たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番です。
ラフマニノフはこの曲を友人の勧めで、1914年ごろから作曲にとりかかりますが、その後アメリカに渡った彼は、ピアニストとしての仕事が忙しくなった事もあり、完成したのは1926年になってからでした。
しかし、何度か手直しを加えたようで最終的には1938年に最終稿をまとめたようです。
と、言っても素人には、どこがどういう風に変わったかは知るよしもありませんが、他のピアノ協奏曲と比べると比較的スッキリとした感じで、最後まで一気にズバッ!と聴ける勢いのある曲だと思います。
第1楽章:管楽器と弦楽器がムクムクと湧き上がると、トランペットがビシッと決めて、
ピアノが堂々と始まります。
力強くピアノの響きが、低音弦楽器の刻むリズムに心地よく響くと、
ピアノは徐々に細かくなり、フルートやイングリッシュホルンが入ると、
少し、しっとりとした感じになっていきます。
次第にゆっくりとしたテンポに変わると、ピアノはとても艶やかに響き、
しっとりとしたムードをたっぷりと聴かせてくれます。
そう思うと、また急にテンポが速くなり、なめらかにそのフレーズを
聴かせていきます。
めくるめく展開を終えると、また低音がじんわりと響きはじめ、
力を溜めるようにじっくりと、じっくりと聴かせ、
徐々に盛り上げていきます。
トランペットが響くと劇的な音色を聴かせ、大きく盛り上がります。
金管楽器も大いに鳴り響き、ピアノがその余韻のように聴かせると、
今度はフルートがスルリと入り、
ホルン、イングリッシュホルンなどを交えながら、静かに聴かせていきます。
そして、最後の盛り上がりを見せると美しい弦楽器の響きを聴かせ、
たなびくようなピアノのフレーズを奏でると、ラストはバシッと決めます。
第2楽章:ポツリとつぶやくような高音のピアノが、ひっそりと響くと
弦楽器は更にしなやかにその響きを聴かせます。
更に甲高いピアノの響きが続き、ゆっくりとそのメロディを聴かせていきます。
少し弦楽器が大きく響くと、ピアノも後に続き力強い響きを繰り返します。
そして、また静かな響きに戻り、ゆっくりと噛みしめるようにそのフレーズを続けます。
すると、急に低音のピアノがズシリと響き始め、不安の表情にも似たフレーズを聴かせます。
低音の弦楽器がぞわぞわと動きますが、静かな雰囲気はそのままです。
やがてフルートが響くと、少し明るい兆しが見え始めたのか?
弦楽器もなめらかになり、少しずつグッとくる音色を聴かせます。
そして、だんだん静まりながら余韻を残すように第3楽章へ
第3楽章:スネアドラム(小太鼓)とトロンボーンが急にバ、バン!と一声、
その勢いにはじかれたようなピアノがコロコロと転がり出すと、
可愛らしいフレーズが響きます。
途中何かにぶつかって高く弾みながらも、どこまでも転がっていくようです。
オーケストラの豪快なフレーズを挟んで、
更にピアノが勢いをつけると、タンバリンやトライアングルのリズムも軽やかに
どこまでも転がっていきます。
途中に入る、スネアドラムや、トランペットなどの楽器をまるでハードルを
次々に超えるように、軽やかによけながら軽快にとばしていきます。
トランペットが入ると、ようやくなだらかになったピアノの響きに、
ヴァイオリン他の弦楽器が、しなやかに優しくその音色を聴かせると、
しばしの休息とばかりに、美しい調べを聴かせてくれます。
そして、いよいよクライマックスへ向けてフルート、トランペットが高らかに響くと、
低音の弦楽器やチューバなどがゴツゴツと続きます。
気づくとピアノだけが寂しく響いています。
そして何やら静かに動き始めると、ピアノのフレーズにつられて、
徐々に他の楽器が集まりはじめ、少しずつ盛り上げていきます。
シンバルが少しずつ響き、スネアドラムがそれを煽り、トライアングルが
まだか?と催促するようにピアノを促すと、
トランペットの前奏を入れて、大いに盛り上がると、
金管楽器もバリバリと始まり、とにかく様々な楽器が派手に鳴り響くと、
最後はサッと終わります。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲」といえば、第2番や第3番が有名ですが、なかなかどうしてこの第4番!(最近まで知らなかったんですが)
急展開によりどりみどり、ラフマニノフ好きにはたまらない一曲じゃないでしょうか?
