初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ピアノ協奏曲第2番 (ブラームス作曲)

2007年12月29日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はブラームス:ピアノ協奏曲第2番です。

普通の“ピアノ協奏曲”はオーケストラをバックにピアノソロがテクニックと情感を込めて、ピアノを主役にした曲の作りにしていくものですが、この曲に関しては、ときとして「ピアノ独奏付きの交響曲」と呼ばれるように、ピアノをオーケストラの楽器のひとつとして作られた曲のようです。

そのため通常なら3楽章編成の協奏曲も、この曲は全4楽章で構成されています。
更に、ソロもピアノに限らず、第3楽章ではチェロのソロもじっくり含まれていますから、その辺もこの曲の聴きどころのひとつのと言えるかもしれません。

と言う訳でクラシックの曲としては、少し異端の形式になっているようですが、もちろん「ピアノ協奏曲」ですから、ピアノは各所に登場しますし、そうと聴かなければ普通にピアノ協奏曲として楽しめる一曲です。(あたりまえだけど)


 第1楽章:ホルンの伸びやかなフレーズにピアノが優しくポロンと響きます。
 フルートのフレーズが入ると、
 ピアノの響きは鋭く、力強く盛り上がりながらも徐々に勢いを付けて、
 オーケストラの壮大なフレーズを呼び起こしていきます。
 ヴァイオリンのしなやかなフレーズを挟んで、ホルンを従えた大きなうねりを
 聴かせると、ピアノもそれに負けじと堂々と力強く聴かせます。
 ピアノは力強さを見せながらも、ときには流麗に輝くように、
 そうかと思えばダイナミックな展開を見せたりと、様々な展開でその音を
 楽しませてくれます。
 しかし一方では、要所要所では曲を引き締めるようにキリッとしたピアノの
 フレーズを挟み緊張感を保ちつづけます。
 そして、最後は木管楽器に彩られながら、弦楽器の雄大なフレーズにつつまれて
 ピアノが堂々と決めていきます。

 第2楽章:中低音を踏みしめるように、しっかりとしたピアノの力強いフレーズ
 が突然始まると、それを支えるようにオーケストラも後に続きます。
 うっすらとしたヴァイオリンがささやくように後を追うと、ピアノも細かい動きに
 変わっていきます。
 ピアノは最初のフレーズで力強く同じメロディを聴かせますが、ひととおり終わると、
 音色はすぐに小さくなり、力無げに弱っていくように聴こえてきます。
 しかし、力を振り絞るように盛り上げていくと、ホルンなどの金管楽器を加えながら
 更におおきく盛り上げていきます。
 やがてそれが最高潮に達すると、しっかりとしたヴァイオリンの音色が凛と響き
 壮大な世界を見渡すように聴かせてくれます。
 ピアノが少しをつなぐと、再びヴァイオリンが引き締まる音色を聴かせて、
 渾身の力をひねり出すようにピアノと絡みながらオーケストラがおおきくうねり
 何度もくりかえすように訴えかけます。
 ようやく勢いが治まると、ホルンが寂しく響き後につづくピアノが最初はゆっくりと
 語りますが一気に盛り上がり、最後をグッと締めくくります。

 第3楽章:力の抜けた程よいチェロのメロディがやさしく始まります。
 そうっと寄り添うようなヴァイオリンは、とてもやわらかく、温かく感じます。
 オーボエの音色が溶けるように響き渡ると、とても平和で落ち着いた空間を
 与えてくれます。
 いつのまにか始まったピアノの音も自然に聴こえ、ゆったりとした心地よい音を
 じわっとしみるように聴かせてくれます。
 しかし、ピアノは急に力強く響くと、それまでの感覚から急に起こされたように
 身震いをしてしまうような錯覚を覚えてしまいます。
 しばらくは動揺して、それが夢だったのかのように現実と夢の間を行き来する
 ようにさまよいます。音が少なくなると曲は寂しげに聴こえてきますが、
 ゆるやかなクラリネットの響きにピアノがゆったりと響くと、
 ゆっくりと夢の中へと導かれるようにしてまどろみの中に落ちていくようにも感じます。
 そして、始まるチェロのメロディはまさに夢を見ているかのように、
 やわらかく、しなやかな響きを聴かせてくれます。
 ピアノのリズムもオルゴールのように透きとおった輝く響きがとても
 幻想的な世界を最後まで堪能させてくれます。
 
