初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ファゴット協奏曲

2007年05月31日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ファゴット協奏曲です。

ファゴットという楽器自体、一般的にはそれ程有名ではないと思いますが、たまにこういう曲を聴いてみるのも面白いもんですね。

オーケストラのほかの曲でも特徴的な音色を活かして印象的に使われるイメージが強い楽器ですが、よもやこの楽器を主役にして協奏曲を書いてしまうとは、さすがですねモーツァルト!現代のファゴット奏者達も感激の涙に打ち震えている事だと思います。(ちょっと言いすぎかな?)

そこで、今回他に有名な作曲家がファゴット協奏曲を書いてないのかな?と思ってウィキペディアで調べてみると・・・、ありましたね、ちゃんと。あんまり聴いた事のない作曲家の作品も数多くありましたが、ヴィヴァルディなんか37曲も書いてるって言うからちょっとビックリです。他にはウェーバーも書いてるみたいです。

この二つに関しては、まだ聴いた事ないですけど、聴いたらそのうち記事にしてみるのもいいのかな?なんて思ってます。

そして、今回はモーツァルトですが、ファゴットのコミカルで、なんとなくトボケたような愛嬌のある音色をうまく使って聴かせてくれますから、楽しめる一曲だと思います。


 第1楽章:弦楽器の明るい前奏(イントロ)は、いつものモーツァルトの雰囲気が
 楽しい曲が始りそうな予感を期待させます。
 そして、いよいよファゴットが始ると、最初は普通に入ってきますが、聴いていると
 ポコポコ♪パカパカ♪と、次第に口ごもったように聴こえて、なんだか真面目にやって
 いるんだろうけど、どうもコミカルに聴こえてくる音色が笑っちゃいけないんだけど
 思わず噴出してしまいそうになってしまう、陽気なフレーズを聴かせてくれます。
 弦楽器がサラサラと鮮やかに聴こえるだけに、どうも対照的なファゴットの音が
 面白おかしく聴こえてきます。
 終盤のソロも、さあどうぞとメロディを渡されるものの、いざ独奏になってみると
 緊張して大真面目に汗を汗を掻き掻き必死に頑張っているように聴こえるところが、
 なんとも面白く聴こえてしまいます。

 第2楽章:ゆっくりと、しなやかな弦楽器がそうっと始まり、オーボエが優雅に
 聴かせます。そしてファゴット。程よく抜けた力加減が絶妙な安らぎを与えてくれます。
 オーボエと絡みながら、のんびりと朗らかな音色は「そんなに急いでドコ行くの?」
 「マイペースでいいじゃない?」なんて言われてるようにも聴こえます。
 ふわふわと、ほんわかした雰囲気を作り出すファゴットの音色を改めて聴いてみると
 妙に落ち着いた感じが、肩の力を程よく解きほぐしてくれる気がします。
 最後のソロもほんのり、まったりできる安心感が湧いてくるようです。
 
 第3楽章:明るく、少し余裕を持ったオーケストラの前奏に続き、ファゴットが
 軽快に始ります。
 途中では少し悩ましげで不安な表情を見せますが、お得意の陽気でコミカルな
 フレーズが流れてくると、細かいことなんて気にしなくっても、とりあえず
 マイペースでやってればいいんじゃないの?なんて言われているようで、
 それとなく元気付けてくれるようなそんな気がします。
 
結構いろいろ書きましたが、実はこの曲も最近になって初めて聴いた曲です。モーツァルトだし、ファゴットだし・・・ある程度こんな感じかな?と思っていたので聴くのが後回しになっていましたが、実際に聴いてみても、だいたい予想通りの感じでした。

・・・ただ、聴き終わってしばらくすると、何故かまた妙に聴きたくなってしまい、最近よく聴いてます。特にどこがどうとかいう事はないんですけど、聴いてるとなんだかミョ~に落ち着くんですよねこの曲。案外隠れた癒し系なのかもしれません。(別に隠してるわけじゃないんでしょうけど…。)


≪オススメCD≫
ジャケットには写真が載ってませんが、曲はちゃんと入ってます。
モーツァルト:オーボエ協奏曲
ベーム(カール), トゥレチェック(ゲルハルト), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト, プリンツ(アルフレート)
ユニバーサルクラシック

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≪のだめカンタービレ11巻≫
ちなみに見た目はこんな楽器です。
のだめカンタービレ (11)

講談社

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとひと息入れるときにはちょうどいい曲ですね。


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ヴァイオリンソナタ第3番 (ブラームス作曲)

