初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

「セビリャの理髪師」序曲 (ロッシーニ作曲)

2006年06月30日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲です。

この曲は、とっても楽しい曲ですね。ジメジメした空模様が続いたとしても、この曲をきけば気分だけでもスカッと爽快になれそうな、そんな元気ハツラツな曲だと思います。

さて序曲という事は、喜歌劇「セビリャの理髪師」の序曲なんですが、話の内容としては以前紹介した「フィガロの結婚」の前編なんですね。…という事は、フィガロは結婚する前は理髪師をやってたんですね!!しかもセビリャで!!とにかく喜歌劇ですからこれも痛快ドタバタ劇なんですね。序曲もそれを暗示しているかのような面白いものになっていますから、たまにこういう曲を聴くと元気が出てきますよね。


 「ジャ・ジャーン!」といきなり派手に始まるのかな?と思いきや「ポコポコポン♪」
 とファゴットの面白いリズムが流れ、ゆっくりとしたオーボエ、ホルンのフレーズで
 なめらかに曲をつないでいきます。その後はヴァイオリンの綺麗なメロディで曲を
 作っていきます。しかし、途中からなにかあったんでしょうか?急に雲行きが怪しく
 なり、曲調は緊迫感を持ったものになります。トランペットやシンバルが急き立てる
 ように鳴り響くと、ピークに達しますね。
 しかし、一転またオーボエの軽やかなメロディを聴くとまた曲は明るいものになります。
 ホルンなんかも、何事も無かったかのように朗らかな響きは、とてもさわやかですね。
 そんな感じで緊張感と開放感を何度か繰り返した後に曲はエンディングへと向かいます。
 最後は、とても明るく楽しく終わりますからめでたし、めでたしですね。
 とにかく聴いた後の爽快感は抜群の一曲です。

ロッシーニの曲は前に紹介した「ウィリアム・テル」もそうなんですけど、一般には序曲だけ有名になってしまったので、序曲が単独で演奏される機会も多いようです。でもそれだけ彼の序曲が魅力的だって言う事ですよね。CDでも下の≪オススメ≫でもそうなんですけど、こういう序曲集みたいなやつには必ずと言っていいほど録音されているんじゃないでしょうか?


≪オススメCD≫
序曲集なので短くて楽しい曲ばかり入ってますよ。
名序曲集
オムニバス(クラシック), メトロポリタン歌劇場管弦楽団, バーンスタイン(レナード), ビゼー, ヨーロッパ室内管弦楽団, アバド(クラウディオ), ロッシーニ, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ベートーヴェン, バイエルン国立管弦楽団
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
いつ聴いても、スカッと元気になれる曲ですね。

♪モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」の記事はこちら
♪ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲の記事はこちら


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

交響曲第36番「リンツ」

2006年06月29日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第36番「リンツ」です。

リンツというのはオーストリアの都市の名前ですね。自分もこの曲のタイトルを聴いてから初めてその事を知りましたが、それくらいあんまりなじみの無い都市ですね。オーストリアと言えば、まずウィーンを想像しますし、確かに有名ではないと思いますが、この曲はモーツァルトの中でも有名な曲のひとつなんですね。


 第1楽章:いきなり「ドドーン!」と始まります。その後は弦楽器でゆるやかに、
 そして静かにフレーズをつないでいきますが、モーツァルトの割りにはちょっと怪しげ
 な雰囲気です。しかし、そんな序奏が終ると、やはりいつもと同じモーツァルトが流れ
 てきます。テンポもアップして軽快な曲になります。さわやかな空気に一新ですね。

 第2楽章:ゆっくりと落ち着いた、やわらかいメロディはとてもやすらぐ感じですね。
 のんびりとした感じは、うつらうつらと眠くなってきそうな夢見ごこちですね。

 第3楽章:目が覚める!?とまではいきませんが、さわやかで勢いのある曲はスッキリ
 しますね。前半は弦楽器が中心となっていますが、途中にオーボエのカラっと渇いた
 感じの音色が鳴り響くと曲がひきしまった感じがしますね。更にそのオーボエと合わせ
 てくるファゴットにも注目ですね。ふたつの楽器が仲良く会話をしているようにも
 聴こえてきます。

