初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

のだめカンタービレ(巴里編)第8話

2008年11月30日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はアニメ「のだめカンタービレ」巴里編(第8話)です。

のだめカンタービレ 巴里編
のだめカンタービレ,Aura
ERJ(SME)(M)

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千秋の常任指揮者就任が決まったル・マルレ・オーケストラ。ところが突然団員が退団してしまったため、演奏会はメチャメチャに、正式な就任を前にこれまた突如そのオーケストラの指揮をする事になった千秋。コンサートマスターとの確執は・・・!?

【第8話】

オープニングが明けると、コンサートも終り、会場にはまばらな拍手がかすかに響く程度、マネージャーのテオとすれ違っても、千秋は無言で控え室に戻ります。
そして「どうにもできなかった…。」と一言。最悪の「ボレロ」に続いて「魔法使いの弟子」も暴走するオーケストラをまとめきれず、唯々オーケストラの前で指揮を振るだけになってしまったようです。
一方、コンサートマスターも、そんな演奏が気に入らず、上着を脱ぎ棄て壁に放り投げるのでした。

演奏を聴き終えて楽屋に来た黒木くんも「殴られても立ち上がるボクサーみたいで感動したよ!」と声を掛けますが、まるで明日のジョーみたいに真っ白にうずくまる千秋には返ってキツイ一言でした。

そして、帰り道、エキストラとして共演したソン・ルイからもなぐさめの言葉をかけられますが、千秋はかつてシュトレーゼマンが指揮をしたオーケストラで自分にも同じことができると「思いあがった・・・」と意気消沈。

と、そこへ、ルイのママが突然現れ、ルイを一発平手打ち!どうやらママはルイがピアノの練習もロクにせずに千秋の家に入り浸っていたと勘違いし、千秋にもバッグで叩きつけ、「師匠が師匠なら弟子も弟子ね!」と言い捨て、ルイの手を引いて立ち去っていきます。
(♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~♪ルイちゃん行くよ~♪みたいな)



ルイの様子が気になった千秋が帰宅して、インターネットでルイを調べると、演奏に対する酷評が目立っていたようです。
ルイの苦悩を察した千秋は「自分だけがつらい目に遭っている訳じゃない!」と思い、まずはル・マルレ・オーケストラをなんとか立て直そうと決意します。

そして後日、オーケストラの資料室を訪ねます。100年を超える歴史を持つル・マルレ・オーケストラの資料室には膨大な楽譜が収納されているようです。千秋はその中から、シュトレーゼマンが使用した総譜(スコア)や彼が作曲した楽譜まで発見してしまいます。
そこへコンサートマスターが現れ、団員の欠員補充オーディションの話をテオとはじめます。

一方のだめも黒木くんとポールを加えた小編成のトリオ「ヤキトリオ」を結成して、どうやらその演奏についての打ち合わせをしているようです。しかし、どうやら黒木くんはひとり蚊帳の外・・・、これを何とかしたかった彼は「誰かに聴いてもらおうよ!」と持ち掛けます。

そして3人が向かったのが千秋の部屋。そして3人はプーランク作曲のピアノ・オーボエとバソンのための三重奏曲を演奏しはじめます。しかし、ポールが途中で曲を止めて「もっとねっとり切なく!」と曲の解釈について黒木くんと口論に、それを見たのだめは「コントヤキトリオ!ふたりのボケとツッコミ・・・あ!関西人のノリでやりましょう!」と言って
演奏を再開。のだめの感じるままのピアノ伴奏で軽快な演奏を千秋に聴かせるのでした。

演奏を聴いた千秋は「この二人!ウチのオーケストラに欲しい!」とつぶやき、演奏が終わると、そばを食べながら二人にマルレのオーディションの話を持ち掛けます。黒木くんはオーボエでチャレンジのようですが、ポールのバソンは・・・募集にはファゴットしか無く、止む無く断念します。

オーディションの前には、演奏の実技試験があったようですが、ヤキトリオは見事合格したようです。
そしてのだめのピアノ試験(単独)モーツァルトのピアノソナタ「トルコ行進曲」を自信たっぷりに弾きあげたのだめでしたが、どうやら本線を外して舞い上がったような演奏になったのだめのピアノは、「サーカスみたい」と、その場ではあまり評価を得られませんでしたが、結果は「トレビアン」でどうやら合格したようです。

