初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響詩「ブラニーク」 (スメタナ作曲)

2008年03月28日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はスメタナ:交響詩「ブラニーク」です。

この曲は、スメタナの全6曲からなる連作交響詩「わが祖国」の中の一曲です。
タイトルの「ブラニーク」はボヘミア地方にある山地の名前のようです。
この山地には守護者や勇者たちが眠っており、祖国に危機が訪れると、彼らが現れて危機から祖国を救うという伝説があるそうです。

全6曲を続けて聴くと最後にあたるこの曲ですが、5曲目の「ターボル」の最後のトランペットとつながって聴こえてきますから、「わが祖国」を全曲聴くと、かなり効果的なはじまり方をしているこの曲です。

6曲中でもトリをつとめるこの曲は、最初は若干険しい始まり方ですが、最後はその総まとめとしてしめくくる豪快なラストを聴かせてくれます。


 トランペットの鋭いファンファーレと共にシンバルが力強く打ち
 鳴らされます。その後も低音の弦楽器も力強く刻んでいきます。
 弦楽器にクラリネットが加わると、多少静かになりテンポよく曲を進めます。
 リズミカルな弦楽器に木管楽器が加わりますが、険しいイメージは変わりません。
 徐々に静かになると、
 やわらかなオーボエの音色が、浮かび上がるように始まり、クラリネットや
 ホルンがやさしくそのフレーズを包みます。
 フルートの音色が聴こえると、さわやかにふんわりとした雰囲気になります。
 再び低音の弦楽器がザックリと刻み始めると、曲調は元に戻り、険しくなります。
 大きく盛り上がると、今度は急き立てられるように弦楽器が走りだし、
 時折、トライアングルやティンパニ(大太鼓)に背中を押されるように
 前に前にと押し出されていくようです。
 そこにホルンがゆっくりとひとつ響くと、弦楽器は収まり、
 クラリネットが一瞬やわらかく入ります。
 弦楽器のリズムは小刻みながらも、曲には心なしか明るい兆しが見えたようにも
 聴こえます。
 そして、弦楽器が大きく刻み、トロンボーンが高鳴ると、トランペットは更に高く
 響き、行進曲風に曲を進めます。
 激しく鳴り響いていた弦楽器でしたが、しばらくはゆるやかに、さぐるように
 聴かせていきます。
 そしていよいよクライマックス!再び弦楽器が盛り上がると、トランペット他
 金管楽器を中心に鳴り響き、シンバル、トライアングルを豪快に打ち鳴らすと、
 最後は喜びを叫ぶようにトランペットが鳴り、ティンパにもドラムロールで演出し
 派手にラストを飾ります。
 

この曲だけを単独で聴くと、若干険しいイメージがありますが、壮大な印象もかなりあります。「わが祖国」のラストという先入観があるからだと思いますが、それを抜きにしても結構迫力もあって派手な曲なのでガッツリ聴ける曲だと思います。

≪オススメCD≫
クーベリックでどうぞ
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ボストン交響楽団 クーベリック(ラファエル)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆★★★★
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ラストスパート?!


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「日本人美人アーティスト」 (おもしろCD)

2008年03月24日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、おもしろCD:「日本人美人アーティスト」です。

毎回記事を更新するときに≪オススメCDを≫探すんですけど…、ホントにいろんなCDがあるんですよね。

そこで思いついたのが、このコーナー。実際には持っていないCD(聴いてもいない)の面白い企画やジャケットに収録曲のラインナップを紹介をしながら、「こんなCDが出てるんだ!?とりあえず誰かに言いたい!」という思いから、個人的な独断と偏見だけに基づいていろいろと語ってみよう!というなんとも気まぐれなコーナー。

そこで前回は「美人アーティスト」を個人的な独断と偏見でいろいろ紹介してみましたが、最初は日本人も合わせて1回で全部紹介しようと思っていたんですが、いろいろ探していると、人数が増えてきたので、日本人だけ分けてみました。

≪西本智実≫
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」/「白鳥の湖」
西本智実
キング

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【指揮者】
この人は美人というよりカッコイイ人だと思います。スズキ自動車のCMで一般的にも知名度はかなり高いと思いますが、女性で指揮者っていうのもスゴイですよね。しかも日本人ときたもんだ。ここまで書いておいて一回も演奏聴いたこと無いんですけどね。
このCDではチャイコフスキーの「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」のハイライト版みたいになってます。