 第4楽章:終楽章はにぎやかですね。何か盛大にパーティーでも開いているように
 とても盛上がっているようです。弦楽器もテンポアップしていますし、たくさんの
 楽器もいろんな表情を見せながら、曲を楽しんでいるようです。

「リンツ」へは行ったことないですけど、この曲を聴く限りとても楽しそうな街なのかな?そんな風に思わせるようなにぎやかで楽しい曲ですね。そんないろんな情景を楽器や曲調から想像してみるのも面白いかもしれませんね。

≪オススメCD≫
モーツァルトの交響曲ならクレンペラーで聴いてます。
モーツァルト:交響曲第29番、第31番「パリ」、第36番「リンツ」
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, モーツァルト, クレンペラー(オットー), フィルハーモニア管弦楽団
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
オーストリアの「リンツ」に行った気分を味わえるかも??


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

スペイン交響曲 (ラロ作曲)

2006年06月28日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はラロ:スペイン交響曲です。

この曲は、ちょっと変わってますね。“交響曲”というタイトルのくせに聴いてみると実際はヴァイオリン協奏曲なんですね。その上全部で5楽章ときたもんだ。作曲家には、なんらかの意図があるんでしょうけど、あんまり気にせずにいきましょう。

タイトルにスペインとついているからでしょうか?とても情熱的な曲に聴こえますね。ヴァイオリンの激しく燃え上がるような動きは正にスペインの名にふさわしいとでも言うべきでしょうか。かなり激しい動きですが、それがヴァイオリンの音色と合わさると、かなり魅力的に聴こえますね。



 第1楽章:迫り来る低音の弦楽器のフレーズから始まります。それを追いかけるように
 ヴァイオリンソロが同じフレーズを一度繰り返します。再度弦楽器を中心にオーケストラ
 が険しい曲調を続けているのは、なにか攻め立てているように聴こえます。
 それを、落ち着て言い聞かせるようにヴァイオリンが説得しているような感じが
 しますが、ヴァイオリンもオーケストラに一気に言い寄られると、なす術もなくだん
 だんと弱気なフレーズになってきます。なんとか情熱をもって説得しようとする
 ヴァイオリンですが、なかなか難しいようです。

 第2楽章:一旦休戦でしょうか?ヴァイオリンのなめらかなメロディが流れてきます。
 優雅な曲調に一瞬聴き入ってしまいますが、それも束の間。さっきまでの攻防を思い
 出したかのように、また弱気な面を見せるところもあります。しかし全体的には明るい
 ヴァイオリンのフレーズを楽しむ事ができますね。

 第3楽章:束の間の休息も終わり再び、オーケストラの鋭いフレーズが鳴り響きます。
 ヴァイオリンは疲れてしまったのか、今度は同上を誘うような悲しいフレーズを奏で
 ます。それでも治まらないオーケストラの響きに、今度はヴァイオリンが逆ギレでも
 したかのように、ヒステリックに反論しているようです。高音から低音までを使い、
 見事なテクニックで歌っていますから、これも聴きどころですね。

 第4楽章:オーケストラの怒りもようやく治まってきたのでしょうか?静かな、そして
 少し暗い表情のフレーズから始まります。ヴァイオリンもさっきのヒステリックを
 反省してでもいるかのような悲しい低音のフレーズになります。しかし、やはりどうし
 ても自分の事を判って欲しいらしく、今度はゆっくりと切々と歌っていきます。
 オーケストラも攻め立てる事をせずに、ゆっくりとそのヴァイオリンを聞いている
 ように聴こえます。

