たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はメンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第12番です。
メンデルスゾーンは管弦楽のために作曲したいわゆる普通の「交響曲」が5曲ありますが、今回はそれとは違った「弦楽器のためだけ」の文字通り弦楽器だけで演奏される交響曲も作曲しています。
作曲された年代を見ると、いわゆる「普通の交響曲」よりも先に作曲されていますから、彼の若いころの作品ということになりますが、
今回の、この「第12番」に関しては「短調」という事もあってか、なかなかどうして味わいのある凝ったつくりになっているんじゃないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/plane_wel.gif)
第1楽章:悲しみの漂う弦楽器の響きが流れると、低音も重々しくずっしりと
のしかかるように流れます。
重々しさがうすらぎ、少しおさまったかと思うと、また引き締まった弦楽器が
グッと締め付けるように響きます。
その後は、テンポが少し速くなりサクサクと進みますが、不安を感じるような
焦燥感のようなメロディが続きます。
しかし、軽快なテンポは少し弾み、光が差したようにも聴こえますが、
やはり、焦燥感のようなものは拭いきれず、淡々とぞのリズムを聴かせていきます。
折り重なるリズムに重くのしかかるような低音のメロディ、重ねて、重ねて
そのメロディを聴かせて盛り上げて最後を締めくくります。
第2楽章:なだらかに始まる中低音のフレーズがゆっくりと流れます。
やすらぎの音色にも聴こえますが、どことなく力の抜けたぐったりとした
表情にもとれます。
高音のメロディがすうっと入ると、しなやかにやさしく聴こえますが、
それでも、どことなく力無げな、遠くを見つめるような、ゆるやかなフレーズは
何を物語っているのか。
しなやかに続くメロディが心地よくもあり、なんとなく悲しげに響きます。
ふわふわと漂うようなその音色が透き通るようにじんわりと染みます。
しばらく聴いていると、だいぶ落ち着いてきてほっこりとした気分で曲を終わります。
第3楽章:先ほどとは一転キビキビとした弦楽器の動きが、小刻みに奏でられると、
緊張感が伝わってきます。
始まったメロディも、なんとなく厳しい表情で進んでいきます。
途中ではしなやなかフレーズを挟んでいきますが、リズムはやはり小刻みに
進み、緊張感はそのままに曲が進みます。
一旦、落ち着いてリズムを整えると、またキビキビとした最初のフレーズに
戻り、淡々とそのフレーズを刻み、目の前のそのフレーズを刻んでいきます。
フレーズが険しくなり盛り上がっていくと、
急に静かになり、辺りの様子をさぐるように、静かな動きを始めますが、
決定的なフレーズを奏でると、
また、初めのフレーズに戻り、何事も無かったかのようにそのフレーズを
繰り返し、徐々に盛り上がっていきます。
そして今度はだんだんと音が少なく、静かになっていったかと思うと、
最後の盛り上がりを聴かせてザックリと終わります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_thank.gif)
曲としては、弦楽器だけの演奏なので特に難しいつくりになっている訳ではないのでしょうが、ときには力強く、ときにはしっとりと聴かせたり、あるいは似たメロディをいくつも重ねたりと、様々な動きを聴かせてくれます。
印象としては、やはり暗いイメージですが、何度も聴くと、その時々で多少違った印象を見つけることが出来る一曲なのかもしれません。
≪オススメCD≫
CDはなかなか探しにくいかも?
【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
メンデルスゾーン初期の作品をお楽しみください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/f5/51d4fc4e6a08c52343a65699b6f3d63a.png)
今日はメンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第12番です。
メンデルスゾーンは管弦楽のために作曲したいわゆる普通の「交響曲」が5曲ありますが、今回はそれとは違った「弦楽器のためだけ」の文字通り弦楽器だけで演奏される交響曲も作曲しています。
作曲された年代を見ると、いわゆる「普通の交響曲」よりも先に作曲されていますから、彼の若いころの作品ということになりますが、
今回の、この「第12番」に関しては「短調」という事もあってか、なかなかどうして味わいのある凝ったつくりになっているんじゃないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/plane_wel.gif)
第1楽章:悲しみの漂う弦楽器の響きが流れると、低音も重々しくずっしりと
のしかかるように流れます。
重々しさがうすらぎ、少しおさまったかと思うと、また引き締まった弦楽器が
グッと締め付けるように響きます。
その後は、テンポが少し速くなりサクサクと進みますが、不安を感じるような
焦燥感のようなメロディが続きます。
しかし、軽快なテンポは少し弾み、光が差したようにも聴こえますが、
やはり、焦燥感のようなものは拭いきれず、淡々とぞのリズムを聴かせていきます。
折り重なるリズムに重くのしかかるような低音のメロディ、重ねて、重ねて
そのメロディを聴かせて盛り上げて最後を締めくくります。
第2楽章:なだらかに始まる中低音のフレーズがゆっくりと流れます。
やすらぎの音色にも聴こえますが、どことなく力の抜けたぐったりとした
表情にもとれます。
高音のメロディがすうっと入ると、しなやかにやさしく聴こえますが、
それでも、どことなく力無げな、遠くを見つめるような、ゆるやかなフレーズは
何を物語っているのか。
しなやかに続くメロディが心地よくもあり、なんとなく悲しげに響きます。
ふわふわと漂うようなその音色が透き通るようにじんわりと染みます。
しばらく聴いていると、だいぶ落ち着いてきてほっこりとした気分で曲を終わります。
第3楽章:先ほどとは一転キビキビとした弦楽器の動きが、小刻みに奏でられると、
緊張感が伝わってきます。
始まったメロディも、なんとなく厳しい表情で進んでいきます。
途中ではしなやなかフレーズを挟んでいきますが、リズムはやはり小刻みに
進み、緊張感はそのままに曲が進みます。
一旦、落ち着いてリズムを整えると、またキビキビとした最初のフレーズに
戻り、淡々とそのフレーズを刻み、目の前のそのフレーズを刻んでいきます。
フレーズが険しくなり盛り上がっていくと、
急に静かになり、辺りの様子をさぐるように、静かな動きを始めますが、
決定的なフレーズを奏でると、
また、初めのフレーズに戻り、何事も無かったかのようにそのフレーズを
繰り返し、徐々に盛り上がっていきます。
そして今度はだんだんと音が少なく、静かになっていったかと思うと、
最後の盛り上がりを聴かせてザックリと終わります。
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曲としては、弦楽器だけの演奏なので特に難しいつくりになっている訳ではないのでしょうが、ときには力強く、ときにはしっとりと聴かせたり、あるいは似たメロディをいくつも重ねたりと、様々な動きを聴かせてくれます。
印象としては、やはり暗いイメージですが、何度も聴くと、その時々で多少違った印象を見つけることが出来る一曲なのかもしれません。
≪オススメCD≫
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怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
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私はメンデルスゾーンの交響曲、
合唱付きの長い2番も含め全曲頭の中にあります。
その中で、
やはり一番目は5番の宗教改革。
次に弦楽オーケストラの為の交響曲から何曲か上げられます。
その後に第3番、第4番と続きます。
へそ曲がり?(笑)
あと、この「弦楽のための交響曲」も聴いたのは比較的最近なんですけど、演奏時間的にも曲的にも、とても聴きやすくて自分なりには高評価です。
そして、前に誰かと話した事がありますが、
クラシック音楽を聴く人は総じて純粋な人が多いから、他の人から見ると、「へそ曲がり?」に見えてしまうのかも知れませんね…(^0^;A