≪諏訪内晶子≫
シベリウス & ウォルトン: ヴァイオリン協奏曲
諏訪内晶子
ユニバーサルミュージック

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【ヴァイオリニスト】
この黒い瞳が見つめる先には何があるんでしょう?なんて思ったりしてしまいますが、涼しげな眼もとがなんとも奇麗な人だと思います。
90年のチャイコフスキーコンクールで優勝したのは有名な話ですよね。
このCDではシベリウスとウォルトンの協奏曲が収録されています。

≪村治佳織≫
リュミエール
村治佳織
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【ギターリスト】
うっすらと浮かべた微笑みが可愛らしいこの人ですが、確か、かなり前にカゴメのCMでギターを弾いていた映像を見たような気が…、しかもかなり細かいフレーズをサラッと弾いていたような気が…、ギターってこんな弾き方ができるんだ!と思っていた記憶があります。
このCDではサティの「ジムノペディ」やドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」などピアノの小品が収録されています。

≪奥村愛≫
愛のあいさつ
奥村愛
ワーナーミュージック・ジャパン

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【ヴァイオリニスト】
「愛ちゃん」をネットで検索すると、卓球やゴルフ、お天気愛ちゃん他、芸能人にもたくさんいますが、クラシックにも「愛ちゃん」います。他の愛ちゃんと比べるとかなり知名度はありませんが、可愛らしさなら他の愛ちゃん愛ちゃんに引けをとらないと思いますがどうでしょう?
このCDではタイトル通りにエルガーの「愛のあいさつ」やハイフェッツ編曲によるガーシュウィンの曲を中心にヴァイオリンの小品が収録されています。

≪竹松舞≫
ファイヤー・ダンス
竹松舞
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【ハープ】
うしろにハープが写ってなかったら、そのままアイドルのCDと言って売っても問題無いような・・・。
例によって演奏は一回も聴いた事はありませんが、アマゾンのプレビューを読むと、なかなかの高評価のようです。
このCDにはパッヘルベルのカノンやドビュッシーのアラベスクも入っていますが、その他ハープオリジナル?の曲もいくつかあるらしいです。

≪宮本笑里≫
smile
宮本笑里
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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【ヴァイオリニスト】
この人も全然知らなかったんですが…、日本人アーティストを探しているとこのジャケットが目にとまりました。だってこんなにアップだし…。
で、どんな人か調べてみるとオーボエ奏者宮本文昭さんの次女らしい。そして昨年デビューしたばっかりらしい。
このCDではラフマニノフのヴォカリーズやカッチー二のアヴェ・マリアなど、名曲を中心に小品をヴァイオリン用にアレンジした作品が収録されています。

≪高嶋ちさ子≫
高嶋ちさ子/クラシカル・セレクション~高嶋ちさ子からはじめるクラシック
高嶋ちさ子
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【ヴァイオリニスト】
この人もたまにテレビで見かけますから知名度はかなりある方だと思います。
それがいいのか悪いのか?黙ってればねぇ~、「美人ヴァイオリニスト」で通るのに…、
テレビで見た印象だと、歯に衣着せぬ物言いがなんとも辛辣なイメージに映りますがどうなんでしょう?一時期バラエティ番組にもよく出演していたため一部視聴者からは、ヴァイオリンが弾けるタレント的な見られ方をしたとかされなかったとか?
このCDでは名曲を中心に小品をヴァイオリン用にアレンジした作品が収録されています。


こうしてみると、日本人アーティストって結構美人が多いのかも?この他にもまだ奇麗な人はたくさんいましたが、キリが無いので...
今回、紹介した中で実際に自分で買ったCDは、諏訪内晶子さんの別のCDを1枚持っているだけですが、改めて調べてみると、ギターの村治さんとかハープの竹松さんとかなら、知らない曲も入ってるし聴いてみるのもいいかな?なんて思ったりしました。


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「美人アーティスト」 (おもしろCD)

2008年03月23日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、おもしろCD:「美人アーティスト」です。

毎回記事を更新するときに≪オススメCDを≫探すんですけど…、ホントにいろんなCDがあるんですよね。

そこで思いついたのが、このコーナー。実際には持っていないCD(聴いてもいない)の面白い企画やジャケットに収録曲のラインナップを紹介をしながら、「こんなCDが出てるんだ!?とりあえず誰かに言いたい!」という思いから、個人的な独断と偏見だけに基づいていろいろと語ってみよう!というなんとも気まぐれなコーナー。(単なるイチャモンとも言う。)

そして今回は「おもしCD」と言うより「ジャケ買いCD」みたいな感じなんですが…、
クラシックのCDもいろんなジャケットのCDが発売されています。
お店で見ていても、いろいろ欲しくなってしまいますが、中でも美人アーティストがジャケットになっていたりすると、思わず手が伸びてしまう・・・、そんな経験が誰もは一度はあるハズ!?(どうだろう??)
という訳で、今回はそんな美人アーティストを紹介してみます。