 第5楽章:両者の話し合いで和解できたんでしょうか?オーケストラのリズムも明るく
 なり、ヴァイオリンもその上を自由に舞い踊るように、すがすがしく聴こえます。
 オーケストラもそのヴァイオリンをうまくアシストするかのように、丁寧に伴奏を
 こなしています。ヴァイオリンのあふれんばかりの喜びを表した細かいフレーズも
 一転の曇りなく、非常に晴れやかに聴こえてきます。ゆったりとしたフレーズも、
 実に伸び伸びとしていますし、その音色に思わずうっとりとしてしまいますね。

どこから聴いても非常に情熱的なメロディにあふれた一曲です。ヴァイオリンのテクニックは協奏曲も顔負けなぐらい聴きどころたっぷりですね。ヴォリュームもたっぷりありますから、聴きどころ満載の一曲ですね。

≪オススメCD≫
交響曲なのにジャケットからして、ヴァイオリンですもんね。(そうなんだけど。)
ラロ:スペイン交響曲
グリュミオー(アルテュール), コンセール・ラムルー管弦楽団, ロザンタール(マニュエル), ラロ, サン=サーンス
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆★★   →熱☆☆☆☆☆
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
ムシャクシャした気分も最後にはスッキリするかも。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

交響曲第8番

2006年06月27日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:交響曲第8番です。

この曲はあかるくて、とても心地よい曲ですね。ベートーヴェンの他のタイトルのついている交響曲と比べると、それほどドラマチックな展開はありませんが、どちらかと言うとハイドンやモーツァルトみたいな感じで、全体的にまとまった感じがします。演奏時間も25分程度と彼の交響曲にしては短めですから、案外スラッと聴ける曲なんだと思いますよ。


 第1楽章:ヴァイオリンのしっかりとメロディが流れてきます。最初はやっぱり
 キツイ曲なのかな?と思ってしまいますが、聴いてみるとそうでもないんですよね。
 テンポがやや速めなので、勢いはありますが、クラリネットやフルートが入ってくる
 と穏やかな表情になりますね。弦楽器もやわらかい演奏になりますから、そんな緩急
 を楽しめる曲だと思います。

 第2楽章:ファゴット・フルート等がリズムを刻み、ヴァイオリンがメロディを付けて
 いきます。この木管楽器のリズムがとてもテンポよく響いてきます。あと2楽章は、
 ヴァイオリンのメロディを中心に他の楽器が合いの手を入れていくんですが、この
 掛け合いも面白い聴きどころですね。決して派手なものではないんですが、小気味よい
 掛け合いは聴いていると楽しくなってきます。

 第3楽章:ゆったりとしたチェロのフレーズから始まります。遠くの人に声をかけている
 ような感じのフレーズはちょっと雄大な感じもしますね。そしてひとおおりその
 フレーズが終ると、聴きどころはここからですね。ホルンのやわらかいフレーズに
 クラリネットがなめらかに合わせてくる絶妙なアンサンブルは、ふうっと天にも昇る
 気分ですね。

 第4楽章:ささやくようなヴァイオリンのフレーズから始まりますが、同じメロディが
 二回目になると、「これからが本番!」とばかりに、元気に流れてきます。
 テンポもやや速めになり、フィナーレへと向かっていきます。途中には若干困難に
 ぶつかるようなところもありますが、この曲に関しては暗さがなくていいですね。そん
 な困難もなんのその、とすぐに打ち破って元気を取り戻します。エンディングも、
 ベートーヴェンの割には比較的スッキリと終っていますから、聴きやすい曲なんだと
 思います。

曲も短めですし、聴きやすい曲だと思いますよ。ベートーヴェンは暗い曲でも明るい曲でも、綺麗なメロディをつくるときでも、熱血で力いっぱい書いているイメージがありましたが、この曲に関してはそんな余計な方の力が抜けた感じがしますから、全然構えなくても聴ける曲なんじゃないでしょうか?(ベートーヴェンが聴いてたら怒られそうですが。)とにかく聴きやすき作品なので一度お試しください。


≪オススメCD≫
ベートーヴェンがスッキリさわやかに聴ける一曲ですね。

ベートーヴェン:交響曲第4&8
モントゥー(ピエール), サンフランシスコ交響楽団, ベートーヴェン
BMG JAPAN

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとした曲とまでは、言いませんがそんな感じで聴けると思いますよ。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

