初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

オンブラ・マイ・フ  (ヘンデル作曲)

2008年06月27日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヘンデル:オンブラ・マイ・フです。

この曲は、ヘンデルが作曲した歌劇「セルセ」(クセルクセス)の中のアリア(歌)の一曲で、その曲の速度記号から「ラルゴ」と呼ばれている事もあるようです。

タイトルの「オンブラ・マイ・フ」というのはイタリア語で、歌詞の歌い出しの部分です。
歌詞の内容は・・・、

Ombra mai fu     こんな木陰は 今まで決してなかった―
di vegetabile,     緑の木陰
cara ed amabile,   親しく、そして愛らしい、
soave piu       よりやさしい木陰は
                        「ウィキペディア」より
との事です。

しかしながら、個人的にはこの曲に歌詞があったなんて、今回初めて知ったので、曲の紹介は楽器演奏によるものになります。                        


 中音域の弦楽器が透明感のある響きを、しんなりと奏でると、
 そのフレーズは次第に高音域に向かっていきます。
 そして、ふっと梢の間から木漏れ日が差して、一瞬まぶしく感じるかのような
 少し盛り上がりを見せるようなフレーズが響きます。
 しかし、またすぐに穏やかな表情に戻り、
 優しいメロディを奏でていきます。
 のんびりと、ゆったりとした雰囲気はその歌詞のように「木陰」を
 連想するのに充分な、のびやかで、平和な曲調です。
 最後までしなやかに聴かせる弦の響きがとても魅力的な一曲です。
 

演奏時間は、5分足らずと短い曲なので、初心者にもオススメの曲ですし、結構有名な曲なので、メロディを聴けば、ひょっとしてタイトルを聞いただけでもそれと分かる曲かもしれません。スッキリとした清涼感あふれるこの曲は、暑くなるこれからの時期にぴったりの曲かもしれません。
そして、このテの曲はこのブログでも初期の頃に紹介しててもよかったくらいの名曲ですよね。(ちょっと反省)
ちなみに下のオススメCDには歌が入っていませんので、ご了承下さい。

≪オススメCD≫
バロックの名曲「いいとこどり」の一枚です。
ビューティフル・クラシックス4 カノン
オムニバス(クラシック)
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★   →優☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
しなやかで優しい曲調が落ち着いて聴ける一曲です。


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CMのクラシック(その25)

2008年06月25日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その25)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

CMのクラシック結構ありますよね、今回もいろいろ見つけたヤツをいくつか紹介してみます。

シャープ:アクオス(東山魁夷編)
SHARP AQUOS 32V型 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ LC-32D30-B ブラック

シャープ

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【曲目:G線上のアリア:バッハ】
アクオスではお馴染みの吉永さゆりさんのCMですね。
「東山さんの描いた夢にさそわれて、私は今鮮やかなうつつの中に居ます。」とご自身のナレーションを入れて。絵の中に実写で吉永さんが白馬に触れるCMです。
絵もスゴイですけど、あの実写版もそっくりですよね。
そう言えば、昔、ウチにあったカレンダーの絵がアレだったような気がしますが、どうだったかな??



ナショナル:炊飯器
National 「大火力銅釜」スチームIHジャー炊飯器(1.0L・5.5合) ホワイト SR-SW102-W

National

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【曲目:カノン:パッヘルベル】
「香ばしい、懐かしい、はじめて」のナレーションと共に、茶碗の白いご飯から香り立つ湯気が、白い文字になっていくCM。
弦楽器の音色がとてもしっとりと響くCMです。


XBOX360
Xbox 360(HDMI端子搭載)

マイクロソフト

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【曲目:威風堂々第1番:エルガー】
何故か風呂場で中学生くらい?!の子供が、顔を赤くしながら「出る!出る!出る!」と叫び、「でた~!」というおもしろCMです。
まぁソフトがいっぱい出ますよ~!みたいな事ですよね。


新日光ホールディングス
【曲目:木星:ホルスト】
「私達の商品は地球資源です。限りある資源は安定的に確保し、とことん有効に生かす・・・」というナレーションと共に、製油所から巨大なJOMOのトラックが現れ、チリの鉱山がドドーンと映るCM。壮大なスケール感が漂います。
「限りある資源」という言葉が最近は特に印象的に聴こえてしまいます。


※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


CMの方はコンスタントにクラシックしてますが、曲の方がなかなか更新できてないので、なかなか追いつかないような感じですが・・・、
更新の数で数えると「CMコーナー」はちょくちょく入ってますが、日数で数えると、結構間あいてたりするんですよね。(それもどうかと思うけど)
まぁ、とにかく地道にいろいろ紹介していきますんで、ヨロシクおねがいします!

