初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

野ばら

2007年10月25日 | シューベルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はシューベルト:「野ばら」です。

シューベルトの代表的な歌曲「野ばら」は教科書にも載っているほど、かなり有名な曲です。が、何故か自分の記憶には習った記憶も歌った記憶も無いんですよねぇ。
で、いつごろ習ってたのかなぁと思って少し検索してみると、「高校の音楽1」(音楽の)に掲載されているようです。

更に探すと、小学校の国語の教科書にも載っているらしい!ちょっとびっくり!?
という訳で教育的分野においてはかなりの知名度を誇るこの曲ですが、それ以外でも一般的にも、このメロディを聴けば「あ~この曲ね!」と誰もが相槌をうつ事でしょう。

のんびりと穏やかなフレーズの曲は聴いてみれば教科書向きというのもうなずける気がします。

歌詞はドイツの詩人ゲーテによるものをシューベルトが引用しています。教科書によってはメロディに合わせたオリジナルの歌詞もあるかもしれません。

ゲーテの歌詞の内容は…野ばらをみつけた子供が、その美しさに駆け寄っていき、バラを折ろうとするとバラは「刺すよ」と言うが、結局折られてしまい、折られたバラの切なさを感じさせるものになっています。


 ズンタ♪ズンタ♪と、のどかなピアノの伴奏にソプラノがゆるやかにメロディを
 歌います。
 伸びやかなソプラノが徐々に高音にさしかかり、1番ではバラの美しさを感じさせる
 フレーズと共にテンポもゆっくりと聴かせていきます。
 2番では同じ部分を、今度はバラが「折られてはたまらない・・・」と歌います。
 3番ではやはり同じ部分を子供に折られたバラがなす術も無かった事を嘆くように
 歌います。3度目は少し力無く、切なくも儚い日常の風景がどこか切ない雰囲気を
 感じさせます。


あんまり歌詞の事まで気にして聴いた事は無かったんですが、何気ない風景がなんとなく切なく感じてしまうこの曲でした。
ピアノ伴奏にソプラノソロが歌うというのが、おそらくスタンダードなスタイルだと思います。

今回は同じメロディが違う歌詞で3回繰り返されるこの曲を、歌謡曲風に1番2番…としてみましたが、曲が進む(歌詞が展開する)に連れて2度目、3度目の歌い方も歌詞に合わせて微妙に変化をしているところなんかも聴きどころかもしれません。

教科書で習った思い出がある人は、その頃を思い出しながら懐かしく聴いてみるのもいいかもしれませんね。

≪オススメCD≫
このCDは歌詞カードが入ってました。
シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー),シューベルト,ダルトン・ボールドウィン,ヤンセン(ルドルフ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

このアイテムの詳細を見る

【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
懐かしく聴ける一曲だと思います。


音楽ブログランキング
 
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