ルームメイトの面々もどうやらトレビアンで一年の課程を無事パスしたようですが・・・。終わり前にのだめは急に「初リサイタルです!」と言って次回へつづく。


今回はちょっと盛りだくさんと言うか、若干散漫というか、
まずは黒木くんマルレのオーディションを受けるようですが…、オーディション風景や黒木くんの今後の活躍にも期待ですが、ちゃんと映像になるのかがちょっと心配。

そして初登場のバソン奏者のポール。・・・バソン??ファゴットしか知らんかった…。
どうやらフランス式の楽器のようですが、バッソン、バスーンとも言われているらしい。「ウィキペディア」によると、音色はホルンに近いやわらかい音色のようですが、音量が小さくオーケストラではファゴットと比べると数が増えるらしい。
でも、せっかくだからポールもバソン持ってファゴットのオーディション受けて欲しかった!(ダメなのかなあ?)
アニメではプーランクの三重奏を演奏していましたが、オーボエ、ファゴットですぐに思いついたのは・・・、「魔女の宅急便」のテーマかな?!コミカルで牧歌的なふたつの響きは、同じ木管楽器ということもあるんでしょうが、のんびりほのぼのと聴ける組み合わせだと思います。

後半に出てきた「トレビアン」実際にはよく知りませんが、多分、合格の評価なんでしょうね。日本の大学で言うところの「優・良・可」みたいな感じなんでしょう!

で、最後にいきなり持ち上がったのだめの初リサイタル!?なんだか急展開じゃありませんか?!日本編のときは23話くらいやってた気がしますが・・・、今回はもっと少ないのかな?フジテレビのホームページを見ると、ストーリーのところが⑪までしか無いんだけどひょっとして既に後半にさしかかってたりするのかな?マジですか?どうなんだろう?

≪のだめカンタービレコミック≫
コレかな?ファゴット?バソン?
のだめカンタービレ (11) (講談社コミックスKiss (523巻))
二ノ宮 知子
講談社

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【前回の、のだめカンタービレ】


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弦楽五重奏曲第4番

2008年11月28日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:弦楽五重奏曲第4番です。

“弦楽五重奏”と言うと一般的にはあんまり耳慣れない編成ですが、ヴァイオリン2台、ヴィオラ1台、チェロ1台のいわゆる“弦楽四重奏”にヴィオラをもう1台加えた編成が一般的な“弦楽五重奏”と言われています。

そして今回の弦楽五重奏も編成としてはスタンダードなものになっています。この第4番は、作品番号からしても「弦楽五重奏第3番」とほぼ同じ時期に作曲されていますが、「第3番」がとても明るくハツラツとしているのに対して、やや暗く悲しい響きのある作品です。しかし、後半(第4楽章)に入るとモーツァルトの持前の明るさが際立つ作品になっていますから、最後までじっくりと味わえる一曲だと思います。


 第1楽章:物哀しいヴァイオリンの響きが寒々しく響くと、小刻みなリズムは震える
 ようにも感じてしまいます。
 淡々と響くリズムに、つれないメロディが何故か悲しく響いてきます。時折その後を
 追うチェロのフレーズもどこか寂しく響きます。
 ヴァイオリンの響きが徐々に高くなるにつれて、どうにも息苦しく迫るものを感じます。
 そして、その後に低音からじんわりと響くチェロも一層その雰囲気を深くしていきます。
 たまに明るく響くフレーズも全体の雰囲気のせいか、どうもその切なさだけを浮き彫り
 にさせるだけのように虚しく感じてしまいます。
 後を引くように未練を感じるような、どうにも切ない曲調が続き、最後も拭いきれない
 不安を抱えながらそれを、なんとかして振り切るような

 第2楽章:もどかしいフレーズのヴァイオリンの響きに、その他の弦楽器がザックリと
 刻んでいきます。
 断ち切れぬ想いを何度も振り返るようなヴァイオリンのメロディはが、とても切なく
 か細い音色に聴こえてきます。
 しかし、中盤ではようやくその想いを振りきったように、少し穏やかな表情に変わる
 ヴァイオリンは、とても温かくやわらかな響きを聴かせてくれます。
 ヴィオラ・チェロも穏やかなハーモニーでそれを包み、ゆっくりと落ち着いた響きで
 ゆったりと聴かせてくれますが、
 やはり最初のフレーズに戻り、悩ましげな表情が現れると、とても複雑な心境を
 感じさせられてしまいます。

