初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

「クラシックっておもしろいの?」(ふとした疑問)

2009年12月11日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「クラシックっておもしろいの?」(ふとした疑問)です。


また、いつもの思いつきのこの感じの始まりなんですが、
以前にもブログに書いたように、自分が「クラシック好き」である事を、普段から言いふらかしていますが、
すると、たまにこんな質問をされる事もあります。「クラシックっておもしろいの?」

…まあ、おもしろいから聴いてるんですが、しかし、もし仮にここで、「おもしろいよ!~」とクラシックについて語りはじめると、おそらく話が止まらなくなり、何の気なしに質問した人は、つまらない話を延々と聴く羽目になるので、あえて「ハマるとねぇ、結構奥が深くて面白いよ。」程度にサラリと返す訳ですが・・・、

この質問をした人が言うには「歌詞もない曲を延々と20分も30分も聴くのはちょっとツライ」との事。

確かに、(初心者にとっては)意味もわからずただ、(好きでもない)楽器の音だけをただ、ただ聴いているのは、人によっては単なる拷問と言われても仕方がないのかもしれない。(ソレはちょっと言い過ぎか?)


かく言う自分も、日本語のラップがちょっと苦手で、聴いているとちょっとツラくて、なんだか気恥ずかしくなるような気がします。

もちろんそれは、自分が普段ラップを聴かないのもそうですし、その曲の事もそんなに詳しく知らないし、いろいろとじっくり聴いてみれば、ひょっとして「おお!この曲は…!!!」なんて曲に出会う事があるのかもしれない。

そう考えると、結局お互い様なんですよね。
興味があって、好きなもの(曲)だからこそ、いろいろ他のものを聴いてみたくなったり、調べてみたりすると、更に興味が湧いてきたりして…。

あとはもうその人それぞれ個人の主観によるモノだけなんでしょうねぇ。


だから、自分の場合もクラシック音楽を聴き始めてハマり始めた頃は、とにかくこの感動を誰かに伝えたかったり、同じ気持ちを共有して欲しい一心で、CDや、当時はカセットテープを貸したりしてましたが、それ程好きでもない曲を渡された当時の友人たちも正直いい迷惑だと感じていた事でしょう…。

なので、最近は「クラシック好き」である事は相変わらずいいふらかしてますが、それ以上興味の無い人には、特にCDや何かを勧めるでもなく、ただそれだけで、それ以上は深く立ち入らないようにしています。

と、言うのも、こちらが厚かましく必要以上に熱心に勧めると、返ってそれが原因でクラシックに変なイメージを持たれたくないからです。

この辺がなかなか難しいですよね。自分の好きなものが、必ずしも周りにいる人全てが同じように好きであって、興味を持っている訳じゃないんですよね。
分かっちゃいるけど、もどかしい。

おそらくこのブログを読んでいる方の中にも、似たような経験がある人が少なからずいらっしゃる事でしょう。


なので、自分の場合は「興味があって好きな人だけ見てくれればいい」くらいの感じでブログをはじめた…というのもあるかもしれません。

何でもそうですが、無理強いはよくないですよね。

増してや、「クラシック」の場合はこの言葉自体が一般的には、いろんな意味で別格扱いをされている気がしますし、更に言えば学校でも「義務教育の一環」として教室で習う「音楽」という科目のひとつにも並べられてしまっているので、それが返って逆効果になっている人もいるのかも?(一方で、もちろん学校で聴いた曲をきっかけに好きになった人もいると思います。)

という訳で、若干話がそれた感じにはなってしまいましたが、「クラシック音楽は、少なくとも自分にとってはおもしろい音楽です。」というのが結論ですが、
「おもしろくない」と感じる人も当然いるでしょうし、その人にそれ以上どうこう言うつもりもありませんし、おもしろいとかおもしろくないとかいうのは、それこそ「その人の主観」の問題でしょう。

同じ「クラシック好き」同士だとしても、作曲家の好みもありますから、一概には言える話じゃないんですね。
「クラシック音楽をどう感じるか・・・、それはあなた次第です」なんちゃって。


そんなこんなで、いつものグダグダ感満載で今日もお送りしたこのブログですが、その「クラシック音楽のおもしろさ」を伝えるべく、こんなブログを書いているんですけど、正直おもしろさが伝わってなかったらごめんなさい。
そこは「自称クラシック好き」とは言え、所詮は素人の悲しさ。クラシック音楽の有り余る魅力をお伝えしきれているとは、なかなか言い難いところでしょう。

ただ、何事も「きっかけ」が大事だと思うので、何かの拍子に偶然このブログにたどり着いた人にだけでも、その魅力の一部分だけでも感じてもらえれば…と思って書いてます。


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オーケストラの楽器(木管楽器)

2009年11月28日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、オーケストラの楽器(木管楽器)です。


さて、前回(弦楽器)に続いて今回は木管楽器を紹介してみようと思いますが、
前回と同様に、簡単な紹介と音のイメージを書いているだけなので、詳しい内容は専門書、あるいは楽器店にご相談ください。(って別にブログで売ってる訳じゃないけど)

フルート[高音域]
バロック時代や初期の頃は文字通り木製の楽器だったんですが、現在は主に金属で出来ているものが多いこの楽器。役割とそのなごりからも、現在も木管楽器として分類されています。
音としては、さわやかに吹く風のような、軽やかな音色が魅力的で、メロディパートを演奏する事もありますが、どちらかというと、主メロディの「あいの手」みたいな役割でうまく雰囲気を演出するイメージが強い楽器です。
モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番,フルートとハープのための協奏曲
ゴールウェイ(ジェームズ)
BMG JAPAN

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ピッコロ[高音域]
フルートの約半分の長さの小さなこの楽器。小さいですがピリリとスパイスを利かせたようなこの音色は、インパクトもあり、存在感は抜群です。
オーケストラでは、フルート奏者が持ち替えによって演奏する事が多く、どの曲にも必ず登場する楽器という訳では無いようですが、それでも一度聴いたらそのメロディが忘れられなくなるような甲高いあの音色が特徴的です。
Dedication
菅原潤
フォンテック

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クラリネット[高音域・中音域]
なめらかな音色が特徴のこの楽器。人間の声(女声)に近いなんて話も聞いた事がありますが、コミカルで妙に明るい音色はそのメロディも自然に明るいものが多い気がします。
メロディパートもさる事ながら、音の下地を演出したりと多彩な効果を発揮しています。
また、種類も多く、アルトクラリネット、ハスクラリネット他、曲によって登場するものもあるようです。
華麗なるクラリネットアンサンブルの世界6
東京クラリネットアンサンブル
ALM RECORDS

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オーボエ[高音域]
あたたかく、やわらかい音色から、カラッとした爽快な響き、そしてカツカツとつつくようなけたたましい音色まで、変幻自在のこの楽器、メロディパートとしても存在感はありますが、表情が多彩な事もあって、その用途も様々な場面で活躍しているイメージがあります。
ロマンティック・オーボエ(2枚組)

