初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

打楽器奏者 エブリン・グレニー

2009年11月29日 | テレビでクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、打楽器奏者 エブリン・グレニーです。

さて、以前にも紹介していたTBSで放送中の「CBSドキュメント」(何故か関東ローカル)なんですが、最近ちょくちょく録画して見てたんですけど、実は結構歴史が長いらしいこの番組。先日の放送で何と通算1000回目の放送を迎えたんだそうな…。

そこで、1988年の第1回放送から司会を務めていたピーター・バラカンさん(日本語ペラペラの人)が印象に残った3つのレポートを放送するという様子。

1本目はバングラディッシュで貧しい人だけにローンを組んで、経済を立て直したというお話。

2本目は、アメリカからのレポートで、囚人(犯罪者)に高等教育を与え(大学生レベル)学位を取得させる事で再犯率を減少させるというお話。



そして3本目が今回このブログで紹介するお話。
打楽器奏者エブリン・グレニーのお話です。
グレイテスト・ヒッツ
グレニー(エベリン)
BMGメディアジャパン

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彼女エブリンはスコットランド郊外の農家に生まれましたが、6歳の頃から聴覚が低下し始めて、16歳の頃には医師から深刻な難聴と診断され補聴器を渡されます。
それでも彼女は普通校に通い、音楽の道をあきらめる事は無かったようです。
記者が、「(演奏時に)補聴器を使った事は…?」と質問すると、
「学校ではとても役に立ちました、でも補聴器は音量を上げる機械ですから、音の持つ透明感を感じられないんです」と彼女は笑顔で答えます。

「私は補聴器を付けない方法を試し始めました。つまり耳で聴くのではなく、体全体を使って音を体全体に引き入れるのです。」と続ける彼女。

「打楽器は目で見て楽しめる要素があるでしょ?!・・・例えば日本の伝統的な大太鼓を見た事がある人なら分かるとおもいますけど、聴衆を唸らせるのは音の大きさではなく、音の幅というのかしら?それが聴衆の体全体を包み込むのです。」

彼女は人と会話をするときに口元を見て言葉を理解するという。(読唇術ってヤツですか)記者が「あなたは名前を間違えてイーブリンと言っても分かるそうですね。」との問いに、「イー、エーかなり違いますからねぇ」と答え記者の話すアメリカ英語の特徴まで淡々と語る彼女。

オーケストラとの練習では唇を読めない事も、指揮者が常に彼女の方を向いているとは限りません。「でもそれは私の問題だから私が対処すればいいだけです」とサラリと言い放つ。

彼女は特定のオーケストラ専属の打楽器奏者という訳ではなく、ソロの打楽器奏者として、オーケストラと共演しています。ソロのピアニストやヴァイオリニストのように。

しかし、ピアノやヴァイオリンと違って打楽器ソロ奏者のための曲はそう多くはありません。ところが最近では、彼女のために協奏曲を作曲してくれる作曲家もいれば、自分自身で、打楽器のための曲に編曲したりもしています。

彼女はいくつもの楽器を演奏します。シロフォン、マリンバ、マラカス、ピアノ、ドラム。

彼女は、世界中を舞台に飛び回り演奏を続けているようです、そして、各地で見つけた楽器を自分のスタジオに持ち帰り、それを記者に披露します。

そして、また記者の質問。「演奏家にとって聴衆の反応は重要ですが彼女にとってはどうでしょう?」「ええ、もちろん重要です、興味津津できいてくれているのか、飽き飽きしているか、若い人は特に明らかで、いつも元気な反応はおもしろい」