 第4楽章:少し冷んやりとしたヴァイオリンに小気味よいピアノのフレーズが入ると
 そのままピアノに勢いを借りて曲に調子が付くと一気に盛り上がり、華やかな
 オーケストラが舞い上がります。
 フルートのアンニュイなフレーズを聴かせながら、少し曲が落ち着くと、
 ピアノが転げるようにして弾み出します。
 再びフルートでひと区切り入れると、弦楽器もそれに従っていきます。
 弦楽器が鋭く後を切り返すとピアノも少し改まった感を持ちますが、
 ピアノを中心に小気味よいリズムからはげしいリズムで弦楽器を従えていきます。
 弦楽器のふわっとしたメロディからピアノの細やかなフレーズを何度か聴かせると、
 鮮やかな響きでオーケストラとピアノがクライマックスを一気に盛り上げて、
 スカッとさわやかにラストを飾ります。


久々にかなり長くなってしまいましたが、演奏時間も約50分とかなり長い曲です。
個人的にはブラームスという先入観があるせいか、全体的にやや暗めな印象を受けますが、それ以上に随所に含まれる各楽器の素晴らしいメロディやフレーズが、それを補って余りあるものを与えてくれる一曲だと思います。

【蛇足】
個人的には、クラシックを聴くようになってから、「交響曲」がその作曲家の代表作で、その作曲家の象徴的な作品という事を知るようになると、「だったら、なんでピアノはオーケストラのレギュラーメンバーに居ないんだろう?」なんて、ふとした疑問を持った事もありましたが、この曲はその疑問に見事に応えてくれた作品にも思えます。

ピアノを持っている友人や知人は結構身近にいるのに、ヴァイオリンやチェロを持っている友人は未だに数えるほどしか居ないのに…、「ピアノ協奏曲」はあるにしても、「交響曲」にピアノを効果的にチョロっと入れてもバチはあたらないと思うのは自分だけでしょうか?(ハープとかがあるからいいのかな?)

≪オススメCD≫
ギレリスのピアノでどうぞ
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ギレリス(エミール),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ヨッフム(オイゲン),ブラームス
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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ピアノ協奏曲と交響曲の要素が一曲で楽しめる曲です。


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ドラマ「SP」 (第8話)

2007年12月27日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシックを見てはいかがですか?

今日はドラマ「SP」(エスピー)です。

前回紹介したみたいに、このドラマについては、印象的なシーンがあればまとめて書いてみようと思ってたんですが、今回は結構曲が使われてましたね。3曲いずれも長めに使われてましたから、毎度ながら曲のシーンを中心に紹介してみます。

曲はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」
エルガーの「威風堂々第4番」そして、オルフの「カルミナブラーナ」

今回はちょっと過去の回想シーンが多かったようです。井上(岡田准一さん)が警護課に配属される前(訓練生だった頃)から、尾形(堤真一さん)は井上に興味を持ち、その資料に目を通します。すると「亡き王女のためのパヴァーヌ」が流れます。
思い出しながら、井上が警察官になったのは幼い頃に両親が殺害された現場に居合わせた回想シーンが粛々と流れるのでした。

場面変わって今度は、井上の訓練生の講義を受けるシーン。教壇に立つ教官は自分の経験談や警護にあたっての心得などを誇らしげに語り始めると、ここでは「威風堂々第4番」が流れだします。

その後、ドラマでは井上の警護課配属の初日からの様子が描かれていますが・・・、今日はこんなところで終わりかな?と思っていると…、なにやら意味深なシーンが・・・、刑期を終えて出所する西山(平田満さん)が映されるシーンで、「カルミナブラーナ」が!
迫り来る音楽は「いかにもコイツが犯人で、これからトンデモナイ事をやりますよ~」的な雰囲気を存分に出しながら、次回へつづく・・・となるのでした。


前にも書きましたが、このドラマって結構曲が長く使われているので、ドラマの内容もあって、それぞれのシーンに効果的な印象を与えるために、おもいっきり堂々と使われてますから、見てると結構面白いかも??

