそばでずっと見てきたからね。」と言われて初めて、千秋の横にいたのだめを思い出すエリーゼ。

翌日?のだめが書いたというプロフィールを確認するため、千秋に連絡をするエリーゼ。
そこで、はじめてのだめの所在を知ることになる千秋。気が動転するも、聞けばシュトレーゼマンのロンドン公演でデビューするんだとか…。
更に、当日のプログラムを変えてまで無理やりねじ込んだ形で、今回はいきなり本番当日を迎える事に。

コンサートに訪れる客はそんな無名のピアニストに注目。千秋も「オレが聴かないで誰が聴く」とばかりにイタリアからロンドンへひとっ飛び!複雑な心境でコンサートの開演を待つ。

そして、いよいよプログラムはのだめの弾くショパンのピアノ協奏曲第1番。
ふんぞり返って舞台に登場するのだめ。キリリと目を光らせてシュトレーゼマンを見ると演奏が始まる。
オーケストラの前奏(イントロ)が始まり、いよいよピアノの導入部へ…緊張の一瞬へ向かって放たれたピアノの第一声は・・・
遅い!タイミングはともかくピアノのフレーズどりが想像以上に遅い!
オケのメンバーも千秋も、誰もがそう感じるほど遅い。

それでも、何故かオケをも納得させる出来栄えにシュトレーゼマンもピアノに合わせて指揮を執る。その雰囲気にオーケストラも勿論、客席や千秋までも、のみ込まれ、その、のだめの弾くピアノの音色に引き込まれていく・・・。
そして曲はキラキラと輝く第2楽章から、花びらが舞う第3楽章へと続き、ピアノの響きは無数の波紋をいくつも散りばめながら、フィナーレへ。

演奏が終わると、会場からは歓喜の渦が巻き起こり、ブラボーの嵐と大喝采がのだめに浴びせられる。
ポカンと立ちつくすのだめ。
のだめの曲が終わると、控室に入ったシュトレーゼマンは、「疲れたよのだめちゃん」とソファにぐったりと倒れ込む。

コンサートが終わって、千秋を引っ張ってのだめの控室へと連れ出すオリバー(SPみたいなサングラスの人)
こちらもひっくり返っているのだめも「千秋が来たよ」と外からノックが聞こえるが、「会えない、会いたくない」と言って追い返されてしまう千秋。

オリバーの「彼女スゴイ子だから、これからスゴイ事になるよ…」との言葉に
千秋も「もう、元には戻れない気がする…何もかも…」

そんな言葉を残してエンディング。


ああ、あああああああ、どうなるのコレ!?どういう展開!大丈夫なの!!!
あと2回しかないのに・・・。なんて思いながら見てましたが。

ルイと千秋の演奏を聴いて、半ばあきらめたかのようなのだめに、手を差し伸べたシュトレーゼマン。デビューコンサートは大成功を収めたようにも見えますが・・・。

オクレール先生の指導の元で課題曲を地道にこなしていたのだめ。苦労に苦労を重ねて、ようやく・・・。というところで、ルイに先を越されて傷心で燃え尽きてしまったのだめ。
そこへ一足飛びにシュトレーゼマンから最高の舞台を用意されて、簡単に大成功を手に入れた感じ。

ホンドは自分の力でどん底から這い上がって手に入れるハズのものをシュトレーゼマンから贈り物のようにもらったのが「悪魔の契約」みたいな感じなんでしょうか?だから千秋が最後に言ったのは、「もう、元に戻れない…」という事なんでしょうか?