≪イリーナ・メジューエワ≫
天使の夢~珠玉のピアノ小品集
メジューエワ(イリーナ)
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【ロシア】
【ピアニスト】
美人というか綺麗というか、とにかく美しい!
まるで美術館にある肖像画がそのままジャケットになったようなこの人ですが、実際にいるからスゴイですよね。
ちなみにこのCDはショパンの「子犬のワルツ」、ドビュッシーの「月の光」ラヴェルの「水の戯れ」など、有名なピアノの小品が全14曲収録、初心者がジャケ買いしても損した気分にはならないと思いますよ!

≪アナスタシア・チェボタリョーワ≫
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
チェボタリョーワ(アナスタシア)
キング

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【ロシア】
【ヴァイオリニスト】
黒いドレスからスラリと伸びた手を優しくヴァイオリンに添える。
絵になりますよね、このジャケット!お店で見つけたときは「誰だ!この人」と思って、思わず手が伸びていました。94年のチャイコフスキーコンクールでみごと優勝との事。
このCDではチャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を収録。

≪チェチーリア・バルトリ≫
あの澄んだ流れ~ グルック:イタリア・アリア集
バルトリ(チェチーリア),グルック,フロック(ベルンハルト),ベルリン古楽アカデミー
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【イタリア】
【メゾソプラノ】
パッチリ開いたこの麗しの瞳につられて買ってしまった・・・。「イタリア・アリア」なんて聴いた事もないくせに…。バルトリは有名だし、と思ってましたが、実際はあんまり聴いてなかったりして…。
でも、当時は確か3,000円くらいで購入してたと思いますが、今はアマゾンの中古でも5,300円の値段た付いてるんですね!ひょっとしてプレミア!?
このCDではグルックのアリアが収録されています。

≪シャルロット・チャーチ≫
プレリュード~ベスト・オブ・シャルロット・チャーチ
シャルロット・チャーチ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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【イギリス】
【ソプラノ】
このCDの時で15歳、(12歳でデビュー)発売当時にレンタルで聴いた事あります。クラシック他ミュージカルや映画音楽など幅広いジャンルの歌を歌ってます。ホールでレコーディングじゃなくて、スタジオ収録したみたいな音ですね。
まだ若い事もあるんでしょうが、「オペラ」というより奇麗な歌声を聴けるこの人の歌なら、あまりクラシックを意識しなくても、聴きやすい音だと思います。
このCDではビゼーの「カルメン」やバーンスタインの「ウエストサイド」、サイモンの「明日に架ける橋」まで多ジャンルの有名な曲を収録。

≪ダニエル・ドゥ・ニーズ≫
スウィート・ディーヴァ~ヘンデル・アリアス(初回限定盤)(DVD付)
ニーズ(ダニエル・ドゥ)
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)

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【アメリカ】
【ソプラノ】
にっこりと微笑むこの表情がなんとも愛くるしい笑顔の彼女ですが、実は全然知らなかったりして・・・、今回このテーマでブログを書こう!と思って、だいたい知ってるアーティストをいろいろ見てて、最近の人ってどうだろう?と思ってアマゾン→ミュージック→クラシックのトップにいたのがこの人でした可愛いですよね。(なんて安直な)
このCDではヘンデルの歌劇「ジュリアス・シーザー」や「テゼーオ」などから全12曲を収録。初回特典にはDVDもついてるらしい。


と言う訳で今回は曲というよりジャケット写真の、しかも「見た目重視」の内容なので、実際に聴いた事があるのは、バルトリとチャーチぐらいですが…、一般的に普段あまり興味を持たれる事が少ないクラシックではこういうのも、有りかな?!なんて思ったりして。
まぁいずれにしろ、何がきっかけでクラシックに興味を持つかは分らないので、きっかけとしては悪くないんじゃないのかな?なんちゃって。



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CMのクラシック(その20)

2008年03月22日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その20)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

新作のCMが次々に登場!ホントにサイクル早いですね。クラシックもどんどん使ってください。という事で、みつけたCMをいくつかどうぞ。

キヤノン:フルHDシーボス「動画もキャノン編」(ビデオカメラ)
【曲目:マンドリン協奏曲:ヴィヴァルディ】
「ご存じですが?動画は写真の連続です。写真を美しく撮る技術があるから、動画の美しさが違う!」というナレーションと同時に、テレビ画面は右に回り込んで横を移すと、正面では1枚だった映像が何枚も重なっているように写し出されます。
なんとなく分かってはいるけど、そう言えばそうだよな!と思うCM。