「では拍手喝さいはどうですか?」との問いには「とても素晴らしい気持ちよ、雑音じゃなく、私を幸せな気分にしてくれるんです。」


いやぁ見てても最初は、「ホントにこの人、聴覚障害を持ってる人なの?だって普通に会話してるし・・・」というのが正直な感想でした。
番組を見ていると次第に内容が分かってきましたが・・・、
それにしてもスゴイ!番組を見る限りにおいては彼女はいつも笑顔で楽しそうに答えていましたし、楽器を演奏しているときはまるで、子供が新しいおもちゃを買ってもらったときみたいに真剣に遊んでいるようにも見えてきました。
番組冒頭で「聴覚障害をもつ打楽器奏者」との字幕が出ていましたが、その事を知らされないで、見ていたら、別に普通の明るい打楽器奏者くらいにしか見えないから、こりゃまたびっくり。

「障害者」「健常者」どちらも一概にひとまとめにする事は出来ませんが、生きることを楽しんでいる人には、そのいずれの言葉も彼らの前ではかすみ、学ぶところが多いなぁ、なんて思った今日この頃でした。


ちなみに「CBSドキュメント」は次回も1000回記念放送!との事なので、今回みたいにクラシック音楽ネタがあるのかも??

【CBSドキュメント】
TBSの深夜番組。毎週水曜深夜25:30前後~1時間番組(残念ながら関東ローカル)
司会はピーター・バラカンさん(声だけ聞くと日本人)と吉川美代子さん(TBSアナウンサー)
アメリカの放送局CBSのドキュメンタリー番組「60Minutes」を主に放送。
放送内容は多岐に渡り、イラク戦争から大統領選、FBI、医療問題、環境問題や、今回みたいに音楽もの(クラシックに限らず)までとにかくありとあらゆる分野のドキュメンタリーを放送。過去に見た音楽ものだと、ホロヴィッツ特集とか、“精神障害者が音楽に大きな才能を発揮”みたいなのも見た事ありますけど、音楽関係が放送されるのは、たま~にしかないので、要注意(決して音楽番組ではありません。)


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オーケストラの楽器(木管楽器)

2009年11月28日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、オーケストラの楽器(木管楽器)です。


さて、前回(弦楽器)に続いて今回は木管楽器を紹介してみようと思いますが、
前回と同様に、簡単な紹介と音のイメージを書いているだけなので、詳しい内容は専門書、あるいは楽器店にご相談ください。(って別にブログで売ってる訳じゃないけど)

フルート[高音域]
バロック時代や初期の頃は文字通り木製の楽器だったんですが、現在は主に金属で出来ているものが多いこの楽器。役割とそのなごりからも、現在も木管楽器として分類されています。
音としては、さわやかに吹く風のような、軽やかな音色が魅力的で、メロディパートを演奏する事もありますが、どちらかというと、主メロディの「あいの手」みたいな役割でうまく雰囲気を演出するイメージが強い楽器です。
モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番,フルートとハープのための協奏曲
ゴールウェイ(ジェームズ)
BMG JAPAN

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ピッコロ[高音域]
フルートの約半分の長さの小さなこの楽器。小さいですがピリリとスパイスを利かせたようなこの音色は、インパクトもあり、存在感は抜群です。
オーケストラでは、フルート奏者が持ち替えによって演奏する事が多く、どの曲にも必ず登場する楽器という訳では無いようですが、それでも一度聴いたらそのメロディが忘れられなくなるような甲高いあの音色が特徴的です。
Dedication
菅原潤
フォンテック

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クラリネット[高音域・中音域]
なめらかな音色が特徴のこの楽器。人間の声(女声)に近いなんて話も聞いた事がありますが、コミカルで妙に明るい音色はそのメロディも自然に明るいものが多い気がします。
メロディパートもさる事ながら、音の下地を演出したりと多彩な効果を発揮しています。
また、種類も多く、アルトクラリネット、ハスクラリネット他、曲によって登場するものもあるようです。
華麗なるクラリネットアンサンブルの世界6
東京クラリネットアンサンブル
ALM RECORDS

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オーボエ[高音域]
あたたかく、やわらかい音色から、カラッとした爽快な響き、そしてカツカツとつつくようなけたたましい音色まで、変幻自在のこの楽器、メロディパートとしても存在感はありますが、表情が多彩な事もあって、その用途も様々な場面で活躍しているイメージがあります。
ロマンティック・オーボエ(2枚組)