あと2回でちゃんと終われるんでしょうか???
というのが、かなり気になる今日この頃。

【前回ののだめカンタービレ】


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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第8話)

2010年03月06日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第8話)です。

千秋先輩とふたりでオクレール先生から出された課題をどうにかこなそうと、張り切るのだめ。「ベーベちゃん」卒業に浮かれながらも、千秋先輩と離れると、「意気消沈」をくりかえす。そして、ルイと千秋の共演するコンサートにオクレール先生が現れると、更に意気消沈ののだめ・・・。

【Lesson8】
コンサートは既に始まって、千秋は舞台から拍手を浴びる。
次はいよいよルイと共演のラヴェルのピアノ協奏曲。それを客席で待つのだめは「千秋先輩とルイは皆が感服する演奏をするんでしょうけど、…だいたい、あのふたりにこの曲は似合わないんですよフフフ」と皮肉交じりになじる。

そして、いよいよふたりの演奏がはじまると・・・
のだめも、思わず「ハッ」と息をのむ。
それはのだめだけではなく、会場全体を包む空気感。真に迫るオーケストラに、はしゃぐようなピアノ。ルイも「この曲のだめみたいよね」という言葉が頭をよぎる。
のだめも、思わず自分と千秋が演奏しているかのような錯覚に陥り、またしても思わず「ハッ」となり、何かを悟ったような顔になる。

演奏が終わると大喝采が巻き起こり、コンサートは大成功のうちに幕を閉じる。

客席にひとり、ポツンと残されたのだめは、皆と一緒に帰路に着く。帰り道では今日のコンサートが素晴らしかったと話す中に、のだめの姿は無い。

千秋もひとりで帰路に着く車中で、コンサートの出来に満足はするものの、のだめがどう思ったかが、気になる様子。「いい刺激になってくれれば…」と淡い期待も込めて家に着くと。

「先輩、おかえりなさ~い!」と、あっけらかんとした、いつもののだめが。
そして「今日の演奏会よかったですよ、先輩もルイも」…「偉そうな演奏家と思ってましたけど、楽しいがすごかったです。」と、いつになくあっさり二人の演奏を認める。

更に、何か作ってますから、お風呂に入ってください。と、☆を周に従えながらニコニコ笑顔で、千秋を誘導。
いつにないのだめの反応に、風呂場でひとりおびえる千秋。

シャンパンを開けて、グラスで乾杯をするふたり、一気にそのグラスを飲み干して「今日、泊っていってもいいですか?真一くん」と尋ねるのだめに「いいけど、明日、朝早いし…」と、更におびえる千秋。
話題を変えようと、のだめの課題の話を聞くと、目をそらすのだめ。
「目をそらすな!」と言う千秋に向かって、振り向きざまにがばっと千秋を抱きしめて
「先輩、のだめの事好きですか?ずっと一緒ですよね?!」と言う問いには答えず、やさしく抱き寄せるのでした・・・。

そして翌朝。
昨日の言葉どおり、のだめより早く起きた千秋は身支度を整えていると、頭からシーツをかぶったのだめが、急に目を見開いて、真剣な眼差しで千秋を見つめ

「センパイ!結婚してください!!」

しばらく時が止まったかのような沈黙の中、その真剣な眼差しから目をそらすかのように、千秋はのだめのおでこをツンとつつき、
「バーカ、寝ぼけてんじゃねぇよ!」と言って、そそくさと旅行カバンを引きずって家を後にします。
シーツをかぶったまま、ひとり残されたのだめは呆けたまま立ちつくす。




ルイと千秋の共演した様子が書かれた新聞記事を読みながら、千秋の家に向かうシュトレーゼマン。
しかし、既に千秋はおらず、うつむいた、のだめを発見したシュトレーゼマンは、いつものように冗談半分でからかいまじりに、「泣きたいときは私の胸で泣きなさ~い!」と叫ぶと、
次の瞬間、大粒の涙を流すのだめはシュトレーゼマンの胸に飛び込んでいくのでした。

その頃、オクレール先生も「パリに留学して、はじめての欠席です」と誰もいない部屋でピアノを前にひとり座ったまま。


一方、千秋も「結婚してください」の言葉が頭から離れず、始終上の空、
その言葉の意味を「逃げた」と感じた千秋は、自分でもそれを認めたくないあまりに、わざとちゃかしてその場を振りきったと思い返す。