 第3楽章:悩んだ末に疲れ果てたように、ひっそりと、じわじわ聴かせる弦楽器。
 体の力が抜けて、ぐったりと倒れ込んでしまうようなフレーズに、
 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがそれぞれ、ゆるやかに響いていきます。
 うっすらと灯る明かりの中で静かに目をつむって、瞑想でもするように静かな
 メロディが流れます。
 しかし、目をつむっても悲しい想いは消えず、どうしても切ない気持だけが浮かび
 あがってくるようです。
 そして、その消せない想いがよぎるまま、ふっと、やわらかなメロディが流れると
 何故か目頭に熱いものがこみ上げてくるように、それまこらえていたものが頬を
 伝って流れだしていくように、静かに響いていきます。
 そしてそのまま、ゆっくりとそれまでの出来事を思い出すように続いていきます。
 悲しい思い出を、どうにか笑って話せるように考えを巡らせているかのようです。
 どうにか明るい考えにしようと必死に努力しているようなフレーズが続き
 希望を見つけるようにやさしいメロディを響かせ、最後はどうにかゆっくりと
 落ち着いて穏やかに終わります。 
 
 第4楽章:ポツンと低く呟くようなチェロの※ピチカートは、深々と静かに降り積もる
 雪のようにも感じます。全体的に低い伴奏の中に、ひとつだけ高く響くヴァイオリンの
 メロディが悲壮感たっぷりに空を見上げるように響くと、そのえも言われぬ悲しみが
 伝わってくるようです。
 そして、しばらくすると、急に曲調が変わりヴァイオリンは跳ねるように明るい
 メロディに変わります。
 それまでの暗く思い悩んでいた事がまるで嘘だったかのように明るいメロディが
 はしゃぐように舞いあがっているようです。
 伴奏もいつの間にか明るい雰囲気に変わり、白銀の世界には明るい太陽が照りつけて
 その積もった雪をキラキラと輝かせるように明るく楽しいリズムにまるでスキップ
 でもしているかのように、ゆかいにはしゃぎます。
 伸びやかなリズムに変わると、とても晴れやかなフレーズが楽しく響いてゆきます。
 それまでの暗く沈んでいた時間を取り戻そうとするかのように明るく、華やかな
 音色が広がっていきます。


モーツァルトにしては珍しく短調の作品で、始まりも悲しく叫ぶような悲痛な曲に感じてしまいますが、聴きどころは第3楽章で突然、緊張感が切れたかのように温かくじんわりと響きを聴かせるところが、なんとも味のある一曲になっていると思います。
第4楽章ではまた暗さが戻ったのかと思いきや、明るくはちきれんばかりの曲調がなんとも変化に富んだ作品ですが、その前後の変わり目や前半と後半の対照的な内容が、これまたグッとくる曲の内容なのかもしれません。

≪この曲のCD≫
モ-ツァルト/弦楽五重奏曲全集 III
ウィーン弦楽五重奏団
カメラータ・トウキョウ

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一応アマゾンではコレしか探せませんでしたが、実際に持っている録音は
グリラー弦楽四重奏団とVlaウィリアム・プリムローズの演奏で聴きました。


【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
じんわりと聴ける一曲です。


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のだめカンタービレ(巴里編)第7話

2008年11月23日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はアニメ「のだめカンタービレ」巴里編(第7話)です。

のだめカンタービレ 巴里編
のだめカンタービレ,Aura
ERJ(SME)(M)

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先週は、常任指揮者としての就任が決まったル・マルレ・オーケストラに素性を隠して潜入調査した千秋でしたが、結局練習風景はほとんどないまま、一気に本番前日みたいな雰囲気になってきましたが・・・、

【第7話】

今回は、いよいよ千秋がル・マルレ・オーケストラへ登場!しかし千秋が現れる前には団員たちは千秋がコンサートマスターとうまくやっていけるかを心配します。
更に、オーケストラのマネージャーのテオには「コンサートマスターには絶対逆らわないでね」と念を押されてしまいます。

そして、早速練習開始。曲目は「魔法使いの弟子」指揮棒を振ってしばらく曲が流れると、千秋は曲を止めて、「テンポもっと早く・・・」と指示を出しますが、コンサートマスターは、「いいんだよ、これで!」と言って譲りません。
千秋がじっと動かなくなると、オーケストラには不穏な空気が・・・後ろからはテオが千秋に「時間がないからもめるな!」とカンペを出しますが、千秋はジャブ程度に自分の意見も入れて指示を出します。そして練習はつづきます。

しかし場面変わって、のだめは中国人ピアニストのソン・ルイと彼女の部屋探し・・・をしてるハズでしたが、何故かルイはお買いもの。そんなやりとりが少し入っている間に・・・、