すき家:牛丼
【曲目:皇帝円舞曲:J.シュトラウス2世】
高菜、明太、マヨ牛丼!音楽と一緒に食材の映像がアップに、ドン!ドン!ドン!と映されると、ちょっと食べたくなったりして、最後は「うまか~!」というCM。
おいしそう・・・。

ピザハット
【曲目:美しく青きドナウ:J.シュトラウス2世】
エレキギターで曲が流れる中と、江角マキコさん扮する貴婦人がゴージャスな衣装を身にまとい「今日はゴ~ジャスなピザを頂くざますわ~っ。お~ほっほっほっほっ~!」と高らかに笑うCM。「ベルサイユのばら」じゃなくて「ベルサイユのピザ」らしい。
・・・、なんでまた??と思って調べてみると、ピザの生地の端(みみ)の部分がくるんと丸くなっているので、「まるで王冠のようなピザ」らしい。

ソフトバンク:「兄の白日夢編」
【曲目:「くるみ割り人形」~葦笛の踊り:チャイコフスキー】
子供(若返った兄)が出掛ける前に母親から携帯を持たされて外出すると、何故か女の子からモテモテに!?気が付くと母親のひざ枕の上で寝ていた兄。
個人的には未だによく意味の分らない内容が、なんとなく好きになれないこのCMです。
(元々CMに意味なんてないかもしれないけど・・・、)

※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


ソフトバンクの「くるみ割り人形」ははじめの頃から映像だけ変えて同じ曲でずーっとやってますよね。このブログでもかなり前に紹介してたので再度登場です。
あと最近また見かけたのは、ゼロックスのエレキギターのCMとかキヤノンのデジタルイオスのCMとか、かな?


【前回のCMのクラシック】


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優雅で感傷的なワルツ (ラヴェル作曲)

2008年03月21日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はラヴェル:優雅で感傷的なワルツです。

この曲はラヴェルの作品の中でも、人気のある曲のひとつです。最初はピアノのための作品としてシューベルトのワルツを元に作曲したようですが、その後オーケストラ用にも自ら編曲し、現在ではどちらでも演奏されています。

タイトルは「優雅で」の部分が「高雅で」とか「高貴で」になっていたり、「ワルツ」の部分が「円舞曲」になっていたり、また前後の組み合わせも多数ありますが、これは日本語訳の問題なので、どの組み合わせでも、「感傷的」というキーワードがあれば、まずこの曲と見て差し支えないと思います。
あとは、ピアノかオーケストラの違いだけ、のハズです。

曲は、ゆらゆらと揺れるようなリズムに様々な楽器がたわむれるように入り交じる、ラヴェルの独特な世界観を持った曲です。
ちなみに、今回はオーケストラ版の方で書いてみます。(そっちしか聴いた事ないので…)


  バスドラム、シンバル、タンバリン等の打楽器が賑やかに打ち鳴らされると、
 派手に始まります。トランペットが響くと、更に明るくなります。
  オーボエがひっそりと響くと、静かな曲調が始まり、フルートやヴァイオリンは、
 少しひんやりとした雰囲気を与えます。ホルンがポーンと響くと、
 ひっそりとした感じになり、弦楽器やフルートはとても幻想的です。
  オーボエが小さく始まると、可愛らしいフレーズを鳴らします。
 他の木管楽器たちと呼び合うように、少しずつ盛り上がっていきます。
 グロっケン(鉄琴)がチリーンと鳴ると、オーボエのやわらかい音色から、
 弦楽器が美しいフレーズを奏でます。
  フルートとミュート(弱音器)付トランペットが交互に呼び合うように響くと
 曲はだんだん盛り上がり、弦楽器やオーボエが加わりハープは、その流れを
 演出していきます。
  クラリネットとオーボエがその、ゆったりとしたやり取りを引き継ぎ、
 ゆらめくように繰り返していきます。
  どよめきのような弦楽器が始まると、ティンパニのドラムロールから一気に
 盛り上がっていきます。トロンボーンが鳴り、トライアングルやスネアドラムが響くと、
 更に盛り上がるかと思いきや、また静かになります。
  弦楽器はゆっくりと優しく響き、美しいメロディを奏でます。
 トライアングルにトランペットが響き出すと、大きく盛り上がります。
 やがて、また弦楽器がゆっくりと響くと優しく美しい響きがよみがえります。
 トランペットが現れると賑やかに最初のフレーズが流れます。
  木管楽器がけだるく流れてくると、弦楽器もどんよりと響きます。
 静けさの中にヴィブラフォン(鉄琴)がひとつ響くと、とても意味深な
 音色に感じます。ゆったりと漂うような弦楽器にトランペットが奇妙に響くと
 不思議な世界に居る気がします。ヴィブラフォンはポツリ、ポツリと響きます。 