子供の情景〔トロイメライ他〕 (シューマン作曲)

2006年06月26日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はシューマン:組曲「子供の情景」です。

“トロイメライ”というピアノの曲ならひょっとして、聴いた事がある人も多いんじゃないでしょうか?トロイメライはこのピアノのため組曲のひとつなんですね。ちなみにドイツ語で「夢」という意味だそうです。「夢」にしても「トロイメライ」にしても聞いた感じの響きがロマンチックでいいですよね。

これはピアノのための組曲ですね。いろんな曲にそれぞれタイトルがついていてそのタイトルのイメージから曲が作られています。近所で遊んでいる子供を親や周りの大人たちが、あたたかく見守っている雰囲気が伝わってきますね。全部で13曲の短い作品からできています。その中のいくつかを紹介してみます。


 (知らない国々):子供にとっては、何を見ても知らない国々に行ったときのように
 新鮮に映っているんでしょうね。この作品の最初の曲です。あどけない子供達の見る
 世界をやわらかく暖かく語りかけているようにも聴こえる、優しい曲ですね。

 (鬼ごっこ):子供ってなんでも一生懸命になりますよね。鬼に捕まるまいとして、
 必死に逃げまわっているような、または、鬼になった子供が全速力で他の子を捕まえ
 ようとしているような、あわてた感じで走り回っている子供達の様子が伝わって
 きます。

 (大事件):子供って何でも大げさに言いますよね。目をまるまると大きくして、
 「今日ねぇ~スゴかったんだよ~。こんなに大きなカエル捕まえるのに、ピョン
 ピョン跳びまわってねぇ~、大変だったんだよ~。」みたいに。真剣に今日のお話
 を聞かせてくれます。大真面目で話してくれているところを可愛く聴かせてくれます。

 (トロイメライ):お昼寝でしょうか?さっきまであんなに元気に跳びはねていた
 のに。でも、子供のあどけない寝顔って可愛らしいですよね。どんな夢を見ているんで
 しょうか?思わず頭をなでてやりたくなるような、そんなやさしい春の日の午後、
 といった雰囲気でしょうか。こっちまでやさしい気持ちにさせてくれる曲ですね。

 (むきになって):子供ってすぐにムキになりますよね。「だって~マサオくんが先に
 突き飛ばしてきたんだよ~!ボクは悪くないもん!」とか言ってますが、半分泣きそうに
 なっているのをなんとかこらえて、目に涙をたっぷり浮かべている様子が浮かんで
 きます。ちょっと悲しい曲ですね。でも、そんな子供のセリフなんかを描きながら
 聴いてみると、楽しめるんじゃないでしょうか?

子供の情景を大人目線で見た曲なんですが、ひとつひとつの曲についているタイトルをてがかりに、いろいろ想像しながら聴いてみると、とても楽しめる曲ですね。なんだか自分の子供の頃を思い出してしまいそうになる事もあるかもしれません。そのせいなんでしょうか?ちょっと懐かしく聴こえる曲でもありますね。全体的にどの曲もやさしい穏やかな曲ばかりですし、そんなノスタルジーに浸りながら聴いてみてもいいと思いますよ。


≪オススメCD≫
このジャケットだとやさしいおじちゃんが子供にピアノを弾いてくれてる感じがします。

シューマン:子供の情景
アラウ(クラウディオ), シューマン
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
子供の頃を思い出しながら聴いてみると、懐かしく感じるかもしれないですね。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

「トランペット吹きの休日」他 (アンダーソン作曲)

2006年06月25日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はルロイ・アンダーソン:トランペット吹きの休日です。

(他)としてあるのは、アンダーソンの作品には5分程度のちょっとした曲がたくさんあるので、せっかくですから他のも紹介してみましょう!と言う訳でいくつか紹介してみます。アンダーソンは、アメリカの作曲家なんですが、その明るいイメージはとても楽しく聴けますし、小さい頃によく聴いた曲という記憶があります。オーケストラの楽器を使った演奏ですがとても親しみやすく、聴いた事のある曲もたくさんあると思いますよ。


