たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はマスネ:7つのスペイン風舞曲です。
この曲はフランスの劇作家ピエール・コルネイユの書いた同盟の戯曲をもとに作曲された全4幕のオペラですが、
CDの解説を読むと「このオペラの第2幕には当時の慣習に従って大規模な踊りの場面が入れられました。それが7つのスペイン風の舞曲からなる≪グラン・ディベルティスマン≫です。」との事。
・・・知らんかった。7曲で組曲とか、そんなんじゃなかったんですね。
と、いう事はあらすじは・・・、
舞台は11世紀のスペイン。騎士ロドリーグは父親の命令によって、敵であり恋人シメーヌの父と決闘して殺してしまうのでした。
シメーヌは父の仇としてロドリーグを訴えますが、ムーア人との戦争が始まると、ロドリーグは敵からも「シッド」(征服者)と恐れられるほどの大活躍。
ようやく命からがらの思いで凱旋したロドリーグでした。
国王は、シメーヌに祖国を守った英雄に対する、仇討の裁きをゆだねます。
ロドリーグは短剣を持ち、自害して詫びを入れようとしますが、シメーヌがそれを止めて両者は和解してめでたしめでたし。
という事なんですが、今回はその歌劇の中から第2幕に使われている、舞曲だけを紹介してみようと思います。
第1曲:カスティリアの踊り
ジャン!ダカダカダン!と、いきなり大きな音が響くと、フルートの軽妙なフレーズが
始まります。
カスタネットが軽やかに響くと軽快なリズムとダイナミックなオーケストラが
フルートのメロディと交互に曲を盛り上げます。
トロンボーンなどの金管楽器が途中でバシバシとアクセントを加えながら
曲を進めます。
最後はトランペットとカスタネットなどが激しく打ち鳴らされて豪快に終わります。
第2曲:アンダルシアの踊り
チェロなどの中低音のフレーズがのっそりとはじまり、怪しげな雰囲気を
かもし出していきます。
のっそりと、ゆっくりと、独特の雰囲気を出しながら、ゆっくりと続き、
こっそりと終わります。
第3曲:アラゴンの踊り(アラゴネーズ)
バスドラムとタンバリンのリズムに乗せて、愉快なメロディが淡々と続いていきます。
しばらくすると、急に盛り上がったか?と思うとすぐに元のメロディに戻って
また、淡々と続きます。
最後はトロンボーンなどの金管楽器を加えて豪快に盛り上がります。
第4曲:朝の歌
ピッコロのかわいらしい響きが始まると、※ピチカートやクラリネットなどの
木管楽器がちょこまかと走り回るように流れ、にこやかなメロディを聴かせると
最後はチャンチャン!と終わります。
第5曲:カタロニアの踊り
ホルンの鋭い響きに弦楽器が危機感を募らせると、
チェロの重いフレーズが始まります。フルートの響きを挟んで弦楽器が続くと
鋭い弦楽器の響きは緊張感を増していきます。
再びチェロのフレーズが入り、一進一退を繰り返すように進むと、
最後は駆け出して行くようにして終わります。
第6曲:マドリードの踊り
イングリッシュホルンの物憂げなメロディがはじまると、フルートがそれに
合わせていきます。
少し疲れたようなその響きはハープがポロリと奏でるフレーズもあって
フルートとともに、ゆっくりと続きます。
しかし、弦楽器が急にぐるぐると渦巻くように加速していくと、
バンバンバンバン!と明るくなり、カスタネットが響き、ピッコロが聴こえると
シンバルやらトランペットやらと、とにかくお祭り騒ぎのように盛り上がり、
大騒ぎのうちに終わります。
第7曲:ナバラの踊り
ザクザクと刻む弦楽器に、鋭く響くシンバルがシャキッとした曲調で始まると、
小刻みなリズムを鋭く続けながら、賑やかな曲が続きます。
トロンボーンにトライアングルの響きを聴かせながら、前に前にと盛り上げて
いきます。
終盤では、カスタネットが聴こえてくると、何度かリズムを変えながら
とにかく盛り上げてシンバルを打ち鳴らし、トランペット、トロンボーンを加えて
賑やかにラストを飾ります。
とにかく派手な曲ですね。賑やかで楽しくて愉快爽快!全曲にわたってカスタネットの響きが聴こえると、盛り上がって楽しくなってきます。
やっぱりカスタネット→スペインというイメージは鉄板ですね。
スペイン風の独特のリズムはいずれも各地の民族舞踊という事もあって、聴いているだけでも、心も体も弾むように、知らないうちに思わず肩を揺らしながら聴いていたりして。
≪オススメCD≫
フランス音楽がいろいろ
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
とにかく愉快痛快、小躍りしながら聴いてください。