Brilliant Classics

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イングリッシュホルン[中音域]
いろんな意味でちょっとややこしいこの楽器。まず名前にホルンとついてますが、あの金管楽器のホルンの親戚ではなく、どちらかというと音色的にはオーボエの親戚。そして「ウィキペディア」で「イングリッシュホルン」と検索すると「コーラングレ」として掲載されています。(アニメ「のだめカンタービレ」でもそうだった。)
更にその音色もオーボエとそっくり!(このブログでもその音を間違えて紹介してるかも?!)
音域としてはオーボエよりも少し低いパートになっています。
また、ピッコロと同様に、オーボエ奏者が持ち替え楽器として、演奏するケースも多く、その意味ではいわゆるオーケストラのレギュラー楽器ではないようですが、
曲としてはどドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」の第2楽章のあの有名なメロディ「♪遠き~山に~」
≪絵が探せなかった…≫

ファゴット[低音域]
こちらはやはり「ウィキペディア」によると英語読みで「バス―ン」または「バズーン」と表記される事もあるようです。そして「のだめカンタービレ」によると「バソン」なんて呼ばれたりもしますが、あれはモノ自体が微妙に違うのかな?!
音色としては基本的にコミカルな音のイメージがあります。一方暗く、ともすればジメッとしたような音を出すときもあります。
最初は正直、何故この楽器がオーケストラに標準装備されているのかが、ちょっと不思議でしたが、この楽器があることで、曲に起伏をつけたり、微妙なニュアンスを表現したりするときには、もってこいの楽器なのかもしれません。
たいていの場合はピッコロやイングリッシュホルンと違ってレギュラーメンバーの一員です。
ファゴット・レボリューション~秘曲集
白石光隆 工藤淳子
キング・インターナショナル

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サクソフォーン(楽器によって音域も変わる)
こちらは、クラシック音楽というより、ジャズ楽器としての方が有名ですが、曲によってはクラシック音楽でも使用されている事があります。
いわゆる「サックス」ってヤツですね。
こちらは、もちろん皆さんご存じのとおり金属で出来た楽器ですが、楽器の作り的に木管楽器と分類されています。
音色は言うまでもなく、あの妖艶な魅力漂うセクシーな音がこれまでの木管楽器にはない味を出しています。
楽器の種類も音域によって多彩で、有名な、アルトサックス、テナーサックスから、高音域のソプラノサックス、低音のバリトンサックスなど、この他にも種類はあるようです。
オリジナル・サクソフォーン [浜松市楽器博物館コレクションシリーズ12]
井上麻子/篠原康浩/中谷龍也/飯守伸二/中野聡子
浜松市楽器博物館

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リコーダー(楽器によって音域も変わる)
この楽器が我々素人の一般人からすると、お馴染みで親しみやすい楽器ですね。
いわゆる「たて笛」ってヤツです。
学校でもやりましたよね。ソプラノリコーダーとアルトリコーダーは義務教育でも必須項目なので、皆持ってる楽器なのかも?!

歴史も古くヨーロッパでは中世~ルネサンスあたりから用いられクラシック音楽では初期のバロック時代には、この楽器の曲も多く作曲されていたようです。
しかし、現在ではその音量の小ささなどの理由からオーケストラのレギュラーメンバーにはなっていませんが、クラシック音楽の元祖と言える楽器なのかもしれないですね。


例によっていつものように、かなり独断と偏見に基づいていろいろ、書いてますが、だいたいのイメージを捉える事ができればクラシック音楽を聴く楽しみも増えるんだと思います。
ちなみに、紹介しているCDはあくまで見た目重視で、絵的に楽器がわかりやすいものを選んでいるので、ほぼ聴いた事のないものばかりですから、あしからず。