一方、ドラマの内容的には「カルミナブラーナ」で、かなり盛り上げて、来週は一体どんなエライ事件が起るんだ!?と期待を十分に持たせて終わりましたが・・・次はどんな曲が流れる事やら。


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威風堂々第4番 (エルガー作曲)

2007年12月23日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はエルガー:「威風堂々」第4番です。

エルガーの威風堂々と言えば第1番が最も有名で、このブログでも既に紹介していますが、今日はその第4番です。

第1番は、1901年に作曲されていますから、そのまま1年くらいでサラサラっと第4番まで書いたのかな?と思いきや、2番は同年に作曲されているようですが、第3番は1905年に、そして、この第4番は1907年に作曲されているようです。(意外にとびとびで書いてるんですね。)加えて、更に第5番は1930年に作曲されています。

で、何で今回は第4番かと言うと、ドラマ「SP」で使われてたんですねぇ。なので、せっかくだから記事にしてしまおう!という事で第4番です。

せっかくなのでドラマの方も後日取り上げてみようと思いますが、今回は取りあえず曲を紹介してみます。


 スッキリとさわやかな弦楽器にティンパニ(大太鼓)のリズムが心地よく入り、
 スネヤドラム(小太鼓)がサクっと刻むと、歯切れのよいリズムがティンパニとの
 軽快なコンビネーションを聴かせます。
 やがてシンバルがシャーン!と響きトランペットが高らかに響くと、明く賑やかな
 響きを晴れやかに曲を聴かせていきます。
 序盤の盛り上がりを、ティンパにでしっかり締めくくると、
 中低音の弦楽器が第1番と同様にしなやかなメロディを堂々と奏でていきます。
 そしてスネヤドラムがジリジリと曲を盛り上げると、雄大な行進曲のテーマを
 悠々と盛り上げていきます。
 ゆったりとしたマーチを聴かせると、リズムが元に戻り、冒頭のフレーズが再び
 ティンパニとスネヤドラムのリズムによって繰り返されます。
 最後に行進曲をゆったりと聴かせながら徐々に盛り上げて、どっしりとラストを
 飾ります。


曲の作りは「第1番」と結構似てます。もちろんメロディは違いますが、「第1番が大好き!」という人なら間違いなくこの「第4番」もお気に入りになる事でしょう。
演奏時間も短く、スッキリ明くサッパリ聴ける一曲だと思います。

≪オススメCD≫
このCDに入ってます。
英国のサウンド
オムニバス(クラシック),ニュー・イングランド音楽院合唱団,イギリス室内管弦楽団,ズーカーマン(ピンカス),ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団,ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,ロンドン交響楽団,ギャラガー(モーリン),ボストン交響楽団,バレンボイム(ダニエル)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
第1番と一緒に聴くといいかも?


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師走

2007年12月23日 | その他
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

とか言いながら、小刻みに更新してたこのブログなんですが、今回は文字通り「たまには」というか、「久しぶり」の更新になってしまいました。

「今日はまだか?」と毎日楽しみにされていた方には申し訳ないですゴメンナサイ。

そして、このブログを以前から、ご愛読頂いている方は以前の更新から1週間近く更新が空いてしまっているので、「は、は~ん。またコイツ、パソコンの調子が悪くなったんだなぁ、いい加減に新しいのを買えよ!」なんてツッコミが聴こえてきそうですが・・・、

今回は違うんです。(かと言って体調を崩していた訳でもなく…、)

一応先週の月曜日から、今年最後の「作曲家の生涯」を誰か取り上げよう!と思ってたんですが・・・、ご察しの通り、結構場当たりで書いてるこのブログ。
当日になって誰かサラッとまとめて書いてみよう・・・と思いながらインターネットや本なんかをパラパラとめくってみても、いざとなると、今年の残りの日数を考えると、どの作曲家も「帯に短しタスキに長し」で、結局当日は間に合わず・・・、

「ま、いっか、とりあえず明日にしよう!」と、思ったのが最後・・・、昨日の今日が今日の明日と、一日、二日と伸びてしまい・・・さすがに週末には「イカン!とりあえず曲を書こう!」とは、思ってはみたものの、結局何も書けず・・・。

すると、今度は「しまった!そういえば年賀状をまだ書いてない!」と思って年賀状を書き始めると、もうブログの事はどこへやら・・・、


そんな、こんなで更新がかなり遅れて、お待たせしてスミマセンでした。
この後すぐに曲の記事を更新しますので、少々お待ち下さい。
ちなみに皆さんは年賀状ってもう書き終わりましたか?