う~んラヴェルの独特な世界観をなんとか文字にしてみたかったんですが、実際に書いてみると、どうも楽器の名前を並べただけになってしまった感じになってしまう…。(いつもの事か?!)
ピアノ曲は全8曲のようなので、とりあえず段落分けしてみましたが、それもちょっと微妙です。
演奏時間は約15分程度ですが、全体としてはゆったりとしたフレーズが続いているのに、急に早くなったり盛り上がったりと、緩急がかなりついているので若干ボリューム感があります。ただ、聴き終ると、なんとなくふわっと余韻が残るような不思議な曲です。
「優雅で」という言葉が持つ意味の深さを感じる一曲です。


≪オススメCD≫
ブーレーズでどうぞ
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ブーレーズ(ピエール)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
ゆらゆらと漂うような優雅な曲です。


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ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」

2008年03月20日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」です。

この曲は楽器の編成が少し変わった曲のようです。通常のピアノ三重奏は「ピアノ、ヴァイオリン、チェロ」の3台というのがスタンダードですが、

この曲はヴァイオリンの代わりにクラリネットが編成に入っています。なので「ピアノ、クラリネット、チェロ」の編成になっています。
それもあってか、クラリネットの音も去る事ながら、チェロの響きがじっくりと聴ける一曲ともいえます。

ただ、編成としてはヴァイオリンとクラリネットが入れ替わっただけなので、演奏会ではヴァイオリンに編成を戻して、通常の「ピアノ三重奏曲」として演奏されるケースもあるようです。

ちなみにタイトルの「街の歌」というのは、当時ウィーンで流行っていた歌劇のアリア(歌)が街で歌われていたため、それを第3楽章に取り入れた事がらそう呼ばれるようになったようです。


 第1楽章:クラリネット、ピアノ、チェロが1、2,3・・・と合わせるように
 ゆっくりと始まります。
 ピアノのリズムが小刻みになるとクラリネットも軽快なメロディを奏でていきます。
 ピアノは軽やかに響くと、クラリネットとチェロはお互いを気遣うようにやわらかく
 まろやかな掛け合いを続けます。
 交互に譲り合うように、なめらかなフレーズが響くと、とても安心感のある
 響きに聴こえます。
 やわらかく響くチェロ、クラリネットの上をピアノがキラキラと光るように
 流れると、とても鮮やかな響きが伝わります。
 後半では三者が少し不安を感じながら一歩ずつ踏みしめるような音を
 聴かせますが、すぐにおだやかなメロディに戻り、明るく温かいそよ風のような
 さわやかなフレーズを最後まで聴かせてくれます。

 第2楽章:伸びやかなチェロがしっとりとしたフレーズを、やさしく聴かせて
 くれます。
 同じフレーズでクラリネットが繰り返すと、淡く広がるほのかな香りのように
 ふわふわとした音色を響かせます。
 ピアノがキラキラと輝くと、曲が一層引き立ちます。
 しかし、ピアノが低音に変わると、一気に不安がよぎります。クラリネット
 も嘆きの声に聴こえたり、チェロもずっしりとのしかかるようになります。
 再びチェロが最初の伸びやかなフレーズを奏でると、徐々に不安が晴れる
 ようにおだやかな曲に戻り、最後までゆるやかに聴かせてくれます。

 第3楽章:チェロの心地よいリズムに乗ってピアノがご機嫌♪で歩き出すと、
 その後をクラリネットがしっかりと着いていきます。
 ピアノが可愛らしいソロを軽やかに聴かせると、
 今度はチェロのソロがやさしく始まり、クラリネットがやわらかくそれを
 支えていきます。両者は溶け合うように淡いハーモニーを作り出します。
 ピアノが力無く響くと、少し悲しい雰囲気になりますが、
 クラリネットが大きく響くと、ピアノも力強く後に続きます。
 今度はチェロが力強く刻むと、また少し雲行きが怪しくなります。
 でも、最後にはピアノの小刻みなリズムに載せて、クラリネット、チェロが
 ゆったり、伸びやかに聴かせると、明るく楽しそうに曲を終わります。
 

ちょっと変わった編成のこの三重奏ですが、やっぱり聴きどころはクラリネットとチェロでしょう!ふたつとも伸びやかな音色が魅力ですが、クラリネットはふんわりとやわらかく、チェロはしっとりと艶やかに、それぞれの魅力がたっぷり味わえる一曲です。
もちろん、さりげなく聴こえるピアノも要所、要所でいい仕事してます。