Brilliant Classics

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イングリッシュホルン[中音域]
いろんな意味でちょっとややこしいこの楽器。まず名前にホルンとついてますが、あの金管楽器のホルンの親戚ではなく、どちらかというと音色的にはオーボエの親戚。そして「ウィキペディア」で「イングリッシュホルン」と検索すると「コーラングレ」として掲載されています。(アニメ「のだめカンタービレ」でもそうだった。)
更にその音色もオーボエとそっくり!(このブログでもその音を間違えて紹介してるかも?!)
音域としてはオーボエよりも少し低いパートになっています。
また、ピッコロと同様に、オーボエ奏者が持ち替え楽器として、演奏するケースも多く、その意味ではいわゆるオーケストラのレギュラー楽器ではないようですが、
曲としてはどドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」の第2楽章のあの有名なメロディ「♪遠き~山に~」
≪絵が探せなかった…≫

ファゴット[低音域]
こちらはやはり「ウィキペディア」によると英語読みで「バス―ン」または「バズーン」と表記される事もあるようです。そして「のだめカンタービレ」によると「バソン」なんて呼ばれたりもしますが、あれはモノ自体が微妙に違うのかな?!
音色としては基本的にコミカルな音のイメージがあります。一方暗く、ともすればジメッとしたような音を出すときもあります。
最初は正直、何故この楽器がオーケストラに標準装備されているのかが、ちょっと不思議でしたが、この楽器があることで、曲に起伏をつけたり、微妙なニュアンスを表現したりするときには、もってこいの楽器なのかもしれません。
たいていの場合はピッコロやイングリッシュホルンと違ってレギュラーメンバーの一員です。
ファゴット・レボリューション~秘曲集
白石光隆 工藤淳子
キング・インターナショナル

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サクソフォーン(楽器によって音域も変わる)
こちらは、クラシック音楽というより、ジャズ楽器としての方が有名ですが、曲によってはクラシック音楽でも使用されている事があります。
いわゆる「サックス」ってヤツですね。
こちらは、もちろん皆さんご存じのとおり金属で出来た楽器ですが、楽器の作り的に木管楽器と分類されています。
音色は言うまでもなく、あの妖艶な魅力漂うセクシーな音がこれまでの木管楽器にはない味を出しています。
楽器の種類も音域によって多彩で、有名な、アルトサックス、テナーサックスから、高音域のソプラノサックス、低音のバリトンサックスなど、この他にも種類はあるようです。
オリジナル・サクソフォーン [浜松市楽器博物館コレクションシリーズ12]
井上麻子/篠原康浩/中谷龍也/飯守伸二/中野聡子
浜松市楽器博物館

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リコーダー(楽器によって音域も変わる)
この楽器が我々素人の一般人からすると、お馴染みで親しみやすい楽器ですね。
いわゆる「たて笛」ってヤツです。
学校でもやりましたよね。ソプラノリコーダーとアルトリコーダーは義務教育でも必須項目なので、皆持ってる楽器なのかも?!

歴史も古くヨーロッパでは中世~ルネサンスあたりから用いられクラシック音楽では初期のバロック時代には、この楽器の曲も多く作曲されていたようです。
しかし、現在ではその音量の小ささなどの理由からオーケストラのレギュラーメンバーにはなっていませんが、クラシック音楽の元祖と言える楽器なのかもしれないですね。


例によっていつものように、かなり独断と偏見に基づいていろいろ、書いてますが、だいたいのイメージを捉える事ができればクラシック音楽を聴く楽しみも増えるんだと思います。
ちなみに、紹介しているCDはあくまで見た目重視で、絵的に楽器がわかりやすいものを選んでいるので、ほぼ聴いた事のないものばかりですから、あしからず。


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クラシック音楽聴き比べ

2009年09月18日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「クラシック聴き比べ」です。

さて先日、は「指揮者と演奏家のちがい」と題したわりには実際は、具体的な演奏には触れず、もっぱら日本歌謡の歌比べみたいな感じになってしまいましたが・・・、

今日はそのつづきで実際の演奏をちょっと比べてみよう!とあらかじめ思っていた演奏を紹介していこうと思うんですが・・・、

「素人でもわかる!」と豪語しましたが、前回も書いたとおり、ピンスポットで、曲を聴いただけで、「この演奏はカラヤン&ベルリンフィル!」とかそういう事では無いので念のため。

個人的な印象として、「これだったら別にクラシックをしょっちゅう聴いてる人じゃなくても分かるんじゃないの?」程度の内容なので、お手柔らかにひとつよろしくお願いします。



そしていよいよ取り上げるのがこの曲

パガニーニ作曲 「24のカプリース」です。

まずはこの曲をサラッと紹介すると、ピアノなどの伴奏無しで、ヴァイオリン1台で演奏をする曲です。
曲自体はどちらかというと、聴く側としても若干「難しい」とされる部類に入るかもしれませんが、単独演奏なだけに、演奏家の個性や特徴もストレートに表現できる一方で、逆に言えばそのヴァイオリニストの解釈の差から、かなりはっきりとその違いがわかる曲なんだと思います。

そして聴いたのはこのふたり。

 ルッジェーロ・リッチ(アメリカ:1918~)
 マイケル・レビン  (アメリカ:1936~1972)
 
最初に買ったCDはルッジェーロ・リッチの方でした。どちらかというとヴァイオリニストというよりは、曲としてこの「24のカプリース」を聴いてみたかったので、ちょうどお値段もお手頃だったという理由で当時は買ったんだと思います。

パガニーニ:24のカプリース
リッチ(ルッジェーロ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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(ルッジェーロ・リッチの場合)
聴いてみると…、すごいな!さすが!難曲と言われているパガニーニのこの曲を、飛び跳ねるように、縦横無尽に野を駆けるように、ハイスピードで次から次へと駆け進み、アッと言う間にサラリと弾きこなしてしまう。 
プロのヴァイオリニストっていうのは、スゴイなぁと思いながらも、
反面そのあまりにも速いスピードに耳が着いていけず、「あの速いところってホントにちゃんと弾けてるの?素人だと思ってテキトーにガサガサっとやってゴマかしてない?!」なんて思ったりして…、

その後、「カプリース」にもこだわらず、特にヴァイオリニストを特別誰とは意識せずに、いろんな曲を聴きましたが、ある日ラジオで「マイケル・レビン」なるヴァイオリニストの演奏を聴くと、とてもその演奏に聴き入ってしまい、コイツはスゴイ!
「文字通りヴァイオリンを手足のように操っている!」と妙に感動してしまいました。(ちなみにその時聴いた曲はパガニーニとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)