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ピアノソナタ第15番「田園」

2009年11月23日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノソナタ第15番「田園」です。

ベートーヴェンで「田園」と言うと、交響曲の方が有名ですが、ピアノソナタでも作曲されているんですね。この「田園」

そして、ベートーヴェンのピアノソナタと言えば、壮絶で激しいものや失望感いっぱいの「3大ソナタ」が有名ですが、その番号が後半になると、やや大人しく、じっくり聴ける雰囲気の曲。というイメージがありましたが、

番号的には前半に位置する今回の「第15番」はそのイメージとは少し違うかもしれません。激しさや、失望感とは違い、そのタイトルからしても、ちょっとのびりした曲調のようです。

例によって、ウィキペディアによると、タイトルの命名は、作曲家ベートーヴェ本人のものではなく当時の出版社がつけたもののようですが、しかしながら、なだらかに始まり、明るい曲調のこの曲は、ベートーヴェンの違った印象を受ける作品だと思います。




 第1楽章:中低音のなだらかなフレーズがはじまると、とてものどかで、
 おだやかな表情を聴かせてくれます。
 そのフレーズにキラリと光る音が入りはじめると、
 低音からじわじわと盛り上がり、高音へ弾みをつけるように跳ね上がる
 フレーズがとても特徴的です。
 やがてそれもおさまり、また静かにおだやかなメロディが流れると
 少し落ち着きます。
 そしてまた、跳ね上がるあのフレーズがインパクトをつけていきます。
 次第に低音のフレーズが増え、沈むように終わっていくようになりますが、
 何度か、息を吹き返すような音を聴かせると、
 最初のフレーズが現れ、最後にもう一度跳ね上がってから、
 静かに着地を決めて、静かに終わります。

 第2楽章:てくてくと、夕暮れ時の野道を歩いていくような…、
 少しさみしい雰囲気のメロディが始まると、少し気分もふさぎます。
 伏し目がちに歩きながらも、時折視線を上にしたかと思うと、
 また、下を向いてトボトボと歩きだすような、そんなイメージでしょうか?
 しかし、立ち止まると、急に可愛らしいフレーズが顔を出し。
 その足取りも少し軽くなったように感じます。
 徐々に力強い音にもなりますが、
 気が付くとまた、足取りも重く、再びてくてくと歩きはじめます。
 明るい音色が嘘だったかのように、またトボトボと歩くようなフレーズが
 最初以上に切なく、重苦しい印象を受けます。
 
 第3楽章:今度はうって変って、最初から弾むフレーズが転がりだすと、
 軽快にその歩を進めていきます。
 節目、節目をバッチリ決めながら、転がりだすと止まらない、
 どこまでも進むように弾みます。
 そして最後はきっちりと終わります。
 
 第4楽章:中音がじわっと響き出すと、それが序章のように
 待ち切れず始まるメロディがあふれ出します。
 仕切りなおして、丁寧にまた始まると、一気に元気になります。
 落ち着きを取り戻そうと、ゆっくりとしたフレーズになりますが、
 やはり抑えきれず、力が入ると次第に盛り上がり大きくふくらんでいきます。
 そして最後はその抑えきれない笑顔を一気にふりまくように、
 華やかに盛り上がると、笑顔で曲を終わります。
 

「ベートーヴェンでもこんなピアノソナタを書くのか!?」と言うのが率直な印象です。
全体を通してみるとさすがに、「底抜けに明るい」とは言い難いですが、あのゴツゴツとした、というか、緊張感あふれるいつもの作風とは一味違った一曲になっていると思います。
ちなみに≪オススメCD≫ではグルダを紹介していますが、聴いたのは、ナクソス版でイエネー・ヤンド―のピアノです。
ひょっとすると、ピアニストによっても、違った印象で聴ける曲なのかな?なんて思ったりして、

とは言っても、そこはやはりベートーヴェンなので、全体的にはふわっとした、のどかな印象ですが、要所、要所ではガッツリ決めてきますから、そのバランスも聴きどころのひとつかもしれません。


≪オススメCD≫
グルダだとおもしろく弾いてそうな気がします。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第15番&第23番
グルダ(フリードリヒ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
基本的には明るくサラッと聴けるんだけど…