とにかく展開が速いので、文章を書いていると、いつものように、かなり長くなってしまいましたが、演奏時間は約25分と、彼の他の曲に比べるとやや短め。
それぞれの楽章でも緩急がかなり効いているようにも思えますし、最近ではなかなかのお気に入り。よかったら是非聴いて欲しい曲ですが、
なにしろ結構な急展開の曲なので、初心者にいきなり勧めるのは若干のためらいもありますが、その辺を気にしなけれは是非一度どうぞ。
≪オススメCD≫
アシュケナージで聴いてみました。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
めくるめくピアノ協奏曲
今日はラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番です。
ラフマニノフはこの曲を友人の勧めで、1914年ごろから作曲にとりかかりますが、その後アメリカに渡った彼は、ピアニストとしての仕事が忙しくなった事もあり、完成したのは1926年になってからでした。
しかし、何度か手直しを加えたようで最終的には1938年に最終稿をまとめたようです。
と、言っても素人には、どこがどういう風に変わったかは知るよしもありませんが、他のピアノ協奏曲と比べると比較的スッキリとした感じで、最後まで一気にズバッ!と聴ける勢いのある曲だと思います。
第1楽章:管楽器と弦楽器がムクムクと湧き上がると、トランペットがビシッと決めて、
ピアノが堂々と始まります。
力強くピアノの響きが、低音弦楽器の刻むリズムに心地よく響くと、
ピアノは徐々に細かくなり、フルートやイングリッシュホルンが入ると、
少し、しっとりとした感じになっていきます。
次第にゆっくりとしたテンポに変わると、ピアノはとても艶やかに響き、
しっとりとしたムードをたっぷりと聴かせてくれます。
そう思うと、また急にテンポが速くなり、なめらかにそのフレーズを
聴かせていきます。
めくるめく展開を終えると、また低音がじんわりと響きはじめ、
力を溜めるようにじっくりと、じっくりと聴かせ、
徐々に盛り上げていきます。
トランペットが響くと劇的な音色を聴かせ、大きく盛り上がります。
金管楽器も大いに鳴り響き、ピアノがその余韻のように聴かせると、
今度はフルートがスルリと入り、
ホルン、イングリッシュホルンなどを交えながら、静かに聴かせていきます。
そして、最後の盛り上がりを見せると美しい弦楽器の響きを聴かせ、
たなびくようなピアノのフレーズを奏でると、ラストはバシッと決めます。
第2楽章:ポツリとつぶやくような高音のピアノが、ひっそりと響くと
弦楽器は更にしなやかにその響きを聴かせます。
更に甲高いピアノの響きが続き、ゆっくりとそのメロディを聴かせていきます。
少し弦楽器が大きく響くと、ピアノも後に続き力強い響きを繰り返します。
そして、また静かな響きに戻り、ゆっくりと噛みしめるようにそのフレーズを続けます。
すると、急に低音のピアノがズシリと響き始め、不安の表情にも似たフレーズを聴かせます。
低音の弦楽器がぞわぞわと動きますが、静かな雰囲気はそのままです。
やがてフルートが響くと、少し明るい兆しが見え始めたのか?
弦楽器もなめらかになり、少しずつグッとくる音色を聴かせます。
そして、だんだん静まりながら余韻を残すように第3楽章へ
第3楽章:スネアドラム(小太鼓)とトロンボーンが急にバ、バン!と一声、
その勢いにはじかれたようなピアノがコロコロと転がり出すと、
可愛らしいフレーズが響きます。
途中何かにぶつかって高く弾みながらも、どこまでも転がっていくようです。
オーケストラの豪快なフレーズを挟んで、
更にピアノが勢いをつけると、タンバリンやトライアングルのリズムも軽やかに
どこまでも転がっていきます。
途中に入る、スネアドラムや、トランペットなどの楽器をまるでハードルを
次々に超えるように、軽やかによけながら軽快にとばしていきます。
トランペットが入ると、ようやくなだらかになったピアノの響きに、
ヴァイオリン他の弦楽器が、しなやかに優しくその音色を聴かせると、
しばしの休息とばかりに、美しい調べを聴かせてくれます。
そして、いよいよクライマックスへ向けてフルート、トランペットが高らかに響くと、
低音の弦楽器やチューバなどがゴツゴツと続きます。
気づくとピアノだけが寂しく響いています。
そして何やら静かに動き始めると、ピアノのフレーズにつられて、
徐々に他の楽器が集まりはじめ、少しずつ盛り上げていきます。
シンバルが少しずつ響き、スネアドラムがそれを煽り、トライアングルが
まだか?と催促するようにピアノを促すと、
トランペットの前奏を入れて、大いに盛り上がると、
金管楽器もバリバリと始まり、とにかく様々な楽器が派手に鳴り響くと、
最後はサッと終わります。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲」といえば、第2番や第3番が有名ですが、なかなかどうしてこの第4番!(最近まで知らなかったんですが)
急展開によりどりみどり、ラフマニノフ好きにはたまらない一曲じゃないでしょうか?
とにかく展開が速いので、文章を書いていると、いつものように、かなり長くなってしまいましたが、演奏時間は約25分と、彼の他の曲に比べるとやや短め。
それぞれの楽章でも緩急がかなり効いているようにも思えますし、最近ではなかなかのお気に入り。よかったら是非聴いて欲しい曲ですが、
なにしろ結構な急展開の曲なので、初心者にいきなり勧めるのは若干のためらいもありますが、その辺を気にしなけれは是非一度どうぞ。
≪オススメCD≫
アシュケナージで聴いてみました。
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
めくるめくピアノ協奏曲