初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ピアノ協奏曲第22番

2008年07月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第22番です。

モーツァルトのピアノ協奏曲は、番号で言うとこの第20番代あたりからは比較的有名な作品とされていますが、それでも、この第22番は一般的にはそれほど有名と言える作品ではないのかもしれません。

ただ、やはり20番代は名作と言われるだけあって、聴き応えも十分に味わえる一方、比較的サラッと聴けてしまうから不思議なものです。
1・3楽章は例によって明るくさわやかな作りになっていますが、2楽章が、なんとも絶妙と言うか・・・、ただ単純に暗いとか悲しいとか言うだけではなくて、誰でも日常で感じた事のあるような“心のすき間”みたいなものを感じる一曲です。

続く3楽章も2楽章をうまくフォローしているように聴こえてしまうのが、なんとも心憎い演出のように感じます。
また、そのあたりの微妙な心境の変化みたいなのも、演奏家によって若干違ってくるのかも知れませんが、そんなところも含めて、味わい深い一曲と言えるのかもしれませn。


 第1楽章:ずっしりと華やかなオーケストラからはじまると、その後を
 弦楽器とフルートが、しなやかに流れていきます。
 鮮やかなオーケストラの前奏(イントロ)が終わると、涼しげなピアノの
 フレーズがきめ細やかに、流れます。
 途中に低音弦楽器を交えてインパクトをつけると、ピアノの響きがより
 一層輝くように引き立って聴こえてきます。
 その後も華麗なピアノソロを、丁寧にそっと支えるようにオーケストラ
 が演出しながらつづきます。
 中盤では弦楽器が、少し立ち止まるように刻むと、ピアノのフレーズも
 若干険しい表情を見せますが、ピアノソロは、あくまでもエレガントに
 華やかに響きます。
 その後も何度か、ずっしりとした最初のフレーズを挟みながら、流れる
 ようなピアノが続いていきます。
 そして、最後はピアノソロをたっぷりと聴かせると、弦楽器で奇麗に
 まとめて締めくくります。
 
 第2楽章:弦楽器のひっそりとした演奏がはじまると、どことなく冷んやりと
 したフレーズが、寂しげに聴こえてきます。
 悲しげな弦楽器が盛り上がると、ピアノが静かに始まり、甲高い響きが
 とても切なく突き刺さります。
 途中ホロっと崩れるような響きが聴こえると、じわっと何かが伝わって
 くるようです。
 しかし、その後はフルートやクラリネットが、温かくそれを包みこむように
 優しく響くと、どこか救われたようにも感じます。
 ところが、再びピアノが始まると、やはり切なくやりきれない思いを
 打ち明けるように、悲しいフレーズが続きます。
 すると、今度はそれを受け止めるようにフルート、ファゴットが優しく
 響きます。
 やがて弦楽器が口を挟むように刻むと、険しい表情になっていきます。
 そして、何か重たい荷物を引きずるようなフレーズになり、
 最後までそれを引きずるようにして終わっていきます。

 第3楽章:ふっきれたかのようにして弾むピアノから始まると、重たい低音の
 弦楽器も、それに連られるように弾んでいきます。
 一通りが終わると、あっけらかんとしたピアノソロが、始まりますが
 徐々に勢いをつけると、1楽章の勢いを少しずつ取り戻していくように、
 どんどんと流れていき、徐々に明るい表情に変わります。
 クラリネット、フルートなどが少しずつ加わると、更に盛り上がり、
 遂には弦楽器までも、奇麗に冴えわたっていきます。
 途中では、いちど落ち着いてクラリネットが柔らかい音を聴かせると、
 ピアノもそれを飾るようにとても奇麗なフレーズで、しなやかに
 きらめくような明るい、音色を響かせていきます。弦楽器は、まるで
 そよそよと、そよぐ風のように涼しげに、さわやかな心地にさせてくれます。
 すると、クライマックスに向けてオーケストラと共にピアノが鮮やかに
 聴かせると、ピアノソロを挟んで、華やかに最後を賑わせて
 奇麗にまとめていきます。