ちゃっかり?のだめの部屋に上がり込んだシュトレーゼマンは、のだめの涙の理由を聞くと、「ピアノとか疲れちゃったんです…」とつぶやく。
そして、のだめ自身もいろいろと勉強して、頑張っているのに、千秋は自分の思った以上の素晴らしい演奏を自分以外の誰か(ルイ)とこなしてしまう。

のだめの話を聞いたシュトレーゼマンは、のだめに演奏を聞かせてくれといいピアノを弾かせる。そして悲しいピアノを聴かせるのだめ。

すると、シュトレーゼマンの悪魔のささやきが始まる。
踏み出した彼の足もとには魔法陣が怪しく光り、「千秋なんか忘れて僕と一緒に行きますか?」

「お前が望む全てをやろう・・・しかし、それが全て叶ったなら・・・お前は私に遣えるのだ・・・魂と引き換えに・・・・・・・・。」

その悪魔のささやきが差し出す手にのだめが手を置こうとすると、エンディング…。


えええええ~~~~!!!!
ちょっと、オイ、大丈夫なのか!?のだめ、どう見ても完全に悪魔に魂を売りなさいみたいになってきてるけど、
これじゃ、あまりに悲しい結末になりそうな予感だけど…、
あのエロおやじ(じゃなかったシュトレーゼマン)に着いて行ったらどうなるか?
まぁでも、シュトレーゼマンも根っからの悪じゃないし、おそらく、のだめの目を覚ましてくれるんだとは思いますが…。
いずれにせよ来週が楽しみです。

でもね、今回は…
自分が必死に頑張っているのになかなかそこにたどり着けない。それを横目に、いとも簡単に隣では、自分の目指すところにすまし顔で座っているような姿を目の当たりにしたとき・・・。

一体自分は何をやってきたのだろう・・・。それまで必死に苦労してきた自分の姿がまるでバカバカしく思えて、自暴自棄になってしまう・・・。
という話なんでしょうが・・・分かっていても見てるとツライ。
おそらく千秋もそんな風に思っているんでしょうか?残り話数も少ないので、今後がちょっと心配ですけど、どうなる事やら・・・。

【前回の のだめカンタービレ】


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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第7話)

2010年02月27日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第7話)です。

ラヴェルのピアノ協奏曲を聴いたのだめは、千秋と一緒に弾こうと意気込みますが、その曲がルイと千秋が共演する事を聞かされショックを受ける。
しかし、千秋と課題曲に取り組む事で、いい雰囲気を取り戻しますが、今度はあれこれと自分に世話を焼く千秋を突き放そうとしてしまう…。
前回まではそんな感じデス。

【Lesson7】
ケースに入れられた料理がテーブルの上に並び、「先輩ありがとうございました」と言うのだめ(これだけだと料理のお礼みたいだけど、練習のお礼みたいです)
そして、「あとはオクレール先生か」とつぶやく千秋。

千秋の助けを得て巣立っていくようなのだめ。
千秋もマ・ルレオケのコンサートに集中してと思いきや、のだめがコンサートに来ないと、気になって連絡。相変わらずの会話を交わす。
その後、すぐに千秋の電話にルイから連絡が・・・

オクレール先生のレッスンでは・・・、悲しい表情がうまくピアノで出せない様子。まだまだ納得のいかないオクレール先生でしたが、レッスンの最後に「次はフーガもやってきてね…メグミ。」とはじめて名前でよばれるのだめ。(本名:野田恵略してのだめ。)いつも「ベーベちゃん」と呼ばれていたのだめは、初めてオクレール先生から本名を呼ばれた事に有頂天になる。