更にその後、レコード店をぶらついていると…、みつけちゃったんだなぁコレが・・・、「マイケル・レビン演奏の24のカプリース」
既にこの曲は持ってるし、今更同じ曲を敢えて買わなくても…というのが当時のCDを買う基準だったハズなんですが・・・、「でも、レビンだし…、」悩みに悩んで、結局買ってしまい、家でじっくり聴いてみると、

24 Caprices Pour Violon Seul - Rabin

EMI

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(マイケル・レビンの場合)
「買ってよかった!」夕食を済ませて、CDプレイヤーをスタートさせると、第1番~第24番まで、ノンストップで微動だにせず、じっくりと聴き入ってしまいました。(もちろん身びいきもあって、普段と違う買い方をしたからというのもあると思う。)

何が違うか!文字にするのは難しいですが、細かいフレーズがかなり違う。
超人的なテクニックが必要とされるこの曲ですが、マイケル・レビンの場合は、素早いパッセージが続く場面でも、ひとつひとつの音をかなり綺麗に聴きとりやすく演奏してくれているように感じました。更に、だからと言って演奏速度が遅い訳でもない。
そして、その早いパッセージの中でちょっとした独自の解釈による演出まで施しているような…。
とにかくスゴイ!この表現力!惚れ直したとでも言わんばかりの迫力のある演奏に、かなり感動してしまいました。(別にオマエに惚れてもらわなくてもいいよ、と言われそうですが)

(両者を比べて)
おそらく、このふたりのこの曲なら素人が聴いてもわかるんじゃないかと思うくらい、明らかに違うと思いました。(だって自分が一番の素人だし)
具体的に分かりやすいのが第5番、序奏(イントロ)が終わると、かなり小刻みなフレーズが最後まで続き、とにかく速い。ルッジェーロ・リッチのときには速すぎで、それがどういうフレーズなのかどんなメロディなのかが、イマイチ解釈できず、「とにかく速い曲」というイメージしかありませんでしたが、
マイケル・レビンの演奏は、速いながらも、しっかりとその曲が何を伝えようとしているのかをハッキリと鮮明に教えてくれたような気がしました。

それから、結局、同じ曲のCDが2枚ある事になった訳ですが、
「しまったなぁ、最初にレビンのCDを買ってれば・・・、ああもったいない」
なんて思ったりもしてましたが・・・。

更に更に、その後日。せっかく買ったんだし、と改めてルッジェーロ・リッチの演奏を聴いてみると、第5番やその他のかなり速いパッセージが続くところも、ちゃんとしっかり弾きこなしてるんですね。(当たり前だっつーの)
結局、初めにルッジェーロ・リッチの演奏を聴いたときは、普段聴く曲に比べて異常に速いパッセージだったという事と、初めて接する分野(ヴァイオリンソロの奇想曲)という事もあって、要するに自分がその曲自体をしっかりと理解出来てなかったんですね。(難しい言葉を早口で言われたので意味が分からなかった。みたいな感じかな?)

一方で、マイケル・レビンを聴いたときには、既にルッジェーロ・リッチで曲そのものは予習済みだった事に加えて、何よりも、マイケル・レビンの演奏が好きで、それを目当てに買って意気込みを持って聴いていた事。などなど明らかに身びいきで聴いてたという事がその曲に対する理解の障害になっていたんですね。

だから、前回の「世界に一つだけの花」のくだりで言うと、
マッキー(槇原敬之さん)って普段あまり聴かないし、曲はいいかも知れないケド、なんだかあの歌い方が説教がましくてイヤ!と思っていたのが、
同じ歌をSMAPが歌うと、ステキ!なんていい歌!!そうだよね私もあなたも世界に一人しかいない欠けがいの無い人なんだよね!なんて気付くと、
後に、マッキーが歌うのを聴いても、「アレ?こんなにじっくりくる歌だっけ!?」なんて再発見したりして。(逆もまたしかり)

結局、自分でも知らず知らずのウチに、いろんな曲を聴いていくと好みという名の「偏見」が生みだされていたんですね。なんて思ったりして。


なので、どちらの演奏が優れているとかいうとかいう話ではなくて、たまたまいろんな曲を聴いていると、好きな演奏家が出てきて、その延長戦上に、これもたまたま自分の場合はマイケル・レビンがいただけで、ひょっとすると、これまでに迷いながら買っていたCDの選択が現在と違うものになっていたら、その延長線上にはルッジェーロ・リッチという結果になっていたのかもしれない。
という事なのかもしれないですね。


最後に、「初心者のクラシック」でやってますから、一応初心者向けにひとつ加えると、何も最初から同じ曲のCDを2枚ずつ違う演奏家で買う必要はないですし、(言われなくてもそんなコトしない)
自分の場合みたいに、そのうち好きな演奏家や指揮者が出来れば、同じ曲でも改めて、買いなおしてみるというのもアリだと思いますよ。という事と、
例えば、好きな演奏家の曲だからCDを買ってみたのに、どうも曲そのものがあまり好きになれなかったとしても、同じ曲で別の演奏家が録音したCDを買ってみると結構気に入って、その演奏家が今度は好きになったりして。

せっかくだから「世界に一つだけの花」をまたからめると
どの指揮者もオーケストラも、ましてやソロの演奏家なら、その曲を自分の持てる力を最大限に発揮して最高のものにしようと日夜、演奏活動に取り組んでいるハズですから、あなたの持っているCDが例え、大量生産されたうちの一枚だとしても、その演奏自体は「世界でひとつだけ」のハズですし、
何より、その一枚を聴いてあなたがどう感じるかは、あなただけの「世界に一つだけの花」になるんじゃないでしょうか?(なんてウマイことまとめてみたりして…そんなにウマくないか・・・。)


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指揮者と演奏家で曲は違うの? (ふとした疑問)

2009年09月17日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「指揮者と演奏家で曲は違うの?」です。

普段から「クラシック音楽好き」を周囲の人たちにも言いふらかして歩いていますが、すると、たいていの場合は「そうなんだ!」とか「へぇ~」くらいで、それ以上、そこから話が進む事は滅多にありませんが・・・、(何故ならクラシック音楽に皆それほど深い興味がないから)

しかし、たまぁ~に「オーケストラや指揮者で演奏が全然違って聴こえるというのはホントなの?」みたいな質問をされる事がありますが、今日はそんな話を例によって個人的な独断と偏見による解釈で曲を交えて紹介してみたいと思います。




クラシックを普段あまり聴かない人がこういう質問をするときは、たいていの場合・・・、例えば、ウィーンフィルやベルリンフィルの違いを、曲を聴いただけで分かるのか?とか、カラヤンとバーンスタインの指揮した演奏の違いが分かるのか?だったり
あるいは、もっと言えば曲だけを聴かされて、この演奏は誰が指揮をして、どのオーケストラが演奏したものか?