2007年05月30日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番です。

ブラームスのヴィオリンソナタは、決して派手ではなく感情をむき出しにするようなフレーズはありませんが、逆にそれが、誰もが持っているこころの不安や、満たされない感情に迫った、とても現実味のある音楽だと思います。

それだけに、なんとも、もどかしく切ないメロディがまるで自分の本心を見透かされたような気持ちにさえ、なってしまうような身近な曲なのかもしれません。


 第1楽章:悲しくも切ないヴァイオリンの音色が響くと、しとしとと降る雨のような
 ピアノが始ります。
 ヴァイオリンの音色は、苦しくもがくように高音を聴かせます。
 しかし、高い音色のヴァイオリンは悲しくも美しく響き渡り、高音と対照的に
 聴かせる低音も非常に魅力的に聴こえてきます。
 悩ましげに響く低音に、失望感の漂う高音がなんとも切なくこころに響く
 フレーズです。

 第2楽章:脱力感のある低音のヴァイオリンが、なんとも物憂げな切ない
 フレーズを聴かせてくれます。
 ピアノ伴奏もポツリ、ポツリと黙ってうなずきながら、ただヴァイオリンの
 傍らで静かに見守っているようです。
 ヴァイオリンが中高音になり、本音を語り出したようなフレーズに入ると
 切ないメロディに同情の念さえも抱いてしまうような、そんな切ないフレーズが
 続きます。
 後半の高音のフレーズで感情を表した様子にふと視線を合わせると
 その瞳にはキラリと輝く涙が一瞬見えたような、沈んだこころを理解して
 くれたような、深い味わいを持った旋律を聴かせてくれます。

 第3楽章:敢えて気丈に振舞うような、凛としたピアノにヴァイオリンの
 フレーズがサラッと何事も無かったように入ります。
 中盤ではややムキになったように、キツイ音を聴かせますが、すぐに
 冷静さを取り戻し、相変わらず虚勢を張るように淡々としたフレーズを
 聴かせます。
 
 第4楽章:強気なフレーズでヴァイオリンとピアノが力を合わせて、力強い
 音から始ります。
 しかし、ヴァイオリンはどう振舞っていいか分らずにさまようように、
 不安なフレーズを奏でていきます。
 あふれる感情を抑えきれないように、悲しげなフレーズを聴かせます。
 時折、立ち止まって冷静さを取り戻そうとしますが、不安に耐え切れず
 悲しいメロディを歌い、それを最後まで引きずりながら誰にも打明けられない
 心情を強く内に秘めながら、苦しい内心を抱えたまま終わっていきます。


切なく悲しいメロディの多いブラームスのヴァイオリンソナタですが、何気なく聴いていても、どことなく引っかかり、なんとなく後ろ髪をひかれるような独特の音楽が、単純なフレーズだけに、自然にグッと響いてくるような気がします。
ただ、パッと聴くと、やはり地味な印象を受けると思いますから、初心者にはオススメではないかも知れませんが、何度か聴いていると、忘れた頃になんとなくまた、ふと聴いてみたくなるような不思議な曲でもあります。

≪オススメCD≫
パールマンでどうぞ。
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番
パールマン(イツァーク), アシュケナージ(ウラディーミル), ブラームス
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
自分を見つめ直すときに聴くといいかも。


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三重協奏曲

2007年05月29日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:三重協奏曲(トリプルコンチェルト)です。

三重協奏曲と言う曲名自体あまり聴きなれない言葉ですが、普通の協奏曲ならヴァイオリンとかピアノをソロ楽器としてオーケストラがそれに伴奏を付けるというスタイルなんですが・・・、

この曲はなんと、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの3台をソロ楽器として、それにオーケストラが伴奏を付けるという、なんとも贅沢な企画(もとい一曲)なんですね。
そう、まさに夢の共演のような一曲です。

一般的にはもちろん、クラシックファンの人でも、ひょっとしてまだ聴いた事無い人もいるんじゃないかと思います。(どうだろう?)