 (トランペット吹きの休日):休日なのに…やたら派手に忙しそうな曲です。…ん??
 休日だから、楽しそうに派手に吹いてるのかな?!それくらいにぎやかな曲ですね。
 この曲も運動会の定番としてよく流れているのを聴きますよね。トランペットが順番
 に音を重ねていくベルトーンという演奏法はとてもスカッとしますよね。
 更に、休日なのにファンサービスさながらのトランペットの見事なテクニックも聴き
 どころですね。
 
 (シンコペーテッド・クロック):この曲も有名ですよね。チックタック、チック
 タック言っているウッドブロックと言う四角い木の箱みたいな楽器の鳴らす音のリズム
 が、とてもここちよく響いてきます。のっそりと動いているチェロの動きとは対象的
 ですから、とても楽しく聴けますね。
 
 (タイプライター):ヴァイオリンの忙しい前奏が終ると、それと一緒に続くフレーズ
 と伴に、タイプライターを打ち込む音をそのまんま使って曲の一部にしてしまってるん
 ですね。タイプライターがカタカタ鳴って、行の最後に来たときの合図に「チーン!」
 と鳴るベルの音も、とっても印象的ですね。忙しそうなオフィスの様子を伺わせますが、
 なぜだか楽しそうにも聴こえますよね。

 (ワルツィング・キャット):「踊る仔猫」とされる時もありますが、曲は同じです。
 ヴァイオリンが、悩ましげに仔猫の鳴き声を真似て演奏しています。弦をスライドさせ
 るのは弦楽器独特の奏法ですよね。それにしても、猫の鳴き声に聴こえるところが、
 やっぱりプロですよね。曲の最後には、犬に吼えられて慌ただしく逃げていく猫の様子
 が演奏されますが、さすがに犬の鳴き声は録音した本物の犬の音を使っているよう
 です。

 (そり滑り):鈴の音がさわやかに鳴り響くこの曲ですが、クリスマスになると、必ず
 と言っていいほど、百貨店とかスーパーでは流れている曲ですね。絶対に誰でも聴いた
 事がある曲ですよ。軽快なリズムと鈴の音はとても印象的ですし、スッキリした気分に
 なれますよね。

アンダーソンの曲はどの曲も短めで、楽しめる曲ばかりですから初心者の方にもオススメですね。「この曲聴いた事ある!!」っていう曲もたくさんありますし、クラシックを意識せずに楽器の音の魅力が自然に感じる事のできる曲ばかりだと思います。こんな作曲家が今後もたくさん楽しい曲を作ってくれるといいですよね。

≪オススメCD≫
アンダーソンの世界をお楽しみください。

トランペット吹きの休日 ~ルロイ・アンダーソン・ベスト・ヒット
セントルイス交響楽団, アンダーソン, スラットキン(レナード)
BMG JAPAN

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
聴いているだけで、楽しくて幸せな気分になれる曲ばかりですね。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

おもちゃの兵隊の行進曲 (イエッセル作曲)

2006年06月24日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はイエッセル:おもちゃの兵隊の行進曲です。

タイトルからして可愛らしい曲ですよね。この曲は皆さんご存知のあの「キューピー3分クッキング」のテーマ曲の元になった曲なんですね。まったくそのまんまと言う訳ではないんですが、よ~く聴いてみるとそう言えばそんな風に聴こえてくると思いますよ。

曲もとっても可愛らしい曲ですし、マーチはマーチなんですけどほのぼのとした曲ですね。おもちゃの兵隊とはよく名付けたものだと思います。ちなみに今回の≪オススメCD≫では「おもちゃの兵隊の観兵式」となっていますが、曲は同じ曲なのであんまり気にしないで下さいね。