今日はマスネ:7つのスペイン風舞曲です。
この曲はフランスの劇作家ピエール・コルネイユの書いた同盟の戯曲をもとに作曲された全4幕のオペラですが、
CDの解説を読むと「このオペラの第2幕には当時の慣習に従って大規模な踊りの場面が入れられました。それが7つのスペイン風の舞曲からなる≪グラン・ディベルティスマン≫です。」との事。
・・・知らんかった。7曲で組曲とか、そんなんじゃなかったんですね。
と、いう事はあらすじは・・・、
舞台は11世紀のスペイン。騎士ロドリーグは父親の命令によって、敵であり恋人シメーヌの父と決闘して殺してしまうのでした。
シメーヌは父の仇としてロドリーグを訴えますが、ムーア人との戦争が始まると、ロドリーグは敵からも「シッド」(征服者)と恐れられるほどの大活躍。
ようやく命からがらの思いで凱旋したロドリーグでした。
国王は、シメーヌに祖国を守った英雄に対する、仇討の裁きをゆだねます。
ロドリーグは短剣を持ち、自害して詫びを入れようとしますが、シメーヌがそれを止めて両者は和解してめでたしめでたし。
という事なんですが、今回はその歌劇の中から第2幕に使われている、舞曲だけを紹介してみようと思います。
第1曲:カスティリアの踊り
ジャン!ダカダカダン!と、いきなり大きな音が響くと、フルートの軽妙なフレーズが
始まります。
カスタネットが軽やかに響くと軽快なリズムとダイナミックなオーケストラが
フルートのメロディと交互に曲を盛り上げます。
トロンボーンなどの金管楽器が途中でバシバシとアクセントを加えながら
曲を進めます。
最後はトランペットとカスタネットなどが激しく打ち鳴らされて豪快に終わります。
第2曲:アンダルシアの踊り
チェロなどの中低音のフレーズがのっそりとはじまり、怪しげな雰囲気を
かもし出していきます。
のっそりと、ゆっくりと、独特の雰囲気を出しながら、ゆっくりと続き、
こっそりと終わります。
第3曲:アラゴンの踊り(アラゴネーズ)
バスドラムとタンバリンのリズムに乗せて、愉快なメロディが淡々と続いていきます。
しばらくすると、急に盛り上がったか?と思うとすぐに元のメロディに戻って
また、淡々と続きます。
最後はトロンボーンなどの金管楽器を加えて豪快に盛り上がります。
第4曲:朝の歌
ピッコロのかわいらしい響きが始まると、※ピチカートやクラリネットなどの
木管楽器がちょこまかと走り回るように流れ、にこやかなメロディを聴かせると
最後はチャンチャン!と終わります。
第5曲:カタロニアの踊り
ホルンの鋭い響きに弦楽器が危機感を募らせると、
チェロの重いフレーズが始まります。フルートの響きを挟んで弦楽器が続くと
鋭い弦楽器の響きは緊張感を増していきます。
再びチェロのフレーズが入り、一進一退を繰り返すように進むと、
最後は駆け出して行くようにして終わります。
第6曲:マドリードの踊り
イングリッシュホルンの物憂げなメロディがはじまると、フルートがそれに
合わせていきます。
少し疲れたようなその響きはハープがポロリと奏でるフレーズもあって
フルートとともに、ゆっくりと続きます。
しかし、弦楽器が急にぐるぐると渦巻くように加速していくと、
バンバンバンバン!と明るくなり、カスタネットが響き、ピッコロが聴こえると
シンバルやらトランペットやらと、とにかくお祭り騒ぎのように盛り上がり、
大騒ぎのうちに終わります。
第7曲:ナバラの踊り
ザクザクと刻む弦楽器に、鋭く響くシンバルがシャキッとした曲調で始まると、
小刻みなリズムを鋭く続けながら、賑やかな曲が続きます。
トロンボーンにトライアングルの響きを聴かせながら、前に前にと盛り上げて
いきます。
終盤では、カスタネットが聴こえてくると、何度かリズムを変えながら
とにかく盛り上げてシンバルを打ち鳴らし、トランペット、トロンボーンを加えて
賑やかにラストを飾ります。
とにかく派手な曲ですね。賑やかで楽しくて愉快爽快!全曲にわたってカスタネットの響きが聴こえると、盛り上がって楽しくなってきます。
やっぱりカスタネット→スペインというイメージは鉄板ですね。
スペイン風の独特のリズムはいずれも各地の民族舞踊という事もあって、聴いているだけでも、心も体も弾むように、知らないうちに思わず肩を揺らしながら聴いていたりして。
≪オススメCD≫
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
とにかく愉快痛快、小躍りしながら聴いてください。
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