その事を千秋に告げた電話では、逆に千秋からルイの部屋に呼ばれて練習をする事を聴かされ、一気に奈落の底へ落ちてしまうのだめ。

練習と割り切ってルイの部屋へ千秋が行くと・・・、そこはごみ屋敷!?(まるで最初にのだめの部屋に行ったときの事を思い出しますが)
条件反射で、片付けようとする千秋を強引に引っ張ってピアノを聴かせるルイ。

「ラヴェルのピアノ協奏曲」ルイの演奏を聴く千秋。その音楽に引き込まれ、「ルイがどんな演奏をしたいのか分かる。」と、高まる期待。

演奏が終わり「どうですか?」と尋ねるルイにのだめの顔が浮かぶ千秋。
ルイに感想を聴かれ、「ジャズが好きだったのか」と聞かれると、「ジャズはパパが好きだったの」と答えジャズを弾き始めるルイ。

ルイの出来栄えが、予想以上に良かった事がいろんな意味でショックだった。
とマ・ルレオケのメンバーに伝えると、「ペーペーのクセに出し惜しみするなよ!」と諭される千秋。

一方、のだめたちの下宿では、千秋の残した料理を皆で食べていると、ターニャは、試験で優秀な成績を残し、次のクラスに進学する事を決意し、黒木君の伴奏はその後考えると打ち明ける。
のだめも、オクレール先生の課題曲に取り組むが、千秋と会えない事や他いろいろと細かい事があって「意気消沈」をくりかえす。(ちょっとギャグっぽいけど)

その頃、千秋もルイとの練習がのってきて、オケとの練習もトントン拍子に進む。
そして、「この曲ってのだめに似てない?」とルイが尋ねると、千秋も思い当たる様子があり、ふたりでのだめの話をする。

その本人のだめは、「意気消沈」からどうにかベートーヴェンのソナタを弾こうとするが、今度は新しい課題のドビュッシーを持ち出され、更に意気消沈…というか意識もうろう状態・・・。

そして、いよいよルイと千秋の「ラヴェルピアノ協奏曲」共演の本番当日。
下宿の仲間と演奏を聴きにコンサート会場へ向かうのだめ。
会場に消えるオクレール先生を見つけたのだめはショックを受ける。
果たしてふたりの共演は成功するのか?どんな演奏を聴かせてくれるのか??


う~ん今週はいろいろと微妙。
ルイの演奏を聴いて、ショックを受ける千秋。そして、その姿にのだめを重ねる。揺れているのか?千秋!
途中、割り切った感はあったようにも思えますが、
のだめも必死に課題曲をこなしていますが、ちょっと限界感があるような、
でも、のだめもドビュッシーを渡された女の先生のアノ様子からすると、どうやらコンクール出場もあと少しで解禁!になりそうな気配ですが、どうなんでしょう?

つらいときって、そうですよね。周り全てが自分の敵に見えてきたりして…
ルイの演奏を聴きに来たオクレール先生を見たのだめの目には、たぶん「ルイは、やりたかったラヴェルの曲も、千秋先輩もオクレール先生も、全て私から奪っていく・・・」と感じたのかもしれません。



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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第6話)

2010年02月20日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第6話)です。

コンクールに出場するも、結果が出せずに終わってしまったユンロンとターニャ。黒木君はターニャに次の話を持ちかけますが、ターニャに残された時間はわずか。
のだめもオクレール先生に与えられた課題を必死にこなそうとしますが、コンクール参加はお預け状態。
ターニャの出場していたコンクール決勝で演奏されたラヴェルのピアノ協奏曲に強い影響を受けますが・・・。

【Lesson6】
コンクールで聴いたラヴェルのピアノ協奏曲が気に入って、さっそく部屋で練習するのだめ。
千秋と共演を夢見るのだめに、それをルイと共演する予定だと伝える事ができない。
「はぁ」とため息をつく千秋と黒木君。