ちなみに今回、聴いたのはFM放送をエアチェックしてたMDからで、
演奏は、ファビオ・ルイージ指揮のウィーン交響楽団 ピアノ:上原彩子 
でしたが、アマゾンではCDが無かった(ライブ録音っぽかったので売ってないのかな?)ので、下の≪オススメCD≫は代表的と思われるバレンボイムにしてみました。
作品にサブタイトルがついていないので、一般的にはあまり有名と言える曲ではないのかもしれませんが、いろいろ探しながら、自分の名曲を発見するのもクラシックの楽しみのひとつですよね。


≪オススメCD≫
バレンボイムも聴いてみたい
モーツァルト : ピアノ協奏曲第22番変ホ長調
イギリス室内管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
涼しげで、さわやかに聴ける一曲です。


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歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (ロッシーニ作曲)

2008年07月25日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲です。

ロッシーニも現在に多くの歌劇を残した作曲家のひとりですが、彼の場合はいつも明るく元気なイメージの曲が想像されます。
そしてこの曲も、とても明るく元気いっぱいの曲です。

そしてこの歌劇のタイトルにある“アルジェ”というのは地中海を挟んだイタリアの対岸にあるアルジェリアの首都の名前です。(フランスの対岸とも言う)

歌劇のあらすじは・・・、最近、夫婦仲の悪くなってきたアルジェリアの太守ムスタファーは、イタリア人女性を新しく妻に迎えようと画策する。アルジェリアで奴隷になっていたイタリア人の男リンドーロの元に、恋人イザベッラ(イタリア女)が海賊の戦利品として太守ムスタファーに届けられると、太守はたちまちイザベッラに心を奪われてしまい、どうにか妻に迎えようとします。
しかし、リンドーロとイザベッラはどうにか、この太守の元から脱出すると、太守ムスタファーも妻に詫びてもとの鞘におさまるというお話のようです。


 ※ピチカートがゆっくり始まると、弦楽器をひとつ挟んで、軽やかでのんびりとした
オーボエのメロディが優雅に響き渡ります。
やがて弦楽器が低音からじわじわと盛り上げていくと、
弾む木管楽器にグサッと突き刺さる弦楽器とティンパニ(大太鼓)が心地よく響くき、
スピード感あふれる弦楽器にトランペットが華やかに彩りを添えると、
華やかな曲調がこころも弾むメロディを奏で出していきます。
そして、少し落ち着くと軽やかなオーボエのメロディにフルートが軽やかに合わせて
明るく晴れやかな曲調を聴かせてくれます。
再び盛り上がっていくと、今度はオーボエとフルートがメロディを入れ替えて同じ
フレーズを聴かせてくれますが、こちらも楽しく聴かせてくれます。
そしてクライマックスに向けて盛り上がっていき、豪快に最後をまとめて、
ティパニのドラムロールでしっかりと曲を締めくくります。


明るく快活な曲調から、初演当初からも大人気となったこの作品ですから、もちろん序曲も楽しく愉快な曲調がとても元気になれる一曲です。
のびやかなオーボエのメロディは、それとは対照的ですが、そこもまた聴きどころのひとつと言えるでしょう。
とにかく、ロッシーニの序曲ですから。元気あふれる楽しい一曲です。

≪オススメCD≫
ロッシーニの序曲集です
ロッシーニ:序曲集
デュトワ(シャルル)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
元気いっぱい楽しく愉快な一曲です。

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ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」

2008年07月21日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」です。

タイトルの「ハンマークラヴィーア」と言うのは今で言うところのピアノの事です。
せっかくなので、ちょっと調べてみると、ウィキペディアでは、ヨーロッパでは、ピアノフォルテと呼ばれていたこの楽器がドイツ語ではハンマークラヴィーアと呼ばれていたためベートーヴェンは、この作品の少し前あたりから、ドイツ語表記を指示している。
とあります。

って事は、逆にベートーヴェンが仮にそこまで、「ハンマークラヴィーア」という名前に固執しなかったとしたら、ピアノソナタ「ピアノ」になってたって事ですか?!それもそれで、かなりインパクトの強い名前になってしまいますが・・・。