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ガヴォット (ゴセック作曲)

2009年11月15日 | ちょっとした曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はゴセック:ガヴォットです。

ガヴォット(ガボット)と言えばゴセック、ゴセックと言えばガヴォットというのが、今ではよく知られている名前です。

おそらく、このメロディを聴けばクラシックを知らない人でも、「ああ!この曲の事!?」と、すぐに分かってもらえる曲のひとつだと思います。


今回、ちょっと調べてみると、もともと「ガヴォット」というのは『フランスの地方のフォークダンスと、それに由来する古典舞曲の名称。~ガヴォットはオペラやバレエに取り入れられたことから有名になり、多くの作曲家が取り上げた』~ウィキペディアから

という事みたいですね。しかし、一般的には最初に書いたように、「ガヴォット」と言えばゴセックのこの作品が最も有名な一曲として他を圧倒する存在感になっていると思います。

曲調としては明るく、可愛らしいメロディが親しみやすい一曲です。




 ズンタ、ズンタ、というリズムにのって、可愛らしいメロディがはじまります。
 小さな子供が長靴をはいて、ゆっくりと一歩ずつ歩きだすような、
 コミカルなメロディがどことなく、ほのぼのとしていて、軽やかなメロディです。
 それが終わると、それまで持っていた傘を放り出して、元気よく駈け出して
 いくような明るくハツラツとした表情に変わります。
 水たまりもなんのその、元気よくはしゃぐ子供たちの様子が目に浮かぶようです。
 そしてまた、最初のメロディへ、
 最初と同じ可愛らしくメロディでが流れますが、少しはしゃぎすぎたせいか
 心なしか、疲れたような音が、響くと小さな傘をさした子供の後ろ姿のようにも
 聴こえてきます。
 


初心者には、もってこいの一曲なので、本当はもっと早めに紹介したかったんですが、CDを持っていなかった事もあって今頃になってしまいました。
演奏時間も3分弱とかなり短い曲なので、サラッとスルッと聴ける一曲です。
ゴセックはヴァイオリンとオーケストラのための曲として作曲したようですが、小品として演奏される際には、ピアノ伴奏にヴァイオリンというスタイルが一般的なようです。
ちなみに≪オススメCD≫は持ってるCDなんですが、ピアノ単独演奏のものです。


≪オススメCD≫
ピアノ版のガヴォットです。
エリーゼのために~やさしいピアノ名曲集
ナジ(ペーテル) ソラコイ(バラーシュ)
エイベックス・クラシックス

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆


≪おすすめシチュエーション≫
クラシック何から聴いていいか分からない人でも、すぐに聴けます。


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アルフレート・ブレンデル「世界文化賞」受賞

2009年11月09日 | その他
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は ―アルフレート・ブレンデル「世界文化賞」受賞おめでとう!― です。

まずはニュース記事から・・・

【第21回世界文化賞 5氏に決定 高松宮殿下記念】

優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第21回受賞者が決まり、24日、発表された。絵画部門には写真家の杉本博司氏が選ばれた。日本人の受賞は10人目、写真家の受賞は初めてとなる。

 今回の受賞者は、絵画部門=杉本博司(61)〈日本〉▽彫刻部門=リチャード・ロング(64)〈イギリス〉▽建築部門=ザハ・ハディド(58)〈イギリス〉▽音楽部門=アルフレート・ブレンデル(78)〈オーストリア〉▽演劇・映像部門=トム・ストッパード(72)〈イギリス〉-の5部門5氏。

 発表は海外5都市でも行われ、ベルリンの日本大使公邸での発表記者会見には常陸宮ご夫妻が臨席された。

 次代を担う若手芸術家を育成する「若手芸術家奨励制度」の第13回対象団体にはバルト3国(ラトビア、リトアニア、エストニア)の室内管弦楽団「クレメラータ・バルティカ」が選ばれ、ベルリンでの発表の席で楽団創始者のバイオリン奏者、ギドン・クレーメル氏に日本美術協会の日枝久会長から表彰状と奨励金500万円が贈られた。