黒木君ものだめのラヴェルの協奏曲の事を気遣ってのため息の様子。「ライジングスターでできないかなぁ?」と持ちかけるが、
「ダメだ。そんな共演で満足させて終わらせたらダメだ。」とその提案を否定する千秋。

千秋は、ヴィエラ先生に就いてイタリアへ行く前にサラッとそれをのだめに伝えようとするが・・・、

その頃、下宿ではユンロンが千秋とルイが共演する事をサラッとのだめに伝えてしまう。その話を聞かされたのだめは、茫然となってしまう。

すかさず千秋に電話するのだめ「のだめに話す事があるんじゃないですか真一くん!」と迫る。
「そりゃあ悔しかったけど、みんなしてバカにして!」と続けるのだめの部屋にいってグッと抱きしめる千秋・・・。
(このままいい雰囲気になるのかと思いきや)

いつものように千秋が食事を作ると、いつものように機嫌がもどり、千秋の説教を聞いて、「自分に実力が無いからだと思わないのか?!」と突きつけられても
「はい??」と首をかしげるだけののだめ。

そして、「これ全部やろう!」と、オクレール先生の課題の曲を持ってのだめにピアノを弾かせる。曲はショパンのピアノソナタ第3番。

千秋はヴィエラ先生とのイタリア演奏の同行を断ってのだめの練習に付き合う決心をする。
千秋とふたりで部屋にこもり、練習するのだめ、ユンロンの夕食の誘いも、ピシャリと跳ね付け、とにかく練習に没頭するふたり。
あまりの集中力に、のだめがもうろうとしはじめると、風呂に引きずってつれていく千秋。

合間の食事時になると、「なんで楽譜を読めって言われるか、千秋先輩が、3度の飯より楽譜が好きなのか最近分かってきた気がします」と、ちょっと成長を見せるのだめに、千秋はしみじみと「のだめ・・・・・・・遅えよ!」とツッコむ。

そんな猛練習の成果もあってか、オクレール先生の前でも堂々と曲を弾きこなすと、「よく頑張ってきたね」とお褒めの言葉をもらうが、それでも、まだ足りないと指摘されてしまう。

新しい課題を出されたのだめ、千秋がその課題曲をまとめたノートにはぎっしりと曲目が並んでいる。「焦っているのはオクレール先生なのか?!」と、のだめに残された時間を周りの方が案じている様子。

今度の課題はベートーヴェンのソナタ第31番。
再び練習にも熱が入りますがイマイチ納得がいかない、「マンガで言うと、いい感じで始まるけど、なかなかダイナミックに展開しなくて、えええ?!この巻はこれでおわり??って物足りなくてイライラして・・・、でも最後の巻で、いろんな人が出てきて、ドーンと終わっちゃうんデス。なんか感動的に納得させられて・・・。」

のだめの曲の解釈を聞かされた千秋は、ベートーヴェンの解釈を語り始める。それを聞いていたのだめは、それ以上はダメです!千秋におおいかぶさる。
千秋はゆっくりおきあがると、のだめをゆっくりと抱き寄せて、優しい口づけを交わすふたり。
今度こそいい雰囲気になるのかと思いきや
「まだ弾くか?」と尋ねる千秋に
「もちろんです!」と元気よく答えるのだめ。

練習するのだめのピアノの音は当然外にも聴こえる。
下宿に帰ってきたターニャは、「たかが課題曲の練習にまでつきあって…」とふたりを遠目に見るが、ふと思い出すのが黒木君の言葉。

翌日、ターニャは黒木君の練習室を訪ね、「この前はごめんね」と謝り、部屋を立ち去ろうとするが、
黒木君は、コンクールのピアノ伴奏をターニャに依頼し、「ハッ」となるターニャ。