と言うのも知名度としても低く、なかなか演奏される機会も少ないようなんですが、曲の作りとしては、三者のソロとアンサンブルを鮮やかに聴かせてくれる華やかな曲です。


 第1楽章:コントラバスの低い音色が、様子を伺うように始ります。やがてすぐに
 明るいオーケストラの前奏が始り、軽快に聴かせてくれます。
 そしてダイナミックなオーケストラの前奏が終わると、チェロのソロからしっとり
 と始まり、ヴァイオリンが絡むように美しく入ります。高らかに上品なピアノが
 両者をうまくまとめていきます。
 その後も三者が鮮やかにその特徴を活かしながら絶妙なアンサンブルを聴かせて
 くれます。強く訴えるフレーズを強調しながらも基本的には落ち着いてさわやかな
 音色を聴かせてくれます。
 しっとりと艶やかなチェロ、高音の鮮やかなヴァイオリン、流れるように華麗な
 ピアノの三者の響きを均等に聴かせながら、オーケストラがそれらをサポートする
 華やかな演奏を楽しめます。
 
 第2楽章:静かに、落ち着いた優しいオーケストラのチェロのフレーズの中に、
 そうっと表れるチェロの美しいソロが、うっとりとしてしまうほど魅力的なメロディ
 を奏でます。
 続いて表れるシャボン玉のようにやわらかいピアノに、高音のヴァイオリンが
 美しく聴かせると、そのヴァイオリンに寄り添うような優しいチェロが奇麗な
 ハーモニーを聴かせてくれます。
 ゆったりと、まどろむようなフレーズが幻想的なひと時を味わせてくれます。
 最後にはチェロのソロを聴かせながら徐々に盛り上がりを魅せると・・・、

 第3楽章:ジャーンと大きくオーケストラがひとつ2楽章から続いて勢いをつけると、
 ヴァイオリン、チェロ、ピアノがそれぞれ先を競うように快活なメロディを次々に
 聴かせてくれます。
 中盤では、ややツンケンとしたフレーズを緊張感を持って聴かせます。そして低音の
 ピアノが劇的にずっしりとした音でアクセントを付けると、一気に盛り上がり、
 オーケストラがダイナミックに聴かせて、再び瑞々しい三者のアンサンブルを聴かせて
 いきます。
 ラストはテンポアップしてそれぞれのソロを織り交ぜて聴かせながら、ダイナミックに
 終わります。

演奏時間は40分とやや長めですが、その分それぞれのソロ楽器を楽しめる内容になっていると思います。この手の曲をあまり聴き慣れていないせいか、若干違和感を感じる気もしますが、それぞれのソロ楽器の特徴を存分に活かした名曲のひとつだと思いますから、まだ聴いてない人も是非一度聴いて欲しい曲だと思います。


≪オススメCD≫
正に夢の共演が楽しめる1枚です。
ベートーヴェン:三重協奏曲&ブラームス:二重協奏曲
オイストラフ(ダヴィド), ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ), リヒテル(スヴャトスラフ), カラヤン(ヘルベルト・フォン), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ベートーヴェン, セル(ジョージ), クリーヴランド管弦楽団, ブラームス
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
華麗な三者のアンサンブルが楽しめます。


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歌劇「仮面舞踏会」前奏曲 (ヴェルディ作曲)

2007年05月28日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」前奏曲です。

「仮面舞踏会」というと、まず一番に思い出すのは多分「少年隊」のほうの曲だとおもいますが・・・、当然今回はクラシックの方の「仮面舞踏会」です。


歌劇のあらすじは・・・、舞台は17世紀のアメリカがまだイギリスの植民地だったころのお話です。この地を収める総督リッカルドは自分の部下レナートの妻アメーリアに想い寄せています。アメーリアもリッカルドの好意に魅かれていますが、この関係を清算するために占い師を訪ねると、「深夜の墓地で草を摘めば思いから解き放たれる」と言われ墓地へ向かいます。

アメーリアが墓地へ行くとそこにはリッカルドが居ます。二人が愛を語っていると、そこへレナートが表れます。リッカルドに近づく暗殺者が居る事を伝えるためでした。慌てたリッカルドはアメーリアの顔をベールで隠し、顔を見ないようにこの場を離れることを命じますが、暗殺者たちに狙われた拍子にアメーリアの顔を隠していたベールがひらりととれて、妻がリッカルドと会っていた事を知ります。

復讐を誓ったレナートは暗殺者達と手を組んで、仮面舞踏会のどさくさに紛れて、リッカルドの仮装を聞き出し、彼を暗殺します。
リッカルドは死に際にアメーリアの潔白を訴えてレナートの無罪を言い残して息を引き取るのでした。