【前回のCMのクラシック】


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歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」

2008年06月23日 | シューベルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はシューベルト:歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」です。

この曲はドイツの文豪ゲーテの戯曲「ファウスト」から歌詞を引用したものです。
主人公ファウストに想いを寄せるグレートヒェンが、その熱い胸の内を歌いあげます。

この曲で面白いのはピアノ伴奏が糸を紡ぐ糸車がコロコロと回る様子をあらわしています。歌詞の内容が盛り上がると当然ピアノも盛り上がっていく訳ですが、それはグレートヒェンが盛り上がって、我を忘れて糸車をまわしているようにも聴こえますから、その辺も聴きどころかもしれません。

曲調としては、寂しい雰囲気で始まりますが、中盤からはその情熱的な想いがひしひしと伝わってくる一曲です。


 淡々と響くピアノのリズムに乗せて、小さく通る声で、
 「やすらぎは失せて二度と返らない・・・」と歌い出します。
 か細い声が「あの人の居ない世界はつらい・・・」と続けると、
 苦しみのあまりか、か細い声は悲痛の嘆きのように少し感情的に聴こえます。
 
 更に「やすらぎは失せて二度と返らない・・・」と寂しそうに続けると、
 今度は、やや恨めしそうに「あの人」を思い出すように
 切々とその想いを歌いあげていきます。
 「あの人の笑み…、あの人のまなざし…、手を取る手…、」
 まるで思い出にすがるように盛り上がり、「そして、キス!」
 とその想いが高まると、激しかったピアノのリズムもまるで
 紡ぎ糸が切れてしまったかのように、ピタッと止まります。
 
 そして再びピアノの淡々としたリズムが、何事も無かったかのように始まると、
 「やすらぎは失せて二度と返らない・・・」と歌います。
 そして、「あの人をどうにか引き留めたい」と、その想いを熱烈に歌い
 「思いの限りくちぐけをしたい!」と盛り上がります。
 強くのそ想いを歌うと、最後にひっそりと、
 「たとえそのくちづけに息絶えるとも・・・」と歌い静かに終わります。


※歌詞の内容はオススメCDの歌詞カードを参考にしています。

歌曲はクラシックの中でも、あまりメジャーとは言えない分野かもしれないですし、はっきり言うと、かく言う自分もシューベルトの歌曲はブログを書くようになってから、少しずつ聴くようになりましたが、(カテゴリー分けしてたので…)
文章を書くために、意識して聴いていると余計にその歌詞の意味や情感たっぷりに歌い上げるその歌い方など、その魅力が改めて強く感じられます。

一方で、今回の曲みたいに熱く歌いあげる曲はやっぱり一般的にはなかなか、普通にサラッと聴ける曲とは言い難いので、「クラシックは敷居が高い」と言われる原因なのかな?なんて思ったりすると、少し複雑な心境です。

なんていろいろ書いてみましたが、情感たっぷりと歌いあげるところは、演歌に近いものがあるのかな?なんて思ったりもして・・・。(演歌はほとんど聴かないんですけど)

≪オススメCD≫
シューベルトの有名な歌曲がたくさん入ってます
シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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≪ゲーテのファウスト≫
例によって読んだコトはないですが・・・
ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)
ゲーテ
岩波書店

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★  →熱☆☆☆☆☆
哀:☆☆★★★
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
グレートヒェンの熱い想いが痛いほど伝わります。


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弦楽のための交響曲第8番 (メンデルスゾーン作曲)

2008年06月18日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はメンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第8番です。