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ドラマ「SP」 (エピソード3)

2007年12月16日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシックを見てはいかがですか?

今日はドラマ「SP」(エスピー)です。

前回紹介したドラマSPでは、ショスタコーヴィチの曲が流れていたので、これを紹介してみましたが、その後も一応、何の曲がかかるかな?と思いながら見てみると、どうやら毎回何かの曲がかかるらしい事が分りました。

その後第5話ではJ.シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」が、第6話では、リストの「メフィスト・ワルツ」が、そして今回の第7話ではベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」が、それぞれ使用されていました。

ところが…、第6話の「メフィストワルツ」を知らなかったんですよ…コレが!お恥ずかしい。そういえばウチにあるリストのCDってピアノ協奏曲くらいしか、無かったんですね。
別にリストが嫌い!とか、そういう訳じゃないと思うんですが、なんでか持って無かったので、仕方がないからSPは一回で諦めるか。と思っていたら、今回ベートーヴェンのソナタが流れていたので、やっぱり書いてみました。

各話とも、結構長めに曲が流れてますから、曲の部分を中心に紹介してみます。

【第5話】
会議室では警察のお偉方が机を囲んで話を進めていきます。このときに「美しく青きドナウ」が流れます。会議中に様々な意見が出る中で、淡々と流れるワルツがとても滑稽な風に映りました。

【第6話】
犯罪者たちが殺害の準備をすべく、薬品やら衣装を整えたり、と計画に向けて、こちらも淡々と準備をしている途中で流れる「メフィストワルツ」悪だくみをしてるとにきはウキウキするもんでしょうか?

【第7話】犯人が宅配便で荷物をホテルの部屋に届けに来ると、危険物?!と判断したSPたちは護衛している大橋(片桐仁さん)を避難させるべく非常階段で地下駐車場へ・・・、しかし、これがワナだとピン!と気付いた井上(岡田准一さん)が大橋とSPたちの後を追って階段を降りるシーンで「熱情」が!
おお!確かに緊迫感がある・・・、と思っていると…、
ん??なんだかいつも聴き慣れてる「熱情」よりテンポが遅いなぁ、と思いつつ、
場面が進み、避難するために乗り込んだ車から大橋たちを降ろし、車に取り付けられた爆弾を取り外すべく、車の下に潜り込む頃には、「熱情」のスピードもかなり速くなっていて、スリル満点でした。
最後は定番のように爆弾につながる赤と黒のコード!どっちを切る?!という判断でしたが、無事にコードを切断して、無事終了。

犯行が失敗した犯人グループが喫茶店で、だべっていると、店内にはピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章が流れてました。


結局メフィストワルツは、SPに関する他のサイトを調べて書いてみました。さすがに人気ドラマなだけあって、公式ホームページから、その他ブログ等々でもいろいろ書いてありました。

今回はベートーヴェンが印象的だったので、書いてみましたが、今後も印象的なシーンを見つけたらその辺を中心に紹介しようかな?なんて思ってます。



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CMのクラシック(その13)

2007年12月15日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その13)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

次々に出てきますねぇ!クラシックのCM!一応めいっぱい紹介してるつもりですが、この感じだと地方CMとか、まだ見てないCMも結構あるんでしょうねぇ。
せっかく紹介しても肝心の音楽記事の方が追いついてなかったりして。

