初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ニューイヤー・コンサート(1992年)

2006年02月28日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はニューイヤーコンサート(1992年)です。

毎年、新しい年になるとウィーンで行われるニューイヤーコンサート。
時期は少し遅くなりましたが、ここで、演奏される曲の中にも面白いものもありますし、
これを薦めない手はないと思ったので、紹介してみたいと思います。

毎年行われるコンサートですが始めに1992年を選んだのは、「指揮者」がカルロス・
クライバーだからです。ウィーンのニューイヤーコンサートは毎年、指揮者が選ばれ、
その指揮者にも注目が集まりますが、カルロス・クライバーはオススメです。また、
その選ばれた指揮者が、その年の曲を選ぶ事もこのコンサートの見所のひとつですね。
最近では2002年に日本人としては初になる小澤征爾さんが選ばれて話題になり、CD
もクラシックCDとしては、異例になるくらいの販売数になったようですが、参考まで
に少しふれておきます。
 また、最近はNHKでも放送されていますので、自宅に居ながらにして豪華な気分を
味わえると思います。

演奏される曲は、新年のおめでたい時期ということもあり、主にワルツやオペラの序曲
を中心とした楽しい曲が、毎年選曲されています。その中でも必ずと言っていいほど、
毎年演奏される曲もありますから、そんな曲を中心にここでもいくつか紹介していきます。


 歌劇「ウインザーの陽気な女房たち」序曲(ニコライ作曲):1992年は、ウィーン
 フィルの創立150周年ということもあって、その創立者であるオットー・ニコライが
 作曲したこの曲を、オープニングの1曲目に選曲したようです。曲は、最初は静かな
 雰囲気から、「何が始まるんだろう?」という微妙な感じで始まりますが、ひとたび
 明るいテーマが始まると、そこからは最後まで、とてもにぎやかに跳んだりはねたり
 飛び回るような曲調が終始続きますから、とても面白い曲です。
 
 ワルツ「美しく青きドナウ」(ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲):この曲も有名です
 よね、ニューイヤーコンサートでは毎年欠かさず演奏される曲です。雄大に流れる、
 ドナウ川の名前が使われている曲ですが、ホルンの優しい呼びかけのような歌い出し
 から始まり、弦楽器の優雅なフレーズはとっても有名ですよね。
 ワルツですから、3拍子がとてもいいリズムで聴いているだけで「うっとり」として
 しまう曲です。

 ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウスⅠ世):この曲も毎年欠かさずアンコール
 で演奏されています。ニューイヤーコンサートではもうおなじみの「お約束」なんで
 しょうね。コンサートの観客も指揮者がパッと振り返ると手拍子を始めて、一緒に
 なって楽しんでいる曲です。おそらく聴いた事あると思いますよ。この曲でコンサート
 を締めくくり、盛り上がって終わりとなります。

 
この他にも、ニューイヤーコンサートでは常連の曲もたくさんあり、CDも毎年発売されて
いますから、同じ曲を別の指揮者で聴き比べしてみても楽しいかもしれないですね。
ちなみに今年2006年の指揮者はマリス・ヤンソンスですが、勿論「美しく青きドナウ」と
「ラデツキー行進曲」は演奏してます。


≪オススメCD≫
ニューイヤーコンサートは楽しい曲ばかりですからいいですよ。

ニューイヤー・コンサート1992
クライバー(カルロス), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ニコライ, J.シュトラウス, Jo.シュトラウス
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】

喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆  →雅☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
新年のはじまりに聴くと、雰囲気が出ていいんでしょうが、こんな時期に紹介してゴメンナサイ

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちたん)
2006-03-01 00:04:23
殆ど毎年TVで見てまして、最近はアンコールのラデツキー行進曲を一緒に手拍子しています。(家族からは変な目で見られるのですが。でも入り込んでると楽しいんですけどね~)



指揮者が変わると雰囲気が随分違ってくるので、毎年楽しみです。格調高い雰囲気を崩さない指揮者もいますが、年によってはお遊びがあって、CDで聴くのもいいですが、映像で見るのもお勧めですよね。確か今年は携帯電話が小道具に使われてましたっけ。

いつか生で体験してみたいものです。

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テレビでも (けい)
2006-03-01 00:16:06
迫力は十分伝わってきますよね!ラデツキー行進曲は拍手も指揮者によって指揮されてますから見てるこっとも嬉しくなってきますよね。

ちたんさんもニューイヤーが年中行事になっていらっしゃるようですが、実は今年は見逃してしまったんですよね。CDで聴いてみようとは思ってますが、DVDも魅力的ですよね~。

返信する
Unknown (chunjitian)
2021-04-02 20:16:19
カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルニュー・イヤー・コンサート1992年はクライバー2回目で最後の登場となりました。アンコール3曲が前回と共通しています。早くDVD再発売及びBlu-ray化されたらもっと嬉しいです。速いポルカ観光列車では自ら警笛ラッパを吹いたが音を踏み外してしまいました。CDはフランス風ポルカ鍛冶屋と速いポルカ騎手を省いた1枚のハイライトでユニテル制作による録音。早く高音質ブルースペックCD2に生まれ変わって再発売されたらもっと嬉しいです。滅多にコンサートも少なければ録音も少ないカリスマ指揮者と呼ばれています。全身をバネのように動かしたニュー・イヤー・コンサートの極みを引き出しています。当日の第1コンサート・マスターはヘッツェルとヒンクのコンビが充実したのも束の間、ニュー・イヤー・コンサート終了後ヘッツェルは1992年7月29日登山中に転落死しました。
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