メンデルスゾーンは生涯に5曲の交響曲を作曲していますが、その他にも「弦楽のための交響曲」という文字通り弦楽器のためだけによる交響曲を作曲しています。

普通の交響曲がフルオーケストラで演奏するのに対して、これらの「弦楽のための~~」は弦楽器のみで演奏されますから、比較的聴きやすい曲だと思います。

弦楽器だけで演奏されていますが、細かな部分や大胆な部分等、芸が細かいというか、以外に聴きどころ満点です。



 第1楽章:弦楽器がひとつ、響かせると、低音を中心としたフレーズが静かに
 暗く響いていきます。
 凛とした高音の響きを挟みながら、のっそりとした中低音のフレーズが
 ゆっくりとじわじわ響いていきます。静かに序奏(イントロ)が終わっていくと
 湧きあがるようなフレーズから、今度は忙しく、めまぐるしいばかりの音楽が
 あふれるように流れはじめます。
 少し落ち着くと、しなやかなフレーズがなめらかに心地よく響いていきます。
 明るくさわやかに響く弦楽器が、しなやかに響くととても新鮮な響きが
 しっかりと伝わってきます。
 後半では弦楽器の音も力強くしっかりとした物になり、歯切れの良いフレーズが
 ガッチリと響きます。
 ちょっとしたチェロのソロが入ると、しっとりとした一面も見せながら、
 最後は元気よく豪快に締めくくります。

 第2楽章:暗い響きが、じわじわと始まると、リズムがズンズンと迫ってくる
 ように聴こえます。
 悲しみの足音が近づいてくるような響きは徐々に大きくなりますが、すぐに
 目の前を通り抜けて向うへ行ってしまったようです。
 トボトボと歩き続ける後ろ姿を眺めていると、こちらまで寂しくなってしまい
 そうな悲しい足取りに聴こえます。
 その後はチェロが寂しげなソロを聴かせながら、最後までひっそりとした雰囲気の
 まま終わります。

 第3楽章:心機一転!?スッキリとしたフレーズがヴァイオリンを中心に、
 雨上がりのさわやかに晴れたような空のように明るく響きます。
 小気味よいリズムに乗せて、スイスイと空を舞う小鳥たちのようにすがすがしい
 気分にさせてくれます。
 途中からは低音の弦楽器がざわめくようにはじまると、ゴソゴソと何か言いたそうに
 聴こえますが、ヴァイオリンの明るいフレーズに誘われるように、徐々に引っ張られて
 いくと、はじめの明るいフレーズに戻ってさわやかな曲を聴かせてくれます。

 第4楽章:いよいよラストスパート!のように、しっかりとした足取りと共に
 軽快なリズムに乗せて心地よくフレーズを聴かせていきます。
 中盤に向けて少しずつ静かになっていきますが、更にそこから、勢いを徐々につけて
 いきます。それまでのフレーズを思い出すかのようにして聴かせていき、
 フレーズを重ねながら、ラストに向かってどんどん重ねていきます。
 そして様々なフレーズでつないでつないで、クライマックスへ向けて溜めて溜めて、
 一瞬、曲を止めるかのような空白をつけると、最後は一気に盛り上げて最期を賑やかに
 飾って終わります。


演奏時間は約25分とこのテの曲としてはやや長めかもしれませんが、サラッと聴ける割には結構充実した曲なので、ちょっと聴いてみると結構ハマってしまうかも?!

≪オススメCD≫
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第8番 11番

Bis

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
サラッといろいろ聴けます


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ピアノ協奏曲第25番

2008年06月07日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第25番です。

モーツァルトのピアノ協奏曲の「20番代」は人気のある作品が多いですが、その中でも有名なものは「第20番」「第21番」「第26番(戴冠式)」なので、今回紹介する『第25番』はそれに次ぐ存在で、CDでもそれらの曲とのカップリングとして、使われる事が多いようです。

更に言えば、特にサブタイトルもついていないので、モーツァルトの他の曲と比べても、一般的にはそれほど、知名度のある曲とは言えないようです。
ただ、モーツァルトの曲の場合は知名度うんぬんだけでは、その魅力が伝えきれないところがあると思います。

そして、ピアノ協奏曲は基本的にピアノソロにオーケストラが伴奏をつける曲ですが、
もちろんこの曲もオーケストラが豪快にキメるところもありますが、比較的ピアノ部分は独立していると思います。管楽器がほどよくサポートする感じがなんとも心にくい演出に聴こえますし、オーケストラ部分とのメリハリがきっちりとついている作品です。