う~んなんとも切ないお話のようです。

 フルートのやわらかく、あっさりとした響きが聴こえると、弦楽器が忍び寄るように
 始ります。
 まるで夜更けを思わせるような弦楽器に、チェロのしっとりとしたメロディが
 優しく響き、フルートがひんやりとした夜風のように鳴ったかと思うと、月明かりを
 思わせるオーボエがやわらかく響きます。
 中盤では、ほのぼのとした雰囲気を断ち切るような、チェロの鋭いリズムと共に
 表れたフレーズが強く響くとティンパニ(大太鼓)が大きく響きます。
 しかし、その後はまるで何事も無かったように元のしっとりとした涼しげな旋律に
 戻り、すうっと消えていくように優しく終わります。
 
なんとなくひんやりとした、透き通るように透明な弦楽器の音色が魅力的な一曲だと思います。その意味では初心者向けだと思いますし、ヴェルディの序曲集なんかにも、だいたい収録されているんだと思います。

≪オススメCD≫
ヴェルディの序曲が多数入ってます。
ヴェルディ:オペラ序曲・前奏曲集
シノーポリ(ジュゼッペ), ヴェルディ, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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≪DVDはこちら≫
ヴェルディ作曲 歌劇《仮面舞踏会》 ザルツブルク音楽祭 1990

TDKコア

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
あっさりとさわやかに聴けます。


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シリーズクラシックCD第2弾

2007年05月27日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はシリーズクラシックCD第2弾です。

前回“初心者のためのクラシックシリーズCD”という記事をやったところ、これが思いの他好評でかなりアクセス数があったので、じゃあと思ってその他の企画モノCDを探してみました。



 【イマージュクラシーク】一枚¥2,000:SONY(全14タイトル)
[シリーズ内容](バッハ)(モーツァルト)(ベートーヴェン)(ショパン)(チャイコフスキー)(ドヴォルザーク)(ドビュッシー)(ラヴェル)(モーツァルト2)(印象派)(インテルメッツォ)(ノエル)(ノルディーク)(ロシア)
花のアップの写真がジャケットになっているシリーズです。ノエル以外はいずれもお買い得な2枚組CDです。作曲家の他にもテーマ別で集めた曲もあるようです。
イマージュ クラシーク~ショパン
オムニバス(クラシック)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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 【ベスト・オブ・クラシック】一枚¥1,500:ワーナー(全10タイトル)
[シリーズ内容](1ベストオブバロック)(2アダージョ)(3オペラ)(4ララバイ)(5オーケストラ)(6ピアノ)(7ヴァイオリン)(8バッハ)(9モーツァルト)(10ショパン)
こちらもお花の写真が主にジャケットになっているシリーズですね。ジャンルや作曲家などをあまり意識せず自由なテーマでまとめられている曲を集めたCDのようです。
ベスト・オブ・クラシック(1)Baroque ベスト・オブ・バロック
オムニバス(クラシック), ロンバール(アラン), ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団, ビゼー, クレスパン(レジーヌ), ハンプソン(トーマス), アーノンクール(ニコラウス), ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団, モーツァルト, ラーモア(ジェニファー)
ワーナーミュージック・ジャパン

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 【フィールドクラシック】一枚¥2,039:LONDON(全3タイトル)
[シリーズ内容](1緑の風にのせて)(2青空の下で)(3高原に誘われて)
3タイトルしか無いようですが、それぞれのCDに付けられたタイトルがオシャレですよね。ジャケットの写真も奇麗な色を意識した写真が使われていて、選曲もなかなかしっとりめの癒し系の曲が選ばれているようです。
フィールド・クラシック(1)~緑の風にのせて
オムニバス(クラシック)
ポリドール

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 【ビューティフルシーズンズ】一枚¥2,500:ユニバーサルクラシック(全2タイトル)
[シリーズ内容](春・夏)(秋・冬)
こちらも全2タイトルと枚数は少ないですが、それぞれ2枚組みのCDは春夏秋冬の季節の名前がついた曲、またはそれにちなんだ曲をラインナップ。季節感が味わえるかも?
春 夏/ビューティフル・シーズンズ Vol.1
オムニバス(クラシック)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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 【のほほん・くらしっく】一枚¥1,010:ワーナー(全10タイトル)
[シリーズ内容](1おはよう“のほほん”とした朝のために)(2うたた寝~昼下がりのために)(3おやすみおやすみ前のひとときのために)(4のんびり休日のひとときのために)(5はじめまして赤ちゃんとのひとときのために)(6大好き愛する人とのひとときのために)(7悲しみ悲しい気持ちをやわらげるために)(8ストレスイライラしたときのために)(9ゆったりしたいときのために)(10おつかれ疲れきったときのために)
すごいですねぇ~。こんなのもあるんですね。コレってサントリー「のほほん茶」のデザインですよね。それにしても「のほほん」で10コもテーマを集めて曲を収録するのはちょっと脱帽かも?
のほほん・くらしっく 1 おはよう“のほほん”とした朝のために
オムニバス(クラシック)
ダブリューイーエー・ジャパン