オーケストラの練習場には、子供たちが乱入!子供バレエ団と練習場所を共有してるらしい。(千秋も言ってたけど、それでも名門オーケストラかい!みたいな)そんなこんなで練習場所を追い出されてしまう名門オーケストラなのでした。

そして、後日テオから連絡事項が・・・「トライアングルとチェレスタの奏者がいない」と告げられると、プツンと切れた状態で怒鳴りますが、「チェレスタは俺がなんとかする!」と言ってのだめに連絡してすぐに来るようにと伝えます。
連絡を受けたのだめは大喜びで練習場所に向かいますが、いそいそと出向いていくと、そこにはソン・ルイが…!

どうやら彼女が16歳の頃に共演したことがあるため、挨拶に来たという。
ところが、いち早くテオに会ってしまったルイとのだめ。テオは、ルイがチェレスタの演奏を千秋から頼まれたと勘違いして、劇場に入ります。
劇場では有名なピアニスト、ルイが来た!と大騒ぎ、ルイも訳も分からないまま千秋と「共演したい!」と乗り気で合流。
困った千秋は舞台袖で行き場を失ったのだめの手を引いて紹介しようとしますが、のだめから一言「空気読めよ!」

確かに団員は既に「ルイが来た!」と盛り上がって引っ込みがつかない状態に…。
更に、ゲネプロ(リハーサルみたいの)も一気にすっとばして、いきなり本番!最近のふがいないル・マルレ・オーケストラのふがいない演奏からまばらな観客の中、最初の曲ボレロが始まります。

ところが!!始まった曲は・・・、素人が聴いても「何だコリャ!」と言いたくなるほどのへたくそぶり!
千秋も「同じメロディを奏で楽器を変えて繰り返す、オーケストラの魅力を伝えやすい曲であり、実力が明らかに分かってしまう、恐ろしい曲でもある・・・。」
そして最後にとどめのように、ゴングの響きをとめるために走って行った奏者が激突してオチがつきます。(もともとこういう演出ならありかもしれませんが・・・、)
そして、曲目を残して来週へ続くのでした。

ちなみに…
【ゲネプロ】〔(ドイツ) Generalprobe から〕演劇・オペラ・舞踊などで、初日の前日に本番と全く同じ手順で行う総稽古。(goo辞書から)


今週も先週に引き続き、指揮者VSオーケストラ第2段みたいな感じでしたけど、今回はVSコンサートマスターですね。
指揮者は、千秋が今度就任する常任指揮者みたいに専属で、そのオーケストラを指揮する人と客演指揮者として有名な人が、それぞれのコンサートのために指揮をするパターンとがあるんですね。
で、今回は、千秋はまだ正式に常任指揮者にはなってないので客演という扱いになる訳なんでしょうね。
そして、ル・マルレ・オーケストラは前回指揮者の指揮者が「二度と来ない!」と言われてしまった程ですから、例のコンサートマスターともうまくいってなかったんでしょう。

一方、コンサートマスターは…代替わりする事もあるんでしょうが、個人的なイメージでは、「そのオーケストラの古株で、ソロでもある程度の演奏ができる実力者。そして、オーケストラの中でも信頼が厚く、オーケストラの団員にも多大な影響力を持つ人。そして基本的には変わらない人。」みたいなイメージがありますが・・・。

日本編では峰くんがやったりしてましたけど、今回は峰くんみたいに一筋縄ではいかないような・・・。だってプロだし。

そして実際のオーケストラは、コンサートマスターというよりもやっぱり指揮者が有名ですから、あんまり目立ちませんが、人知れずの苦労があるんでしょうねぇ。
知ってるコンサートマスターと言えばNHK交響楽団の徳永二男さんが有名ですが…名前しか知らないし、現在は別の人らしい。
そう言えば、NHK交響楽団は、世界から有名な指揮者を客演としてコンサートを開催してますよね。

【前回の、のだめカンタービレ】


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ジョッキーポルカ (ヨーゼフ・シュトラウス)

2008年11月21日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヨーゼフ・シュトラウス:ジョッキーポルカです。

ワルツ王こと「J.シュトラウス2世」の弟ヨーゼフ・シュトラウスも兄に負けじとたくさんの曲を作っています。気軽に聴けてなじみやすい作品が多いですが、この曲もそんなヨーゼフの楽しい作品のひとつです。