 また空席となっていた同賞のイギリスの国際顧問に、オックスフォード大学総長のクリストファー・パッテン氏(65)が就任したことも発表された。

 授賞式は10月22日、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。

 【音楽】  ◆アルフレート・ブレンデル氏  Alfred Brendel

 知的で正統的な解釈による演奏で知られるピアニスト。ベートーベンのピアノ曲の全曲録音で国際的な名声を築き、日本でも熱烈なファンをもつ。昨年引退した後も詩の創作など精力的な活動を続ける。

「Business i から」
―――――――――――――――――――――――――――――
アルフレート・ブレンデルのCD
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」
ブレンデル(アルフレッド)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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そんな訳で、去年からブログでも紹介していた「世界文化賞」ですが、昨年の記事はこちら


せっかく日本が主催で世界的な賞を表彰しているにもかかわらず、何故か日本ではテレビ他、報道関係では扱いが悪いこの賞。
去年は、テレビのニュースになったのを、たまたま見かけたので、書いてみましたが、今年に至っては個人的にはニュースで見た記憶がない。(たぶんやってたんでしょうが、見てないだけだと思う。)

更に、昨年のニュース記事を読み返すと、昨年は「音楽部門」のメータ氏に関する記事が中心になっていましたが、今年はニュース記事のタイトルからして5氏に決定。とあり、特段音楽部門にスポットが当たることは無かった様子。

かく言う自分も、一応、今年も覚えてましたが、名前が「世界文化賞」なだけに、「文化の日」あたりに授賞式をやるのかな?と勝手に誤解していて、紹介がさらに遅れて今頃になってしまいました。
あんまり他人の事言えなかったりして。



去年の記事にも書いてましたが、せっかく日本でやってるのに、何故か脚光を浴びないこの賞。5氏はブレンデルを含めてその道では優秀な人材のハズですから、今更感があるのかもしれませんが、
それにしても、ねぇ。何なんでしょうね?

なにはともあれ、アルフレート・ブレンデル受賞おめでとう!


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CMのクラシック(その45 )

2009年11月06日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その45)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。
それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを、思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?

と、いう訳で、鬼門?!の44を終えて、クラシックのCMも増えてきた???(ホントかよ!?)ので、最近見たCMを、いつものように紹介していきます。

日清:どん兵衛 
【曲目:ツァラトゥストラはかく語りき:Rシュトラウス】
曲の冒頭が流れると共に山際から朝日がさんさんと昇ったかと思うと、それはどん兵衛のパッケージに…、袴姿のSMAPの中井さんがうどんを豪快にかっこむと「ウマさベリーぶっと!」と叫ぶCM。

スープでおこげ
【曲目:トッカータとフーガニ短調:バッハ】
コンビニでOLが「どれにしよっか?」と悩んでいると、商品を持った嵐の二宮さんが現れ「玄米入ってる!」と話す後ろに流れている曲のメロディに合わせて「♪おこげ~チャラララ、チャラ~ン」(チャラチャラは、エレキギターっぽい音)。

花王:エモリカ「エモリカ密肌誕生」編
【曲目:ベルガマスク組曲から「月の光」:ドビュッシー】
木村圭乃さんが、振り向きざまに「うるおって密肌」とつぶやくと、水面に映る月がにじんで商品が現れます。
その後は、お風呂で気持ちよさそうに笑顔を浮かべる木村さんの映像と共に、商品説明と曲が流れます。
最後は背中の大きく空いたドレスで、人前を通り過ぎると、誰もがその美肌に振り向いてしまうというCM。
曲は、ソプラノっぽい歌声がハミングでメロディを歌っています。