それはともかく、曲としては全4楽章のソナタで、CDの解説ほか様々なところから「壮大な曲」として、位置付けられているようです。演奏時間も40分前後とやや長めですが、その分たっぷり聴ける曲です。

そして、何と言ってもこの曲のイチオシは3楽章です。その演奏時間の約半分の時間を要する事もその理由のひとつですが、若干もの悲しい雰囲気がまた、なんともグッとくる一曲です。



 第1楽章:力強くハツラツとした響きがスカッと冴えわたると、ひとつ間をとって
 おだやかでなめらかな響きを入れ、そこから更に駆け上るように、一気に盛り上がると、
 華やかなフレーズを聴かせます。
 少し落ち着くと、キラキラと輝くような可愛らしいフレーズも加えながら、
 様々なフレーズへと展開していきます。
 そこからは、冒頭のフレーズを聴かせてまた、力強くその響きを聴かせていきます。
 どんどん広がるフレーズに変化をつけながら、色とりどりにその曲を聴かせます。
 やがて盛り上がったフレーズは、そのやり場を無くしたように何度も激しく
 ぶつかるように力の込もった響きを聴かせると、それは怒りの表情にも聴こえますが、
 キラキラとした細かなフレーズを間に入れるとその怒りも力にして、
 明るい表情へと変えていくようです。
 そして最後はそれまでの気持ちを整理するように、トン、トンというリズムをつけて
 しっかりとした足取りで歩を進めるように堂々と曲を締めくくります。

 第2楽章:軽やかにスキップでもしているような響きが耳に心地よく始まります。
 強弱をつけながら軽快な序奏(イントロ)を終えると、
 低音をじんわりと響かせながら、何かが近付いてくるような響きが聴こえます。
 やがて、小走りなテンポで一気にこちらに駆け寄ってくると、
 また、最初のスキップのような響きが始まり、軽快に聴かせると、最後は両足で
 ピョンピョンと跳ねるように、力強い響きを聴かせて終わります。

 第3楽章:それまでの雰囲気とはガラリと変わり、静かにポツポツと寂しい響きが
 じんわりと響き渡ります。
 中音域をただようように、広がる音色はにじんだ絵の具のように、ぼんやりと
 ただその音色だけを残していきます。
 その分だけ途中に入る高音のフレーズは刺さるように強く伝わってきます。
 やがて低音で整ったリズムが始まると、寂しげな高音のメロディが始まります。
 その切ないフレーズは、言い知れぬ想いが頭の中を駆け巡るようにゆっくりと
 しかし、ずっしりと響いてきます。
 少し落ち着いて穏やかな表情になりますが、メロディはしっかりとその想いを
 伝えるべく、ハッキリと響かせていきます。
 だんだんと静かになり、音も少なくなっていきますが、
 その気持ちを忘れないかのように、よみがえり、そして切々と語りかけてくる
 ように冷静に、しかし、力強く訴えかけてきます。
 感情的になりそうになるのを抑えるように、おだやかなフレーズを加えながら
 ときには優しくゆっくりと、ひとつひとつを説明するように、丁寧に聴かせて
 いきます。
 そして最後はゆっくりと解けていくように静かに終わります。
 
 第4楽章:中低音がなだらかに響くと、高音と低音がひとつずつ交互にゆっくりと
 響き、静かにその余韻が響き渡ります。
 そうかと思うと、フレーズは一気に高音に駆け上っていきます。
 そして、またひとつずつ聴かせると、今度はその余韻が連打になり、力強く響きます。
 待ってましたとばかりに、テンポは速くなり、フレーズがあふれ出していきます。
 軽やかに流れ出したかと思うと、力強く弾ませたりと、めいっぱいピアノの魅力を
 引き出すべく、次から次へとそのフレーズを重ねていきます。
 音の渦に巻き込まれていくように、めくるめくフレーズの嵐が舞いあがります。
 それがおさまると、ゆるやかなフレーズが始まり、しばらくなだらかな曲が
 続きますが、再び勢いを取り戻すと、勢いよく駆け巡っていきます。
 そして豪快にラストを飾ると、最後はガツンと終わります。


やっぱりちょっと長い曲ので、初心者には「ちょっと・・・」な曲かもしれませんが、ピアノ好きな人なら、じっくりと聴くにはもってこいの曲とも言えるかもしれません。そのたっぷりな演奏時間を使って様々なピアノの魅力を堪能できますし、ひとつひとつのフレーズもじっくりと味わい深く聴かせてくれます。

≪オススメCD≫
ブレンデルでどうぞ
ベートーヴェン:ピアノソナタ第29番
ブレンデル(アルフレッド)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
時間のある時にゆっくりと堪能しましょう!