なんて事が一発で分かるか?!という意味の事を聴いているんだと思いますが、さすがに素人レベルの自分では、そこまで分かる!なんてことは言いませんが、(そういう事が分かる人を世間ではプロという(たぶん)

素人でも分かる人には分かるらしいなんて話は聞いた事はありますが、最初からそこまでこだわって聴く必要はないんだと思います。

自分も最初は、特定の演奏者や指揮者にこだわって聴いていた訳では無かったんですが、聴いている内に好みというんでしょうか?なんとなく出てくるんですね。

すると、別の曲を聴いていてもなんとなく前回聴いた指揮者とかオーケストラの演奏を参考に少しずつ自分なりの好みが出てくるんだと思います。

そして、素人でも違いが分かるのか?という事ですが、これは、素人でも、更に言えばクラシック音楽に興味が無い人でも、明らかに雰囲気の違う曲なら、ある程度はその違いが分かるんだと思います。

「え!?ホントに!?嘘!」という方もいるかもしれませんが、ある程度クラシック好きの人なら、「まぁある程度ならそうかもね」なんてうなずいて読んでもらっているかもしれません。

そうなんですよ。ある程度なら結構誰でも分かるハズなんですよ。別に、特段昔ピアノ習ってたとか、吹奏楽部でラッパ吹いてました!なんて人じゃなくても、わかるんだと思います。

どの辺りでそれが分かるのかというと…
例えば、こういう事だと思うんです。皆さんご存じだと思われる童謡「赤とんぼ」
「♪夕焼~けこやけ~の」でお馴染みのアノ歌ですが、この歌を例えば歌手「由紀さおり」さんが歌うのと、女性オペラ歌手が同じピアノ伴奏で歌うと結構違いが分かったりするんだと思います。

そうは言っても同じ女声だし、果たして本当に違いが分かるのか?由紀さんと似た声のオペラ歌手を連れてくれば分からなくなるんじゃないの?なんて言われるかも??

ならば、もっと分かりやすく言うと、「世界に一つだけの花」をSMAP(スマップ)が歌うのと槇原敬之(まきはらのりゆき)さんが歌うのなら、伴奏が全く同じでもおそらく第一声でどちらが歌っているのかが、多くの人に分かると思います。

≪世界に一つだけの花≫
絵が無いんですね。
世界に一つだけの花
SMAP,槇原敬之,工藤哲雄,都志見隆
ビクターエンタテインメント

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もっと言えば、SMAPファンなら、メンバー数人が交互に歌うあの歌を、この部分は誰、誰と歌声が変わる毎に各メンバーの名前を言い当ててくれる事でしょう。(たぶん)

そうなんです。同じ譜面を渡されて同じ歌を歌っても歌い方の違いは素人にもハッキリと理解出来ている事になるんですね。

だからと言ってSMAPファンが全員漏れなくピアノを習っていたりとか、声楽をかじっていたり、なんらかの特別な音楽的教育を受けた訳ではないでしょうし、
加えてこれはどちらが歌がうまいとか下手とかいう話ではなくて、基本的に声が違うという事もでしょうけれど、歌詞やメロディに込められたその内容を歌う本人がどう感じて声にして歌っているかという違いだけなんだと思います。(あくまで単純に比べた場合)


だったら何故クラシック音楽を聴いて、その違いがわからないと感じるのか?!
最初に受けた「オーケストラや指揮者で演奏が違うの?」なんて質問をされるのか?
それは、「単純にクラシックの曲を知らないから」だけなんだと思います。(興味がない人はなおさら)

おそらく、SMAPファンに限らず、誰かアーティストのファンならば、好きだから、家でじっくり聴いたり通勤・通学電車でポータブルプレイヤーで聴いたり、カラオケに行って熱唱してみたり!なんだったら学生の皆さんなら授業中にも、こっそりイヤホンを耳にして惚れ惚れとその歌声に聴き入っている人もいるのかも???(授業中はちゃんと先生のお話を聞きましょう!)

つまり、それだけよく知っている曲だから違いが分かるという事ですし、大好きだから、いつもと違う声や音が入っていると、一発で分かるという事なんですね。

≪世界に一つだけの花≫
このアルバムに入ってます。
EXPLORER
槇原敬之
EMIミュージック・ジャパン

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逆に言えば、その曲が「世界に一つだけの花」だとしても…
「SMAPっておいしいの?洋菓子かなにか?槇原敬之って新人の政治家?どこかの戦国大名の名前??」なんていう人にその歌を聴かせてもどちらか区別がつかないという事なんでしょうね。(極端に言えば)

一方、クラシック音楽の場合は、交響曲や、協奏曲あたりになると、一曲だけでも約30分以上の演奏時間が長い事から、音をある程度覚える事も一苦労ですし、歌と違って歌詞が無い(歌劇は別として)。
更に、曲名もたいていの場合は単純に「第1番」とか「第5番」だったりするので、それら諸々を含めてとにかく覚えにくい。という事。

更に、更に言えば、ベルリンフィルでもウィーンフィルでもヴァイオリンとかトランペットとか、基本的に同じ音が出る楽器を使って、同じ楽譜の曲を演奏するなら、指揮者が変わったくらいでその演奏の違いが素人には分かるハズが無い、という思い込み。が原因なんだと思います。
(※厳密に言えばベルリン、ウィーンフィルは、使用楽器のメーカーや型式、年代、楽器そのものに細かい違いはあると思いますが、今回はそれを差し引いてもという意味で。)



そう、かく言う自分も正直最初はそう思ってました。
「同じ曲に違いなんてあろうハズがない!!」でも、実際に色んな曲を聴いていくうちに、どうやら何か雰囲気が違うっぽいとか、少しでも分かってくると、また聴く楽しみが増えてくるんだと思います。

そして、最後に
じゃぁ実際の曲では誰のどういう演奏の曲なら、素人でもその違いが分かるのかという事を具体的に紹介するつもりだったんですが、ここまででも結構長々と書いてしまったので、その話はまた明日以降。(ハッキリと明日!と言い切れないところがちょっと悲しい…。)

おまけ
せっかくなので、過去にブログをはじめた当初の指揮者と演奏家についての個人的な印象を書いた記事をリンクしてみます。

たくさんの有名な演奏家(指揮者と楽団)


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作曲家派閥抗争勃発?!

2009年06月16日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「作曲家派閥抗争勃発?!」です。

さて、世間では鳩山総務大臣の辞任を受けて党内には麻生下しの風が一段と強く吹きすさび、党内の要職に就けた麻生人事が崩壊の一途をたどる中、選挙を目前に控えた自民党では派閥の動きも著しく過敏に反応している様相。

党内で最大派閥森派の流れを組む町村派の動向は?そして鳩山邦夫の大臣辞任を受けた防衛族額賀、久間を擁する津島派の運命は?選対委員長こと道路族のドン率いる古賀派の影響力は?そして、その古賀派との同調は足並みが揃うのか谷垣派?山崎派は?伊吹派は?高村派は??このままで選挙を戦えるのか、背水の陣で臨む麻生派は?!
そして・・・純一郎の去った小泉チルドレンの行く末やいかに!!!!