小刻みなテンポに楽しい曲調が心も弾む、楽しく賑やかな一曲です。


 ズンズンズンと弦楽器が小走りに始まると、ピシャリとムチを入れられた馬が走り
 出すように、勢いよく駆け抜けていきます。
 最初はあまりの勢いに振り落とされそうなくらい、猛スピードで駆けだすように
 元気のよい曲ですが、
 しばらくして、フレーズにグロッケン(鉄琴)が鳴り出すと、こなれて口笛でも
 吹きながら軽快に飛ばしているようにも聴こえてきます。
 そしてさらに打楽器が打ち鳴らされると、いっそう賑やかに響き、楽しそうに
 盛り上がっていきます。
 そして、はじめのフレーズを聴かせると、最後はムチでピシャリ!と締めて終わります。


演奏時間も短いですし、どんどん進む曲が愉快に楽しく聴ける一曲です。
とにかく負けじと前へ前へと進んでいく様子がありありと現れている曲です。何も考えなくても、どんどん進んでいくのがおもしろおかしくて楽に聴けます。


≪オススメCD≫
ニューイヤーコンサートからどうぞ。
ニューイヤー・コンサート 1989
クライバー(カルロス)
SMJ(SME)(M)

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
サクサク聴ける愉快な一曲です。


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のだめカンタービレ(巴里編)第6話

2008年11月16日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はアニメ「のだめカンタービレ」巴里編(第6話)です。

のだめカンタービレ 巴里編
のだめカンタービレ,Aura
ERJ(SME)(M)

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そう言えば、先週はちょっと早いクリスマスの話題だった千秋とのだめ、喧嘩をしながらも最後はハッピーエンド風に終わってましたが、今週は・・・。


【第6話】
「へ~のだめもとうとう室内楽やるんだ!」とターニャに尋ねられると、のだめは共演者を「サムライボーイです!」と言ってますから、おそらく黒木くん?!

一方、千秋は狙っていたデシャン管弦楽団の指揮者の座をコンクールで準優勝に輝いたジャンに奪われてしまいまいます。?
そして千秋はル・マルレ・オーケストラからの常任指揮者に指名されると、マネージャーのエリーゼがこれを既に了承していたのでした。(どうやら若き日のシュトレーゼマンも指揮していたらしい。)

千秋が自室で新しいオーケストラの事を考えながら、これからの事に想像をめぐらせていると、のだめが当然のように千秋の部屋に帰ってきて「あなた~食事とお風呂とどっちにする~」なんて言いながら、ばったりとベッドに倒れ込むとそのまま眠ってしまいます。
のだめもコンセルヴァトワールでしっかり勉強に励んでいるらしい。

そして後日・・・、二人はそのル・マルレ・オーケストラの定期演奏会を聴きに行くのでしたが・・・、千秋の第一声は「すげえおおざっぱ!あってねぇ・・・」そしてのだめも負けじと「もしかして集団食中毒?!」と言うと「それなら納得できる!」と千秋。
更に「つらいよな・・・、期限切れの牛乳皆で飲んだら・・・、早くトイレに行きたいから・・・、テンポも上がるよな、ってそんな訳ないだろ!」と、ひとりノリツッコミをかけるのでした。そして演奏終了後まばらな拍手。

すると、ロビーでまた偶然会ったロラン(ヴァイオリニスト)によると、どうやら先日何故か大量のメンバーが辞めたのでかなりの数のエキストラが入っていたらしい。

そして後日、千秋と共演したヴァイオリニストのソン・ルイがパリに現れるのでした。こちらは既にデビューしていましたが、演奏活動を休止してパリのコンセルヴァトワールに入ることにしたようです。ルイがのだめと千秋の部屋に寄ると、ルイは千秋にモーションをかけるようにして、翌日パリでの部屋探しの手伝いの約束をとりつけます。
おもしろくないのはのだめ。「ムキー!!」となって口喧嘩すると、千秋に部屋から追い出されます。

しかし翌日、朝一番でロランから電話がかかってくると、ロランは千秋の正体を隠して、これから千秋が指揮をするル・マルレ・オーケストラに潜入調査をしようと持ち掛けます。興味があった千秋はルイの約束を断って潜入する事にします。
練習場に到着したロランが友人テオに千秋を留学生と紹介し名前は・・・「ニッサン・トヨタ」(って、ハッキリ言ってバレバレ)なのに、友人のテオは「おお日本人か!うちの車と同じ名前だ!」とあっさり受け入れます。