 第1楽章:快活なオーケストラサウンドがドドーン!と響くと
 木管楽器で間をつなぎながら、華やかなフレーズが勢いよくあふれ出すように
 明るいメロディが広がっていきます。
 低音で一旦引き締めると、流麗なフレーズでその後をスイスイと続けます。
 賑やかなオーケストラサウンドが、終わったかと思うと、少し静かな曲調の中に
 ひょっこりと顔を出すようにピアノが、ひっそりと始まります。
 チョコマカと動き周るピアノとは対照的に、豪快なオーケストラがそれを
 大きく引き立てていきます。
 流麗に淡々と流れるピアノのフレーズを、そっと支えるようなフルートや
 オーボエは、決して前面には出ずに、あくまでもピアノのサポートに徹します。
 その分間奏のオーケストラはダイナミックに大きく響いていきます。
 中盤では、ピアノの表情に少し影が見えてきますが、
 ダイナミックなオーケストラが入ると、すぐにその勢いを取り戻し、
 細やかに流れるようなフレーズを奏でていきます。
 そして、最後にはカデンツァ(アドリブソロ)を聴かせると、
 ラストはトランペット、ティンパにを交えて豪快に、でもあくまでも
 華麗に聴かせてしめくくります。

 第2楽章:弦楽器にフルートを加えた、やわらかい響きで始まるり、
 それにホルンが加わると、温かみが増していきます。
 ゆっくりと弦楽器が刻み、おだやかな気持ちになると、
 ピアノは一歩ずつゆっくりと階段を降りてくるように、静かに響きます。
 まるで、そのピアノの余韻のように弦楽器が、そしてホルン、オーボエが
 やわらかく響くと、甘い香りが一面に広がっていくように、
 華やかでふわふわと、揺られているようなふんわりとした雰囲気になります。
 ゆっくりと流れるピアノの音色に、おだやかに流れるヴァイオリン。
 ふんわりとしたホルン。なめらかでツヤのあるオーボエ。
 どれひとつとっても、まどろみの世界へ誘ってくれるようなゆっくりとした
 時間が最後までつづいていきます。

 第3楽章:キリっと引き締まったヴァイオリンのフレーズがさわやかに始まると、
 それは徐々に大きくなり、ハッキリとした前奏(イントロ)をしっかりと
 聴かせます。
 前奏が終わると、軽やかに弾むピアノが軽快に始まり、そのまま一気に駆け廻る
 ように、次へ次へと進んでいきます。
 一通りを聴かせると、今度は3楽章冒頭のフレーズを今度はピアノだけで聴かせ、
 同じフレーズにアレンジをつけながら、オーケストラにそれを引き継ぐと、
 今度は低音の弦楽器が同じく繰り返します。
 そこから、曲調が少し変わり、影の差すような雰囲気になり、少し悩んだように
 も聴こえてきますが、
 再び最初のフレーズが聴こえてくると、また楽しそうにリズムは弾み、
 流れるようにさわやかなピアノが聴こえてきます。
 そして最後まで、その明るい曲調を保ちながら、スカッとさわやかにラスト
 を決めます。
 

他の曲と比べても、ピアノ部分が特に際立って聴こえる作品だと思います。
全体的に明るい曲調は、とても聴きやすい曲です。1楽章は瑞々しく、2楽章はうっとりと、3楽章はさわやかに聴ける曲です。
演奏時間は30分弱と、やや長めですが、その分モーツァルトの魅力をたっぷり楽しめる曲と言えるのかもしれません。

≪オススメCD≫
第26番の戴冠式と一緒に入ってます。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番/同第26番「戴冠式」
バレンボイム(ダニエル)
EMIミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ここちよく響くピアノとさわやかな管弦楽です。


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CMのクラシック(その24)

2008年06月03日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その24)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

どういう訳か、最近はあんまり見かけなくなってしまったクラシック音楽を使ったCM。このブログでも結構お世話になっていたのに・・・。
ひょっとして気付いてないだけ??
いや、それに加えてクラシックのCMは結構以前からのものを続けて使っている事も多いような・・・。とりあえず気づいたCMをいくつか紹介します。