グリコ:ドロリッチ
【曲目:展覧会の絵:ムソルグスキー】
ノースリーブの真っ赤なドレスやビキニをつけた白髪の外国人女性が、ぶつかりあうと、「クラッシュゼリーとクリームの吸イーツ」というナレーションが流れ、イチゴがミルクに溶け込みぐるぐると混ざっていき、女性はストローで飲むCM。
こっちが「ベリーミックス編」曲は、バリトンサックスとヴァイオリン風。
そして、もうひとつの「カフェゼリー編」は女性の髪が金髪で、衣装が茶色。
曲はアコースティックギター風で、映像はほぼ同じ。というか商品の色違い。みたいな感じです。

※曲目のリンクはこのブログで書いた記事のページにつながります。


一時は、この(CMのクラシック)コーナーもどうなることかと思いましたが、最近、結構見かけるようになったCM。今後の予想としては、これから年末にかけて、おそらく第九(ベートヴェンの交響曲第9番)が使われる機会も増えてくる!!のかな?たぶん。


【前回のCMのクラシック】リンクしなくても、このひとつ前のページなんですけど一応。


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CMのクラシック(その44)

2009年11月02日 | CMのクラシック
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はCMのクラシック(その44)です。

さてテレビでは連日たくさんのコマーシャルが流れていますが、そんなTVCMの中にもクラシック音楽は結構使われています。
それをクラシック音楽と意識しなくても知らず知らずのうちに聴いてしまう愉快なメロディを、思わず口ずさんでいる事もあるんじゃないでしょうか?


こんな感じでなんだかんだといろいろ紹介してきたこのコーナー。
(その42)を境にかなり間が空いてしまったんですが・・・、
最近ようやくチラホラ新作クラシックCMを見るようになりました。
なので紹介していこうと思ってたんですが・・・。

新作クラシックCMが減ったときに「ふ」と思ったのが、ひょっとして、(その44)という数字を気にして新しいCMができないんじゃないだろうか・・・?
・・・まさかね!?

「芸能人ブログ」ならいざ知らず、こんなしがない個人的なブログでいくら紹介されたからって別にどうという事もないでしょうし、まさか、まさかCMを企画する大企業の広報担当の方が、このブログに注目してるハズもないし、それ以前にこのブログの存在すら知らない、というのが実際のところでしょう。

なので、別にそこまで気にする必要はないとは思いますが、日本だとどうしても数字の4というのは「縁起が悪い」としてあまり好まれる数字ではないですよね、しかもそれがゾロメで44だなんて…、

まぁね、一応気になったからにはやっぱりそこはそういう事で、今回はこんな感じでグダグダ話を最後までしてみます。(もう既にお気付きかと思いますが)

ただねぇ、広報担当の方はいざ知らず、実際このブログの「カテゴリ」としての「CMのクラシック」は既に44を超えていて実は今回がトータルの47回目。
実は、「リニューアル&リバイバル」のコーナーが含まれているので、知らない間に過ぎてたんですね。

だから逆算すると・・・
今回     (その44) ⇒47
前回(リニューアルその3) ⇒46
その前    (その43) ⇒45
さらにもひとつ前(その42)⇒44
・・・という感じ。

そこで「え!?」と思ったのが、事実上の44は、(その42)だったんですね、、だからそれ以降、新作CMが無かったのかな!?(その43)の時にも書きましたが…結果的にその44の被害を受けたのは、実はこのブログ自体だったりして・・・。

いやぁ、参ったなぁ。よもやこんな事があろうとは、
とは言っても偶然でしょうケドね。そんな事言い出したら、50以上あるモノなら必ず44は必然的にやってくる訳ですし、多少気にはなりますが、たいていの場合は、知らない間に過ぎてる事が多いハズですし、あんまり気にしてると、そこから前に進めないし。

という訳で、今回は本筋とは全く関係ない話でしたが(最近そういうのが多い気がするのは自分だけ??)
結局、「44を一番気にしてるのはオマエだろ!」とか言われそうですが、今回は一応「厄払い」みたいな感じなので、これで終わりです。


次からはちゃんとやりますんで、ホントに。よろしくお願いします!

【前回のCMのクラシック】


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