Playstaision3:グランツーリスモ5
【曲目:レクイエム:ヴェルディ】(記事はまだ書いてません)
迫力のある音楽からコーラスに変わるとCGの画面になるCM。今まではなんとなく見てたCMでしたが、このCMの話を書こうと思ってホームページを覗いてみると・・・、
あのCMは日産の実写映像とのコラボレーションだったんですね!(知らんかった!)車の映像が変わるのは、ステージの変更くらいにしか思ってなかったんで…、あれは「実写と比べてください。」みたいな意味があったんですね!(そりゃぁそうだ)
プレイステーション(1)が発売当時はポリゴンのCGだけでも結構スゴイと思ってたのに、(でも当時はタイヤが丸くなかったケド)今や映画でもCGはあちこちに使われてるようですから、やっぱりスゴイですね。
グランツーリスモ 5 プロローグ

ソニー・コンピュータエンタテインメント

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CANON:デジタルイオス
【曲目:白鳥の湖:チャイコフスキー】
白鳥の湖のメロディをバックにバレリーナが踊り、白鳥が舞う。カメラマンがその写真を撮る。シンプルだけど説得力があるCMですね。(カメラの事はよく分らんけど、よさそうなのは分かる気がする・・・)
≪EOS 40D≫
イオスだけでもたくさんあって、どれかわかりませ~ん。(みんな高いし)
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 40D EF-S17-85 IS U レンズキット EOS40D 1785ISLK

キヤノン

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ハーゲンダッツ:ドルチェ(モンブラン編)
【曲目:アヴェ・マリア:】(記事はまだ書いてません)
天使を思わせるブロンドの女性が黄金の螺旋階段を舞い上がっていくと。らせんの丸模様がアイスクリームに変わり、天使はスプーンでそれをすくい口の中へと運びます。
「それは・・・あなたの知らないモンブラン・・・」とナレーションが入ります。
こちらのCMも確認しよう!と思ってホームページを見ると、いきなりトップページから大きならせん階段と天使姿の女性がいます。天使の輪をよくみると「D」のマークに!!(ドルチェの“D”らしい)
夏にこのブログで紹介してた「ビターキャラメル編」のCMも見れます!

ファミリーマート:スイーツ
【曲目:「くるみ割り人形」~トレパーク:チャイコフスキー】
ファミリーマートのクリスマスケーキのCMです。このCMはたまにしか見ませんが・・・、鈴の音色をつけてアレンジされ、楽しそうなイメージのCMでした。そういえば今年も、もうクリスマスの季節なんですねぇ。

オリビエ:ふわりぃ(ランドセル)
【曲目:ウィリアムテル序曲:ロッシーニ】
たて笛でメロディをアレンジしたかわいらしい曲が流れると、オリジナルキャラクターのぬいぐるみをランドセルに見立てて、女の子が歩いていると背中のぬいぐるみが「重くな~い?」と尋ねます。女の子は「重くない!」と答えて愉快に歩き出します。
ほのぼのとしたCMです。
オリビエ ふわりぃランドセル カーマインレッド

協和

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※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


原曲をほぼそのまま使用しているCMも多いですが、最後のふわりぃランドセルみたいにウィリアムテルをたて笛にアレンジすると、また面白い感じになるんですね。
それにしても、まさかアマゾンでランドセルが買えるとは・・・知らんかった。


【前回のCMのクラシック】


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「恋する女の手紙」

2007年12月14日 | シューベルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はシューベルト:「恋する女の手紙」です。

この曲はシューベルトの歌曲のひとつで、歌詞はゲーテによるものです。
歌詞の内容は・・・「遠く離れても、…あなたの愛を信じてます!」みたいな、ロマンチックな内容になっています。

曲調も歌詞と同様にロマンチックなメロディになっていますが、少し切ないフレーズが、なんとも悩ましげな一曲でもあると思います。


 ゆっくりとしたピアノが流れると、やさしいメロディにのせて「あなたからの
 視線・・・」「あなたとのくちづけ」を、うっとりと憧れるように歌います。
 しかし「あなたから離れると・・・」募る想いのやり場がなく、あなたを
 思い出すと「泣き出してしまう・・・。」悲しいメロディに変わってしまいます。
 ひっそりと流れるピアノに、ゆったりと歌うソプラノの歌声がグッと引きつける
 何かを感じさせます。
 テンポが少し速くなると、「涙はすぐに乾き・・・あのひとは私を愛している」
 と恋人を信じる決意を力強く歌い上げていきます。
 力の入った歌声の中にも凛と輝くものを感じさせ、強く訴える気持ちが伝わります。
 最後には、「私の幸せはあなたの心です。・・・どうかそのしるしを与えて下さい。」
 と、やさしく祈るようにして歌っていきます。