 トランペットの明るいファンファーレから曲は始まります。曲名からすると、
 おもちゃの可愛らしい兵隊がちょこまかと大手を振って行進している様子が目に浮かんで
 くるようです。とっても楽しい曲ですよね、どことなくコミカルな感じもしますし
 気軽に聴ける曲だと思います。中盤には少し曲調が変わる部分もありますが、チェロ
 とホルンの裏メロがゆったりと聴こえてくると、迫力と深みも伝わってきますね。
 最後にシンバルが鳴るところは、子供が散らかしちゃったんでしょうか?大急ぎで
 おもちゃ箱に戻っていく兵隊の様子にも聴こえてきますね。
 
キューピーの曲は、原曲のこの作品をちょっと速めにした感じですね。トランペットの部分は楽器が違うと言うか、音がアレンジしてあって違うものになっていますが、そんな違いを聴き比べながら楽しんでみるのもいいかもしれないですね。


≪オススメCD≫
おもちゃの兵隊の他にもちょっとした曲がたくさん入ってますよ。

ワルツィング・キャット~子供のためのオーケストラ・ポップス・コンサート
オムニバス(クラシック), フィルハーモニア管弦楽団, アンダーソン, グローヴズ(サー・チャールズ), ネッケ, アイレンベルク, シューベルト, ワルトトイフェル
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
家族で楽しく聴けそうな曲ですよね。
≪オススメCDに入っている他の曲の記事はこちら≫
♪シューベルト:軍隊行進曲
♪ワルトトイフェル:スケーターズワルツ
♪エルガー:威風堂々
♪ヴォーン・ウィリアムス:グリーンスリーヴス幻想曲


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ゴールドベルク変奏曲

2006年06月23日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はバッハ:ゴールドベルク変奏曲です。

この曲はスゴイですね。最初はおとなしく始まって癒し系の曲なのかな?と思いきや、かなりテクニカルなフレーズに圧倒されたり、そうかと思うと又いきなり淋しくなったり。とにかくいろんな表情を持った曲です。

それもそのはず。タイトルにある変奏曲は英語だと“Variation”(ヴァリエーション)ですから、ひとつのフレーズをいろんなヴァリエーションにして聴かせる曲なんですね。そうとは知らずに単純に「バッハの名曲」として最初に聴いたんですが、それでもその技術や曲の作り方にはちょっと、いや、結構感動してしまいましたね。次々にあふれ出すような音の大洪水みたいなところもあるかと思えば、独り言をつぶやくような悲しいフレーズまで…。多彩な演奏が一気に楽しめる作品です。

バッハの時代にはチェンバロというピアノの祖先の楽器で演奏されていたようですが、現在はピアノで演奏される事が多いようです。
タイトルについてはバッハが当時音楽を教えていたゴルトベルクさんが不眠症の伯爵のためにこの曲を弾いてあげた事から、この名前で今日まで親しまれているようですが、実際にこの曲を聴いて眠ろうと思ったら中盤の激しい部分が来る前に寝てしまわないと、余計に興奮して眠れなくなってしまうんじゃないかと思います。

 作品はアリアと呼ばれるこの変奏曲のモチーフになった曲が最初と最後に一回づつ
 演奏され、その間には30の変奏曲があります。合計で32曲ですね。この32という数字
 がこの曲ではキーになっていて、ひとつの変奏曲もたいていは32小節(楽譜の区切り)
 で出来ています。「たいてい」というのは全ての曲ではないのですが、それでもそれ
 以外の変奏曲も、半分の16小節の曲が3曲。1.5倍の48小節の曲が1曲と、かなり気合
 と意図を入れて書いているようです。いつものように曲の詳細紹介をしていないのは・・・、
 この曲に関しては、聴くなら全曲を聴いて欲しいからなんですね。1~32まである曲
 はどれもかなり特徴的ですし、これを言葉で表現するのはかなり難しいという事も
 あるんですが、上に紹介したように数字による解釈や、それに伴う作曲の技法に関する
 解釈もたくさんあるようですので、それに関する知識が無いので、余計な紹介は
 とりあえずやめておこう。というのが正直なところです。
 でも、そんな小難しいことを抜きにしても、迫力ある演奏は聴き応えも十分にお墨付き
 ですから、是非聴いてみてくださいね。(なんて逃げたりして。)