という前置きはさて置いて・・・、

違いますからね、「初心者のクラシック」ですから!そっちの話じゃなくて、
そう!クラシック音楽でも音楽の教科書を開くと、「バロック派」とか「古典派」、「ロマン派」とかいう、なんだか派閥みたいな名前が書いてありますが、今日はそっちのお話を少し。

こちらは政党のそれとは違い、音楽性の違いもさることながら、基本的に時代が違うんですね。
そこで、今回はその作曲家たちの時代変遷による割り振りを例によって「goo辞書」の記載を頼りにいくつか紹介してみたいと思います。


【バロック派】(→バロック音楽)
一六世紀末から一八世紀半ばに栄えた音楽の様式。互いに独立した複数声部の対立と、それを支える和声的低音の組み合わせがつくる強い緊張感、激しい情緒表現などを特徴とする。主たる曲種はオペラ・カンタータ・ソナタ・コンチェルト・オルガン音楽など。 (goo辞書から)
≫≫≫ ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル ほか

【古典派】(→古典派音楽)
一八世紀後半から一九世紀の初めにかけてヨーロッパで栄えた音楽。最盛期は1780?1810年代で、これに先立つ一八世紀中葉を前古典派ということがある。ウィーンを中心としたことからウィーン古典派ともいう。交響曲・弦楽四重奏曲、ピアノ-ソナタ、ソナタ形式などが完成された。ハイドン・モーツァルト・ベートーベンらに代表される。古典音楽。 (goo辞書から)
≫≫≫ ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン ほか

【ロマン派】(→ロマン派音楽)
一九世紀初頭から末頃までのヨーロッパ芸術音楽。古典派音楽と現代音楽の間に位置し、一般に一九世紀中頃を境として前期と後期に区別される。個人の主観的な感情・気分表出の追求を特徴とする。 (goo辞書から)
≫≫≫ ショパン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン ほか

【国民楽派】
一九世紀にボヘミア・ロシア・北ヨーロッパから起こった音楽運動。西ヨーロッパの技法・様式を踏襲しつつ、自国の民族性を主張・表現しようとするもの。(goo辞書から)
≫≫≫ スメタナ、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、 ほか

【印象派】
印象主義に立つ芸術家の一派。
(印象主義→)古典主義的な写実を斥け、事物から受けた感覚的主観的印象をそのまま作品に表現しようとする芸術上の方法。一九世紀後半モネ・ルノアール・シスレーなどの画家の手によって始められ、文学(ゴンクール兄弟)・文学批評(サント=ブーブ)・哲学・心理学・音楽(ドビュッシー)・彫刻などの面にも広がった。 (goo辞書から)
≫≫≫ ドビュッシー、ラヴェル ほか

【近代派】(→近代音楽)
ロマン派以後1890年頃から第一次大戦終了までの期間の、印象派や新古典主義などの音楽を漠然とさす総称。広義の現代音楽には、この期間を含めることがある。
≫≫≫ ラフマニノフ、レスピーギ、ストラヴィンスキー ほか

【現代音楽】
一般には、第一次大戦以後の芸術音楽をさす語。広義には、ドビュッシー以後の二〇世紀の音楽全体、狭義には第二次大戦後のさまざまな新しい傾向の芸術音楽をさす。 (goo辞書から)
(goo辞書による年代からすると ≫≫≫ ガ―シュウィン、ハチャトリアン、ショスタコーヴィチ?? ほか) 

(※作曲家の割り振りは、教科書「高校生の音楽①」音楽之友社、および「ウィキペディア」を参照しました。あとは個人的な独断。)


ちょっと調べるとこんな感じになりますが、どの時代も明確な線引きは難しく、「ロマン派」なら「国民楽派を含む」とされる事もありますし、「印象派」は絵画の分野から生み出された言葉なので、音楽としては「近代派」に分類される事もしばしば。
また、「近代音楽」と「現代音楽」の区切りもgoo辞書の記載にあるとおり、かなりあいまいなので「近・現代音楽」と総称されることも多いようです。

なので、「何派」という明確な区切りは、あるようで無いようなものにもなってしまいますが・・・、
クラシック音楽を聴くのに重要なのはそこではなくて、
例えば、最初に聴いたいわゆる「クラシック音楽」がベートーヴェンやモーツァルトだったとして、「やっぱりちょっと…」と思ったとしても!別の時代の音楽、例えばワーグナーやマーラー、あるいはドビュッシーにストラヴィンスキーを聴くと、それぞれの個人の好みには合っているのかもしれません。(逆もまたしかり)

要するにこれらの「何派」というのを、ざっくりとした「ジャンル」的な存在として見た方がその世界が広がると言えるのかもしれません。
また、最初はこれらの「ジャンル分け」によって当然好みも別れてくると思うので、偏った聴き方になってくると思いますが、それでも「オーケストラの楽器」の音に耳が慣れてくると、その後、他の「ジャンル」を改めて聴いてみると、意外な発見に出会えるかも?

いずれにせよ、様々な時代の音楽を聴くことでその視野も広がるでしょうし、逆に偏った時代の音楽だけを聴いていたとしても、演奏家、指揮者などを掘り下げればどこまでも追及できる、ふところの深さを持っている音楽だと思います。


こんな感じでざっくりと「何派」みたいなお話をしましたが、
まぁ「邦楽」と一口に言ってもポップスからフォークソングに演歌やアイドル…みたいにいろいろジャンルがあるみたいに、「クラシック」と一口に言ってもいろいろな「ジャンル」がある程度に思ってもらえれば…、(ちょっと違うか??)

かく言う自分も最初は、やっぱりベートーヴェンやチャイコフスキーを中心に「古典派」や「ロマン派」を主に聴いていたので、ストラヴィンスキーやドビュッシーの理解に苦しみ、正直「何アレ?」くらいにしか思ってませんでしたが、いろいろ聴いていくと、斬新な音の使い方がなんとも新鮮な印象を与えてくれたり、最近ではバロック音楽が改めて新鮮に感じたり、と様々な時代を日々駆け巡るような聴き方をしています。(言うほど聴いてないんですけど・・・)


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管弦楽、室内楽、器楽って

2009年06月02日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は「管弦楽、室内楽、器楽って」です。


クラシック好きの人ならば、既におなじみのこの言葉。
今更説明するのもアレなんですが・・・、CD店なんかに行くとクラシックのコーナーには、並べ方として、作曲家名の「アイウエオ順」になっていたり、「アルファベット順」になっていたりします。
大型店舗に行くと更に、その作曲家の中でも「交響曲」や「協奏曲」といった感じに細かく分けられたりもしています。