そしていざ練習!席に座って練習曲のボレロをサラッと弾く千秋に一瞬注目があつまりますが、・・・「悲しいお知らせがあります!先日の指揮者が公演をキャンセルしてポーランドに帰ってしまいました。二度と来ないそうです。なので練習も終りです!」そして、すぐに練習が終わってしまいます。

いろんな指揮者の名前が挙がりますが、マネージャー?とコンサートマスターの意見が合いません。「彼は帰ってしまいました」「彼は高い!」等々、するとロランが「次の常任指揮者の千秋は?」と持ち掛けますが、コンサートマスターは「あんな青二才」と、いぶかしげ・・・。しかしマネージャーは「若くて安い指揮者に決定!」と強行突破してしまいます。しかし変装してその場に居た千秋はかなりショックを受けてしまいます。

そして千秋が自室に戻ると…わざとらしくエリーゼから連絡が入り、「ル・マルレ・オーケストラから是非千秋に指揮して欲しい・・・。」との話を受けます。
本番まで一晩で3曲。かなりの難題を突き付けられてしまう千秋なのでした。


今週は指揮者とオーケストラ。みたいな感じでしたが、千秋が日本にいたときもSオケとひと悶着ありましたし、パリに来てからもコンクールのオーケストラとちょっとしたバトルがありましたが、来週はいよいよ名門オーケストラ?とバトル?!あの渋いコンサートマスターともおそらく壮絶なバトルがありそうな気もしますが・・・どうなる事やら。
実際のオーケストラではどうなのか分かりませんが、名も無き指揮者とオーケストラのバトルは「のだめカンタービレ」では永遠のテーマなのかもしれませんね。

身近ではなかなか想像できませんが、ちょっと話をそらして、日本のスポーツの指揮者と考えると、プロ野球なら「星野ジャパン」とかサッカーだと「岡田ジャパン」みたいにプロの一流選手を統率、指揮するみたいな感じになるハズなので並大抵のことじゃないでしょうね。
そこまで大袈裟じゃないにしても、監督ならある程度の実績と年齢から選出されますから、選手もあるていど納得してプレーできると思いますが、
千秋が指揮するって事は、権威のあるコンクールで優勝したとはいえ、野球ならダルビッシュとかマーくんとかが、「じゃあ、明日から監督!」って言われても本人もかなり困るだろうなぁ~なんて思ったりして。

【前回の、のだめカンタービレ】


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ピアノソナタ第24番「テレーゼ」

2008年11月15日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノソナタ第24番「テレーゼ」です。

ベートーヴェンのピアノソナタでタイトルもついてますけど、何故かそれほど有名じゃないこの曲。他の作品と比べると、全2楽章の小編成という事もその原因のひとつなのかもしれません。

更にベートーヴェンの有名なピアノソナタ「悲愴」「熱情」「月光」みたいないわゆる3大ソナタが暗く激しい印象を与えている事に対して、この「テレーゼ」ソナタは全体的に明るく軽やかなピアノが駆け巡るような作りになっていますから、それも一般的なベートーヴェンのイメージからすると多少はずれているのかもしれません。

ちなみにタイトルの「テレーゼ」はベートーヴェンがこの作品を献呈した伯爵令嬢の名前「テレーゼ・ブルンスヴィック」からのようです。(この時代の定番のパターン)


 第1楽章:しっとりとうなだれるようなピアノがポロリとこぼれるように始まります。
 しばらくゆっくりと流れていたピアノは、急にハッと我に帰ったような表情になると
 にこやかな笑みがこぼれ落ちるように、軽快なリズムとともに転がるように流れ始めます。
 そして時に力強く区切りを付けながら、快活なメロディは留まる事無く流れ続けます。
 流れるようなメロディは活発に、そして繊細に、ときには影を落とすような暗い表情を
 見せながらも流れ続けていきます。
 最後は少し盛り上がりを見せるとさっぱりと終わっていきます。

 第2楽章:元気よくメロディが始まったかと思うと、また勢いよく転がりだすフレーズは
 程よいリズムで心地よく響きます。
 何度も会談をせわしなく上り下りするように目まぐるしく走り、てっぺんまで上ると
 そこからぴょーんとジャンプするように飛び出していくようです。
 その後も何度も激しく上り下りを繰り返しながら、忙しくあちこちを走り回ります。
 そして、最後はあちこち行くもんだから少し疲れたように、少しスピードが遅くなり
 ますが、最後に息を整えてラストのフレーズをしっかり決めてサクッと終わります。



