たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」です。
以前「交響詩」を紹介したときには、ちょっとした短めの交響曲ですから、気軽に聴けますよ~なんて事を書いていたと思いますが、この曲に関しては、違うんですねぇ。特に楽章という区切りにはなっておらず、最初から最後までノンストップで演奏されるんですが、曲の節目、節目にそれぞれのタイトルがついていてタイトルは全部で6つあります。順番に紹介すると、1英雄2英雄の敵3英雄の伴侶4英雄の闘い5英雄の業績6英雄の引退と完成 です。だから、演奏時間も自然に長くなり、全部で40分程度もあります。
ここまで作り込むんだったら、いっその事、「交響曲」とか「組曲」にした方が・・・なんて、思ったりもしますが、それもきっと音楽家としての「こだわり」とかがあったんでしょうね。たぶん。それに、R.シュトラウスは「交響詩」をたくさん作曲してますから、こっちの方が作り慣れてたんでしょうか?
この曲のタイトルの「英雄」ですが、これはR.シュトラウスが自分自身の事を「英雄」
に見立てて作曲したものだと言われています。また、ベートーヴェンの「英雄交響曲」を意識したものではないか、とも言われているようですが、実際はどうなんでしょう?
この曲を作曲した当時、シュトラウス自身はベルリンフィルの指揮者をしていたという事を考えると、確かに英雄と言える存在なのかも知れませんが、でも、自分が生きているうちに自分の事を「英雄」だなんて・・・ねぇ。周りの人も大変そうな気がしますが・・・・。
1英雄:低音のうなるような弦楽器の力強い演奏から鮮やかに高音へ移り変わる。
見事なメロディで始まります。弦楽器とホルンを中心に堂々とした英雄のメロディを
威厳たっぷりに盛り上げていっています。爽快感もたっぷり味わえますね。壮大な
ドラマの始まりをイメージさせます。
2英雄の敵:壮大な英雄のメロディが終ると英雄の敵が現れます。まるで英雄をあざ
笑うかのようなフルート・ピッコロ・オーボエ等の木管楽器が奇抜なまでの演奏で
気味悪さ、さえ感じてしまいそうな曲です。その後は、チェロ等の低音楽器が、思わぬ
敵の出現に思い悩むかのようなフレーズが続きます。
3英雄の伴侶:「伴侶」って、要は、奥さんの事ですね。ヴァイオリンソロの美しい
メロディが続きます。しっとりと聴かせるところもあり、思い悩むところもあり、
可愛らしく遊ぶようなところもあり、とにかくいろいろありますから、ヴァイオリンの
いろんな魅力が楽しめますね。
4英雄の闘い:遠くから鳴り響くミュート(消音機)トランペットが、緊張感を漂わせ
ます。更にその緊張感をふくらませるスネアドラム(小太鼓)が聴こえてくると、スリル
たっぷりのワクワクする演奏になります。しかし、さすが英雄!確かに強敵を相手に
必死に戦っているんですが、聴いていても、なんだか負ける気がしないんですね。
曲も終盤へ向かって突き進んでいきます。やがて、金管楽器が鳴り、トランペットが
高らかに勝利を告げるようなファンファーレを演奏します。(敵に勝ったんですね。)
5英雄の業績:勝利を祝うかのような、豪華な凱旋を思わせるようなフレーズが、あち
こちにちりばめられているように、次々に演奏されていきます。そして、その祝いの
宴が最高潮に達すると!ホルンの雄叫びが!いいですねぇ(ここがお気に入りですね。)
そして、過去の業績を思い返しているのでしょうか?すこし落ち着いて感傷に浸った
ようなフレーズになっていきます。
6英雄の引退と完成:引退は突然訪れるものなんでしょうか?弦楽器のドキッとする
ようなフレーズが一瞬のうちに流れますが、その後は隠居して平和な日々を過ごして
いるかのごとく、木管楽器のなごやかなフレーズが続きます。そしていろいろあった
悲しい事や辛い事をふりかえるような雰囲気になりますが、やがてそれも美しいメロディ
へと変わり完成へと向かいます。そして、最後は英雄に相応しく静かにそして堂々と
終わりを告げます。
全部で6タイトルというのがどうも・・・途中のタイトルを省略しようかとも思ったんですが、交響曲なら全4楽章紹介してますから、少し長めですが、全部紹介してみました。いい曲なんで。結構気に入ってますから、ご容赦ください。
≪オススメCD≫
R.シュトラウスの代表作をご堪能ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_thank.gif)
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →華☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
映画を見ているような、ドラマチックな曲ですね。
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今日はR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」です。
以前「交響詩」を紹介したときには、ちょっとした短めの交響曲ですから、気軽に聴けますよ~なんて事を書いていたと思いますが、この曲に関しては、違うんですねぇ。特に楽章という区切りにはなっておらず、最初から最後までノンストップで演奏されるんですが、曲の節目、節目にそれぞれのタイトルがついていてタイトルは全部で6つあります。順番に紹介すると、1英雄2英雄の敵3英雄の伴侶4英雄の闘い5英雄の業績6英雄の引退と完成 です。だから、演奏時間も自然に長くなり、全部で40分程度もあります。
ここまで作り込むんだったら、いっその事、「交響曲」とか「組曲」にした方が・・・なんて、思ったりもしますが、それもきっと音楽家としての「こだわり」とかがあったんでしょうね。たぶん。それに、R.シュトラウスは「交響詩」をたくさん作曲してますから、こっちの方が作り慣れてたんでしょうか?