う~ん、なんとも熱烈なラブレターですねぇ。ブログを書いてるとこっちまで恥ずかしくなってしまいますが・・・、
たまにはこんな曲を聴いて、ちょっとほっこりしてみるのもいいかもしれないですね。

≪オススメCD≫
やさしい歌声をお楽しみください
シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー),ダルトン・ボールドウィン,ヤンセン(ルドルフ),シューベルト
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
今だったら、手紙じゃなくてメールになるんでしょうね。


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交響詩「ボヘミアの牧場と森から」 (スメタナ作曲)

2007年12月13日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はスメタナ:交響詩「ボヘミアの牧場と森から」です。

この曲は、スメタナの連作交響詩「わが祖国」の中の一曲です。
タイトルも分かりやすく、祖国ボヘミアの風景を音楽にしているようです。

最初に聴いたときは、曲の出だしが若干分かりにくく感じましたが、中盤から後半にかけて、徐々に盛り上がっていって、どんどん広がっていく感じが、なんとも面白い一曲です。


 金管楽器の響きと共に、大きくゆっくりと流れる大河のような弦楽器のうねり
 から始まります。
 弦楽器が徐々に静かになっていくと、クラリネットがゆるやかに流れ、
 やがてオーボエやフルートと共に、なだらかでゆったりとした心地よいメロディ
 を奏でていきます。
 木管楽器が静かに消えると、ヴァイオリンが小さな響きでヒソヒソと始まります。
 森の中の新鮮な空気を思わせるシーンとしたヴァイオリンの中に、
 ゆったりとしたホルンが流れると、とても和やかな雰囲気に包まれていきます。
 ホルンの後に流れるオーボエが、なめらかに曲を引き立てていくと
 弦楽器も次第に盛り上がっていきます。
 トロンボーンに促されてトランペットが大きな響きを聴かせると、曲も一気に
 盛り上がり、更に雄大なスケールを聴かせてくれます。
 それをさえぎるように、ティパニ(大太鼓)が大きく叩きつけると、
 何事かが起こったように、一瞬にしてオーケストラは静まり返ります。ティンパニ
 の恫喝(どうかつ)が何度か続くと、
 曲もそれに合わせるように、トランペットやシンバルが激しく盛り上がり、
 トライアングルも派手に打ち鳴らされていきます。
 最後はトランペットが大きくファンファーレを聴かせると、
 豪快に締めくくって曲を終わります。
 

ゆったりとした風景と、やや荒涼とした風景、そして雄大な風景も感じられる曲かもしれません。いろんな風景を想像しながら聴いてみるとおもしろいかもしれないですね。

≪オススメCD≫
クーベリックでどうぞ
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ボストン交響楽団 クーベリック(ラファエル),ボストン交響楽団,クーベリック(ラファエル),スメタナ
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
徐々に広がっていく世界をお楽しみください。


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ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」

2007年12月12日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」です。

この曲は1777年に作曲されたということですから、モーツァルトが21歳のときの作品です。若いモーツァルトのハツラツとした明いピアノとオーケストラが楽しめる一曲です。

ちなみにタイトルの“ジュノーム”は…、ウィキペディアによると、フランスの女流ピアニストの名前で、モーツァルトが彼女にこの曲を献呈したことから、この名前で呼ばれるようになったようです。


 第1楽章:スッキリとした弦楽器のフレーズを聴かせると、すかさず可愛らしい
 ピアノがポロン♪と入ります。
 心地よく歯切れのいい前奏(イントロ)が終わると、
 ピアノのトリルから、なめらかなピアノの調べが始まります。
 控えめなピアノは、それでも上品に華やかなメロディを楽しませてくれます。
 ひとつのフレーズを中心にときにはささやくように、ときには歌うように
 明く楽しく喜びの表現で最後まで聴かせてくれます。
 ラストはカデンツァも聴きどころのひとつでしょう。