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 【ブルーナ クラシックのお部屋】一枚¥2,000:キングレコード
[シリーズ内容](ピアノのお部屋)(ヴァイオリンとチェロのお部屋)(オーケストラのお部屋)(コーラスのお部屋)(夢とぼうけんのお部屋)(ノエルのお部屋)(バロックのお部屋)(バレエとワルツのお部屋)(おんがくげきのお部屋)(モーツァルトのお部屋)(ショパンのお部屋)
前回ミッフィーちゃんのシリーズを紹介しましたが、そのシリーズですね。○○のお部屋として楽器やジャンル別のCDがあります。ジャケットの可愛らしいイラストもいいですよね。
ブルーナ クラシックのお部屋 モーツァルトのお部屋
オムニバス(クラシック)
キングレコード

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こういう感じのCDならかなりたくさん発売されてますし、クラシック好き以外の人でもこういうのなら、知ってる曲がはいってるかも?
ただ、この手のCDはジャケットも含めて流行があるようなので、その都度新しいCDが出てるみたいですから、文字通り“流行”だけで流されないように注意が必要かもしれませんね。(とか言いながらたまにジャケットにつられて衝動買いとかしちゃうんですけどね。)


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弦楽四重奏曲第74番「騎士」

2007年05月26日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:弦楽四重奏曲第74番「騎士」です。

ハイドンは弦楽四重奏もたくさん作曲しています。そしてその曲もタイトルがついているものが多くあります。

今回は「騎士」ですが、第一楽章の冒頭の力強いフレーズや第4楽章のフレーズが馬の駆け足を連想させる事から付けられた名前のようです。


 第1楽章:力強くもちょっと間の抜けた感じのするフレーズが鋭く響きます。
 その後は、ヴァイオリンの勢いのあるフレーズが響きます。
 小刻みなフレーズから冒頭のメロディに戻ります。
 少し緊張感を持ちつつ、ゆるやかなフレーズもミックスした独特の曲になっています。

 第2楽章:ゆっくりと、すうっと始る弦楽器のハーモニーに、ヴァイオリンの
 なだらかなメロディが入ってきます。
 平坦な和音は心の静まる音楽です。ゆっくりと、聴かせる和音はとても伸びやかで
 どこまでも続く地平線を見ているようです。
 やがて、チェロがリズムを刻み始めると、少し緊張感を持った曲調になりますが、
 最後はやはり和音の中にソロ楽器のメロディをうまく組み入れてゆったりと
 聴かせてくれます。

 第3楽章:鮮やかなメロディに元気のあるフレーズが響きます。
 ヴァイオリンのハキハキとしたリズムが小気味よく響いたかと思うと、ゆるやかな
 チェロなどのフレーズがタイミングよく絡みあっていきます。
 
 第4楽章:チェロの力強いリズムが特徴的です。駆け出すように勢いのあるフレーズが
 響くと、ヴァイオリンも競い合うようにフレーズを重ねて、軽快にメロディを
 作っていきます。
 チェロの特徴的なずっしりと響く音をうまく印象に残しながら、ヴァイオリンや
 ヴィオラが軽やかに後のメロディを聴かせていきます。
 
スッキリと聴ける曲だと思います。ハイドンの弦楽四重奏は有名なものもありますが、層でない曲もかなりたくさん作曲しています。名もない曲でも結構面白く聴けますから初心者でも、あんまり深く考えずに聴ける曲だと思います。

≪オススメCD≫
クラシック専門店とかなら結構あると思います。
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」、第74番「騎士」
アルバン・ベルク四重奏団, ハイドン
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
気楽に楽しめるクラシックです。


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フェリックス・メンデルスゾーン(最終話)

2007年05月25日 | 作曲家の生涯
たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?