この曲のタイトルの「英雄」ですが、これはR.シュトラウスが自分自身の事を「英雄」
に見立てて作曲したものだと言われています。また、ベートーヴェンの「英雄交響曲」を意識したものではないか、とも言われているようですが、実際はどうなんでしょう?
この曲を作曲した当時、シュトラウス自身はベルリンフィルの指揮者をしていたという事を考えると、確かに英雄と言える存在なのかも知れませんが、でも、自分が生きているうちに自分の事を「英雄」だなんて・・・ねぇ。周りの人も大変そうな気がしますが・・・・。
1英雄:低音のうなるような弦楽器の力強い演奏から鮮やかに高音へ移り変わる。
見事なメロディで始まります。弦楽器とホルンを中心に堂々とした英雄のメロディを
威厳たっぷりに盛り上げていっています。爽快感もたっぷり味わえますね。壮大な
ドラマの始まりをイメージさせます。
2英雄の敵:壮大な英雄のメロディが終ると英雄の敵が現れます。まるで英雄をあざ
笑うかのようなフルート・ピッコロ・オーボエ等の木管楽器が奇抜なまでの演奏で
気味悪さ、さえ感じてしまいそうな曲です。その後は、チェロ等の低音楽器が、思わぬ
敵の出現に思い悩むかのようなフレーズが続きます。
3英雄の伴侶:「伴侶」って、要は、奥さんの事ですね。ヴァイオリンソロの美しい
メロディが続きます。しっとりと聴かせるところもあり、思い悩むところもあり、
可愛らしく遊ぶようなところもあり、とにかくいろいろありますから、ヴァイオリンの
いろんな魅力が楽しめますね。
4英雄の闘い:遠くから鳴り響くミュート(消音機)トランペットが、緊張感を漂わせ
ます。更にその緊張感をふくらませるスネアドラム(小太鼓)が聴こえてくると、スリル
たっぷりのワクワクする演奏になります。しかし、さすが英雄!確かに強敵を相手に
必死に戦っているんですが、聴いていても、なんだか負ける気がしないんですね。
曲も終盤へ向かって突き進んでいきます。やがて、金管楽器が鳴り、トランペットが
高らかに勝利を告げるようなファンファーレを演奏します。(敵に勝ったんですね。)
5英雄の業績:勝利を祝うかのような、豪華な凱旋を思わせるようなフレーズが、あち
こちにちりばめられているように、次々に演奏されていきます。そして、その祝いの
宴が最高潮に達すると!ホルンの雄叫びが!いいですねぇ(ここがお気に入りですね。)
そして、過去の業績を思い返しているのでしょうか?すこし落ち着いて感傷に浸った
ようなフレーズになっていきます。
6英雄の引退と完成:引退は突然訪れるものなんでしょうか?弦楽器のドキッとする
ようなフレーズが一瞬のうちに流れますが、その後は隠居して平和な日々を過ごして
いるかのごとく、木管楽器のなごやかなフレーズが続きます。そしていろいろあった
悲しい事や辛い事をふりかえるような雰囲気になりますが、やがてそれも美しいメロディ
へと変わり完成へと向かいます。そして、最後は英雄に相応しく静かにそして堂々と
終わりを告げます。
全部で6タイトルというのがどうも・・・途中のタイトルを省略しようかとも思ったんですが、交響曲なら全4楽章紹介してますから、少し長めですが、全部紹介してみました。いい曲なんで。結構気に入ってますから、ご容赦ください。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →華☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
映画を見ているような、ドラマチックな曲ですね。
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