≪オススメCD≫
今は売ってないのかなぁ?
ベートーヴェン:P三重奏曲第7
ケンプ(ヴィルヘルム)
ポリドール

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★   →優☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
のんびりと落ち着いて聴ける一曲です


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「クラシックのCDは安い?!」

2008年03月18日 | その他
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「クラシックのCDは安い?!」(ふとした疑問)です。

普段から友人知人に対しても、自分が「クラシック好き」という事をあちこちでいいふらかしているんですが、なかなか「僕も!私も!、ヴァイオリン協奏曲なら、やっぱりメンデルスゾーンだよね!」なんて話には、そうそうならないもんです・・・。

でも、たまにクラシック好きな自分にいろんな質問をしてくれる事もあります。普段から普通にクラシック音楽を聴いていると、そんなに不思議に思う事はありませんが、改めて人から言われると「なんでだろう?」と考えてしまう事も結構あったりします。

そこで、その答えになるかは分りませんが、自分なりの考え方をちょっと書いてみよう!という事でいろいろ書いてみたいと思います。

前回、「クラシックの新譜」の事をブログに書いてから「なんで、クラシックのCDって他のCDに比べると安いの?」と友人に聞かれたので、今日はちょっとその辺を・・・。

≪500円クラシック≫
500円クラシック(1)ベートーヴェン
オムニバス(クラシック),レヒナー(ガブリエレ),エリアス(ディアーネ),パブスト(ミヒャエル),ホルツァー(ロベルト)
エイベックス・クラシックス

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確かに他のCDと比べると、クラシックのCDって結構安いですよね!クラシック好きな人ならある程度ご存じかと思いますが、単純に考えると「著作権が既に無くなっているから」なんでしょう。

そこで例によって、goo辞書を引いてみると…(久々ですが)
【著作権】
「著作者が自己の著作物の複製・発刊・翻訳・興行・上映・放送などに関し、独占的に支配し利益をうける排他的な権利。著作権法によって保護される無体財産権の一種。原則として著作者の死後50年間存続する。」

ちょっとこ難しい言葉で書かれていますが、著作者を作曲家に読み替えれば、作曲家が既に没後50年を上回っていれば、その権利自体が存続していないので、現役で活躍しているシンガーと比べると、その分だけ安いという事が、ひとつ言えるんだと思います。

【輸入盤と国内盤】
あとは、輸入盤のCDが国内盤のCDより安いというのもあると思います。これはクラシックだけではないと思いますが、アルバムなら国内のアーティストでは、だいたい3,000円くらいですが、海外のアーティストならだいたい2,000円程度で買えますから、詳しい事はよく知りませんが、CD1枚の値段からすればこれもその理由のひとつだと思います。

なので、たぶんこの理由から、いわゆるJ-Classicといわれる日本人のクラシック演奏家が発売しているCDも3,000円くらいの値段がついている事が多いようです。

≪日本人アーティスト≫
メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
諏訪内晶子
ユニバーサル ミュージック クラシック

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でも、だからと言って、必ずしも日本のメーカーが発売しているクラシックCDが全て高い訳でもなく、ソニークラシックやコロムビアなんかでも、100枚シリーズモノのCDなら1,000円~1,800円くらいで販売してますから、国内盤が全て高い訳でもないんですね。

【廉価版】
おそらく、最初に紹介した「著作権」に負うところがおおきいと思いますが、クラシックには1,000円で有名な曲がシリーズ化されたような、いわゆる廉価版のCDも各メーカーからたくさん販売されています。価格的には初心者には一番オススメかもしれませんね。(結構お世話になってます。)

ここで、「値段が安いと指揮者や演奏家が二流なの?」なんて事もよく言われたりしますが、基本的には決してそんな事は無いと思います。廉価版でも普通にウィーンフィルやベルリンフィル、ロンドンフィル等々の名門オーケストラをはじめ、有名な指揮者やソリストの演奏が楽しめますから、値段が安いからと言ってそのCDの演奏が悪いという事は、ほぼ無いと言えると思います。

≪1,000円シリーズ≫
老舗グラモフォン他、たくさんのメーカーから1,000円で買えるCDがあります。
ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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とりとめもなく、グダグダと書いてしまいましたが、そんな訳でクラシックのCDが安い理由が少しは分かっていただけたのかな?なんて思います。(どうだろう??)
まあ、何はともあれ買う方とすれば安いに越したことはないので、値段的にも手軽に聴ける音楽として、クラシック音楽が一般的にも多く普及すれば、クラシック音楽の会話が普通にできるようになっていくんだろうと思います。