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CMのクラシック(リニューアル&リバイバル)

2008年07月19日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(リニューアル&リバイバル)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

という訳でCMのクラシックをいろいろ紹介してますが…、最近テレビを見ていると、結構以前紹介したCMをやったりしてる事も多いようで…、前に紹介したヤツをまたやるのも、どうかな?!とも思いましたが、でも、結局今やってるCMを紹介した方が分かりやすいので、前に紹介したCMも含めて同じ曲のものを中心に再度紹介してみます。

リニューアル編

東京海上日動:自動車保険
【曲目:「どろぼうかささぎ」序曲:ロッシーニ】
あの赤ちゃんのセリフが変わってます!
「いよいよ僕たちもデビューだなぁ!」と期待に胸をふくらませていると、
「当面の目標は家まで安全に辿り着く事です!」ともうひとりの赤ちゃん、更に
「自動車保険に入っていなければ、乗車拒否します!」と語り
「どうやって・・・?」ともうひとりの赤ちゃんに言われると
「泣きます!」とキッパリ答えます。
・・・案の定?!東京海上の保険に入っていなかった事を知ると、赤ちゃんは車の前で「うぇ~ん!」と泣くのでした。
なんだかバカバカしいんだけど面白いCM。
≪CMのクラシック(その17)で別のパターンを紹介≫曲は同じです。


ソフトバンク「アヤ間違える編」
【曲目:バレエ「くるみ割り人形」から花のワルツ:チャイコフスキー】
上戸彩さんが、男性と腕を組んで歩いていると、白い犬に彼を紹介すると、白い犬(父)が現れて「それはただの白いだぞ!」とツッこむCM。

ソフトバンク「しゃべるお父さんストラップ編」
【曲目:バレエ「くるみ割り人形」から葦笛の踊り:チャイコフスキー】
「お父さんコレもらいました!と長男(黒人)が犬のストラップを出して「押すとしゃべります」といい、ストラップにしゃべらせると、犬(父)は「子供だましだ!あずかっておく!」と言って加えて走り去っていきます。

ソフトバンク「サミット編」
【曲目:バレエ「ロメオとジュリエット」から騎士たちの踊り:プロコフィエフ】
犬(父)が他の犬と削減について語り合っていると、場面変わって家の風景に、上戸彩さんが「お母さん、お父さんは?」と聞くと、母は「サミット」と一言。最後に「ただ友で通話料削減ソフトバンク」というCM。ちょっと前ですね、もうサミット終わったし。

ソフトバンクのCMは「上戸家の人々」というシリーズでは「葦笛の踊り」と「騎士たちの踊り」が定番のイメージがありますけど、他にもいろんなクラシックの曲を使ってますよね。

リバイバル編

ゼロックス
【曲目:ラ・カンパネラ:リスト作曲】(まだ書いてないんだなぁコレが)
たくさんのグランドピアノが並んでいますが、それぞれのピアノには鍵盤がひとつずつしかありません。それぞれのピアノの前には白いタキシードを着たピアニストが人差し指で目の前の一つだけの鍵盤を、代わる代わる演奏していくと…、ひとつの曲が流れてきます。そして、「個人の知が共鳴し合い新たな知がうまれる・・・。」というセリフを最後に言うヤツです。う~んカッコイイ!
≪CMのクラシック(その4)から転載≫
今でもたまに見かけるんですよね、このCM。あとギター編もあります。

日本和装
【曲目:「子供の領分」~ゴリウォークのケークウォーク:ドビュッシー】
これは、結構貴重なCMかも?和服のCMで、渡辺謙さんが軽快に歩きながら「着物の国に生まれたのに、自分で着られないなんてもったいない。」と語るCMです。
実際にテレビで見たのは1回か2回程度ですが、ネットで調べると、日本和装のホームページでこのCM見られます。
≪CMのクラシック(その4)から転載≫
こちらは、確か「着付け」とか何かのイベントがあるごとにCMをやってるのかな?!