曲の出だしはやや暗めですが、勢いがつくとサクサク聴けますし。全2楽章でも演奏時間は10分足らずと結構短い曲なので、初心者でもサクサク聴ける曲だと思います。
明るく朗らかなベートーヴェンをたまに聴いてみるのも、ちょっとした気分転換になるのかもしれませんね。
そして、そうは言ってもやっぱりベートーヴェンですから、明るさの中にも力強さと、繊細さを兼ね備えている曲でもあると思いますから、ベートーヴェンファンも納得の一曲じゃないでしょうか。

≪オススメCD≫
元気いっぱいのグルダがオススメ
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第21番 「ワルトシュタイン」
グルダ(フリードリヒ)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント

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※ネットだと数が少ないみたいなので、お店で探すといいのかも。

【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
短いけど結構ガッツリ聴けます。


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のだめカンタービレ (巴里編)第5話

2008年11月08日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はアニメ「のだめカンタービレ」巴里編(第5話)です。

のだめカンタービレ 巴里編
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パリでデビューコンサートを実現する千秋と、オクレール先生に自作の「もじゃもじゃ組曲」でリベンジを持ちかけるのだめ。今週はどうなる事やら。

【第5話】
今回は千秋の幼い頃の回想シーンから「ノエル(クリスマス)って家族で過ごすものなんでしょ!」と言って母親と一緒に父の帰りを待つ千秋でしたが、結局、父親は帰ってこない・・・という前フリがありつつ

コンセルヴァトワールでは、未だフランスに慣れない音楽留学生がひとり、久しぶりの黒木くん登場ですね。
そして突然、黒木くんの目の前をチビッコ学生と通り過ぎるのだめを見た黒木くんは、迷った末にのだめに声をかけるのでした。「めぐみちゃーん!」(本名:野田恵)
「黒木君?」と振り返るのだめのバックには鈴蘭の花が咲き乱れます。(黒木くんのイメージ)

そして黒木くんと一緒にアパルトマンに帰ってくるのだめでしたが、千秋はオランダに旅立ってしまいます。そしてのだめの部屋で普段の生活をかいま見た黒木くんは、鈴蘭の花が散ってしまいます。

そして後日、アンサンブルのメンバーを探していた黒木くんは、カトリーヌちゃん(フルート)からデュオの申し出を受けます。
ところが数日後、カトリーヌちゃんは別のメンバーから五重奏の誘いを受けたことから、カトリーヌちゃんは黒木くんのデュオの計画をあっさり断ってしまいます。
そして断られた黒木くんは、ふたつのカップを持ったまま呆然とその場に立ち尽くすのでした。

そして、暗い部屋から毛布にくるまって、のだめに電話をする黒木くん。「千秋くんは帰ってないかなぁ・・・」と、ありふれた会話をしますが、逆にクリスマスの教会に誘われます。

行ってみると、教会の子供演劇の舞台に誘われたのでした。そして、ロバ役を受けた二人は舞台で獅子舞おどりを披露して爆笑を取るのでした。
一応成功に終わった舞台から、黒木くんはひとつ学ぶのでした。「個性の強いこの国ではのだめちゃんみたいに強い自己主張が必要なんだ!」

そして久々に帰ってきた千秋は、のだめのそっけない態度から「今ならまだ間に合う!・・・オレは着いて行けない!」とピシャリと言い放って、その場を立ち去ろうとします。「アイツにはこれくらい言った方が・・・」とか言ってましたから、ホントは別れる気は無いみたいでしたが・・・、
おそらく千秋からすれば、うしろからのだめが追いすがりながら「待って、お願い、捨てないで」くらいの事を言ってくると思ったんでしょう。

ところが、のだめが後ろから走ってくると、いきなりジャンプしてローリングソバット!(回し蹴り)を千秋に浴びせるのでした!そして、お互いに「こっちから願い下げだ!」と言い合い、街中でどつきあいの大ゲンカになりますが、馬乗りになって締め上げられた千秋は「殺される!」と感じ、思わず自分から「やり直そう」と言うと、
のだめの目はすぐにキラキラと輝きだして、千秋をガシッと抱きしめると、めでたしめでたしで、痴話喧嘩は終わるのでした。


今回は久々登場の黒木くんでしょうか?日本にいたときは「野武士」と言われた大和魂の男黒木君ですが、フランスではあまりうまく言っていない様子。
作中にもありましたが、黒木くんは典型的な日本人なのかもしれないですね。持ちかけられた話は断らないし(断れない)、相手に強く言われると否定しない(文句が言えない)悲しいけど、自分が海外に行っても多分こんな感じになるんだろうなぁなんて思ったりして。