逆に、小型店舗のこじんまりとしたお店の場合は、作曲家別ではなくて、いきなり「交響曲」「協奏曲」「歌劇」「管弦楽」「室内楽」・・・という風にジャンル別に並べられている事もあります。

普段は何気に、お目当ての曲を探したり、何かよさそうなCDは無いかと、いろいろ物色しながら普通に見たりしてますが・・・、
「待てよ・・・」自分の場合はある程度、ざっくりとは知ってるつもり、なので特に気にも留めたりはしませんでしたが・・・、

ひょっとして、「クラシック初心者」には、こういう事を書いた方がいいんじゃないか?!と、いつものように思いつきでgoo辞書の記述を交えながらちょっと紹介してみます。


 まず「交響曲」や「協奏曲」、「歌劇」なんかは、そのまま曲のタイトルだったりするので、これは特に問題ないと思いますが・・・、
ちょっと思ったのが「管弦楽」というくくり。

goo辞書によると
【管弦楽】「(1)種々の管楽器・弦楽器・打楽器を組み合わせた洋楽の大規模な合奏。普通、各声部に複数の奏者のいるものをいう。オーケストラ。
(2)(1)で演奏する楽曲。 」
と、なっていますが、え!?そんな事いったら、交響曲や協奏曲だって同じオーケストラのための曲じゃないか!!(なんて屁理屈を言ってみたりして)

しかし、この場合のCD店の言う「管弦楽」は、曲のタイトル的に言えば、「組曲」や「交響詩」、中には「序曲集」や「行進曲」もおそらくこの部類に多く含まれている事でしょう。
まぁ、このブログで言う「ちょっとした曲」(オーケストラのための)なんかもこの区分に含まれてくる事になるんでしょう。


そして、今度は「室内楽」
こちらも同じくgoo辞書によると
【室内楽】「小編成の器楽合奏音楽。普通、二名以上九名ぐらいまでの演奏者で行うものをさす。チェンバー-ミュージック。 」
こちらは、「小編成」という意味ではそのまんまですが、タイトル的に言えば、ヴァイオリンソナタ他、各種「ソナタ」などがあり、加えて弦楽四重奏や、シューベルトの「ます」みたいに弦楽四重奏+αみたいな曲が分類されているようです。

最後に「器楽」
goo辞書では【器楽】「楽器のみで演奏する音楽。 ⇔声楽 」
って・・・そんなもん!「歌劇」以外、全部楽器だけの演奏じゃ~!!!
と、思わず叫んでしまいましたが、
CD店の言うところの「器楽」は概ねピアノ単独演奏の曲。ピアノのための組曲とか変奏曲。
このブログで言うところの「ちょっとした曲」(ピアノ曲)だったり、ショパンやドビュッシー、などの「練習曲」や「前奏曲」なんかが分類されていたりするようです。


てな感じですが、別に今回はgoo辞書やCD店の記述にケチをつけたい訳じゃなくて、(goo辞書はCD店の記述を説明してる訳じゃないし、CD店はジャンル分けをした時に幅広い意味に取れるようにしてるだけだと思う。)

CMとか何かのきっかけで、なんとなくクラシックを聴きたくなって、CD店に行ったものの、多く並んでる中のどの部類にあるかというのが、ちょっとでも分かりやすくなればなぁ・・・。
くらいの感じなので、一応念のため。

特に「管弦楽」のくくりは多くの店舗で目にする表示ですが、「序曲」とか「行進曲」を探しに来たのに、このジャンル表示だけを見て、「この店には置いてないのか?!」という結論になるのはちょっと早いので、その説明がてら、よかったら参考にしてみてください程度でご笑読ください。


とかなんとか、言ってますが、この間の話みたいに、お目当ての曲があれば店員さんに聞くのが一番手っ取り早いのは言うまでもありませんが、
店舗によっては、一般的にクラシックCDがおそらく売れ筋商品ではない事が多いので、店員さんも意外と知らなかったり(クラシックに関しては)する事もあったりするので、おせっかいは承知の上での今回のブログでした。

加えて、ここまで言っておいて今更アレなんですが、上記の説明は個人的な各種店舗に行ったときのざっくりとした見方なので、各店舗によって若干の誤差があると思いますからあしからずご了承ください。




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あなたの持っているクラシックCDは?

2009年05月04日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、あなたの持っているクラシックCDは?です。

さて、いきなり企画第○弾!(数えてないし…)という事で、またしても思いつき企画なんですが、コレは前からやろうと思ってたんですけど、なかなか面倒臭そうだったので延び延びにしてたこのお話。

以前「あなたの好きな作曲家は?」として、「人気ブログランキング」の「投票」機能を使ってお送りした回からすると第2弾!なんですが、
いつかやろう!と思いながらそのままにしてましたが今回はそんな感じでやってみます。

そして、今回の質問「あなたの持っているクラシックCDは?」と聞かれても、既に多数のクラシックCDを持っている熱心なファンに、その中から「最高の1枚を選べ!」なんて話じゃぁないんですね。(たぶん選べないし。)

そう、これまでに数多くのレコード会社から発売されている様々な「クラシックCD」。

買う時に意識して買っている人も、そうでない人も、実際に数えてみるとどうだろう?!

そこで、「あなたの持っているクラシックCDで一番多いレーベルはどこ?」という質問を投げかける事にしてみました。(このリンクは「人気ブログランキング」につながります)


で、思いついたのはいいんですが、このレーベル?というかメーカー?
が、最近では不景気のせいなのか、なんらかの意図があるのかは知りませんが、レコード会社のホームぺージをちょこっと覗いてみると・・・、

アレ?「グラモフォン」も「フィリップス」もユニバーサルクラシックなの?オヨヨ?!「テルデック」も「エラート」もワーナーミュージックなの??
業界再編か?合併か・・・?
そんな感じだったので、どうしようかと迷っていたんですが、とりあえず何だかよく分らんが、とりあえず「エイ!ヤー!」で紹介してしまえ!!(かなり乱暴)という事で以下のレーベルを選択肢に選んでみました。
(いつものように個人的な独断と偏見のイメージで書いてます。)

【ドイツ・グラモフォン】(ユニバーサルクラシック)
クラシックの王道といえば一番に思い出すのがこのレーベル。黄色のレーベルが「これぞ!いかにもクラシック!」みたいなCDです。

【フィリップス】(ユニバーサルクラシック)
こちらもクラシックファンにはおなじみのレーベル。

【デッカ】(ユニバーサルクラシック)
青と赤のシンプルなロゴがさりげない演出か?シリーズもたくさん。

【エラート】(ワーナークラシックジャパン)
緑に∑マークが印象的なレーベル。

【テルデック】(ワーナークラシックジャパン)
△マークがシンプルなレーベル。

【EMI】
赤いレーベルは情熱の印?盛りだくさんのクラシックの宝庫。

【RCAレッドシール】(BMGJAPAN)
レッドシールは信頼の証?高級感漂うレーベルです。

【ナクソス】
廉価版の代名詞か?メジャーな曲からマイナーな曲まで各種取り揃えのレーベル。

【ソニー】
国産だったらやっぱりソニー?クラシック音楽にも存在感アリ!