今日はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(最終話)です。

≪作曲家ゆかりの曲≫
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
カントロフ(ジャン=ジャック), マルバ(アントニ・ロス), オランダ室内管弦楽団, メンデルスゾーン, ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, チャイコフスキー, トムソン(ブライデン)
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【Felix Mendelssohn Bartholdy】


(第10話)【多忙な日々】
1844年、ベルリンでの初仕事は教会での演奏でした。ここでもメンデルスゾーンはヘンデルのオラトリオを演奏します。演奏自体は好評で大盛況だったようですが、しかし、またしても保守派の反対にあってしまします。

すると、またしてもイギリス訪問に出かけます。ベルリンに比べて、ロンドンのフィルハーモニー協会はメンデルスゾーンを大歓迎で迎え入れ何回も演奏会を開きますが、そのたびに好評を呼びます。

ロンドンでの度重なる演奏が祟ったのか、よほどベルリンに戻るのが嫌なのか?ロンドンから帰ると、体調を崩してしまい保養地でしばらく療養することになります。

体調をどうにか回復させると、以前から作曲を進めていたヴァイオリン協奏曲を完成させます。実は数年前からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターのためにこの曲を作曲していましたが、普通なら作曲スピードの早いメンデルスゾーンがこの曲には、そうとう作曲に時間がかかっていたようです。

そしてようやく秋にベルリンに帰りますが、やはりベルリンでの職務はキビシイと感じたメンデルスゾーンは再度、ベルリンでの職務に辞表を出します。さすがにこの時はプロイセン王も諦めていたのか、あっさりとこれを認めて、今回は作曲依頼だけの条件を残してメンデルスゾーンがライプツィヒに帰ることを許します。

翌1843年3月、ようやくヴァイオリン協奏曲の初演がライプツィヒで行われますが、メンデルスゾーンはプロイセン王の作曲依頼が多忙だったこともあり、この曲を指揮することが出来なかったようです。

その後、演奏・作曲活動を続けていきますが、再び体調不良を訴えるようになります。
ライプツィヒでの指揮、プロイセン王からの作曲依頼、そしてイギリス旅行など、あまりにも広範な音楽活動がメンデルスゾーンに疲労を溜める結果になってしまったようです。

疲れた体を引きずりながら、仕事を続けるメンデルスゾーンでしたが、1847年5月、訃報が届きます。それは、なんと4歳年上の姉ファニーが急逝した報せだったのです。
ファニーはメンデルスゾーン家では恒例だった日曜演奏会の準備をしていたときに、急にばったりと倒れてしまい、そのまま息を引き取ってしまったのでした。

幼い頃から姉弟以上の強い絆で結ばれていた姉ファニーの死は、メンデルスゾーンにも大きなショックを与える事になります。訃報を受け取ったメンデルスゾーンはショックのあまり気絶してしまったようです。

なんとか気を取り戻したメンデルスゾーンでしたが、その後の彼は完全に生気を失ってしまいます。静養のためスイスを訪れますが、姉への想いを込めた弦楽四重奏曲第6番を完成させるものの、ライプツィヒに戻ってからも不安定な精神状態は続き、遂には病床に着き、そのまま11月には、まるで姉の後を追うように息を引き取ってしまうのでした。
享年38歳の若さでした。


姉ファニーとは、幼い頃からお互いに影響しながら育ったようですが、それにしてもまさか死ぬときまで一緒だなんて、ドラマチックだけど、ちょっと悲しいお話です。
姉弟愛は素晴らしいと思いますが、強すぎる愛情を失ったときにはこれほどまでに痛烈なショックを受けてしまうものなんですね。
ともかく、この姉ファニー無くしてはメンデルスゾーンの成功も無かったのかもしれません。

【その他の作曲家の生涯はこちら】

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フェリックス・メンデルスゾーン(第9話)

2007年05月24日 | 作曲家の生涯
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今日はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(第9話)です。

≪作曲家ゆかりの曲≫
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
クーベリック(ラファエル), バイエルン放送交響楽団, ウェーバー, マティス(エディット), ベーゼ(ウルズラ), バイエルン放送合唱団, メンデルスゾーン
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【Felix Mendelssohn Bartholdy】



(第9話)【ロンドン・ライプツィヒ・ベルリン】
1842年、ロンドンに着くとメンデルスゾーンは早速フィルハーモニー協会の演奏会に出演します。序曲「フィンガルの洞窟」を演奏すると大喝采を浴び、何度もアンコールを繰り返していたようです。

またイギリスでは初の演奏となる交響曲第3番「スコットランド」も好評だったようです。メンデルスゾーンはバッキンガム宮殿から招待を受けます。ヴィクトリア女王とその夫アルバート公に謁見すると、このとき、交響曲第3番を女王に献呈します。