この曲が有名になったのは下に紹介しているピアニスト、グレングールドがこの曲を録音したからだ。と言われる事もあるくらい、有名な名盤です。ゴールドベルクといえばグールドと言うのは、半分合言葉にもなっているんじゃないでしょうか。前に紹介した「有名なピアニスト」の記事でも書きましたが、この人演奏中に唸るんですよね。でもそれもこの人の魅力として大勢のファンにも受け入れられていますし、まだ彼の演奏を聴いた事が無い人は、おっかなびっくりで聴いてみてください。

≪オススメCD≫
ゴールドベルクなら、グレングールドでしょうね。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
グールド(グレン), バッハ
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★  →技☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
この曲を聴くなら、1~32まで通しで聴いてみてください。


→「有名なピアニスト」の記事はこちら
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ウエストサイド物語 (バーンスタイン作曲)

2006年06月22日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はレナード・バーンスタイン:「ウエストサイド物語」です。

この曲はクラシックと言うより、ミュージカルの作品として、とっても有名ですよね。作曲者のバーンスタインも作曲家と言うより、指揮者としての方が有名だと思うんですが、どうでしょう?そんな変わった位置付けにあるこの作品なんですが、人気も非常に高くミュージカルは今でも、新作同様によく上演されているようですね。

曲も、とても斬新な感じがしますから、初めて聴くとちょっと難しい感じもしますが、この曲を聴くならハッキリ言ってフィーリングでしょうね。目をつぶってしっかり聴くとミュージカルのシーンが浮かぶかも?(浮かぶかなぁ?)
…と言う訳で、シーンを浮かべるためにも、お話をちょっと紹介しましょう!
舞台はアメリカのニューヨークです。2つの不良グループの物語です。白人のグループ「ジェッツ」とプエルトリコのグループ「シャークス」の争いです。ジェッツの元リーダー、トニーは今は真面目に働いていますが、シャークスのリーダーの妹マリアと恋に落ちてしまいます。対立するふたつのグループはやがて、決闘をする事になりますが、トニーはこれを止めようと両グループの決闘の場に向かいます。抑えきれず熱くなったシャークスのリーダー、ベルナルドはジェッツのメンバーを刺してしまいますが、これに憤慨したトニーはベルナルドを刺してしまいます。現場は大混乱になり、パトカーが現れると、両メンバーは、その場から逃げ出します。その後トニーはマリアを尋ねますが、マリアは警察の質問にさえぎられ、二人は逢えません。マリアは友人のタニアに伝言を頼みますが、タニアは「マリアは死んだ」と、トニーに伝えてしまいます。マリアの死を告げられたトニーはやけっぱちになり、「俺を殺せ!」とシャークスのメンバーに詰め寄ります。シャークスの縄張りでマリアを見つけた瞬間にトニーは遭えなくシャークスのメンバーの銃弾に倒れてしまいます。トニーはマリアの腕の中で永遠の眠りにつくのでした。

これまた悲しい悲劇のお話ですね。このお話どっかで聞いた事あるような気もしますが…そうなんですね。このお話は「ロミオとジュリエット」に着想を得て作られた作品のようです。お話は悲しい結末ですが、音楽はとても楽しい曲が結構ありますよ。


 「トゥナイト」:軽やかな響きで歌われるこのメロディは聴いていても気持ちいい
 ですよね。流れるような歌い出しから自然なメロディはとてもさわやかですね。
 途中若干影をみせるような雰囲気にもなりますが、さほど気にする事はないですよね。

 「アメリカ」:出ましたアメリカ!!変拍子の独特のリズム感が妙にここちよいこの曲
 リズムに乗って思わず肩を揺らしてしまいそうなこの曲ですから、とっても楽しめる
 と思いますよ。