【デノン(DENON)】(コロムビアレコード)
「クレストシリーズ」は身近なクラシック?安くてお手頃なレーベルか!?

【エイベックス】
国内の廉価版ならこれだ!企画CDから本格派まで!?クラシックだって出してます!

【ポニーキャニオン】
ちょっとビックリ!ポニーキャニオン。朝比奈隆や小林研一郎もこちらです!

そして今回も追加でバナー風リンクも作成


こんな感じで、とりあえず自分の知ってるレーベルを並べてみましたが、一応念のため「その他」も入れておきました。
CDを買う時に意識して「このレーベル(メーカー)を買おう!」と決めている人も、そうでない人も、自分で持ってるCDを数えてみるとちょっと意外な結果が出たりするかも?!

ちなみに自分は最初に「ソニーで集めよう!」と思っていたので「ソニー」が一番多かったです。

それはともかく、クラシック音楽の場合、他の音楽と違って、CD一枚買うにしても、ちょっとレーベルを気にしますよね。
「ミスチル」や「サザン」とか「ドリカム」みたいにアーチストで選ぶと、その時点で既にレコード会社が決まってしましますが・・・、
クラシックだと、「ベートーヴェン」とか「モーツァルト」という選び方をしても更に、演奏家や指揮者に加えてレーベルまで選べるというのは、ちょっとややこしいけど、好きな人にはたまらない選択かも?!

また、「クラシック初心者」の人にも参考になるかも?しれないので皆さん奮って投票しましょう!なんちゃって。

ひとつのレーベルが独占のワンサイドゲームになるのか?、各社乱立で票の取り合いのシーソーゲームになるのか?
個人的にはとても楽しみですが、思ったほど皆さんに興味が無いテーマだったりすると、ちょっと心配だったりして。



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クラシックのヴァヴィブヴェボ?

2009年04月27日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、クラシックのヴァヴィブヴェボ?です。

毎回、思いつきでいろんな事を書いてるこのブログ。今更こんなヘンテコな記事を書いても、普段からご愛読頂いているみなさんなら、「またか…、」くらいで流してもらえれば幸いなんですが・・・。

そんな感じで今日のお話は、
クラシック音楽は作曲家や楽器、曲目などによくこんなカタカナ表記がされる事が多い事は既にみなさん御承知の事でしょう。(ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォみたいなの)

たとえば、ベートーヴェンだったり、ヴァイオリンソナタだったり・・・

パソコンで打つのも結構苦労しますが、それでもわざわざ「ヴェ」とか「ヴァ」とか書いてあったりするんですね。(自分も使ってますケド)

別に会話をする分には、ベートーベンやバイオリン(「ベ」「バ」)でも、もちろん問題なく通じますし、普通に発音すれば自然に出てくるのはむしろ、この「ベ」「バ」の音のはずです。
逆に「ヴェ」とか「ヴァ」とかの発音を出そうとして、中学時代に習った英語みたいに、会話中にわざわざ下くちびるを軽く噛んでこんな発音をしようものなら、

「なに?!アノ人・・・、ちょっとくらいクラシック聴くからって、何かちょっと調子に乗ってるんじゃない?」なんて話にもなりかねない!?(ちょっと言い過ぎか?)
にしても、クラシック音楽がまた「お高くとまって」とか言って、世間から敬遠される原因にもなり兼ねない!?

なので、話し言葉としては特に気にする必要はないんでしょうが、ブログとかなんとかで、文字に起こすとたいていの場合は、この「ヴァ・ヴェ・ヴォ」になってしまうんですねぇ。


思い起こせば、このブログを書き始めた当初、ちょっと悩んでたんですね。一応ブログタイトルが「初心者のクラシック」なので、極力普通の言葉で分かるように書こう!と思って、「ベートー(ヴェ)ン」っていうのもちょっとどうかな?とか思った事があったんですが、当時、記事に載せるCDを探そうと思ってアマゾンで「ベートー(ベ)ン」を検索すると、やたらCDの検索数が少ない・・・?

あら??やっぱりアマゾンでもクラシックCDはそんなに在庫が無いのかな?と最初は思っていたんですが、・・・そうじゃない。
「ベートー(ヴェ)ン」で検索しないといけなかったんですね!!
ちなみに今でもアマゾンでトップから「ベートー(ベ)ン」を検索すると、その数は1552コ(クラシック音楽)そして、「ベートー(ヴェ)ン」で検索すると、5931コ(クラシック音楽)とその数にはかなりの差が発生してしまう。

さすがにアマゾンで紹介するんだったら、これじゃイカン!と思って極力「ヴェ」の字を使って書くようにしましたが・・・、

最近のGoogle検索だと、仮に「ベートー(ベ)ン」と入力しても「もしかして、ベートーヴェン?」と聞き返してくれるので、検索にはそれほど苦労しないようですが・・・、

それにしても、クラシック音楽にはこの手の名前が多い気がする。
ざっと挙げてみても・・・
ヴィヴァルディ、ベートーヴェン、ヴェルディ、ドヴォルザーク、ラヴェル、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ・・・。
かなり多い。

さすがにこれら全部の名前を検索して比べるのは面倒くさくなってきたので、実際の結果は分かりませんが、おそらくその検索数にいくらかの違いは出る事でしょう。


まぁ、日本人からすればいずれも外国人の名前なので、アルファベットのつづりをカタカナ表記をしたときの、表現の違いという事にはなるんでしょうが、ちょっとした違いでも検索文字によって結果が異なるのは当然と言えば当然なんでしょうけど、
「ベ」で探して見つからなかったものが、「ヴェ」に変えて探すだけで見つかったという事があったらマズイので、一応ブログでも気をつけて書くようにしてるという話なんですね。日本語ってムズカシー!(というのはまた別の話だと思いますが)

加えて、このカタカナ表記が名前の一文字目にくる作曲家「ヴィヴァルディ」や「ヴェルディ」なんかは、ちょっと注意が必要なのかも?パソコン検索もそうですが、CD店に出かけても、作曲家が「アルファベット順」に並んでいれば問題ありませんが、「アイウエオ順」に並んでいるとただでさえ濁点で始まる作曲家なのに、ハ行とア行の両方を探す必要がありそうかも?!

そして、更に作曲家名で言えば、ややこしいのが「ラヴェル」。クラシック音楽として、それらのサイト内検索なら問題ないでしょうが、普通のサイトで「ラベル」と検索すると、シールとかマークみたいな、糊で貼りつけるほうの“ラベル”がヒットしてしまう事もありますよね、
まぁ、モノが全然違いますから、これは探した時に一発で分かるでしょうし、それほど問題にはならないでしょうが・・・、

加えて、まぎらわしいつながりでいくと「リスト」もそうかも?!これについては蛇足なのでこれ以上言いませんが、
この他にもカタカナ違いのいろんな間違いネタは結構あるんでしょう。

≪学習漫画≫
ちなみにこちらは「ベートーベン」
ベートーベン―楽聖とよばれた大作曲家 (学習漫画 世界の伝記)
比留間 五月,よしかわ 進
集英社

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そんな感じで今日もグダグダで、ダラダラと書いてしまいましたが、早い話が名前のつづりに「V」の字がついてる人ってことなんですケド。
そして、既に多くのCDを買い揃えた、そこそこ熱心なクラシックファンの方なら、「クラシックあるあるネタ」として軽く流せる笑い話程度なんでしょうが、
一応、クラシック初心者の方にはちょっと注意が居るのかも??というくらいのお話なので、よければ参考にしてみてください。(って言うほど参考になりそうな事を書いてませんが)


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グランドフィナーレ

2009年04月05日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、グランドフィナーレです。

さて、演奏時間がやたら「長い」という事でも、広く知られているクラシック音楽ですが、普通にシングルCDとして販売されている歌謡曲、POP、ロックならばたいてい4~5分というところですが、

クラシック音楽の場合、協奏曲なら約30分、交響曲に至っては曲にもよりますが、1時間を超える作品も珍しくはない長時間の演奏。コンサートなら、そのために足を運んでいますから、特に問題はないでしょうが、自宅でCDを座って1時間!というと、ちょっとキツイと言われても仕方がないかもしれません。

もちろんクラシック音楽だって、15分程度の短めの組曲があったり、交響詩、や序曲を単独で聴けば10分程の曲もありますが、それにしても他のジャンルと比べると、やっぱり長め・・・。

そこで、今回思いついたのが、だったら“終楽章”だけを聴いてしまえ!というちょっと乱暴な聴き方!

30分を超える協奏曲や交響曲は、作曲家もそれなりに時間をかけて作った作品のラストを堂々と飾るべく、見事なまでのオーケストレーションを駆使して豪華にまとめられた作品も数多くあります。
そんな作品を、例によって個人的な独断と偏見に基づいて、今日もいくつか紹介してみようと思います。


【交響曲第2番~第4楽章:ブラームス】
弦楽器がサラッと始まる終楽章、しかし急に勢いをつけた弦楽器の勢いは強く、ティパニがドロン!と響けば、そこからはグイグイと引っ張られるかのように、次々と先へ進んでいきます。
後半からは勢いにのった弦楽器が金管楽器を従えるように鋭いフレーズバシッと決めていきます。

【交響曲第3番「オルガン付き」~第2楽章(後半):サン=サーンス】
いきなり鳴り響くオルガン!そして分厚く重なる弦楽器、軽やかに流れるピアノのフレーズが終わると、大音響のオルガンに続いて高鳴るトランペット!
一旦、苦悩にあえぐ表情を見せるも、ホルンが呼びかけると、フルオーケストラ総動員で迫力のラストスパート!輝くトランペットにオルガンが圧巻です!

【交響曲第5番「運命」~第4楽章:ベートーヴェン】
「運命」交響曲と言えば、誰もが知っているのは、第1楽章の「ジャジャジャ、ジャーン!」の部分ですが、この交響曲をしめくくるには、更なるパワーが必要です。
3楽章から引き続き始まるアクセル全開のトランペット!それに続く弦楽器も大はしゃぎ!勝利の雄叫びを、あちこちに言いふらすように、めくるめくオーケストラ!「おおげさ」と言われようが、とにかく最後まで突っ走れ!

【交響曲第5番~第4楽章:チャイコフスキー】
チェロのしっとりとしたフレーズが綺麗に流れると、爽快感が走ります。
そして遠くから近付いてくるかのようなトランペットの音色。いよいよこれからと、高まる期待感。ティンパニのドラムロールから一気に加速するテンポ。
はやる、木管楽器に弦楽器、そして現れるトロンボーンのファンファーレ!
何度も寄せては返す波のように、繰り返すたびに高まる緊張感。一度静かになり、
トランペットから始まるメインテーマ。ゆっくりとテンポを刻みながらも、クライマックスを迎えるべく盛り上がる金管楽器、エンディングも華やかに決めまります。

【交響曲第8番~第4楽章「イギリス」:ドヴォルザーク】
迫力のあるのは第9番だけじゃない!
高らかなトランペットのファンファーレで綺麗に始まるものの、弦楽器がサラリと前置きをして、一旦トランペットが鳴り始めると、もう止まらない。
唸るトロンボーン、吠えるホルン。フルートが心地よく響くと、更に盛り上がる金管楽器のオンパレードがたまらない。

【組曲「展覧会の絵」~キエフの大門:ムソルグスキー作・ラヴェル編】
トランペットのファンファーレからオーケストラの合唱へ、いったんは静かになるものの、勢いをつけて、もう一度、チャイム(鐘)が鳴り始めると嵐の予感再び、
豪快な金管楽器が最後の力を振り絞るような壮大なラストは一度聴いたら忘れられない!


※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


という訳で、「グランドフィナーレ」ということで紹介した終楽章。(組曲のラストも入れましたけど)どの曲も初めて聴いたときの鮮烈な印象が今も忘れられない。
ベートーヴェンは「第九」かな?とも思いましたが、これは終楽章だけでも長いので「運命」にしてみました。今度こそマーラー!とも考えましたが、やはり同じ理由で今回もパスです。この他にも豪快なラストを飾る曲は、たくさんありますから、探してみると面白いかも?!

実は昔、一回こんな聴き方をした事があったんですね。なんとなく豪快でズバッ!と決まる曲を聴きたいなぁと思いながらいろいろ探してみるものの、やっぱり長いから、待ちきれないし・・・、「あ!」だったら終楽章だけを聴いてしまえ!とCDを並べて順番に聴いていったんですが、聴いてる時はノリノリでよかったんですけど、全部聴いたら結構疲れたりして、(CD聴いてるだけなのに)

そして、昨日の「怒りの~」もそうですけど、楽章単位でいろいろ紹介してますが、それぞれの曲を1度聴いて「あ!この曲いいかも?!じゃぁ全部聴いてみよう!」というのはアリだと思いますが、
初心者の方が注意したいのは、「好き」だからってそれ(同じ楽章)ばっかり何度も繰り返し聴いてしまうと、改めて全体を聴いたときにバランスがおかしく感じてしまうかも?!

やっぱり多少時間はかかっても、踏んだり蹴ったりの、すったもんだがあればこそ、終楽章を聴いた時の感動もひとしおなので、せっかく気に入った曲が見つかったなら全部聴いてみるのがオススメです。


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