任天堂:wii突撃!ファミコンウォーズ
【曲目:ボギー大佐:アルフォード】
突撃!! ファミコンウォーズVS

任天堂

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ゲームのグラフィック映像と共に、淡々と流れる曲が印象的ですが、そういえばむか~し初代(だったかな?)ファミコンにも「ファミコンウォーズ」ってゲームありましたよね。両方ともCMでしか見た事ありませんけど、流石に今のゲームはグラフィックがすごいですねぇ。昔のCMは、確か実写の兵士がランニングしながら「♪ファミコンウォーズが出~るぞ!」とか歌ってたような・・・。

セガ:風来のシレン3(ゲーム)
【曲目:交響曲第5番「運命」:ベートーヴェン】
不思議のダンジョン 風来のシレン3 ~からくり屋敷の眠り姫~ 特典 コッパリモコンスタンド付き

セガ

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ゲームの画面と共に「運命交響曲」が盛り上がってクライマックスを迎えると!「伝説のRPG・・・」というナレーションと同時に「てごわいから、燃えてくる」という字幕が現れるCM。wii専用ソフトです。

武富士:新聞編
【曲目:歌劇「椿姫」~乾杯の歌:ヴェルディ】
曲が流れると、新聞の広告欄から江本孟紀さん(プロ野球解説とかしてる人)が広告から飛び出して新聞の上を歩き始めます。曲に乗って歩きながら、「契約内容を確認する~~」みたいな注意事項を語っていくCM。
最近は見かけないかな!?

大鵬薬品:ハルンケア
【曲目:アンネンポルカ:J.シュトラウスⅡ】
「あなたは、こんな悩みや症状はありませんか?」と言ってキャスター2人が、その症状を説明していきます。「8つの生薬が尿のトラブルを解決します。」という、なんともさわやかなCM。そして最後は何故かが「カポン!」と乾いた音を決めます。
まぁ分らんでもないけど・・・。


※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


今回はゲームのCMが多かったですが、クラシック音楽ってなんでも使えますよね。状況や商品に応じていろんな曲がありますから、今後に期待!といったところでしょうか?

【前回のCMのクラシック】


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歌劇「五月の夜」序曲 (リムスキー・コルサコフ作曲)

2008年06月01日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はリムスキー・コルサコフ:歌劇「五月の夜」序曲です。

久々にリムスキー=コルサコフの曲ですが、この曲はCDの解説によるとロシアの作家ゴーゴリの集めた民話を題材にした曲のようです。

そして歌劇のあらすじは…、一応解説にも載ってたんですが、結構省略して書いてあったので、どうもイメージがつかみにくかったので、今回はカットです。
なんともシャレたタイトルがついていますが、そんなタイトルからもいろいろ想像して聴いてみるのもいいんじゃないでしょうか。


 ホルンがひとつポーンと鳴らすと、静まり返った中にオーボエとチェロが
 ひっそりとしたその音色を聴かせていきます。
 ゆっくりと静かに奏でられていくその音色はしっとりとした雰囲気と共に
 どことなく寂しげなフレーズにも聴こえます。
 やがて、低音のピチカートが響きはじめると、弦楽器もガサガサと鳴ります。
 ホルンのフレーズがゆっくりと始まると、徐々に雰囲気はスッキリとして、
 弦楽器がスピードをつけると、盛り上がっていきます。
 トランペットやトロンボーン等の金管楽器が大きく響くと、更に盛り上がって
 いきますが、
 ホルンのフレーズとともにまたおだやかな響きへ戻ると、
 今度は木管楽器をからめながら、明るい曲調へと変わっていきます。
 その明るさは徐々に盛りあがり、金管楽器が加わると、
 また賑やかに大きく盛り上がっていきます。
 まるで、夜のパーティーを楽しむように、明るく華やかなメロディが
 続きますが、少し盛り上がると、今度はその盛り上がりを抑えるように
 落ちつきを取り戻そうとしますが、後半に向けてだんだんと派手に
 なっていくと、最後はスッキリと終わります。 


最初はしっとり、しんみりと始まって夜のイメージを掻き立てられますが、だんだんと明るく派手になっていくので、結構賑やかな夜を想像してしまいます。
これからは日も長くなっていきますが、そんな短い夜のひとときをこんな曲で楽しんでみるのもいいんじゃないでしょうか?

≪オススメCD≫
コルサコフの曲がいろいろ入ってます。
リムスキー=コルサコフ : 歌劇「五月の夜」序曲
アンセルメ(エルネスト),ジュネーヴ・モテット合唱団
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
五月終わったんですけど、初夏って事で


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