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ジムノペディ (サティ作曲)

2008年03月17日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はサティ;3つのジムノペディです。

全部で3曲あるジムノペディの中でも、有名なのは第1番で、CMやドラマなんかで耳にした事があるかも知れません。

タイトルの“ジムノペディ”は古代ギリシャの神々(アポロンとか)を裸で踊って賛美する「ジムノペディア」という祭典から由来しているようです。

そんなギリシャの祭典をイメージすると、歌えや踊れやのえらい派手な曲なのかな?と思いきや・・・、実際はとっても静かでゆったりとした曲です。
3曲にはそれぞれサブタイトルがついていますが、いずれも「ゆっくりと~」というようになっているように、どの曲もかなりゆったりとした曲ばかりです。

曲はいずれもピアノのための作品で、ひとつひとつの音をじっくりと聴かせてくれる曲ばかりです。3曲ともとてもよく似た雰囲気の曲ですが、微妙な違いを味わえる曲だと思います。第1番は単独で演奏される事も多いようですが、今回は3曲をまとめて紹介してみます。


 第1番:[ゆっくりと悩めるように]
 ぼんやりと絵具が水ににじんでいくように広がる音は、とても幻想的です。
 ゆっくりとはじまるメロディも、その絵の具に解けていくように、
 やわらかく響きます。
 温かい日差しのあたる部屋で何をするでもなく、ただぼうっとして
 いると、いつの間にか座ったまま眠ってしまったような、
 そんなまどろみのメロディが最後まで響きます。

 第2番:[ゆっくりと悲しげに]
 座ったまま眠っていた事に気付くと、あたりはすっかり薄暗くなって
 いるような、少し影のある響きがゆったりと広がります。
 薄暗い部屋の中で明かりも付けずに、
 何をしようとしていたのか、思い出そうとしても思い出せない…
 頭を伏せたままの姿勢で、そのまま身を任せていると、
 別に悲しい事があった訳でもないのに、何故か瞳にはうっすらと涙が、
 原因も分からないままに、静かに終わっていきます。
 
 第3番:[ゆっくりとおごそかに]
 静かに流れる時間を、ゆったりとした響きが静かに広がると、
 涙の訳を静かに考える。
 うたた寝をしている間に、嫌な夢でも見ていたのかな?
 昨日、何か怖い事があったっけ?
 頭の中の記憶をを静かにたぐり寄せても、
 思いあたる事は何もない。
 唯々、ゆっくりと時間だけが、過ぎてゆく。
 そのまま再び眠りについてしまうように終わります。


この曲を聴きながらブログを書いていましたが、とても静かな曲なのでピアノの響きの間に部屋の時計の針の音や、外で車が走る音も聴こえてきます。
でも、それが不思議と邪魔にならず、まるでそれがこの曲の一部であるかのように、ピアノの音はゆったりと、それらの音を包むように聴かせてくれる不思議な一曲です。
3曲あわせても、15分足らずの短い曲、のはずなのに、聴き終ると1時間くらい聴いていたのかな?と錯覚してしまう程、ゆっくりとした曲です。
でも、忙しい日常の生活を忘れて、どっぷりとピアノの調べに耳を傾けてみるのもいいかもしれません。

≪オススメCD≫
CDは専門店なら見つけやすいと思います。
サティ:ジムノペディ(ピアノ名
チッコリーニ(アルド)
EMIミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★  →幻☆☆☆☆☆
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ゆったりと、、まどろみの世界へいざなわれていくような曲です。


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CMのクラシック(その19)

2008年03月15日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その19)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

CMのサイクルがやたら早く感じる今日この頃ですが、サイクルが早いのはクラシックのCMだけかな?なんて思ったりして、
という訳でまたいくつかみつけたので、紹介してみます。

ANA:エコ割
【曲目:組曲「ミシシッピー」:グローフェ】
週末シンガポールにマーライオン見に行こうよ!
と妻(宮崎順子さん)が誘うと、
「そんなの向こうに来てもらってくれ」と、そっけない態度で接する夫(温水洋一さん)
…次の日、マーライオンの口から吹き出した水を浴びると…
「やっぱり行くか週末…」と苦笑いをして、最後に曲が流れます。
このCM、前回コメント頂いた後、返って意識するようになったせいなのか、最近は結構よく見ます。
≪模型です≫
MT223 スーパーフライングジャンボ ANA