更に、のだめに与えられた課題曲を熱心に研究する千秋に、のだめは「先輩は自分の事をやってください!」と突き放す。


コンクールは、おあずけになっているものの、オクレール先生から与えられた課題をこなしていくのだめ。
ふたりで音楽について語り、ベートーヴェンの話をするあたりは、とても微笑ましく見れましたが、(マンガに例えるあたりが面白かったですし)
のだめを気遣うあまり、千秋の方が他人事に力が入っているように映るのだめ。
最後は「私の事は放っといて」みたいな感じになってきましたが、
のだめもホントは分かってるんでしょうけどね。
人の優しさが、傷ついているときには余計に痛く感じる時ってありますよね。
そこまでされると、余計バカにされているような気がしたりして、そんな自分が余計に腹立たしく思えたりして・・・。

頑張っているときほど、それが届かない、認められない。そうなる他人のひとつひとつの言動が気になって仕方がない。

のだめは逆境を乗り越えられるのでしょうか?
でも、来週にはサラッと忘れて、おいしい食事を食べてる気もしますが・・・。

それと、もうひとつ気になるのが、黒木君とターニャ。今回はチラッとしか登場してませんでしたけど、こちらも若干展開があるような、無いような。

いろいろ来週が気になります。

【前回ののだめカンタービレ】

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アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第5話)

2010年02月13日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、アニメ「のだめカンタービレ」フィナーレ(第5話)です。

のだめのサロンコンサートに向かうはずだった千秋は偶然にも途中に乗り合わせたバスで恩師ヴィエラ先生と再会し、リハーサルへ向かいコンサートには行かず、のだめに平謝り。
一方、コンクールに向けて猛練習の日々を送るターニャとユンロンでしたが、なかなか結果が出ないふたり。
ターニャは後輩の女の子を連れた黒木君が気になって、興味津津に、コタツで寝ている黒木君にキスまでしちゃいましたが、このふたりの今後も気になりますが…、

【Lesson5】
今日はいきなりコンクールでの演奏から・・・、
まばらな客席のホールに一次予選で演奏するターニャのピアノが響く。
集中力たっぷりにその演奏を終えると、笑顔で立ち上がるターニャ。
そして、次の人・・・ユンロン。
体中が震え、緊張でガチガチ状態。ホールの中央に置かれたピアノがゆがんで見えるほどの緊張感!
客席では最前列にのだめとフランクが…余計緊張するかと思いきや、気持ちを入れ替えて「ここはいつものアパルトマン!」と自己暗示をかけて演奏に挑む!
どうにか一曲を弾き切ったユンロン。ここでオープニング。

そしてオープニングが明けると一次予選の結果発表!合格者の番号が次々に呼ばれ、ターニャの名前も呼ばれ、のだめと抱き合って大喜び!(ターニャて本名タチアナなのね。)
ところが、ユンロンの名前は呼ばれず・・・。

下宿(アパルトマン)に戻った一同が話をする。
「精一杯やったし、これで胸を張って故郷(くに)に帰れる」と語るユンロン。
「次がある!」と励ます一同ですが、
「コンクールで演奏する事が好きになれない」と打ち明ける。

部屋でひとりになったユンロンは実家に手紙を書くが、その手紙の上にこぼれる涙。手紙をくしゃくしゃにまるめて、窓辺に立ちつくすユンロン。
(そりゃやっぱりくやしいよな。)

そして、一方「ユンロンの分も!」と意気込んで二次予選に出かけるターニャ。
ユンロンは千秋に「オーボエの男とターニャの二次予選を見に行ってくれ」と電話をする。

マルレ・オーケストラの練習が終わると、千秋は団員の黒木君を二次予選に誘う。「関係ないのに!」と頬を赤らめながら焦る我らが黒木君。(先週キスされちゃったしね。)
結局、ふたりで二次予選を見に行く事に。

渾身の演奏をはじめるターニャ。「ターニャがこれほど弾けると思わなかった」と感心する千秋。隣ではその演奏に聴きほれる黒木君。
審査員席では賛否両論のようですが・・・、
演奏が終わると拍手喝采が巻き起こる。
そして結果発表!「今回は大丈夫!」と自信満々のターニャ。