FedEx:in chaina編
【曲目:威風堂々第1番:エルガー】
白黒の街の映像から青い光がいくつも飛び出すと、それはフェデックスの配達員に変わり、フェデックスのロゴ入りの白い箱を持って、街の中を歩き出します。
すると女の子の手から離れた風船を女の子の手に戻します。すると、スロー映像はスピードが元の速さに戻り、配達員は光となって消えていくCMです。
(要するに素早く配達しますよ!って事なんですね。)
曲は、最初のハキハキしたフレーズが繰り返し演奏されています。
≪CMのクラシック(その5)から転載≫
少し前に久々にやってたように思いますがどうでしょう?

その他最近よく見かけるCM

コカ・コーラ:ジョージア
【曲目:1812年:チャイコフスキー】
「♪とは言え今日は上出来だぁ~♪」のフレーズでおなじみのこのCM。ジョージアのこのシリーズはいろんなバリエーションがありますよね。このブログでも2回ほど紹介しましたが、この他にもたくさんCMやってます。
≪CMのクラシック(その15)(その26)で紹介≫

シャープ:アクオス
【曲目:G線上のアリア:バッハ】
吉永さゆりさんのしっとりとしたイメージのあるこのCMのシリーズ、よく見直してみると、「G線上のアリア」を中心にCMを紹介していますが、この他にもいろんな曲を使っているみたいです。ちなみに今SMAPの香取さんがCMやってるヤツも編曲したこの曲だったような・・・。
≪CMのクラシック(その21)(その25)で紹介≫

ヴィエラ
【曲目:組曲「惑星」から「木星」:ホルスト】
こちらは、小雪さんの出演でオリンピックをテーマにしたCMが、いろんなバリエーションでCMをやっていたと思いますこのブログでは一度しか紹介してませんが、結構印象に残ってる気がします。CMではサラ・ブライトマンの歌つきの曲が流れています。
≪CMのクラシック(その18)で紹介≫

※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


と言う訳でこれまでに紹介していたCMも含めていろいろ紹介してみましたが、我ながらよくいろいろ調べてたなぁ、なんて思ったりして。CMを作っている会社もそれぞれ自社の商品イメージと曲を絞り込んでるみたいですよね。

【前回のCMのクラシック】と言ってもこのスグ前なんですけど


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CMのクラシック(その26)

2008年07月08日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その26)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

とにかくいろんなCMがありますが、だいたい定番の曲が選ばれているみたいですね。ただ、最近だとベートーヴェンの「皇帝」が、やや注目を集めてきたのかな?という感じでしょうか?前にもお茶のCMでも使われてましたよね。

大塚製薬:オロナミンC(そんなあなたも編)
【曲目:ラデツキー行進曲:Jシュトラウス】
皆さんご存じの上戸彩さんがやっているCMですが、大塚製薬のホームページを見るとオロナミンCのCMだけでも結構たくさんやってるんですね。
で、肝心のクラシックのCMは・・・部屋で「買ったばっかりのハイヒール折れちゃってさぁ・・・」と愚痴をこぼす上戸さんそして…「そんなあなたも前向き&リフレッシュ、元気ハツラツぅキャンペーン2008」とナレーションが入るCMです。

コカ・コーラ:ジョージア(Smile&Minimal編)
【曲目:大序曲1812年:チャイコフスキー】
粘土細工?!っぽい人形がジョージアを飲むと白かった周りの色が黒から赤へと変わっていきます。曲はオジサンっぽい声がメロディに合わせて「パパパ、パパパパ、パッパッパー」と口ずさむCMです。
他のCMだと「♪とは言え今日も上出来だ~!」と歌うCMですね。