その他にも女王の前でピアノ曲などの室内楽作品を披露すると、女王も大いに喜びそれを評価していたようです。こうして大歓迎のもとにイギリス訪問を終えたメンデルスゾーンは再びベルリンへと戻ります。

そして、プロイセン王ヴィルヘルム4世にベルリンでの仕事を辞する旨を伝えます。ヴィルヘルム4世との協議の結果、プロイセンの音楽監督に就任して、プロイセン王が作曲を依頼したときには、そちらを優先する事を条件にライプツィヒに戻ることを許可されるのでした。

ようやくライプツィヒに帰って来たメンデルスゾーンは、かねてから着想のあった自らがライプツィヒに作る音楽院の設立の準備を始めます。

1843年4月、念願のライプツィヒ音楽院の設立が実現します。教授にはシューマンを初め各地から優秀な人材に声を掛けて選りすぐりのメンバーで音楽院をスタートする事になります。メンデルスゾーン自身も作曲を担当するのでした。

メンデルスゾーンも自ら教壇に立って教えていたようですが、出来の悪い生徒には態度が悪かったらしく、すぐに怒鳴りつけたり嘲笑したりもしていたようですが・・・、
その一方生徒の意欲には十分に応える体制を目指していたようで、奨学金の額を増やしたりするなど、音楽を学ぶ学生が集中して勉強できる体制を整えるようにするのでした。

同年1、音楽院での指導を続けていたメンデルスゾーンに作曲の依頼が届きます。ヴィルヘルム4世からの依頼でした。

ヴィルヘルム4世はシェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に対して劇付随音楽を作曲を依頼しましたが、メンデルスゾーンは16歳の成年だった頃に作曲していた序曲をモチーフにして、この劇音楽を完成させ、10月にベルリンでこれを演奏します。

このときに再び、今度は王立管弦楽団によるシンフォニーコンサートの指揮者をする話が持ち上がりますが、珍しく条件面で合意があったため、メンデルスゾーンはこの話を受けて、ベルリンへ移住することになります。


ロンドン・ライプツィヒでは人気のあるメンデルスゾーンですが、果たして再びベルリンで支持を集めることが出来るんでしょうか?このつづきはまた明日。

【その他の作曲家の生涯はこちら】

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フェリックス・メンデルスゾーン(第8話)

2007年05月23日 | 作曲家の生涯
たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?

今日はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(第8話)です。

≪作曲家の肖像≫
メンデルスゾーン:交響曲第3番(紙ジャケット仕様)
マーク(ペーター), ロンドン交響楽団, メンデルスゾーン
ユニバーサルクラシック

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【Felix Mendelssohn Bartholdy】


(第8話)【故郷ベルリンから】
メンデルスゾーンの評価は演奏会のたびにライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団の名と共に高まっていきます。デュッセルドルフにいた頃と違い、優れた演奏家に恵まれたライプツィヒの楽団に感謝をする毎日でした。

ところが、ある日そんなライプツィヒ管弦楽団のメンバーの給与が案外低く、生活に困窮したメンバーが居ることを知ります。
思えば、メンデルスゾーン自身がこうして指揮者として評価を受けられるのも、楽団員が自分の望む演奏をしてくれたればこそ・・・!そう考えたメンデルスゾーンはこの事に苦慮して、東奔西走し楽団員の給与アップになるための人物に会い、必要書類をかき集めて楽団員の給与アップを実現するのでした。

更に作曲活動も同時に進めていたメンデルスゾーンは、交響曲第2番「賛歌」を完成させるとこれを初演します。こちらも評価は上々でその後何度か再演される事になります。

こうしてメンデルスゾーンの評価が高まると、1841年、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世からお呼びが掛かります。
ヴィルヘルム4世はベルリンで「新音楽院」の設立のためメンデルスゾーンにその指揮を執って欲しいというものでした。

しかし、ベルリンにあまりいい思い出が無かったメンデルスゾーンは、あまり乗り気ではなかったようですが、とは言え、プロイセン王の招聘を断る訳にもいかず、ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団に席を置いたまま、この招きに応じてベルリンへ向かいます。

メンデルスゾーンはベルリンに着くと、新音楽院の設立に向けて様々な提案を申し出ますが、これがことごとく退けられてしまいます。
更にライプツィヒでは評価を得たオラトリオ「聖パウロ」や交響曲第2番「賛歌」の演奏もベルリンではイマイチ奮わず、なかなかその曲に評価を受ける事ができなかったようです。