丸彰

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キリン:円熟
【曲目:組曲「仮面舞踏会」からワルツ:ハチャトゥリアン】(記事は書いてません)
画面は黒をバックに黄金の缶ビールがアップになり、曲と同時に「キリンはあなたの予想を超える円熟をつくった。更にコクを深めて、新・円熟誕生!」とナレーションが入ります。
映像は缶ビールから泡立つグラスに入ったビールに変わります。
キリンのホームページを見るとCMより曲も長めに聴けます。
シンプルだけど商品がアップになるのはインパクトがあるかも、つくりとしては前に見た缶コーヒーのCMに似てる気もします。

任天堂:ニンテンドーDS 赤川次郎ミステリー 夜想曲
【曲目:夜想曲 第2番:ショパン】
白いブラウスの女性が赤い本を抱いて木立を歩いていると曲が流れます。
「赤川次郎原作・監修の本格ミステリーがDSで登場!夜想曲―本に招かれた殺人」とナレーションが入ります。
曲も“夜想曲”でしたけど、ゲームも“夜想曲”なんですね。
≪赤川次郎ミステリー 夜想曲≫
赤川次郎ミステリー 夜想曲 ~本に招かれた殺人~

マーベラスエンターテイメント

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ホンダ:耕うん機
【曲目:交響曲第9番「合唱」:ベートーヴェン】
夫婦が山道を歩きながら、「野菜つくってると、いい第二の人生ですねって言われるケド…」「第二どころじゃ終わらないわよ!」と会話が続き、場面は畑へ移り耕運機を手にして、「第三・第四・・・」「第九の人生とか…!?」すると、ふたりで耕運機を走らせながら、第九のメロディを口ずさむと、カントリー風のギター伴奏がなんともなごやかなCM。「耕さなきゃ!人生も」だって。
≪スゲエやアマゾン!耕うん機まで売ってるのか!≫
プレゼント付!試運転済み!ホンダ耕うん機 こまめ F220-J

本田技研工業

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※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


前からやってるCMをちょっと思い出してみると、インテルのCMは最近見た気がします。バレリーナ編の「サムライ!サムライ!」って言うやつ。
「CMのクラシック」でいろいろ紹介するようになってから、思ったんですけどCMって忘れた頃にまた同じのをやってたりするんですね。


【前回のCMのクラシック】


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歌劇「チェネレントラ」序曲 (ロッシーニ作曲)

2008年03月14日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」序曲(シンデレラ)です。

シンデレラというと…、継母と姉にいじめられたシンデレラが、ある日魔法の力を借りて、お城の舞踏会に出ると、王子さまと出会い見初められてしまいます。しかし12時の鐘が鳴ると、シンデレラの魔法は解けてガラスの靴を残して城を後に、
その後王子が残された靴を元にシンデレラを探し出し、結ばれたふたりはハッピーエンドというのが、一般的なストーリーですが、

シャルル・ペローの作品からグリム童話まで、たくさんの作家によるストーリーがあるので微妙にキャラクターや小道具が違っているようです。
そして、ロッシーニの場合は継母の代わりに義父が登場し、ガラスの靴は腕輪としてその役目を果たし、魔法は使われていないようです。
ちなみにシンデレラは英語でチェネレントラはイタリア語、フランス語だとサンドリヨンと言うらしい。

曲は、明く賑やかで華々しい序曲なので楽しく聴ける一曲です。


 のんびりとしたファゴットのフレーズに続き、オーケストラが何度か大きな響き
 を聴かせると、弦楽器が少し盛り上がります。
 ※ピチカートのリズムでフルートがおだやかに流れるます。
 弦楽器が次第に盛り上がると、ティンパニ(大太鼓)のドラムロールが大きく
 鳴り響きます。
 弦楽器は少し小走りになりながら、軽妙に聴かせるとトランペットが響き
 曲も盛り上がっていきます。
 少し静かになり、クラリネットがやわらかく響くと、それに呼び合うように
 ファゴットやフルートが掛け合います。
 弦楽器がムズムズと盛り上がっていくと、楽しく華やかに聴かせます。
 その後もトランペットなどを加えて賑やかに明く盛り上がります。
 最後は一旦落ちついてから、弦楽器から徐々にフレーズを盛り上げて
 クライマックスを迎えると華やかに終わります。


明るくて賑やかなロッシーニの序曲はいいですね。ドキドキワクワクで楽しく聴けますから、初心者でも楽しく明く聴けると思います。
それにしてもシンデレラのお話がこんなにいろいろあったのが、面白かったので、いろいろ調べてみるといろんな展開があるのかも?

≪オススメCD≫
楽しい序曲ならロッシーニもたくさんあります。
ロッシーニ:序曲集
デュトワ(シャルル)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
明く賑やかな序曲は心もはずみます。


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