ほふり(リーフレットでご案内編)
【曲目:ピアノ協奏曲「皇帝」:ベートーヴェン】
「株券電子化に備えて決議通知に同封されたリーフレットをお読みください。」とナレーションが入ると夫婦がタンスの中を探すCMです。
まぁ株券なんて持ってないので、個人的には影響ありませんが、持ってる方は「お近くの証券会社にご相談」した方がいいみたいです。

ロッテ:クーリッシュ(オペ編)
【曲目:「アルルの女」から“メヌエット”:ビゼー】
TOKIOの長瀬智也さんが、白衣を着て手術室に入り、両手をガバッっと前に出すと、助手が額の汗を拭く、すると長瀬さんは「違う!」。その手にフルートを持たせると「違う!」。シャケを持たせると「違う!」。たまりかねた長瀬さんが、「この手と言ったら…」と、その手にはク―リッシュが・・・。最後にフルートがさわやかに流れるCMです。

※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


クラシックがCMで使われるときって、インパクトとかイメージとかでだいたい原曲をそのまま流している事が多いみたいですけど、ジョージアみたいに、メロディを口ずさむっていうのも面白いですよね。ちょっと変わったイメージがするのかも?!


【前回のCMのクラシック】


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ワルツ「天体の音楽」  (ヨーゼフ・シュトラウス作曲)

2008年07月06日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」です。

明日、7月7日は「七夕」という訳で、今日はこんな曲を紹介してみることにしました。
CDの解説によると、「ヨーゼフ・シュトラウスは宇宙の運行を大きなハーモニーと考えて、この曲を書いたと言われています。」だそうです。

日本では星空に例えるものが「七夕」くらいしかパッと思いつきませんが、ヨーロッパではみなさんご存知のとおり12星座他、様々な天体に様々な神話まで織り込んで、夜空にその思いを刻んでいますから、シュトラウスがこれを音楽に託したのも、当然のなりゆきと言えるのかもしれません。

とは言え、「天体」という文字づらからも、なんとなく「音楽」とは少し縁遠い気がしてしまいます。(日本語訳の問題もあるかもしれませんが)
ただ、聴いてみると、最初は静かな夜の風景がとてもロマンチックな夜空の風景に変わっていきます。


 フルートが静かに鳴り響くと、ハープの音色が遠くから聴こえてくるように
 静かに始まります。
 弦楽器が透きとおったような音色を奏でると、夜空に光る星々がまたたくように
 ピチカートがキラリと響きます。
 弦楽器が次第に盛り上がると、夜空を覆う雲が少しずつ晴れて、星々が顔を
 覗かせるように、明るい表情になっていきます。
 やがて、トライアングルがリズムをとり始めると、陽気で晴れやかなメロディが
 楽しく始まっていきます。
 弦楽器のしなやかなフレーズになめらかなメロディ、トランペットやシンバルの
 リズムが派手に加わると、パーティーにいるように華やかな曲調になっていきます。
 その後は少し落ち着きながらも、明るく華やかな調子を保ちつつ曲を盛り上げて
 いきます。
 そして、始めに流れたおだやかなフレーズをしっとりと聴かせると、最後は派手に
 盛り上がって曲を終わります。 
 

まあまあ、シュトラウスのワルツなので、極端に変わった作りになっている訳ではありませんが、「天体」や「夜空」のようにそのタイトルからいろいろ想像して聴いてみると、雰囲気が出て、楽しく聴けるんじゃないでしょうか?

一方、明日の七夕の気になるお天気は・・・、【goo天気】によると、九州地方は梅雨も明けて晴れの予報が出ていますが、関西地方からは曇りがちになり東海、関東地方は雨の予報となっているようです。あと仙台はスポットなのか東北地方なのか分りませんが、午後から晴れマークが出ていました。
どうしても時期的には梅雨と重なってしまうので、七夕に星空を楽しむ事は毎年難しいようですが、今年はどうでしょうか?

≪オススメCD≫
ニューイヤーコンサートからどうぞ。
ニューイヤー・コンサート1992
クライバー(カルロス)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
星空をながめながら聴いてみるのもいいかも?!