ところが・・・、ターニャの名前は呼ばれず。

発表した審査員は「落ちた人も気を落とさず、今回はレベルが高い・・・」と続けるが、ターニャの耳には届かず。ひとりだけ時間が止まったように茫然とその場に立ちつくすターニャ。

数日後、失意のあまり学校以外には終始部屋にひきこもるターニャ。
のだめは千秋に「黒木君にたのんで!」と連絡し、フランクとふたりでコンクールの本選会場へ。

黒木君とターニャの部屋へ向かう千秋。
扉越しに千秋が声をかけても無反応のターニャも黒木君が声をかけると、一時間で準備すると、ドアを開けてようやく表へ。

その頃、コンクールの本選会場。そこでは、このアニメの定番!ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。いろいろと思いだすのだめ。
演奏が終わると、フランクは「オケと演奏できるだけでもコンクールに出る価値はあるかも?!」と意欲満々のだめも「出たい!」とつぶやく。

次の演奏は、ラヴェルのピアノ協奏曲!パチン!と最初の音が響くと、のだめのこころにも何か火がついた様子。パチリと目を開き聴き入るのだめ。
演奏が終わっても、「ムキャー!!」と奇声をあげて、下宿まで走り出す始末。

下宿では黒木君がターニャに「僕も過去のコンクールでは惨敗したけど、だから今の自分がある。僕もコンクールに出る。次がある」と励ましますが、

ターニャは国から援助を受けて音楽学校に通っていたため、卒業までに結果が出なければ、「次」が無い事を聞かされる黒木君。
「ハイハイ、この話はこれで終わり」と立ち去るターニャでしたが・・・、

「だったら、生活くらい僕んちですればいいだろ!!」と叫ぶ黒木君。

これって愛の告白?プロポーズ?とツッコム、ユンロン。
「なんで付き合ってもないのにヤス(黒木君)と」そう言って部屋を飛び出すターニャ。

入れ違いで部屋に入り、ラヴェルのピアノ協奏曲を聴いて感動した事を千秋に楽しそうに話すのだめ。
さっそくその演奏をピアノで弾き始める。
部屋に響くその音をベッドで泣きながら聴くターニャ。
そして、「なんで、よりによってこの曲なんだよ」と、うつむく千秋。
ルイと共演する次の曲がこの曲だったのでした。

「コンクールに出マス!」と意気込んでオクレール先生に報告するのだめでしたが、オクレール先生は「目の前にある課題もこなせなくて、何故コンクールの話ができるの?」と諭されてしまいます。

「イツマデヤレバイイデスカ?」と失意に落ちるのだめ・・・。


今日はコンクールの話。
いやあ、なつかしいなぁコンクール。吹奏楽部でもやりましたよ。なんて話はさておいて、
「コンクール」例によってgoo辞書で検索すると・・・
:〔競争の意〕芸術を奨励するために行う、作品の優劣を競う催し。競技会。(仏)
「優劣を競う」この文字が、今回はなんとも残酷に響く言葉に聞こえてきます。
あたりまえだけど、単なる「発表会」とは違うんだなぁ。

音楽に関しては、表現力の違いから難しい事もあるでしょうが、それは基本的なテクニックが一通り身に付いた上での話ですから、コンクールはその前段階なのかもしれないですね。

それにしても、思わぬところで告白?!みたいな感じになった今回の黒木君!「いいのかターニャで!」そして肝心のターニャはその想いにどう応えるのか?ちょっと気になる感じになってきましたけど・・・。
そして相変わらずオクレール先生から待ったをかけられるのだめ。
更に、どうやらルイとラヴェルの協奏曲を共演する事になった千秋。
いろんな意味でもがく、それぞれの人間模様。

大丈夫なのか?!もう半分くらい来てしまったが、こんなんで最後までもつのか?いろいろ気になる展開みたいです。



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