秋になると、古代ギリシャをモチーフにした劇付随音楽「アンティゴネ」を作曲しベルリンでこれを初演しますが、これはある程度の評価を得たようです。しかし根強い反対派も多くこの作品は賛否両論の分かれるものになってしまいます。

翌1842年には交響曲第3番「スコットランド」を作曲しますが、メンデルスゾーンはベルリンで演奏することに懲りたのか、物議を起こすことに気を遣ったのか?
一度ライプツィヒに戻り、ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏でこれを初演します。

初演を終えてベルリンへ戻りますが、やはりベルリンが嫌だったのか?それとも気分転換をしたかったのか?すぐにイギリスへと旅立ちます。イギリスでのメンデルスゾーンに対する評価は高く、彼も何度もロンドンを訪れていたようです。


ライプツィヒでは着実に成果を上げていたメンデルスゾーンでしたが、ベルリンではあまり評価を受けることは出来なかったようです。次は大好きなイギリスへ向かうようですが、このつづきはまた明日。

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フェリックス・メンデルスゾーン(第7話)

2007年05月22日 | 作曲家の生涯
たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?

今日はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(第7話)です。

≪作曲家ゆかりの曲≫
シューベルト:交響曲第8番・第9番
クリップス(ヨゼフ), ロンドン交響楽団, シューベルト, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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【Felix Mendelssohn Bartholdy】

(第7話)【結婚式】
メンデルスゾーンが恋に落ちたセシルは、当時のフランクフルトで最も美しい女性と言われるほどの女性だったようです。そんな二人は翌1838年すぐに結婚に漕ぎ着けます。
メンデルスゾーン28歳、セシルは18歳のときでした。
結婚式はフランクフルトで行われていたようですが、この時何故かメンデルスゾーンの親族はひとりも出席していなかったようです。

父親はもちろん既に他界していますから出席できないのは当然ですが、それにしても、仲の良かった姉ファニーも式には参加しなかったようです。
セシルはメンデルスゾーンの家ほど裕福ではなかったようですが、牧師の娘だったようですから、特に身分がどうという事は無かったようですが・・・。

実は、メンデルスゾーンの姉ファニーは幼い頃から仲の良い姉弟だったのですが、この二人の場合は普通の姉弟以上にかなり仲が良かったようです。メンデルスゾーンが結婚する前に既に嫁いでいたファニーでしたが、自分が嫁に行く結婚式の当日、弟メンデルスゾーンと離れて暮らさなければならないことに絶えられなかったファニーは、悲しみのあまり思わず涙を流した・・・、というエピソードが残っているほど弟メンデルスゾーンに深い絆を感じていたようです。

メンデルスゾーンの結婚式に親族が参加しなかったのは、そんな姉ファニーの気持ちを知っていたからなのかもしれません。(と言うよりちょっと気まずかったのかも)

結局、メンデルスゾーンは妻セシルをしばらく姉や家族に紹介出来なかったようですが、ファニーの方は、結婚式からしばらくすると、セシル宛てに手紙を書いていたようです。弟メンデルスゾーンが気になるあまり、まだ顔もあわせた事の無いセシルにしょっとしたイヤミを含めた内容だったようです。

さすがにこんな手紙を妻に送られてはメンデルスゾーンもいかに仲の良い姉といえどもホトホト困り果ててしまったんでしょうが・・・後日、初めてセシルとファニーは顔を合わせますが、実際に会ってみるとお互いに気が合ったらしくその後はお互いに対する不信やわだかまりも嘘のように消えていったようです。

ようやく私生活の落ち着いたメンデルスゾーンは音楽活動にも取り組んでいきます。
1838年、シューマンが偶然にもシューベルトの交響曲第9番(8番)「ザ・グレイト」を発見すると、この曲を是非メンデルスゾーンに指揮して欲しいと、演奏を依頼します。
シューマンはシューベルトの遺族に頼み込んで楽譜を取り寄せるとこれをメンデルスゾーンに送ります。

メンデルスゾーンもこれを快く引き受け、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに演奏すると、この曲は大成功を収め地元紙の一面にも絶賛される程の評価を受けるのでした。


めでたく結婚したメンデルスゾーンとセシルでしたが、姉ファニーという思わぬ伏兵に一時はどうなることかと案じましたが・・・人間って実際に会ってみるまで分らないモンなんですね。という訳でこのつづきはまた明日。

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