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ハンガリー田園幻想曲 (ドップラー作曲)

2008年07月04日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はドップラー:ハンガリー田園幻想曲です。

ドップラーと言うとあまり聞き慣れない作曲家ですが、CDの解説によると、19世紀のウィーンを中心に、フルート奏者、指揮者としても活躍していた作曲家のようです。

そして今回の「ハンガリー田園幻想曲」は、そんな彼の代表作のひとつです。曲はフルートを中心とした小品で、原曲はオーケストラ伴奏の曲のようです。
ピアノ伴奏のも曲あるようですが、今回は持参のCDの都合上ハープ伴奏の曲を紹介してみます。

曲は3部構成の曲で、CDでは特にトラック分けされてはいませんが、曲調も違いますから便宜上分けて書いてみました。


 第1部:寂しげなハープがポロロン♪とゆっくり流れると、更にしっとりと切ない
 フルートの調べが、低音からふわっと流れます。
 木枯らしのように舞うフルートの調べは、どこか厳しく風を切るように鋭く
 流れていきます。
 まるで時代劇の侍が者も言わずに、通り過ぎて行く後ろ姿を見ているような
 哀愁の漂う渋いフレーズが続きます。

 第2部:
 ハープの音色がやわらかくなり、リズムも軽やかになると、フルートも活き活きと
 伸びやかな表情に変わり、その足取りも軽快に花から花へと飛び交う蝶のように
 ふわふわと明るく、やさしいメロディを聴かせてくれます。
 耳触りのよいフルートの音色がさわやかに響いてきます。

 第3部:
 ハープのソロが一段落、ゆっくりと輝くような音色をしっとり聴かせると、
 それに合わせて、はじめはゆるやかなフルートの音色が一転、
 スピードを上げて、小走りになりピョンピョンと飛び跳ねて、活発に動き出します。
 その後、少し一休みしてゆっくりと聴かせてから、
 再び、盛り上がりを見せて活き活きと動き回ります。
 そしてクライマックスへ向けて更に盛り上がっていき、最後はスッキリと
 締めくくります。


第1部はなかなかシブイ味のあるつくりになっていますから、なんとなく“和風”な感じがします。2部、3部はそれとは対照的に軽やかで、快活なフルートの響きがスッキリさわやかに味わえる一曲です。
演奏時間も約10分少々と、聴きやすい曲だと思います。
このCDを買った時期はクラシックを聴き始めた頃で、単純に「ハープの曲が聴いてみたい!」というつもりで聴いていましたが、ハープとフルートのコンビネーションは、やっぱりいいですよね。
ふわふわと浮かぶようなフルートの音色に、キラキラと輝くような、まばゆいばかりのハープの響きが、とても涼しげなひとときを演出してくれます。


≪オススメCD≫
フルートとハープの名曲集です・・・が、今は売ってないンデスネ。
ハンガリー田園幻想曲/フルートとハープのための小品集
ラルデ(クリスチャン)
ソニーレコード

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≪オススメCD≫
だったら、定番はゴールウェイかな?レッドシールもついてるし。
ちなみにこちらはオーケストラ伴奏です。
ハンガリー田園幻想曲~フルート音楽の愉しみ
ゴールウェイ(ジェームズ)
BMG JAPAN

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
フルートの名曲をどうぞ。


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新しいCD (おもしろCD?!)

2008年07月01日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、新しいCD(おもしろCD?!)です。

さて、今回は直接クラシックのCDという訳ではないんですが・・・、自宅でクラシック他、音楽を聴くときにお世話になっているCDのお話を少々。

先日、久々にCD屋さんに足を運んでみると、「SHM-CD」なるCDが置いてあるじゃないですか!?
ああ、アレね!と分かる方、「SHM・・・???」と首をかしげる方、様々いらっしゃると思いますが・・・、とりあえず、話題のニュース記事を!