 第2楽章:薄暗い影のようにひっそりと鳴る弦楽器が悲しく響くと、オーボエの音色が
 更に一層寂しく響きます。
 序奏(イントロ)が終わると、ピアノが始まりますが、同じトリルでも1楽章とは
 違いどこか切ない響きを聴かせていきます。
 やがてピアノソロになると、少し落ち着きますが、それでも言葉少なく語るように
 つづくピアノはどこか切ない雰囲気があります。
 しかし、弦楽器が優しく入ると、ピアノも心なしか温かみを感じる優しいフレーズに
 聴こえてくるようです。
 次第にほぐれてきたように聴こえるピアノですが、後半では複雑な心境を覗かせる
 ような迷いとも憂いともとれるような、少し悲しいフレーズに戻り、最後には悲劇的
 な何かを言い残すようなフレーズを聴かせて終わります。

 第3楽章:低音のピアノから、いきなり始まるフレーズは、たたみかけるようにして、
 一気に高音まで駆け上っていきます。
 元気よく明いフレーズは、華やかに響きます。
 ダイナミックなフレーズをさらりと弾きこなしたかと思うと、テクニカルなフレーズも
 あっという間に弾きこなし、次々に見事な演奏を聴かせてくれます。
 そして、中半はゆっくりとしたメロディをしっとり聴かせて、しばしのまどろんだ
 時間を作ります。
 最後は元のフレーズに戻り、一気に駆け抜けるように盛り上がったかと思うと、
 スッキリと終わります。


久々にモーツアルトのピアノ協奏曲を紹介してみましたが、やっぱりいいですよね。スッキリと明いモーツァルト。一般的には第20番以降の作品が有名ですが、番号が前半の作品の中では、この曲も有名な曲のひとつです。

≪オススメCD≫

モーツァルト:ピアノ協奏曲第8番&第9番
アンダ(ゲザ),ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団,モーツァルト
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
これなら通勤電車で聴いても楽しめる曲ですね。


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ポルカ「観光列車」 (ヨハン・シュトラウス2世)

2007年12月11日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はJ.シュトラウス2世:ポルカ「観光列車」です。

この曲もヨハン・シュトラウスの曲の中でも有名な曲です。様々なモチーフでワルツやポルカを作曲していますが、「観光列車」も、曲にしてしまっています。

当時は蒸気機関車が発明されたばかりの頃だったでしょうから、物珍しさも手伝っての事かもしれません。
曲調も、勢いのあるパワフルな音楽が力強く元気な一曲です。


 軽い序奏(イントロ)を終えると、汽車が勢いよく走り出すように、ホルンのリズムに
 乗せてオーケストラが軽快に始まります。
 ホルンのリズムは「シュポシュポ!」と熱のこもった機関車のようにも聴こえてきます。
 トランペットのリズムも勇ましく、ピッコロは列車が風を切るようにスピード感を持た
 せているようです。
 途中に響くトロンボーンは警笛の音でしょうか?
 やがて鉄琴がチリーン♪と響くのは駅の賑わいでしょうか、明く楽しい乗客の様子
 でしょうか?
 更に曲が続くと、今度は鉄道ラッパが響きます。
 最後まで勢いのある機関車がどこまでも元気に走り続けるようにしていくと、
 弦楽器がキリキリ~!とブレーキを踏むような音を聴かせて賑やかに終わります。
 

演奏時間は3分足らずの短い曲なので、明く楽しく聴ける一曲だと思います。ニューイヤーコンサートでも何度か取り上げられる曲のようです。
そういえば、よくよく考えると「観光列車」ではないにしても、現在でも通勤列車や他、移動中に音楽を聴くのは今ではあたりまえみたいですが、やっぱり電車に乗りながら、流れる景色を見て音楽を聴くと、ちょっとトクした気分になりますよね。

≪オススメCD≫
ニューイヤーコンサートからどうぞ。
ニューイヤー・コンサート1992
クライバー(カルロス),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,Jo.シュトラウス,J.シュトラウス,J.シュトラウス(1世),ニコライ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
通勤列車で聴くと、少し落ち着かないかも?!


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