一方、離れても好きな人?!同士の千秋とのだめ、お互いに自分の気持ちがなかなか伝わらない事に、もどかしくも誤解?を生んで衝突する二人でしたが、結局無事に解決。

【前回の、のだめカンタービレ】


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のだめカンタービレ(巴里編)第4話

2008年11月01日 | テレビでクラシック
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今日はアニメ「のだめカンタービレ」巴里編(第4話)です。
のだめカンタービレ 巴里編
のだめカンタービレ,Aura
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前回はピアノのオクレール先生に「君はここに何をしに来たの?」と言われ、ガックリとうなだれてしまうのだめ。シュトレーゼマンの下で指揮を振る千秋とは、対照的な活動状況のようですが・・・。


【第4話】
シュトレーゼマンに付き添ってコンサートツアーからパリに帰ってきた千秋。
アパルトマンでいつものように待っていると思った千秋は、ドアを開けて誰もいない部屋を見ると、のだめのいない事に知らずのうちに動揺してしまうのでした。
そこへ隣の部屋に、どんよりしたのだめが帰ってくると、呆けたのだめは、軽く挨拶をして自分の部屋に帰っていきます。

かなり落ち込んでいるのだめに、千秋はレッスンで子供が初見(はじめて楽譜を見てその場で弾く)でサラリと弾きこなした事を聞くと、「何を弾いたんだ?!」と、その時の曲を弾かせるのでした。

そしてのだめがリストの超絶技巧を弾き始めると、「何でこんな曲を?」と首をかしげながら、あたりを見渡すと、千秋が共演したピアニスト「ソン・ルイ」のCDが・・・、
それを察した千秋は必死でピアノにくらいつくのだめの前に行くとガバッとキスをして、「もういい!」とピアノを弾く手を止めるのでした。(あああ~~)

しかし、のだめは「のだめのピアノなんて聴けないって言うんですか!」と反発し、部屋を出ていってしまいます。


一方、千秋は自分のパリでの指揮者デビューのために、ラヴェルの「マメール・ロワ」をピアノを弾きながらスコア(楽譜)にチェックを入れていくのでした。

そして、後日のだめは・・・、オクレール先生の講義にリベンジを誓って向かうのでした。そしてのだめは「先生の演奏を聴いてみたいんです!」と言ってのだめ作曲の「もじゃもじゃ組曲」を先生に弾かせるのでした。
先生がピアノを弾くと、のだめは「そこはもっと・・・、ここは・・・」と自分の作った曲の意図を先生に語るのでした。

すると・・・、先生は「他の作曲家だって言いたいことたくさんあるのにねえ・・・」とのだめに話します。そして「コンクールで弾いたシューベルトのソナタもう一回弾いてよ…」と言うと、のだめは素直にピアノを弾くのでした。

CMが明けると、千秋のパリ、デビューコンサート千秋が指揮を振るのはラヴェルの「マ・メール・ロワ」そしてシベリウスの交響曲。(いずれもチラっとしかやってなかったのが少々残念)

そしてまた、後日ふたりはピアノをまえにしっとりした雰囲気で、のだめがベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」を弾きながら、まったりしていたかと思うと、千秋は「そこ!」とツッこむのでした。「のだめアナリーゼ(曲の解釈みたいの)は苦手です・・・。」と言いながら、自分なりの解釈を語るのでした。(おばあちゃんの話)

更に後日、「芸術的なイマジネーションを養う」という千秋の提案で、のだめと共に美術館?博物館?に足を運びます。そして芸術鑑賞が無事に終わったふたりは、おててつないで仲良く歩き出すのでした。


今回は、オクレール先生の一言でしょうか?ただ単に聴いてる分には特にそこまで意識して聴いたりしてませんが、(どちらかと言うとのだめみたいに勝手に解釈してたりもしますが・・・)先生の言うとおり演奏する側になると、作曲家に対する最低限の責任みたいのもあるんでしょうねぇ。だから音楽にも著作権とかなんとかが関係してきたりするんでしょうか?
まあ、難しいことはとりあえず、後半でのだめが弾いてたベートーヴェンの悲愴♪タン、トン♪タン、トンみたいなリズムが個人的には新鮮で面白かったりもしますが・・・。

そして、のだめと千秋も第4話にして、なかなかいい感じになってきたような??来週はどうなる事やら。

【前回の、のだめカンタービレ】


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