 「マンボ」:思わず一緒に歌いだしてしまいそうなこの曲!オーケストラも一緒に
 「マンボ!!」って叫んでますから皆さんも一緒にどうぞ。学生時代にブラスバンドで
 この曲やりましたけど、ちゃんと楽譜にもマンボの部分に「shout」(叫ぶ)って書いて
 あるんですよね。しかもセリフまで「マンボ」って書いてあるんですよ、コレが。
 吹奏楽でも人気の曲ですから、演奏した人は分かりますよね。

冒頭にも書いてますけど、クラシックの楽器編成で演奏しますが、この曲はもはやクラシックと言うより完全にミュージカルですね。息の詰まる展開。迫力あるシーンが音楽でも十分に表現されている曲ですから、ドキドキワクワクで聴ける作品だと思いますよ。


≪オススメCD≫
せっかくですから、バーンスタインのニューヨークフィルで聴いた方が雰囲気出ますよね。

バーンスタイン・コンダクツ・バーンスタイン
バーンスタイン(レナード), ニューヨーク・フィルハーモニック, バーンスタイン, ラミン, コスタル
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


≪オススメDVD≫
せっかくですから、映画で楽しんだ方が一石二鳥ですよね。
ウエスト・サイド物語

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆★★★  →迫☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
手に汗握って聴いてください。

人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

カノン (パッヘルベル作曲)

2006年06月21日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はパッヘルベル:カノンです。

この曲は「パッヘルベルのカノン」としてタイトルになっている事も多いですね。そしてかなり有名な曲です。皆さん誰もが必ず聴いた事のある曲だと思いますよ。日本では「遠い日の歌」としてよく卒業式とかで歌われている曲ですね。たしか…「♪ひとはただ~風の中を~」みたいな歌いだしだったと思いますが、その後「♪ラン、ラララン、ラララン~~」っていう歌ですよね。(分かるかなぁ~)

学校ではこの曲歌いましたよね。歌詞もあってなぜか悲しいメロディに聴こえますが、クラシックとして楽器だけで聴くと、とても綺麗なメロディなんですね。なじみのある音楽ですから、聴きやすいですしどことなく懐かしく感じる曲ですよね。(やっぱり歌った事があるからかなぁ?)繰り返すフレーズは片思いなんだけど、この想いをなんとかして意中の相手に伝えたいという風にも聴こえませんか?

 ピチカートのゆったりしたリズムに乗ってまずはチェロのフレーズが入ります。
 そして、更にヴァイオリンがやさしく同じフレーズを合わせてきます。
 落ち着いて順序正しく曲は進みますから、しっとりとした雰囲気をじっくり味わえ
 ますね。ゆるやかにボリュームを上げていくと、聴きなれたあのメロディが・・・!!
 なんだかあの頃を思い出してしまいそうな、そんな懐かしいメロディに聴こえてきます。
 繰り返し聴かせるメロディは回数を重ねるごとに、その言い知れぬ想いが伝わって
 くる感じがいいですよね。後半にはそのメロディをゆったりと大きく使っています
 から、短い曲なのに感動はひとしおです。

演奏時間も7分程度の曲ですし、何よりもなじみのあるメロディは聴きやすいですよね。この曲なら、「クラシック」と意識しなくても自然に聴けるんじゃないでしょうか?やわらかなフレーズは初めて聴く人でも違和感なく感動できる曲だと思いますよ。


≪オススメCD≫
バッハなどの、バロック音楽を中心にスッキリした曲がたくさん入ってます。

ビューティフル・クラシックス4 カノン
オムニバス(クラシック), パイヤール(ジャン=フランソワ), パッヘルベル, パイヤール室内管弦楽団, ビアンキ(ボニファチオ), ヴィヴァルディ, シモーネ(クラウディオ), イ・ソリスティ・ヴェネティ, カツァリス(シプリアン), バッハ
ワーナーミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★  →感☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと疲れたときに、ちょっと聴くと、ちょっと元気がでるかも。

人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく