初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

トッカータとフーガニ短調 (バッハ作曲)

2006年04月30日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はバッハ:トッカータとフーガニ短調です。

パイプオルガンの曲ですね。とっても有名な曲ですから、音楽を聴けば「あ~!この曲ね。」なんて事になると思います。クラシック音楽自体が、元々は宗教音楽として教会などで演奏していたのがはじまりのようですから、その教会にあったオルガンの曲も当時はたくさん作曲されていたようです。

その中でも、この曲はそんなオルガン作品の代表作とも言える曲のひとつなんですね。オルガンもピアノと同じく鍵盤楽器ですから、たくさんの音を駆使していろんな表情を聴かせる事のできる楽器ですから、一度オルガンの魅力にハマると、聴き入ってしまうかもしれませんね。

演奏時間は、9分程度ですから時間的には聴きやすい曲ですが、オルガン独特の神秘的な世界をかもし出していますから、時間も結構長く感じてしまうかもしれません。曲名にある“トッカータ”と“フーガ”は音楽用語なんですが、実はあんまり詳しい事を知らないので、生半可な説明で誤解を招いてしまうとマズイですから、今回はやめておきます。(こんなんでいいのか?)

 高音のあの印象的なフレーズから始まり、全体を包むような幅広い和音がその曲の
 深みを広げていきます。そして、鍵盤楽器ならではの細かいフレーズをとても機械的に
 演奏していきますが、その演奏技術も聴くに値する脱帽の演奏なんですね。
 特に、この曲では緊張感のある独特の雰囲気がありますから、「静」と「動」をうまく
 使い分けた名曲と呼ぶにふさわしい曲のひとつですよね。
 そして、似たようなフレーズを何度も繰り返し形を変えて演奏していくんですが、
 しっかり聴いていないと迷子になってしまいそうな曲の作りになっています、でも
 オルガンの魅力は不思議なもので、聴いていると薄暗い教会の中で高い位置にある
 ステンドグラスから様々な色がこぼれ落ちてくるようなムードたっぷりの曲ですし、
 やっぱりこの曲を聴いてオルガンの魅力に魅せられる人も結構多いんじゃないでしょうか?

ちなみに、この曲のパロディとして嘉門達夫さんが「鼻から牛乳」という曲を作っていますが、こちらも有名なんじゃないでしょうか?この曲に関して言えば、ここからクラシックの世界に入る人もいるんだと思います。いろんな音楽があっていいと思いますし、きっかけって結構意外なところにあるもんですから、結構面白いものなんですよね。どんな曲でも、それがクラシックを知るきっかけになるなら、大歓迎ですよね。


≪オススメCD≫
トッカータとフーガ以外にもオルガンの名曲をお楽しみください。

トッカータとフーガ~バッハ:オルガン名曲集
リヒター(カール), バッハ
ユニバーサルクラシック

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≪こんなCDもどうぞ≫
最後に紹介した嘉門達夫さんの曲です。
鼻から牛乳
嘉門達夫
ビクターエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆★★★★
           →幻☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
神秘的な魅力をもつオルガンの世界をお楽しみ下さい。

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チェロ協奏曲   (ドヴォルザーク作曲)

2006年04月29日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はドヴォルザーク:チェロ協奏曲です。

そういえば、まだチェロの作品を紹介してませんでしたね。という訳で、チェロファンのみなさんお待たせしました。チェロ協奏曲です。渋くてカッコイイチェロの魅力を、まずはこの曲でどうぞ。

チェロは、中低音の弦楽器で、いぶし銀の渋い音色から、やわらかく暖かな包容力を兼ね備えた素晴らしい楽器のひとつですよね。今回のドヴォルザークの協奏曲も、そのチェロの魅力をふんだんに引き出している曲だと思います。協奏曲ですから、チェロのソロをフルオーケストラがサポートしている曲ですね。

基本的に、クラシックの曲目の中でもチェロ協奏曲自体が他の楽器のそれに比べて少ないんですが、その数少ないチェロ協奏曲の中でも代表作として、演奏される機会の多いのが今回紹介するこのドヴォルザークの作品です。


 第1楽章:低音の少し悲しげなクラリネットのメロディから曲は始まります。その後は
 激しい殺伐としたフレーズが続いていきますが、ホルンのやわらかなフレーズをきっかけ
 に曲は明るさを取り戻します。チェロのソロが聴こえてくるまでには少し時間がかかり
 ますが、冒頭のクラリネットのメロディをチェロが渋く演奏するところは、この楽器の
 魅力のひとつですね。少し悲しく寒々しいフレーズの多い曲ですが、チェロを中心と
 して、フルートやホルンなどとのソロ同士での掛け合いも非常に鮮やかにこなしています
 し、ゆっくりとしたフレーズになるとチェロの持つあたたかく、なめらかな音色の魅力
 も一層深く味わえる事だと思います。

 第2楽章:今度もクラリネットの演奏から始まりますが、今回は高音のしっとりとした
 フレーズです。そんなゆったりした中にチェロがやさしく問いかけるように自然に音を
 合わせてきます。全体的に静かな曲ですが、少し癒しを求めるようなチェロのフレーズ
 は、他のソロ楽器ともうまくハーモニーを作り出していますし、落ち着いて聴けます。
 途中一転して、弦楽器の悲劇的なフレーズをきっかけに嘆かわしくも、切ないメロディ
 へと変わりますが、チェロはそれに立ち向かうかのように、真剣に落ち着いて弾きこな
 しています。

 第3楽章:これから何か始まりそうなリズムからホルンのフレーズが更にそれを予見する
 ようなフレーズを演奏します。その後チェロがそれに続き、物々しいテーマを弾きだし
 ますが、しかし、しばらくすると、ゆったりとしたメロディはチェロの魅力を十分に
 味わえる見事な演奏を聴かせてくれます。曲は後半に入るとチェロも高音での演奏が
 多くなり、明るさを増していきますから、だんだんと聴きやすくなってくると思います。

チェロは大型の楽器ですから、コンサートに行ってこの曲を弾いているところを生で見ると、全身を使ってダイナミックに演奏しているところなんかも見所なんでしょうね。

≪オススメCD≫
CMにも何度か登場するヨーヨー・マの演奏でどうぞ。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ, ドヴォルザーク
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★   渋☆☆☆☆☆
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
かなり渋いフレーズが多いこの曲ですが、クラシックの魅力をそんなところにも
感じる事ができるんじゃないでしょうか?

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弦楽四重奏曲第17番「セレナード」 (ハイドン作曲)

2006年04月28日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:弦楽四重奏曲第17番「セレナード」です。

ハイドンの弦楽四重奏は、さらっと、とっても聴きやすい曲ですね。初めての人でも気軽にきける曲じゃないでしょうか?時代からしても、モーツァルトとほぼ同時期の作曲家ですから、明るい曲も多く軽快なリズムとテンポは気持ちも軽くなりますね。

特に凝ったつくりをしている訳ではないんですが、それがまたいいのかもしれないですね。弦楽四重奏と言っても比較的ヴァイオリンが目立っている気もしますが、こういう四重奏があってもいいんじゃないでしょうか?それぞれの楽器が、それぞれの音域の役割に徹している感じがします。


 第1楽章:ヴァイオリンの問いかけるようなフレーズに他の弦楽器が応えるような
 フレーズから、曲は始まります。全体的にそうなんですが、とってもさわやかに
 始まります。主にヴァイオリンがメロディを演奏していきますが、伴奏になっている
 ヴィオラやチェロも、逆に主張しない事が全体的な曲の味を出しているんだと思います。

 第2楽章:ゆっくりとしたテンポに変わり、落ち着いたピチカートの伴奏に乗って
 流れてくるヴァイオリンのメロディは、どこかで聴いた事のあるフレーズではないで
 しょうか?ヴァイオリンの高音部はとても綺麗に響いてきますから、感じよく聴ける
 と思いますよ。

 第3楽章:少し引き締まった印象を持ちますが、それでもゆったりとしたメロディは
 とても明るい気分になれますね。チェロも軽快にリズムを刻んでいますから、
 聴き所もいろいろありますね。

 第4楽章:少しテンポを上げて、やや駆け足のリズムになります。でも、とばし過ぎる
 事はなく、やはりヴァイオリンが中心ですが、他の弦楽器との息の合った掛け合いや
 ハーモニーは、楽器が少ないだけに、ストレートに響いてきます。全体的にそうですが
 聴いていると、テンポも軽快なだけに、すぐに聴き終わってしまうんじゃないでしょうか?

この曲は全曲でも15分程度ですし、楽器の編成も弦楽器4台ですから、どちらの意味でも聴きやすい作品だと思います。明るく、くったくのないメロディがまた、いいですよね。モーツァルトと違って、少し落ち着いたおもむきもありますから、その意味でも聴きやすいんだと思います。ハイドンの四重奏はクラシックと言うよりもちょっとしたBGMとしても、楽しめると思いますから、特にこの「セレナード」はCDを流しておくだけでもいいかもしれないですね。

≪オススメCD≫
弦楽四重奏曲が1枚で4曲入ってますから、お買い得かも!?

ハイドン:弦楽四重奏曲第17番&第67番&76番&第77番
イタリア弦楽四重奏団, ハイドン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆  →快☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
BGMとしても聴けますが、じっくり聴いても見劣りはしません。

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クラリネット五重奏曲

2006年04月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:クラリネット五重奏曲です。

タイトルは味気ないんですが、とっても落ち着いていて、楽しく聴ける曲ですね。曲の編成は、クラリネット、ヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロがそれぞれ1台の五重奏です。小編成ですから、気軽に聴けると思います。オーケストラの曲も、迫力があっていいんですが、こういう小編成の曲もひとつひとつの音が良く聴こえてきますから、楽器の音をより、身近に感じる事ができるんじゃないでしょうか。

モーツァルトがこの曲を作曲した当時は、まだクラリネットという楽器自体が新しく発明されたばかりだったようですが、いち早くこの楽器の魅力に注目したモーツァルトが、友人のクラリネット奏者のためにこの曲を作曲したと言われています。この時代では、よく公爵や伯爵などに自分の曲を献呈した・・・なんて話はよく聴きますが、演奏者のために曲を贈るなんてシャレてますよね。それだけ、その奏者が優れた演奏技術を持っていたんでしょうね。


 第1楽章:チェロの響きがよく伝わってくる弦楽器の和音から始まりますが、その上に
 クラリネットが、ほんのりとうまく音をかぶせてきます。クラリネットのメロディが
 一通り終ると、一瞬またチェロのソロを聴けますが、しっとりと、いい音を聴かせて
 くれますよね。その後は低音のピチカート(弦楽器を弓でなく指ではじく奏法)が
 ゆっくりとやさしくテンポを刻みますから、落ち着きますね。曲も徐々に盛上がって
 きますが、決して焦る事無く、落ち着いた雰囲気を保っています。

 第2楽章:クラリネットのまったりとした響きは、うつろな感じがとても魅力的で
 こころを和ませてくれます。他の弦楽器はそれを邪魔する事無くしばらくはサポート
 に徹しています。途中からヴァイオリンがそんなクラリネットに話しかけるように
 やさしく、合いの手を入れますが、クラリネットの中音に対して高音の魅力が
 たまらないですね。

 第3楽章:クラリネットを中心に今度は他の弦楽器達も仲良く同じメロディを和音で
 構成していきます。途中から何かを訴えかけるようなメロディにもなりますが、
 思わず「どうしたの?」と声をかけたくなるなるようなフレーズも魅力的ですね。

 第4楽章:弦楽器の軽やかな楽しいリズムのメロディにクラリネットがうまくあわせて
 きます。クラリネットが高音と低音を見事に歌い分けていますから、ここも聴きどころ
 でしょうね。弦楽四重奏の演奏会にクラリネットがお呼ばれして、上品に楽しく参加
 していると言った雰囲気でしょうか。最後に聴かせるとてもゆったりとしたクラリネット
 ソロはもう夢の中のひとときですね。


ふっくらとした、クラリネットの音色は魅力的ですよね。なめらかと言うか、まろやかと言うか、やわらかい音は聴いていてもホッとしますよね。特にヴァイオリンと絡むときなんかは、とっても絶妙なコンビネーションだと思います。

≪オススメCD≫
ザビーネ・マイヤーの名演でどうぞ。

モーツァルト:クラリネット五重奏曲
マイヤー(ザビーネ), フィルハーモニア・カルテット・ベルリン, モーツァルト, ウェーバー
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★  →優☆☆☆☆☆
 
≪おすすめシチュエーション≫
午後のティータイムとか、楽しいひとときを過ごせる曲ですね。

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タイスの瞑想曲  (マスネ作曲)

2006年04月26日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はマスネ:タイスの瞑想曲です。

マスネの曲は、はっきり言ってこの曲しか知りません。でもいいんですよ~!この曲!オーケストラをバックにヴァイオリンソロがとても美しいメロディを奏でますから、クラシック初心者の方でも、なんの心配も無くスルっと聴ける音楽だと思います。

もともとは歌劇「タイス」の第2幕の中で間奏曲として演奏されているようですが、この曲が単独で演奏される事の方が、多いんだと思います。CDでも多分「ヴァイオリン名曲集」とかそんなCDに録音されているものが、ほとんどだと思います。演奏時間も5・6分ですから、いつでも聴ける曲ですよね。


 これぞヴァイオリン!という美しい音色から曲は、始まりますしっとりとした綺麗な
 音色は、誰が聴いてもきっと聴き惚れてしまう事でしょう。高音だったバイオリンが
 低音のメロディに移っても、そのイメージを崩す事なく、うっとりと、そして、ゆったり
 とした曲調は、まるでなにもかも全てを包み込んでしまうような、包容力のある、
 しっかりとした、音色にも聴こえてきます。
 途中、一瞬だけ激しくなりそうな表情も見せますが、またすぐにやさしい表情へ戻り
 ます。そして、一連のメロディを繰り返していきますが、最後に高音を聴かせるフレーズ
 も、その甲高い響きにも関わらず、丁寧にやさしく演奏していますから、その素晴らしさ
 に声を出すと壊れてしまいそうなくらい繊細な音に仕上げています。
 何度聴いても、そのやさしさに圧倒されてしまいますね。

なんと言ったらいいんでしょうか?聴いているだけでこちらまでも優しい気持ちになってしまう。そんな曲ですね。全体的にゆっくりとしたテンポは、あたたかな春の日差しを浴びた森の木陰でハンモックに揺られて、うたた寝をしてしまいそうな・・・そんなのどかな光景まで浮かんでくるようです。


≪オススメCD≫
パールマンの優しい音でお楽しみ下さい。

チゴイネルワイゼン&タイスの瞑想曲
パールマン(イツァーク), アビー・ロード・アンサンブル, マスネ, フォスター(ローレンス), グラズノフ, ラフマニノフ, サラサーテ, リムスキー=コルサコフ, クライスラー
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆   →美☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
休日にお昼ねをする前に聴くとぐっすり、ここちよく眠れそうですね。

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ピアノソナタ第21番  「ワルトシュタイン」

2006年04月25日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」です。

これまではベートーヴェンの三大ピアノソナタを先に紹介しましたが、確かに名曲でききどころもたくさんありますからオススメはオススメなんですが、いずれの曲も暗いので、それだけが、玉にキズでしたが、今回は彼の明るいピアノソナタを紹介します。

ベートーヴェンは明るい曲もたくさん作曲しているんですが、暗い曲のほうが有名なので、どうしても彼自身が暗いイメージでとらわれがちなんですが、こんな曲も書いてますから、是非聴いてもらいたいですね。

タイトルのワルトシュタイン伯爵は、毎度ですが、彼がこの曲を献呈した人の名前です。この時代にはありがちのパターンですね。献呈した人の名前がタイトルになるのは、当時としては普通にあったようですが、今我々がクラシックを聴くときに、なにかしらのタイトルがついてた方が、単純に第○番とか言われるより、覚えやすくていいですよね。

 第1楽章:低音ですが軽やかなリズムに乗って綺麗なメロディがあふれ出すように
 流れてきます。まるで宝石箱を開けると、その中にあるたくさんの宝石が様々な光を
 まばゆいばかりにきらめかせているように聴こえてくる曲です。美しいピアノのフレーズ
 は、その駆け足のようなテンポも手伝ってか、耳ざわりのいい心地よい気分にさせて
 くれます。しかも、テンポ自体は早いんですが、丁寧に流れるように曲を進めています
 ので、それがうっとおしく感じる事はないでしょう。

 第2楽章:ゆっくりとしたテンポに序盤は少し悲しげで切ないメロディなんですが、
 その後は、実にゆったりと、しっとりと聴かせてくれます。なにか、悩みを聞いて
 もらっているような、そんな余裕さえ感じてしまう曲です。

 第3楽章:そんな感じで2楽章のまったりしたムードにひたっていると、切れ目無く
 いつの間にか、3楽章へと曲は変わっています。ウマイですよね。お見事!
 そして、やはり、知らず知らずのうちにだんだん曲は盛上がっているんですね。
 基本的には同じフレーズを繰り返しているんですが、何度聴いても飽きないですし、
 繰り返す内に、それを徐々に盛り上げているんですね。
 そして、盛上がっているんですが、またこのさりげないまでのテクニック!
 テンポはそれ程変わっていないハズなのに音をその間に詰め込んでいるんですが、
 全然詰め込んだなんて感じさせないこのメロディ!絶妙ですね。この曲をまだ聴いた
 事が無い人には絶対にオススメです。

この曲も結構お気に入りの一曲なんですよね。楽聖ベートーヴェンは名作が多いので、紹介するのが、遅くなってしまいましたが、この曲もその他の作品に負けない名曲ですから一度は聴いてもらいたい曲のひとつですね。(毎回言ってますけど)


≪オススメCD≫
ウィルヘルム・ケンプが軽やかに弾きこなしていますから、いいですよ。

ベートーヴェン:Pソナタ第21
ケンプ(ヴィルヘルム), ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →鮮☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
綺麗で鮮やかなピアノの音色が楽しめますね。

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交響詩「英雄の生涯」 (R.シュトラウス作曲)

2006年04月24日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」です。

以前「交響詩」を紹介したときには、ちょっとした短めの交響曲ですから、気軽に聴けますよ~なんて事を書いていたと思いますが、この曲に関しては、違うんですねぇ。特に楽章という区切りにはなっておらず、最初から最後までノンストップで演奏されるんですが、曲の節目、節目にそれぞれのタイトルがついていてタイトルは全部で6つあります。順番に紹介すると、1英雄2英雄の敵3英雄の伴侶4英雄の闘い5英雄の業績6英雄の引退と完成 です。だから、演奏時間も自然に長くなり、全部で40分程度もあります。

ここまで作り込むんだったら、いっその事、「交響曲」とか「組曲」にした方が・・・なんて、思ったりもしますが、それもきっと音楽家としての「こだわり」とかがあったんでしょうね。たぶん。それに、R.シュトラウスは「交響詩」をたくさん作曲してますから、こっちの方が作り慣れてたんでしょうか?

この曲のタイトルの「英雄」ですが、これはR.シュトラウスが自分自身の事を「英雄」
に見立てて作曲したものだと言われています。また、ベートーヴェンの「英雄交響曲」を意識したものではないか、とも言われているようですが、実際はどうなんでしょう?
この曲を作曲した当時、シュトラウス自身はベルリンフィルの指揮者をしていたという事を考えると、確かに英雄と言える存在なのかも知れませんが、でも、自分が生きているうちに自分の事を「英雄」だなんて・・・ねぇ。周りの人も大変そうな気がしますが・・・・。


 1英雄:低音のうなるような弦楽器の力強い演奏から鮮やかに高音へ移り変わる。
 見事なメロディで始まります。弦楽器とホルンを中心に堂々とした英雄のメロディを
 威厳たっぷりに盛り上げていっています。爽快感もたっぷり味わえますね。壮大な
 ドラマの始まりをイメージさせます。

 2英雄の敵:壮大な英雄のメロディが終ると英雄の敵が現れます。まるで英雄をあざ
 笑うかのようなフルート・ピッコロ・オーボエ等の木管楽器が奇抜なまでの演奏で
 気味悪さ、さえ感じてしまいそうな曲です。その後は、チェロ等の低音楽器が、思わぬ
 敵の出現に思い悩むかのようなフレーズが続きます。

 3英雄の伴侶:「伴侶」って、要は、奥さんの事ですね。ヴァイオリンソロの美しい
 メロディが続きます。しっとりと聴かせるところもあり、思い悩むところもあり、
 可愛らしく遊ぶようなところもあり、とにかくいろいろありますから、ヴァイオリンの
 いろんな魅力が楽しめますね。

 4英雄の闘い:遠くから鳴り響くミュート(消音機)トランペットが、緊張感を漂わせ
 ます。更にその緊張感をふくらませるスネアドラム(小太鼓)が聴こえてくると、スリル
 たっぷりのワクワクする演奏になります。しかし、さすが英雄!確かに強敵を相手に
 必死に戦っているんですが、聴いていても、なんだか負ける気がしないんですね。
 曲も終盤へ向かって突き進んでいきます。やがて、金管楽器が鳴り、トランペットが
 高らかに勝利を告げるようなファンファーレを演奏します。(敵に勝ったんですね。)

 5英雄の業績:勝利を祝うかのような、豪華な凱旋を思わせるようなフレーズが、あち
 こちにちりばめられているように、次々に演奏されていきます。そして、その祝いの
 宴が最高潮に達すると!ホルンの雄叫びが!いいですねぇ(ここがお気に入りですね。)
 そして、過去の業績を思い返しているのでしょうか?すこし落ち着いて感傷に浸った
 ようなフレーズになっていきます。

 6英雄の引退と完成:引退は突然訪れるものなんでしょうか?弦楽器のドキッとする
 ようなフレーズが一瞬のうちに流れますが、その後は隠居して平和な日々を過ごして
 いるかのごとく、木管楽器のなごやかなフレーズが続きます。そしていろいろあった
 悲しい事や辛い事をふりかえるような雰囲気になりますが、やがてそれも美しいメロディ
 へと変わり完成へと向かいます。そして、最後は英雄に相応しく静かにそして堂々と
 終わりを告げます。
 
全部で6タイトルというのがどうも・・・途中のタイトルを省略しようかとも思ったんですが、交響曲なら全4楽章紹介してますから、少し長めですが、全部紹介してみました。いい曲なんで。結構気に入ってますから、ご容赦ください。


≪オススメCD≫
R.シュトラウスの代表作をご堪能ください。

R.シュトラウス:英雄の生涯&死と変容
ジンマン(デイヴィッド), R.シュトラウス, チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
BMG JAPAN

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★   →華☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
映画を見ているような、ドラマチックな曲ですね。

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ピアノ協奏曲第2番

2006年04月23日 | ショパン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はショパン:ピアノ協奏曲第2番です。

ショパンのピアノ協奏曲は2曲しかないので、以前紹介した第1番とあわせてこれで全部なんですが、残念ですね。もう少したくさん作曲してくれていればいろんな曲が聴けたのに・・・。なんて思ってしまいます。ショパンはピアノ曲をたくさん作っていますけど、協奏曲にはあんまり興味が無かったんでしょうか?

さて今回の第2番ですが、こちらもいいですね。ショパンのピアノの魅力を十分に楽しめる曲ですね。ちなみにこの第2番の方が第1番より先に作曲されていたようですが、当時の楽譜を出版した順番が逆だったために現在もこの順番で番号がついているようです。


 第1楽章:静かな弦楽器の序奏から始まり、少し暗めの雰囲気になっています。若干
 前奏が長くピアノが出て来るまでに時間がありますが、まあ協奏曲なのでそういう事
 もあるでしょう。しかし、いよいよ始まるピアノの第一声は甲高い良く通る高音の音
 ですから、非常にインパクトがあります。その後に続く流れるようなピアノ演奏も、
 今更ですが、さすがショパン!!期待どおりのメロディラインは思わず納得の一曲
 ですね。ピアノの魅力をあますところ無く伝えている曲じゃないでしょうか。

 第2楽章:1楽章が比較的激しい演奏なのに対してやはり2楽章は落ち着きますよね。
 こちらもやはり弦楽器の序奏から始まりますが、すぐにゆっくりとした優しいピアノ
 演奏が入り、高音のトリル(ミファミファミファ~~みたいに、すぐ上下の音を連続
 して弾く演奏)が始まると、もうたまらないですね。至福のひと時を味わえます。
 途中、感情が乱れたかのように、一旦暗い表情になりますが、しばらくすると、また
 あの優しさを取り戻し、高音の魅力的なフレーズでピアノの世界を楽しめます。

 第3楽章:少し悲しげなピアノソロから始まります。その後も少し暗い演奏が続きます
 が見事なピアノのテクニックは圧巻の一言ですね。しばらくすると、少しずつ明るい
 表情も増えてきて、だんだん聴き易くなってきます。ピアノも表情豊かにさまざまな
 演奏を楽しめますし、スピード感たっぷりのピアノは聴いていても飽きないですよね。


幸か不幸かショパンの協奏曲は2曲しかありませんから、CDではたいてい1枚で2曲が同時に録音されているものが、多いようです。せっかくだから聴き比べをしてみても面白いかもしれないですね。かく言うこのブログでも1番を紹介した時の≪オススメCD≫でも2曲が録音されているものですから、下に記事のリンクをつけておきますので、よかったらそちらもどうぞ。

≪オススメCD≫
アラウもいい味出してると思いますよ。

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
アラウ(クラウディオ), ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, インバル(エリアフ), ショパン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★   技→☆☆☆☆☆
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
2楽章は癒しの曲ですから、くつろいで聴いてみてください。


→ショパン:ピアノ協奏曲第1番の記事はこちらから←
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亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル作曲)

2006年04月22日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌです。

タイトルは暗いイメージですが、聴いてみると案外しっとりとしたいい曲かもしれないですよ。というのは、確かに若干暗いんですが、全体的に静かな雰囲気の中に個々の楽器がそれぞれの特徴を持って、じっくり聞かせてくれる作りになっていますから、短いですがひとつずつの音をたっぷり楽しめる曲だと思います。

この曲のタイトルを初めに聞いたときは、ラヴェルの知り合いの王女が亡くなったから、王室から依頼を受けて作曲したのかなぁ?と思ってたんですが、どうやらそうではないらしく、ラヴェルが「ルーヴル美術館」にある若い王女の肖像画を見てインスピレーションを受けて作曲した曲のようですね。ちなみにパヴァーヌは宮廷舞曲の名前らしく、ゆったりとしたテンポのダンスの事だそうです。
それにしても、この曲のロマンチックな感じからすると肖像画の王女も、そうとう美人だったんでしょうね。きっと。


 ホルンの深くてやわらかい響きがこころにしみる演奏からしっとりと始まります。
 それを更に優しく包むように弦楽器がサポートします。その後メロディはオーボエへ
 と移りますが、優しいイメージは変わらないですね。弦楽器もとても丁寧にそおっと
 した演奏をしますから、聴いていると、とても和んできます。
 ときどき、さりげなく合間に入るハープの「ポロン♪ポロン♪」という響きもとても
 いいですよね。
 そんな中でひときわ目立つのがフルートじゃないでしょうか?優しい曲のイメージを
 壊す事なく、キリッと引き締まった響きがこの曲にちょっとしたアクセントをつけて
 くれていますから、ここも聴きどころかもしれないですね。

演奏時間もだいたい7分程度ですから、ちょっと感傷的なムードに浸りたくなったら、たまにはこんな曲もいいかもしれないですね。CDでは、演奏時間が短い事もあって、この曲をメインにしたものは少ないと思いますが、ラヴェルの他の代表作と一緒に録音されている事が多いようです。
 
≪オススメCD≫
しっとりとした曲の魅力をお楽しみ下さい。

ラヴェル / ボレロ、亡き王女のためのパヴァーヌ
フランス国立管弦楽団, ラヴェル, バーンスタイン(レナード), フィラデルフィア管弦楽団, ドビュッシー, オーマンディ(ユージン)
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆☆★   →麗☆☆☆☆☆
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
少し切ないメロディですが、落ち着いてゆっくり聴ける曲です。

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交響曲第6番「悲愴」

2006年04月21日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」です。

今回の交響曲第6番はその名のとおり「悲愴」ですから、暗い曲なんですね。でも、単純に暗いと言うだけではなく、チャイコフスキーの持つ独特な世界の中に「滅びの美学」のような美しさも十分に味わえる曲だと思います。

チャイコフスキーはこれまでに紹介したバレエ音楽や、組曲なら明るく楽しい音楽を作曲していますが、交響曲は少し暗いものになっているようですね。4番や5番は第4楽章になると、派手になったり明るくなったりしていますが、この「悲愴」交響曲は最後まで、暗いイメージの曲です。ただ、その中にも美しいメロディがところどころにちりばめられていますから、その美しさが余計に際立つんでしょうね。
そういう意味では完成された曲と言えるのかもしれません。(ちょっと偉そうかな?)
それはさて置き、一般的なイメージでは暗い曲かもしれませんが、とにかく素晴らしい曲であることには違いないと思いますから、いろんな部分を含めて聴いて欲しい曲ですね。


 第1楽章:ファゴットの暗いジメジメした雰囲気のフレーズから始まります。まるで
 荒廃した町の中に独り取り残されたような悲しい感じがします。そのイメージのまま
 チェロの低音が悲しく演奏を引き継ぎます。しかし、それが終ると少しテンポが速まり
 焦燥にも似た迫り来るものを感じるフレーズが続き、トランペットの激しい響きが鳴り
 始めるとそれは頂点に達します。そのまま暗くなり続けるのかと思いきや、今度はその
 テンポを再びゆるめ、ヴァイオリンの下降音階が空の雲間から漏れてくる一筋の光の
 ように明るく差し込んできているような演奏に変わります。それまでが、暗かっただけ
 に、何とも言えない優しさを感じてしまいます。1楽章ではその後も様々な展開をして
 いますから、聴きどころがたっぷりある曲ですね。

 第2楽章:1楽章とは変わって少し明るい要素を含んだ5拍子のワルツのテンポが聴き
 やすい曲調になっていると思います。弦楽器を中心に、オーボエやフルート等の木管
 楽器がその明るいイメージを更に深めてくれています。全体が暗い曲調なため、この
 曲も少し控えめなワルツに感じてしまいますが、それがまた、なんともいじらしく
 感じてしまいます。

 第3楽章:4楽章へ向けて、何か喜びを期待させるようなフレーズが始まります。
 過度な期待を抑えているかのような感じもありますが、決してド派手になる事はなく、
 整然と、そして軽快に曲を進めていきます。弦楽器の小刻みなリズムは木管楽器とも
 うまく絡み合い、曲が後半へ進むにつれて徐々に盛り上げていきますから、聴いてい
 ると次の4楽章への期待がだんだん高まってきます。

 第4楽章:3楽章で盛り上がりを見せていましたから、期待していただけに、少し残念
 ですが、突然1楽章を思い出したように悲しく、劇的な弦楽器のフレーズで始まります。
 何かを訴えるようなそんなフレーズが終わり落ち着いて、よくよく冷静に考えている
 ようなフレーズがその後に続きますが、しかし、考えれば考えるほど悲劇的な結末に
 しかならないような、どうしようもない絶望感にあふれたメロディになってしまいます。
 そしてやはり、結局4楽章の冒頭のフレーズにまとまってしまいます。
 そして何度考え直しても目の前の否定できない現実にぶつかってしまったかのような
 そんな、儚いメロディに思わず憐れみすら感じてしまいます。最後は諦めにも似た
 静かな消え入るようなフレーズで曲は終ってしまいます。

一曲聴き終わると、思わずため息をついてしまそうな、そんな曲です、チャイコフスキーのこの第6番の交響曲を初めて聴いたのは、第4番、第5番を聴いた後でしたから、「1楽章では暗くても、きっと4楽章では派手に、若しくは堂々と終ってくれるんだろう!」と期待を持って聴いていましたから、この曲の終わり方には、初めはどうしても納得できないイメージを持っていましたが、何度も聴くうちに、この消え入るような終わり方が、こころに深く入り込んでくるように感じました。そういう意味では大人の交響曲かもしれないですね。

≪オススメCD≫
トスカニーニの時代なのでモノラル録音だと思いますが、
それを感じさせない音質だと思いますよ。

チャイコフスキー : 交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
NBC交響楽団, チャイコフスキー, トスカニーニ(アルトゥーロ), ムソルグスキー, ラヴェル
BMGファンハウス

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆☆
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
悲しみの中に美しさを秘めた魅力的な曲ですね。

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