2008.2.7「(MSN)産経ニュース」より「驚異の音質 SHM-CDの威力発揮」
        ↑ 
1月23日付のこの欄で音楽CDの世界的な売り上げ不振ぶりをご紹介したが、日本では新たな動きが起き始めている。ユニバーサルミュージックと日本ビクターが共同開発した「SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアル・CD)」が音質重視のコアな音楽マニアの間で大絶賛されているのだ。マスター音源に限りなく近い素晴らしい音質は従来製品の音質を遙(はる)かにしのぐ。予想以上の人気ぶりにユニバーサルは売れ筋の新作をこの形態で発売することを決めた。欧米と日本の消費者の趣向の違いを示すような興味深い現象でもある。

■読み取り面に秘密

 CDは、CDプレーヤーが発射するレーザー光線(レコード針に相当)がCDの読み取り面(信号記録面)に当たり、その反射光(音の信号)を再生して音楽にする仕組みだが、「SHM-CD」は、読み取り面の素材に液晶パネルなどに使う透明度の高いポリカーボネート樹脂を使用。より正確に音の信号が伝わり、リアルな音の再現が可能になった。

 クラシックやジャズに続き、先ごろ、ロックやポップスの名盤50タイトルも限定生産・発売されたが、ユニバーサルによると、インターネットの音楽系掲示板などで「驚異の音質」などと大絶賛する内容の書き込みが急増。
――――――――――――――――――・・・
≪SHM-CD≫スーパー・ハイ・マテリアルCD
このくらいの値段なら試しに買ってみていいかも?!
これがSHM-CDだ!クラシックで聴き比べる体験サンプラー
ヴァリアス・アーティスツ
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)

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要するに既存のCDにもある裏側(読み取り面)のポリカーボネイト(プラスチックみたいの)をちょっとイイヤツにしたら、音が良くなりました!ってコトらしいです。(これは自分なりの解釈なので詳細は専門的なサイトをご確認下さい。)

実は・・・、何週間か前にテレビ東京の番組「ワールドビジネスサテライト」の「トレンドたまご」というコーナーでやっていたのを、たまたま見ていたので、その存在を知っているには知ってました。(その時はへぇ~くらいにしか思ってませんでしたが…)

番組では、取材に行っていたレポーターがそのCDで曲を流して、「皆さん分りますか!これがそのCDの音です」と言って、テレビ用に音を流してたんですけど・・・、ウチのテレビは10年近く前に買ったブラウン管の古いテレビだし・・・(関係あるか分りませんが)正直、自分にはその違いが分りませんでした。(そんなんで、こんなブログ書いてていいのか?!)その後も番組では、売り場のお客に感想を聞くと、「確かに違いますよ!」みたいなコトを口をそろえたように言ってました。

そこで、思い出したのがこのブログでも一時期チョコっと話題に出た「SACD」(スーパーオーディオCD)
≪SACD≫
こちらはロゴがジャケット一面に出てるので選んでみました。
オーディオ・チェックSACD
オムニバス(クラシック)
コロムビアミュージックエンタテインメント

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これを例によって【goo辞書】で検索してみると、「【スーパーオーディオCD】次世代音楽CDの規格。再生周波数範囲が現行CDでは20kHz までなのに対し,新規格では100kHz までなどの特徴があるSACD。」
これまた自分なりの理解だと、ハイエンドユーザー向けに販売されているCDで、規格の違いから一部再生不能な機器もあるらしい。更にハイブリッド使用のものもあるようですが、ちょっとややこししくて説明できません。トホホ


そして、両者の違いはSACDが一部再生不能なプレイヤーがあるのに対して、SHM-CDは素材が違うだけで、読み取る規格自体は従来のCDと同じなので、従来のプレイヤーでも再生できるようです。但しお値段は若干割高みたい。

で、ここまで書いておいて実際には両方とも自分では一回も聴いたコトが無いっていうのがオチなんですが・・・(何だよ結局買わなかったんかい!みたいな・・・)


そんなこんなで、実際にお店でモノを目にしたので、ちょっといろいろ書いてみましたが、あと、知ってるのは「CCCD」(コピーコントロールCD)もありますけど、こちらはその名前からも分かるように、音質とはちょっと内容が違うので省略します。

それにしても、より良い音質を求めて日進月歩というのか、いろんな新しいCDが出てますが、クラシックの場合はレコード盤時代のノイズの入ったモノラル録音のCDも普通に売ってますから、一概には言えないのかもしれないですね。
いずれにせよ、どのCDで聴くかはあなた次第です!なんちゃって


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